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すぐれた演説・スピーチには、人の心を揺さぶり、歴史を動かし、世界を変える力がある。小泉純一郎の郵政解散演説、オバマの民主党大会史上最高の演説、ブッシュが九〇%超の支持率を得た九・一一演説……。こうした名演説には、必ずといっていいほど使われている手法がある。伝えるべきメッセージを、「人類共通の感動のツボ」を突くようなストーリーに託して語っていたのだ。ストーリーテリングの専門家が、ビジネスにも有効なスピーチの極意を、具体例をあげて明らかにする。
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Posted by ブクログ
ケネディ、オバマ、小泉純一郎に学べ 心を揺さぶるスピーチの法則とは? すぐれた演説・スピーチには、人の心を 揺さぶり、歴史を動かし、世界を変える力がある。 こうした名演説に、使われている手法があるそうです。 伝えるべきメッセージを「人類共通の感動のツボ」を つくようなストーリーに託して語...続きを読むっているのです。 ストーリーテーリングの専門家が、ビジネスにも 有効なスピーチの法則を、具体例をあげて 明らかにします。 以上、本の内容紹介からの抜粋ですが、 この新書、超お買い得!! 私はこの本のこと、秘密兵器を手に入れたような 感じで出張に持ち歩いたり、自宅でフットバスを 使いながら読んだりしているんです。 こんな貴重な本を書いてくれた著者に感謝感激。 著者が解説する、「ストーリーの黄金律」は スピーチの練習はもちろん、 会社や個人のブランディングにも大変勉強になります。 そして、それ以上に、 歴代の名演説原稿が全文載っています。 昔の演説を今読んでみて、本当に素晴らしい。 私はこれを音読してみるのですが、 リズミカルで、力強くて、魂が震えるような 偉人達が乗り移ってくる感じなのです。 リーダーには、必読の本です。 ①小泉純一郎 郵政解散演説 ~その後、4年間の日本を変えた歴史的演説 ②田中角栄 ロッキード選挙演説 ~逆境のときこそ底力を発揮する角栄節 ③バラク・オバマ 2004年民主党全国大会基調演説 ~演説の力で一夜にしてライジング・スターに ④ジョージ・W・ブッシュ 9・11直後の演説 ~低支持率から一気に支持率90%へ ⑤ジョン・F・ケネディ 大統領就任演説 ~名演説はリンカーンを徹底的に研究して生まれた ⑥フランクリン・ルーズベルト 大統領就任演説 ~たった十数分の演説で絶望していた国民に希望の灯を ⑦マーケティング・ルーサー・キング・ジュニア 「私には夢がある」演説 ~オバマも真似た20世紀を代表する名演説
ストーリーの黄金律 ・何かが欠落した、もしくは欠落させられた主人公 ・主人公がなんとしてもやり遂げようとする遠く険しい目標ゴール ・乗り越えなければならない数多くの葛藤・障害・敵対するもの
政治演説をうまくなるポイントが解説されている。主張をもっとわかりやすく言うと、1)自分が被害者・喪失者となるストーリーを選ぶ、2)そこから這い上がり、獲得しようというストーリーを作る、3)それに対抗する敵をはっきりと示す、ということが書かれている。
小泉純一郎、オバマ、ケネディなど7人の人物の演説をとりあげ、その演説の優れている点を解説している。単純に演説の文章を読むだけでも楽しめる。小泉は記憶に新しいものの、4、5年前の当時(高校一年生だったかな)はあまり政治のこともよく分かっていなかった。今こうして小泉の演説を読んでみると、彼のすごさがよく...続きを読むわかる。彼は、政治家として、国民を動かす才能があった。国民に積極的に政治に関わろうという気持ちにさせたのだ。今の日本にはリーダーシップを発揮して、国に活気を与えてくれる政治家が求められている。(別に僕は小泉の支持者ではないけどね。特にイラク戦争でアメリカを支持したことは残念だった) ちなみに、僕の座右の銘は、ケネディの 「国から何をしてもらうかを問わないで下さい。あなたが国のためになにができるのかを問うのです」 演説の文脈で読むとなお一層この言葉は輝く。大学で多少なりとも政治について学ぶ中で、媚びることなく国民に訴えかけるこの言葉が好きになった。 「おわりに」の中で、エルサレム賞の授賞式の際の村上春樹のスピーチを誉めている。
人に伝えるという事は、非常に難しく、 しかし、人間社会が、人間関係の中で、成立している中で 非常に大切な事だと思う。 筆者が言う ・何かが欠落した、もしくは欠落させられた主人公 ・主人公がなんとしてもやり遂げようとする遠く険しい目標、ゴール ・乗り越えなければならない数多くの葛藤・障害・敵対するもの...続きを読む 以上の3つの条件が必要なのはよくわかる。
演説により人々の心を動かし、団結させ大きな事業や政策を実現してきた政治家たち。その考えを言葉に乗せて人々に語らう姿は勇気と自信に満ち溢れており、これを見た人は否が応でも心を大きく揺さぶられる。ニュース報道で見る日本の政治家の言葉は何処か薄っぺらく、大半は他者や他党を批判したり、不平や不満を述べている...続きを読むだけに聞こえる中、最近小泉進次郎氏が見せる質疑への受け応えは、他の政治家とは何処か違うところがある。如何なる誹謗中傷、明らかに自分に対する批判であっても、それを受け止めさらりと流してしまう。本人の目力だろうか、見ている我々にも明らかに「進次郎の勝ち」と認識させる様な表情や表現を駆使する。決して政策に賛同するとか、今の政府が素晴らしいとか言うのではない。少なくとも進次郎氏には、あの父親譲りの特別な能力がある事が窺えるのである。 その父、小泉劇場とまで言われた純一郎氏の言葉には確かに勇気づけられ、何か鬱屈した政治が、そして日本が大きく変わる期待感を抱かせるものが多かった。結果を見ても有言実行で成し遂げられた郵政民営化、長きに渡り拉致問題を中心に対立してきた北朝鮮との国交正常化に向けた動きなど、評価できる点は多数ある(勿論、その反対に掻き回すだけ掻き回して去っていったという評価もあるだろう)。 本書はそうした人々の心を動かした名演説の根底にある、ストーリーの黄金律を紹介していく内容だ。本書に登場するのは、前述の小泉純一郎氏、そして日本からは田中角栄氏、そしてアメリカ合衆国の歴代大統領、オバマ氏、フランクリン・ルーズベルト氏、ケネディ氏、アメリカ公民権運動のキング牧師など、誰もが聞いたことのある演説が登場する。それらが全て、①立場の弱い人間(自分)が、②果てしない夢と目標を掲げて、③強大な敵や困難に立ち向かっていく、というストーリーで構成されている。そしてそれを成し遂げるための具体的な施策や方法を並べて、聞き手に自分事として認識させて、その是非を問う、といった巻き込み型で話されている。だから人々は熱狂し、賛同し、自らが立ち上がると言う大きな波が形成されるのである。 今、これらスピーチを改めて読むにあたり、心の中に熱いものが込み上げてくる。私の中の直面する困難に置き換えて、また、演説者を自分自身に置き換えて言葉にしようとする様な錯覚に陥る。勿論読み手の私がその様な人の心を動かすほどの実績もなく、演説ができる様な人間でもないのは理解している。それにも関わらず、自分にも出来るのではないかと錯覚させるのは、そのストーリーが全て簡潔で解り易く、誰もが理解しやすい内容になっているからだ。 伝える技術は難しい。思考を巡らせ自分の主張を強い自信と共に確立させ、更にはそこに至る経緯や、目指すべき方向性を誰もが理解できる言葉、印象付ける言葉に置き換える。そして自信を持って伝える表現力が無ければ、誰にも届かない。大きな事業や政策を実現してきた偉大な経営者や政治家たちは、まず何よりも解り易く何かを伝えなければならない。その偉大な事例と共に解説していく本書がビジネスやプライベートでの重要なシーンに役に立つことは間違いない。
人を感動させる黄金律があると言うのは知っていたけど、単純なフレーズの繰り返しで人を誘導し、果たしてそれがみんなにとって良いことだったのかわからない。人を先導すると言うことができてしまうと言うことが逆に怖くなった。
考察部分はとても簡潔で内容が薄いけれど歴史に残る名演説を全文収録している点はありがたい。もっとたくさんの演説を聞いてみたいとおもうきっかけになった
野田総理の「どじょう」スピーチに対して新聞でコメントしてた人だったので手に取ってみた。名演説に見る、ストーリーの黄金律。いろんな名演説が読めたのもよかった。
しゃべりを生業にする人間なので大変興味深く読めた。よく考えれば当然なのだが、演説が法則、演説をこんなに分析する人がいて、こんな法則性があるとは知らなかった!ためになる本。
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あの演説はなぜ人を動かしたのか
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川上徹也
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