講談社文庫作品一覧

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  • お菓子放浪記
    3.7
    天涯孤独のシゲル少年の心を支えたのは、甘いお菓子への憧憬だった――戦争の敗色濃くなりゆく時代を背景に、過酷な運命を生きる少年の姿を描いた永遠のロングセラー。著者自身が体験した辛苦、絶望の中でも失わなかったささやかな希望を、人間愛の讃歌へと昇華させた感涙の物語。
  • 建築探偵桜井京介の事件簿 未明の家
    3.5
    京介を訪ねた古風な美少女の依頼は“閉ざされたパティオ”を持つ別荘の鑑定と主である祖父の死の謎を解くことだった。少女の一族を巻き込む不可解な事故死、そして自殺未遂。事件はすべて別荘をめぐって起きた。ミステリアスな建築造形に秘められた真実を、京介が追う!
  • 新装版 彩色江戸切絵図
    -
    退廃が翳を落とす江戸市井の片隅に、人知れず生きる男と女。色と欲、そして仮借ない世相が時にやりきれない犯罪を呼び起こす。残忍な手口で殺された乱暴者の遺体から、意外な犯罪のからくりと、その憐れな動機が浮き彫りになる「大黒屋」など、芳醇な情緒と狂おしい哀感を湛えた傑作時代ミステリー6編。
  • 鬼流殺生祭
    3.5
    維新の騒擾(そうじょう)燻(くすぶ)る帝都東京の武家屋敷で青年軍人が殺された。被害者の友人で公家の三男坊九条惟親(くじょうこれちか)は事件解決を依頼されるが、容疑者、動機、殺害方法、全て不明。調査が進むほどに謎は更なる謎を呼ぶ。困惑した九条は博学の変人朱芳慶尚(すおうよしなお)に助言を求めるが……。卓抜な構成と精妙な描写で圧倒する傑作本格ミステリ。
  • バベルの末裔
    3.8
    人間の意識はどのように生まれるのか? その謎は解明されないまま、PPC(パンパシフィックコンピュータ)社のニューロン型コンピュータに意識が発生した。死者であれモニターを通して永続的にコミュニケートできるという画期的な技術は、開発者の思惑を超えて暴走を始める。近未来サスペンス長編。
  • 明香ちゃんの心臓 東京女子医大病院事件
    3.8
    医師になることを夢見た12歳の少女が、名門病院の心臓手術で命を落とした。手術のデータは改竄され、両親に真実は伝えられなかった――。「よい医療」とは何か。患者側と医療側が互いの溝を埋めるべく歩み寄り、病院改革、医療改革の第1歩を踏み出した、試みと知見の記録。
  • 脳を知りたい!
    3.2
    脳についてあまり知識がなくてもわかりやすく、脳の専門家から見ても正確な内容が書かれていること――このふたつの条件を満たすべく、脳研究の最先端レポートにもかかわらず、専門用語をできるだけ使わずに脳の本質に迫った。誰もが知りたい脳の神秘を、入念な取材を積み上げスリリングで読みやすく解説した名著。
  • クリスマス緊急指令 ~きよしこの夜、事件は起こる!~
    3.1
    クリスマスに、不思議な事件が発生! 大伴黒主(おおとものくろぬし)の歌が、ダイイング・メッセージとなった事件を解明する「鏡影」。バーでカクテルを傾けながら謎を解き、相談者の心も溶かす「K's BAR STORY」。調律を誤ったオルゴールの音色が、琴線に触れ、宿泊客の人生さえ変えてしまう「オルゴールの恋唄」など、珠玉の短編集。
  • 叔父殺人事件 グッドバイ
    4.3
    叔父が死んだ。ネットで呼集された男女4人がワゴン車内で練炭集団自殺を図った。その中に"僕"の叔父の四郎がいた。リーダー格の女性だけが命を取り留めたが意識不明。叔父のふだんの言動から偽装殺人を疑う叔母の厳命で、関係者を調べ始めた"僕"に、黒い影が忍び寄る。※本書は2005年11月に原書房より刊行された『グッドバイ――叔父殺人事件』を文庫化にあたり、改題したものです。
  • 陪審法廷
    3.8
    米国フロリダに住む日本人少年、研一。隣人の少女パメラは、養父からレイプされていることを彼に打ち明ける。彼女を救うため研一は養父に向けて拳銃の引鉄(ひきがね)をひいた……。第一級殺人罪で裁かれる少年は、終身刑か無罪か。陪審員である12人の普通の市民が出した評決は? 国際派作家が描く迫真の法廷サスペンス。(講談社文庫)
  • 李巌と李自成
    3.6
    明朝末期、度重なる戦と凶作、そして苛酷な税に喘ぐ民の負担は限界を超えていた。各地に反乱の烽火が続々と上がる。叛徒を率いる李巌と紅娘子は、四川で反乱勢力を指導する李自成に合流し、厳しい軍規を掲げて明朝打倒の先頭に躍り出た。さらに、明を狙う強大な女真族も南下を始め、時代は大転換へ向け動き出した。
  • 逢わばや見ばや
    5.0
    15歳の少年は、たったひとりで上京し、月島の古本屋の小僧になった。だが孤独ではなかった――「私にとって書物は恋人であり、思想であった」。本の奥深さを知り、時には大人への戸口に佇み、人の心の温かさに触れながら成長していく姿を描く。昭和30年代の庶民の夢と郷愁を刻む、感動と笑いに溢れた自伝小説。(講談社文庫)
  • モンスターズ
    3.0
    この世で一番恐ろしいものは――もう一人の自分。ドッペルゲンガーに出会った男は、身の毛もよだつあることに手を染める(「もう一人の私がもう一人」)。ヒトラーが人体実験を繰り返していた、ナチス・ドイツのオカルト研究施設。ある日、謎の包帯男が潜入するが……(表題作)。ゴージャスな6つの中・短編集。(講談社文庫)
  • バンギャル ア ゴーゴー(1)
    3.7
    1~3巻764円 (税込)
    家にも学校にも居場所がない中学生のえりの心の拠り所は、大好きなヴィジュアル系バンド。札幌のライヴハウスに通い、ノリコとユキの3人でメンバーを「追っかけ」る時だけが「生きてる」気がする。くだらない日常から逃げるように、ライヴハウスの暗闇と轟音(ごうおん)にまぎれる少女たち。女の子青春文学の金字塔! (講談社文庫 )
  • 自殺のサインを読みとる 改訂版
    -
    1年に3万人以上の人間が自殺で亡くなっている。しかし「死の意志が固まっている人」はいない。周囲の人間が気を遣えば自殺は予防できるのだ。性格や体験などから発する「自殺のサイン」はどう発見すればよいのか。背後に隠れる心の病を見つける方法と治療を、第1章を最新の知見で全面的に改訂して解説。(講談社文庫)
  • 村を助くは誰ぞ
    4.3
    尾張が美濃に攻め寄せるという。軍勢が村へ入れば村人たちには生き死にの大問題だ。オトナ衆の次郎衛門は戦火から村を守るため、織田勢から自軍の乱妨と略奪を禁止する命令書をとりつけようとするが……。戦乱の中で奔走する村人たちの、たくましさとせつなさを描いた表題作を始め、全6本の粒ぞろい歴史短編集。※本書は、2004年12月に新人物往来社より刊行されたものを文庫化にあたり加筆修正したものです。
  • 竹千代を盗め
    -
    駿府の今川家の人質となっている松平元康(もとやす)の子・竹千代と奥方らを救い出す依頼が、甲賀の忍びの頭目・伴与七郎(ばんよしちろう)に舞いこんだ。綿密な算盤(そろばん)をはじき、銭四百貫文で商談は成立したのだが、乗り込んだ駿府で予期せぬ困難が続出する。窮地に追い込まれた与七郎は、甲賀に伝わる「大きな瓶(かめ)」の話に光明を見出した。(講談社文庫)
  • 緋色の空
    -
    つけ火のせいで左腕に火傷を負い大工の夢を捨てた清吉は、自棄になって喧嘩を売った香具師(やし)の親分に叩きのめされ、そのまま香具師として生きることに。跡目相続をめぐる疑惑、対立する一家との抗争、親分の息子の失踪、幼馴染みのおとし、与助との強い絆。清吉は一度はあきらめかけた人生に再び全身で立ち向かう。(講談社文庫)
  • 艶女犬草紙
    3.7
    文政年間の大坂。武士を捨て貸本屋泰平堂(たいへいどう)を営む町之介(まちのすけ)は、犬が縁で下宿(したやど)の若女将(わかおかみ)リサと愛しあう仲になる。町之介は魚屋の多助と共に「犬の口入屋(くちいれや)」を始めて評判となるが、それがきっかけで父の仇(かたき)の豪商・石田屋と手を組むはめに。ところが街に謎の「犬さらい」が現れて!? 色と欲を大胆に描く、書下ろし時代小説。(講談社文庫)
  • 総門谷R 白骨篇
    4.0
    失魂の仲間と殺し合う超伝奇シリーズ哀切の新展開。無残に踏み殺された聆雲(りょううん)の仇を討つべく、総門谷のある早池峰山(はやちねさん)に向かった和気諒(わけのあきら)たち。そこで出会ったのは、冥界の王によって肉体のみを甦らせられた聆雲だった。魂を失い魔童児となった仲間が、白骨女となった怨魔シバとともに諒たちを襲う。ベストセラー作家が放つ伝奇SFの傑作シリーズ、哀切の第4幕。(講談社文庫)
  • ベストセラー殺人事件
    3.0
    出版界の裏のウラまでよくわかる読者必読の業界ミステリー!! 推理作家・朝比奈耕作の担当になった美人編集者の恩田沙英。だが彼女の周囲では6人のベストセラー作家が謎の失踪を遂げていた。その沙英が朝比奈を招いた山荘は悪魔の館。そこには彼女が採集した人体標本箱が飾ってあったのだ。第7の標本となる前に、朝比奈は館から脱出できるのか? ※「私の標本箱」改題(講談社文庫)
  • 火のみち(上)
    4.2
    1~2巻764~785円 (税込)
    父が戦死し、戦後満州から引き揚げてきたどん底の生活の中で母まで亡くした南部次郎は、わずかな葬式費用の形に幼い妹を連れ去ろうとする男を撲殺してしまう。きょうだいは離散し服役中も渦巻く憤怒を抑える術すら知らない次郎は備前焼と出会い、ひたすら土を練ることで、ようやく心が鎮まっていく――。(講談社文庫)
  • 蝕みの果実
    4.0
    米国スポーツ社会に生きる日本人の壮絶な闘い方と苦悩を描く7篇。セミ・ファイナルに名を借りた“私刑(リンチ)”の開始ゴングは鳴った。だが、負け犬にも魂がある……。アメリカ・スポーツ社会の片隅で孤高の闘いを続ける日本人たち。彼らの壮絶な生き方と苦悩をダイナミックに描くハードボイルド小説集。冒険小説の第一人者が10年間の日米関係の変遷をも浮き彫りにする渾身の7篇。(講談社文庫)
  • キマイラの新しい城
    3.8
    「わが死の謎を解ける魔術師を呼べ」フランスの古城を移築後、中世の騎士として振舞い始めた江里。750年前の死の真相を探れ、という彼の奇想天外な依頼で古城を訪れた石動戯作(いするぎぎさく)は、殺人事件に遭遇する。嫌疑をかけられた江里が向かった先は……。ミステリの枠に留まらない知的エンタテインメントの傑作! (講談社文庫)
  • 不知火海
    3.3
    浅見光彦、謎の光芒と髑髏(どくろ)を追い九州へ。人目を避け暮らしていた男が消え、美人モデルが続いて消息を絶った。男が隣人に託した桐箱には、黒い石をかみしめた髑髏が。のこされた言葉「不知火(しらぬい)」を追い、浅見光彦は九州・八代(やつしろ)に向かう。かつての炭坑町に秘められた、20数年前の血塗られた事件の真相とは。壮大に叙情豊かに描く文芸ミステリー。(講談社文庫)
  • 夕焼け小焼けで陽が昇る
    3.5
    西洋の美味に憧れ鶏で試みた和製フォアグラ、「馬抜き流鏑馬」「競鶏」ほか珍奇なゲーム開発競争、自然界の蛋白源を用いた保存食作り。寝食を忘れ、精魂を傾け、知恵を絞り尽くして次々にクリエイトする馬鹿馬鹿しくも真剣な遊びの数々。昭和30年代の福島・阿武隈山地を舞台に描く笑いと涙の自伝的小説。(講談社文庫)
  • コンピュータの熱い罠
    3.5
    相性診断によって男女を引き合わせるコンピュータ結婚相談所。オペレータの夏村絵里子は、恋人の名前を登録者リストに見つけて愕然とする。「何かがおかしい」彼のデータを見直し、不審を抱いた絵里子を、正体不明の悪意が捕らえる。まずは兄嫁のデータを見たいと相談所を訪れた女性が謎の死を遂げ、それは連続殺人事件に発展。恐怖に引きずり込まれた絵里子は……。まだPCもあまり普及していなかった1986年に書かれたとは思えない。コンピュータや情報に関わる事件の先見性にも驚愕。(講談社文庫)
  • 増補版 三度目ならばABC
    3.5
    1984年に刊行された『三度目ならばABC』に、幻の未収録作品「はい、チーズ!」を加え、2011年に増補版が刊行された。ミステリーの様々なアイデア&トリックに溢れた、「ミステリーのお手本」。収録作「三度目ならばABC」「電話だけが知っている」「三人の夫を持つ亜矢子」「七人の容疑者」「十番館の殺人」「プールの底に花一輪」「はい、チーズ!」(講談社文庫)
  • 極限推理コロシアム
    3.2
    夏の館と冬の館に強制的に集められた男女に「主催者」は命じる。「今から起きる殺人事件の犯人を当てよ」。被害者は彼らの中から選ばれていき、しかも、もう一つの館より早く犯人を当てなければならない。不正解の代償は館に残る全員の「死」――。第30回メフィスト賞受賞作品。(講談社文庫)
  • 亡国のイージス(上)
    4.1
    在日米軍基地で発生した未曾有(みぞう)の惨事。最新のシステム護衛艦《いそかぜ》は、真相をめぐる国家間の策謀にまきこまれ暴走を始める。交わるはずのない男たちの人生が交錯し、ついに守るべき国の形を見失った《楯(イージス)》が、日本にもたらす恐怖とは。日本推理作家協会賞、日本冒険小説協会大賞、大藪春彦賞をトリプル受賞した長編海洋冒険小説の傑作。(講談社文庫)
  • タイムスリップ明治維新
    3.6
    歴史は動くのか。渋谷の女子高生・麓(ふもと)うららは、幕末にタイムスリップしてしまった。時代を我がものにしようとたくらむ、小栗上野介によってゆがめられた歴史を、正しく進めなければ現代に戻れない。うららは、桂小五郎や坂本竜馬、西郷隆盛、勝海舟の間を奔走し明治維新を目指す。『タイムスリップ森鴎外』に続く第2弾。(講談社文庫)
  • タイムスリップ森鴎外
    3.9
    何者かに殺されかけ、大正11年から現代の渋谷にタイムスリップしてしまった、明治の文豪・森鴎外。道玄坂で若者に袋叩きにされているところを女子高生・うららに助けられる。彼女の友人達の助けを借り、元の世界に帰る方法を探るうちに、文学史上の大疑問に突き当たり、鴎外を狙う意外な犯人の名が浮かぶ。(講談社文庫)
  • 人間 井深大
    4.5
    日本の代表的メーカーSONYの創業者・井深大の人生を家系の源流にまでさかのぼり、その率直で飾らない人柄、会社においての人材の活かし方などを多くの証言から構成。SONY経営とともに生涯をかけて取り組んだ障害者支援や幼児教育など、科学万能主義と決別し人間性にスポットをあてる「パラダイムシフト」を重視した井深大の「経済人」としての側面だけでなく「人間」としての在り方、生き方を描き出す。(講談社文庫)
  • 名将がいて、愚者がいた
    4.2
    天下取りの好機に謙信と信長がみせた決定的な違いとは? 自ら家康の捨て石となる道を選んだ鳥居元忠が子孫に残したものは? 保科正之と水野忠邦の器量の差は? 直江兼続の品格とは? 戦国武将から幕末の志士まで、公平な史観に信頼ある著者による人物評が満載。歴史上の傑物たちの明暗を分けたのものは何か? 人物の真価は歴史の分岐点で問われる! 戦国、江戸、幕末。明快なる歴史人物列伝。(講談社文庫)
  • 新装版 瞬間移動死体
    4.0
    妻に苛められることで愛を確認するヒモも同然の婿養子。何を言われても耐えられたが、どうしても許すことの出来ない一言を妻は口にしてしまう。愛は憎悪に変わり、男は自分の「ある能力」を駆使した殺人計画を練る。だが、事態はまったく予期せぬ展開を見せる――。『七回死んだ男』『人格転移の殺人』と並ぶ、西澤ミステリの傑作が新装版になって登場!(講談社文庫)
  • 新装版 懲戒解雇
    4.0
    旧財閥系の合繊大手トーヨー化成で中堅の筆頭株と自他共に認める森雄造は、常務の川井が主張する拡大強硬路線を批判した。その後、川井の不正を指弾する投書が社長宛に届く。森の仕業だと勝手に決めつけた川井は、手下に彼の粗探しを命じ懲戒解雇に追い込もうとするが……。勇気あふれる企業小説の傑作。(講談社文庫)
  • 猫間地獄のわらべ歌
    3.7
    江戸の下屋敷におわす藩主の愛妾和泉ノ方(あいしょういずみのかた)。閉ざされた書物蔵で御広敷番(おひろしきばん)が絶命した。不祥事をおそれた和泉ノ方は“密室破り”を我らに命じる。一方、利権を握る銀山奉行の横暴に手を焼いている国許(くにもと)では、ぶきみなわらべ歌どおりに殺しが続くと囁かれ……!? 大胆不敵なミステリ時代小説、ここに誕生!<文庫書下ろし> (講談社文庫)
  • 刻謎宮(1) 彷徨篇
    3.8
    ミケーネ遺跡の王墓を発掘中にシュリーマンが目にしたもの――それは十二年前に幕末の横浜で、自らが勝海舟に贈った金時計だった。歴史を歪めた“犯人”を探るため、“管理センター”は新選組の沖田総司を蘇生させ、古代ギリシァに向かわせた。ギリシァ神話と明治維新、奇跡のコラボレーション・ファンタジー。
  • 新装版 バンダルの塔
    3.3
    日本の技術力を結集してイランの砂漠に巨大石油化学プラントを建設する――。IJPCの現場に立つ山中を待ち受けていたのは、想像を絶する炎暑、民族性の違い、オイルショックによる経済の混乱、そしてイスラム革命……。次々と襲いかかる困難に立ち向かった男達の栄光と挫折。経済ドキュメント小説の金字塔。
  • 二重奏
    3.8
    18歳の香子は、「人の死を予知してしまう」不思議な能力の持ち主。両親の死後、その能力を封じ込めようと入院させられていたが、ある雨の夜、自力で脱出!そのときから「新しい運命の扉」が開いた!幽霊と知り合い、不幸な予感が次々と現実となっていく中で、傷ついた空っぽな心にも変化が生まれて……。
  • マッチメイク
    3.8
    プロレス団体の総帥ダリウス佐々木が対戦直後に急死した。額の傷からは蛇毒が。大観衆の見つめる中、何が起こったのか?新人レスラー山田聡は同期の本庄と謎を追い始めるが、それが第2の悲劇を生む。プロレスに全てを懸けた者が決して許せなかったこととは?感涙がとまらない第49回江戸川乱歩賞受賞作。
  • ざぶん 文士温泉放蕩録
    4.0
    日本の近代文学は湯ぶねの中から生まれた。東に締め切りから逃げてくる先生あれば、西に世を忍び不倫に走る作家あり。温泉は時に彼らを癒し、時に虜にする。夏目漱石、森鴎外から川端康成まで。知られざるエピソードを混じえながら、古き良き時代の温泉とそこに遊ぶ文士たちの交流を描く、異色温泉小説。
  • 京都七不思議の真実
    3.5
    醍醐寺、伏見城、龍安寺……、方位アドバイザー艮七星はTV番組で「京都の七不思議」を独自に選定し、その謎に迫る。だが、アシスタントの詩織が艮の陰に踏み込もうとすると、不吉な殺人事件が起こるのだった。北斗七星の呪術が現代人の怨念を呼び覚ますのか?もうひとつの京都が見える斬新ミステリー。
  • からくり乱れ蝶
    3.3
    幕末、甲斐の侠客・竹居の吃安の娘お冴えは売り出し中の若親分・黒駒の勝蔵と愛しあうが、吃安が獄死し一家は離散する。女壺振りに身を変えたお冴えは、清水の次郎長と抗争を続ける勝蔵を助けるため次郎長に近づくが、逆に惚れ込まれて後添いに……。二代目お蝶の短くも鮮烈な生き様を描く傑作時代小説。
  • 奴の小万と呼ばれた女
    4.0
    身の丈六尺近い、雪のように肌の白い〈奴の小万〉は、愛しい男を守るためなら、角材を手にしてでも大立ち回りに走る。大阪屈指の豪商の娘でありながら、「せっかくこの世に生まれたからには、くわっと熱くなる思いがしてみたい」と、型破りの生き方を貫く。歌舞伎にも登場する痛快な女侠客の実像を初めて描く!
  • 読書画録
    -
    エッセイとスケッチで綴る36の小説の娯しみ。樋口一葉『たけくらべ』から幸田文『おとうと』まで、なつかしい日本の心の情景。読んで歩いて描く大好きな小説36景――檸檬を一顆、美術書を積みあげた上にそっと置いてきた梶井基次郎のあとをたどって描く、京都河原町・丸善の面影。樋口一葉「たけくらべ」の吉原大門あたりから、幸田文「おとうと」の向島まで、こよなく読書を愛しむ画家が描く小説の舞台。懐かしい日本の36の風景を、スケッチとエッセイで織りなす珠玉の画文集。
  • 密室を開ける手
    4.2
    祖父が死んだ――疎遠だった和典は、葬儀当日も通学し参列しなかった。そんな時、母親から父親のクリーニングを取りに行ってほしいと頼まれる。面倒と感じつつも葬儀に参列しなかった引け目から、しぶしぶその役目を引き受けた和典。品物を引き取る際に、店員から依頼はなかったがシミ抜きをしておいたという伝言を受ける。そのシミは大部分にわたる血痕だった――。父親は血を浴びるようなことをしたのか、ととたんに不安になり思いを巡らせる中、母親から最近父親が頻繁に長崎に行くようになり、絶対に女がいるに違いないとヒステリックに話していたことに思い至る。本当にそうなのだろうか? そして父親が通っているという長崎は、偶然にも祖父の出身地であることに気が付いた。何かがある――そう直観した和典は、調査にのりだす。そしてだんだんと分かってきたことは、祖父が戦時中叶えられなかったある強い想いがあるということだった。
  • レイク・クローバー(上)
    3.4
    1~2巻759円 (税込)
    水道も電気も来ていないミャンマーの僻地で米国最大手のコングロマリットが極秘に行なっていた天然ガス探査。それは企業群全体に莫大な利益をもたらし、米国そのものにとっても対中国戦略の切り札となるはずだった。発症からわずか六時間で死をもたらし、しかも致死率百パーセントの寄生虫が発生するまでは。
  • カタコンベ
    3.6
    あの事件から5年、ひとつの決意が闇に眠った殺人事件を呼び覚ます! ――水没するまでのタイムリミットは、約5時間。それまでに、洞窟に閉じこめられた調査隊を助け出さなければ……。「もう同じ過ちは繰り返さない」。強い決意を秘めたケイブダイバー・東馬亮は、単身救助に向かう。大きな闇に包まれた洞窟には、5年前の事件の真相と、殺人犯が潜んでいた。第50回江戸川乱歩賞受賞作。 ◎「作家にはまことしやかに嘘をつく能力が必要とされるが、その意味で、神山裕右は稀代の嘘つきである」<「解説」より>
  • 宗元寺隼人密命帖(一) 無流心月剣
    -
    伊豆下田の山里で剣の師に育てられた宗元寺隼人は、老中松平和泉守の甥。自らの剣と護衛役の甲賀の兄妹のわざで、迫り来る刺客たちに対抗している。江戸への道中、武家の娘を救ったことから、福知山藩朽木家の御家騒動に巻き込まれた。朽木家では藩主が二つの派のたすきがけで代替わりしてきた。娘の茜は国家老の娘。騒動の真相をつきとめようとする隼人だが!? 剣と人情と江戸情緒の本格痛快時代小説、新シリーズ開幕!
  • 淀川でバタフライ
    4.1
    「たかのてるこは、きっとなんかの天才なんだとおもう。なんの天才なのかは……ごめんなさい、ちょっとわからないです」――宮藤官九郎 てるこのアホな日常と、それを彩るトホホな人たち ●ジャッキー・チェンに憧れて、20m下の淀川へ、決死のダイビング!! ●「私はウンコそのもの!」と言い切る、“1ヵ月出てない”便秘の女王な美人OL ●帰宅が遅いと、「上司にホテルへ連れ込まれて妊娠!?」と狂乱するバアちゃん ●海外出張のたびに遺書を書く、男気あふるる、オカマ(?)友達 ●新たな川を見ると、バタフライしたくてウズウズしだす青春真っ只中なてるこ “日本一おもろい旅人OL”てるこのルーツ、ここにあり! 50歳を過ぎて、腹話術師になったおかんとの爆笑バトル。石仏の如く動じないおとん。「ガンジス河でバタフライ」の前に泳いだ元祖は淀川だった! ハチャメチャで痛快な、抱腹絶倒の日常エッセイ第1弾。<『お先、真っ白』に新作エッセイを加え、改題> ※この作品は、2003年12月に扶桑社より刊行された『お先、真っ白』を改題し、加筆修正と新作エッセイの書き下ろしを加えて、再構成したものです。
  • 蛻

    3.5
    尾張藩の江戸下屋敷内に実在した、「御町屋(おまちや)」と呼ばれる宿場町。この町では、赤の他人が見せかけの夫婦(めおと)として割り振られた家に住まわされ、仮の商いを営み、藩主が遊覧する時だけ立ち退かねばならなかった。ところが、御町屋で連続殺人が発生し、偽の住人たちは疑心暗鬼に陥る。人心の謎と闇を射貫く、時代小説の決定版。江戸に実在した「偽の宿場町(テーマパーク)」で連続殺人発生。すべてが偽で、すべてが嘘? 気鋭の作家が虚実を重ねて仕掛けた渾身の時代小説!
  • 監察特任刑事
    3.5
    1~3巻759~814円 (税込)
    税理士としての経験を買われ、京都府警に特別資格者枠で "中途採用"された戻橋京一郎。「監察官をさらに監察する」新設部署の室長に抜擢された戻橋は、着任早々、密告電話を受ける。それは、組織的な犯罪隠蔽のほんの端緒に過ぎなかった。愚直な信念に生きる刑事を描く、文庫書下ろし新シリーズ!
  • 新装版 優しい密室
    3.0
    名門女子高校の近くでよく見かける赤シャツの不審者が、体育館内の密室で他殺死体になって発見された。推理するのは、退屈な日常に倦む十七歳の森カオルと、赴任してきたばかりの教育実習生、伊集院大介、二十四歳。名物コンビはじめての事件に挑む。著者自身の高校生活が投影されたシリーズ初期の傑作!
  • ソラチルサクハナ 薬屋探偵怪奇譚
    4.3
    1~7巻759~880円 (税込)
    桜の樹の下で盗んだのは、一枚の呪いのお札だった。それ以来、掏摸(すり)を働いた桐の周囲で、気味の悪い出来事が頻発。悩んだ桐は、妖怪雑事相談所「深山木薬店 改」を訪ねるのだが……。果たして、師匠も兄貴もいなくなってしまった“薬店”で、ひとり頑張るリベザルは真相に辿り着けるのか? 新シリーズ開幕! (講談社文庫)
  • 吉原首代 左助始末帳
    -
    分別盛りの真面目な男衆が四十両もの大金を持ち逃げした。病持ちの女房のためか、積もり積もった借金のためか。始末を命じられた左助は地道な聞き込みで男衆を見つけるが、狡猾な同輩に先を越されてしまう。首代が守るべくは正義よりも廓の利。左助は情と掟の狭間で葛藤する。文庫書下ろし新シリーズ!
  • 秘匿捜査 警視庁公安部スパイハンターの真実
    4.2
    両親の借金、息子の白血病――数々の困難に打ちひしがれたエリート自衛官が、ロシア情報機関(GRU)に取り込まれた。金をばら撒き、自尊心をくすぐり、協力者の獲得工作を繰り広げるGRUと、警視庁公安部の攻防が始まる! 公安部内に実在する、「ウラ」と呼ばれる男たちの闘いを描く戦慄のノンフィクション!
  • 一般意志2.0 ルソー、フロイト、グーグル
    3.9
    民主主義は熟議を前提とする。しかし日本人は熟議が苦手と言われる。それならむしろ「空気」を技術的に可視化し、合意形成の基礎に据える新しい民主主義を構想できないか。ルソーの一般意志を大胆に翻案し、日本発の新しい政治を夢想して議論を招いた重要書。文庫オリジナルとして政治学者・宇野重規氏との対論を収載。
  • 実現可能な五つの方法 琉球独立宣言
    -
    なぜ今、独立なのか? 現在、辺野古新基地建設で政府と対立を深める沖縄。戦後70年、"本土復帰"から43年経った今も、在日米軍基地の74%が集中する現実。沖縄において"戦争"は決して終わっていない。その現状、政府による差別の歴史、琉球国の歴史や民族独立運動、世界の独立運動などをふまえ、琉球人学者が独立の具体的な方法とその未来図を提案する。決して絵空事ではない、実現可能な政治的・経済的道筋が示される。
  • 百年の記憶 哀しみを刻む石
    3.2
    神隠し伝説が残る田舎町の高校に転校してきた久守徹は、天狗と呼ばれ人に遠巻きにされる孤高の少年・野見大地に誘われ廃部寸前の地学部に入部する。風のようにあらわれ石と戯れる大地に徹は惹かれるが、大地にはまだ誰にも明かせない秘密があった。それは人の記憶を内にとどめ後世に伝える「決壊石」の不思議だ。大地は初めてその秘密を徹に打ち明ける……。
  • 修羅の宴(上)
    3.4
    1~2巻759円 (税込)
    大手銀行から出向し、三百億円もの累積赤字にまみれていた老舗の専門商社をたった二年で再建した敏腕社長、滝本。高卒という自身の学歴コンプレックスをばねに、未踏のビジネスを開拓し、出身銀行の頭取から依頼された汚れ仕事をも引き受け、日本経済界をのしあがっていく。剥き出しの人間ドラマ、開幕!
  • 幕が上がる
    4.2
    ある地方の高校演劇部を指導することになった女性教師が部員らに全国大会の出場を意識させる。高い目標を得た部員たちは恋や勉強よりも演劇ひとすじの日々に。演劇強豪校からの転入生に戸惑い、切磋琢磨して一つの台詞に葛藤する役者と演出家。彼女たちが到達した最終幕はどんな色模様になるのか。2015年2月に映画化する、爽快感を呼ぶ青春小説の決定版!
  • スノーホワイト
    3.6
    「何でも知ることのできる不思議な鏡」をつかって小さな探偵事務所を営む女子中学生・襟音ママエ。自分の頭ではまったく推理をせず、鏡の力に頼りきりのママエだったが、ある事件がきっかけで、悪がしこい名探偵・三途川理(さんずのかわことわり)に命を狙われることになってしまい――!? 奇想の新鋭・森川智喜がおくる、知恵と勇気のファンタジックミステリー!
  • 水晶の鼓動 警視庁殺人分析班
    3.7
    殺人現場は、部屋中真っ赤に染められた「赤い部屋」だった。東京を震撼させる連続爆破事件との関連はあるのか……。講談社文庫「警視庁殺人分析班」シリーズは、講談社ノベルス「警視庁捜査一課十一係」シリーズと同一シリーズです。この作品は、2012年5月に小社より『水晶の鼓動 警視庁捜査一課十一係』として刊行された作品を改題したものです。
  • 時の鳥籠(上)
    3.8
    1~2巻759~803円 (税込)
    来世紀小説の方向を示す超絶の問題作品! 初対面のはずの少女を見て女は思った。(私はこの子がもうじき死ぬのを知っている)と。そのまま女は意識を失い、救急病棟に運び込まれた。女は何を知っている? 迫真の上巻!
  • 司法記者
    4.0
    地検特捜部が追うゼネコン汚職事件は中央政界にも波及していた。元国交相の収賄疑惑という大スクープの直後、掲載紙の美人記者が絞殺された。逮捕されたライバル紙記者は殺人容疑を全面否認、何かを隠し沈黙する。悲劇の裏に潜むのは、スクープを求める記者の意地と、「正義」と銘打たれた特捜部の横暴で杜撰な捜査だった。記者が守る「秘密」を唯一知る特捜検事は、己が所属する「日本最強の捜査機関」との対決を決意する。
  • 黄金の騎士団(上)
    3.0
    地上げの脅威に晒される、四谷の孤児院「若葉ホーム」。肩を寄せ合って暮らす六人の少年たちの元に、ある時から「黄金の騎士団」と名乗る謎の人物名義の生活資金が届けられる。認知症で失踪癖のある院長先生に代わり、目付け役になったホームのOB外堀公一は、“騎士団”の驚くべき正体を突き止める!?
  • 空飛ぶタイヤ(上)
    4.4
    1~2巻759円 (税込)
    走行中の大型トレーラーが脱輪し、はずれたタイヤが歩道を歩く若い母親と子を直撃した。トレーラーの製造元ホープ自動車は、トレーラーを所有する赤松運送の整備不良が原因と主張するが、社長の赤松は到底納得できない。独自に真相に迫ろうとする赤松を阻む、大企業の論理に。会社の経営は混迷を極め、家族からも孤立し、絶望のどん底に堕ちた赤松に、週刊誌記者・榎本が驚愕の事実をもたらす。(講談社文庫)
  • タイムスリップ紫式部
    3.0
    古典の授業中、教師に鞭で打たれた本間香葉子は、そのショックで平安時代にタイムスリップ。『源氏物語』の作者・紫式部の身体に宿ってしまう。さらに、折りも折り、時の最高権力者・藤原道長が殺害される事件が発生。紫式部こと香葉子は、ライバル・清少納言とともに下手人探しを依頼される。果たして真相は?(講談社文庫)
  • 新装版 ハゲタカ2(上)
    4.1
    1~2巻759~825円 (税込)
    1年ぶりに海外放浪から帰国した鷲津政彦は、腹心の部下アランの不可解な死を知らされる。鷲津はアランが追いかけていた繊維業界の老舗・鈴紡を買収の標的に定めた。一方、鈴紡は元銀行員の芝野健夫を招聘し防衛と再生を図る。その裏に、芝野の元上司でUTB銀行頭取、飯島の思惑が潜んでいた。熾烈な闘いの勝者は?(講談社文庫)
  • 40 翼ふたたび
    4.0
    人生の半分が終わってしまった。それも、いいほうの半分が。会社を辞めて、投げやりにプロデュース業を始めた喜一・40歳の元を訪れる、40代の依頼人たち。凋落したIT企業社長、やりての銀行マン、引きこもり……。生きることの困難とその先にある希望を見つめて、著者が初めて同世代を描いた感動長編。(講談社文庫)
  • 天璋院篤姫(上)
    3.9
    激動の幕末維新、薩摩の島津家から徳川13代将軍家定に嫁いだ篤姫――しかしその結婚生活は、短く、そして常ならざるものであった……。2008年NHK大河ドラマ「篤姫」原作。
  • ハノイの純情、サイゴンの夢
    3.0
    ここではない、どこかへ行きたい! 30歳を目前にして、僕は悶々としていた。そして、サイゴンの日本語学校の教師になった。驚きと興奮に満ちたベトナムの日々。「アジアのいまを深く描ける新しい感性の登場に拍手を送りたい」と、大宅賞・講談社ノンフィクション賞受賞の野村進氏が絶賛した、痛快無類の異文化体験記。熱くて、泣けるぜ! ベトナムの青春。
  • 法月綸太郎の功績
    3.8
    第5回本格ミステリ大賞への序曲。論理が漲る傑作推理集! 殺人事件の被害者が残した「=Y」の文字は、はたして何を意味するのか!? エラリイ・クイーンへのオマージュである、ダイイング・メッセージものの傑作「イコールYの悲劇」、第55回日本推理作家協会賞受賞作「都市伝説パズル」など、ロジカルな推理が堪能できる本格ミステリ5編を収録した、ファン待望の作品集。
  • 霞町物語 新装版
    NEW
    -
    僕はこの町で学び、恋を覚えた かつて霞町と呼ばれた麻布界隈を舞台に、著者自身の青春を綴る傑作。 青山と麻布と六本木の台地に挟まれた谷間には、夜が更けるほどにみずみずしい霧が湧く。そこが僕らの故郷、霞町だ。あのころ僕らは大学受験を控えた高校生で、それでも恋に遊びにと、この町で輝かしい人生を精一杯生きていた。浅田次郎が初めて書いた、著者自身の甘くせつなくほろ苦い生活。感動の連作短編。 試験問題出題、朗読会での使用数、浅田作品中No.1、圧倒的人気を誇る名短編集!
  • うさぎ玉ほろほろ
    NEW
    4.0
    武士から菓子職人に転身した変わり種の主、治兵衛。父を助ける出戻り娘、お永。看板娘の孫、お君。 親子三代で切り盛りする江戸麹町の評判の菓子舗「南星屋」には、味と人情に惹かれやって来るお客が列をなす。 麹町を大火が襲った夜以来、姿を見せなくなった気のいい渡り中間を案ずる一家だったが、 ある日、思わぬところから消息が届き……。 「誰だって、石の衣は着ているもんさ。中の黒い餡を、見せねえようにな」 ほろりとやさしく切ない甘みで包む親子の情、夫婦の機微、言うに言えない胸のうち。 諸国の銘菓と人のいとなみを味わう直木賞作家の大人気シリーズ、最新刊! 〈収録作〉 饅頭くらべ 母子草 肉桂餅 初恋饅頭 うさぎ玉ほろほろ 石衣 願い笹
  • 江戸は浅草
    3.5
    雷門で掏摸に遇い路頭に迷っていた真一郎は、貧乏長屋の大家・久兵衛に用心棒兼遣い走りとして拾われる。向かいは真夜中に面を打つ謎の美女・多香、隣は女のヒモで洒落者の笛師・大介。長屋で気ままに暮らす住人たちが、町の騒動に立ち向かう。江戸っ子の粋と人情、そして色恋も鮮やかな新シリーズが開幕!「六軒長屋」「猫殺し」「夏の獲物」「錠前破り」の傑作四話収録。
  • 凜として弓を引く
    3.8
    1~5巻748~814円 (税込)
    武道は奥深く、恋はまだほのか。弓と自分、あるのはそれだけ。 ドラマ化『書店ガール』著者の新シリーズ。 (あらすじ)高校入学目前、矢口楓がふと足を踏み入れた神社の片隅にみつけた弓道場。おとなたちに交じって弦音(つるね)を響かせる少年の凛々しい姿に魅せられ、そこの弓道会に入門することに。人見知りの女子高生が日本古来の弓道の奥深い魅力に目覚め、新しい世界の扉を開いていく青春エンタテインメント小説!【書き下ろし・講談社文庫50周年記念作品】 カバーイラストはアニメイターの新井陽次郎。
  • トライロバレット
    3.9
    バーナム・クロネッカーはアメリカ合衆国ユタ州のウィットロー高校に通う17歳の少年。彼は8歳のとき三葉虫に魅せられ、今ではその化石を熱心に集めつつ、静かな高校生活を送っている。そんなバーナムへのいやがらせが、ある日突然にはじまった。ロッカーの扉を接着され、頭にジャガイモをぶつけられる。体育会系の人気者コール・アボットのしわざだった。バーナムは、コールの行為を〈攻撃〉と呼ぶ謎めいた同級生、タキオ・グリーンと友人になる。そのときすでに、バーナムを驚愕の事件へといざなう運命の歯車は回りだしていた……。現代アメリカ社会の闇に光を当てながら、新しいヒーロー像を描きだす超絶エンターテインメント。
  • 裁きの扉
    -
    土地利権に渦巻く悪の構図を描く社会派ミステリー。幼稚園廃園の代理人として、存続運動を続ける父母や教師たちに対峙する弁護士の前に立ちはだかったのは、かつての恋人だった。運命の糸にからめとられるかのように、別れた二人にとって偶然の再会は、捨ててきた過去を呼び覚ます切なくて哀しい戦いの始まりだった。
  • 十一人の賊軍
    3.7
    命は奪えても、誰にも魂は奪わせない――。本屋大賞作家が放つ、書き下ろし大型時代エンタメ。小説版「十一人の賊軍」! 戊辰戦争のただ中、侍殺しの罪で捕まった駕籠かき人足の政(まさ)は、薩長率いる「官軍」から砦を守るよう命じられる。勝てば無罪放免、負ければ死。共に戦うのは、あらゆる悪事を犯した十人の罪人たち。果たして、彼らは生きて帰ることができるのか――。強者の狭間で足掻く者たちの熱き闘いを描く、極上の時代エンタメ! 映画「十一人の賊軍」 主演:山田孝之 仲野太賀 監督:白石和彌 原案:笠原和夫 脚本:池上純哉 2024年11月1日(金)公開!!
  • 起終点駅
    4.0
    終点はやがて、始まりの場所となる――。人生の終わりに向かう男女が、果ての街で出会い、分かち合ったものは。直木作家の代表作! 愛する女性を失い、己を罰するように生きてきた鷲田完治。国選弁護人として静かに暮らす彼の前に、弁護を担当した椎名敦子が現れる。ある人を捜してほしいという。個人の依頼は受けないはずだったが、寄る辺のない彼女の人生を知り、やがて完治の心は動き始める(表題作「起終点駅」)。北海道に生きる人々の孤独と光を描いた名篇集。 解説は本屋大賞作家・町田そのこ氏! 24年5月から桜木紫乃、4作連続刊行! 第一弾『凍原』、第二弾『氷の轍』に続き、本作『起終点駅 ターミナル』、8月『霧』と続きます。
  • 戦端 武商繚乱記(一)
    3.5
    大坂・東町奉行所の同心、山中小鹿(やまなか・ころく)は、上役の筆頭与力・和田山の娘をわけがあることを 承知で娶ったにもかかわらず、裏切られてしまう。妻の不貞を許せなかった小鹿は、 義父の和田山に妻を公然と突っ返すという方法に及ぶ。これが原因で、東町奉行所内では、 同僚たちからも距離を置かれて居心地がよくない日々を過ごしていた。 鬱憤をはらそうと大坂の遊郭に足を向けたものの、なぜか客引きをされない。 理由は、大商家が「総揚げ」すべての見世を貸し切っていたからだ。 その商家の名は、淀屋。西国三十藩以上の年貢米を大坂へ廻送、売る権利を持ち、莫大な富を得ていた。 淀屋に借金をする大名もあらわれ、参勤交代の折には淀屋に寄って挨拶をするほどの力関係に至る。 幕府も忸怩たる思いで、ついに時の老中首座・土屋相模守が手を打つことに。 一介の同心・小鹿は、商魂たくましい上方の豪商と武士の沽券をかけた争乱に巻き込まれていく。 吉川英治文庫賞受賞作家が送る新機軸の書下ろし時代小説、堂々開幕!
  • 落暉に燃ゆる 大岡裁き再吟味
    3.8
    大岡裁きで勇名を馳せた大岡越前は還暦を迎え、江戸町奉行(南御番所)から寺社奉行に転出していた。閑職ではないものの、大岡は事あるごとに江戸町奉行職の記録を捲って振り返る。本当に裁きが正しかったのかどうか気になってならない事件があるのだ。大岡は鷹狩で知り合った若い餌差・十一を使い過去の事件の捜索を始める。事件の鍵は意外なところにあった。その驚愕の真相とは?(講談社文庫50周年書き下ろし作品)
  • 考えて、考えて、考える
    4.0
    史上初の八冠達成に挑む、天才棋士・藤井聡太が自身で語る半生。 「死ぬまで努力」を掲げる稀代の名経営者との対話から見えてきた、異次元の天才の頭の中身とは――。 勝つ楽しさ、負ける悔しさを知って強くなった少年時代。 悔しさを乗り越え、負けをとことん分析することで、さらに強くなっていった奨励会時代。 将棋に出会った幼少期から、勉学の意味を考えながら通った高校時代、趣味の話、コロナ禍での日常生活、将棋AIの使い方、普段の研究方法、対局時の心構え、棋士になって変わったこと、これからの目標――。 次々と最年少記録を塗り替え、驚異的な勝率で勝ち続ける藤井聡太の強さの源を探る対談集。
  • 前人未到
    3.4
    史上初の八冠達成に挑む棋士・藤井聡太 × 日本を代表するノーベル賞受賞科学者・山中伸弥 常に挑戦を続ける偉才同士の熱量溢れる対談をたっぷり収録 まだ誰もみたことのない景色を見るために―― 日々努力を続けるすべての人へ贈る、白熱の対談集! 「iPS細胞という新技術をいかに多くの患者に届けるか」をミッションとする研究者。 「数字・記録よりも、自分自身としてどこまでも強くなりたい」と語る棋士。 分野は違えど、過酷な競争世界の最前線で前人未到の挑戦を続けるふたりが語り合う、 日常の準備、学び方、メンタルの持ち方、AIとの向き合い方――。 今必読の対談集! 『挑戦 常識のブレーキをはずせ』を文庫化にあたり改題しました
  • 小説 こんにちは、母さん
    4.0
    9月1日公開の映画「こんにちは、母さん」を気鋭の作家が小説化! 監督:山田洋次 出演:吉永小百合 大泉洋 永野芽郁 ほか 足袋職人の実家に馴染めず、会社人間として生きてきた神崎昭夫は、 リストラ担当の総務部部長として神経をすり減らす日々。 家では妻から離婚を迫られている。 人生に戸惑いを覚えた昭夫がたどり着いた先は、 母の福江が一人住む東京・下町の我が家だった。 だが久しぶりの母の家での出来事が、傷心の昭夫をさらに悩ませる。
  • この場所であなたの名前を呼んだ
    4.0
    NICU(新生児集中治療室)を舞台にした、 小さな命をめぐる感涙の物語。 著者の経験を元にした新たな代表作誕生! 新生児仮死で生まれてきた赤子の母、 胎児に染色体異常があると告げられた女性、看護師、臨床心理士、清掃員、医師ーー さまざまな視点から描かれる、NICU(新生児集中治療室)という「この場所」。 小さな命のきらめきに、こんなにも心を動かされる。 医療現場を舞台に著者が新境地を拓いた連作長編小説。  ずっと、18トリソミーではなかったのなら、どんなにいいだろうと思っていた。けれどもし、その願いが叶うことで、生まれてきた赤ちゃんが心(ここ)ではなくなってしまうのならば、意味がなかった。心でよかった。心がよかった。  重なっている手の指。カーブした足。何もかもが特別で、愛おしかった。心だけの形。あらゆる部分が、可愛らしい。(本文より)
  • 大江戸火龍改
    4.2
    江戸の町で人外のものを狩り鎮める、謎めいた美しき男がいた――。 「江戸版陰陽師」ここに開幕! 江戸時代、凶悪犯を取り締まる火附盗賊改の裏組織が存在した。 専ら人外(にんがい)のものを狩り鎮めるその名は、火龍改。 満開の桜の下で茶会を催していた一行から悲鳴が上がった。 見れば大店のお女将の髪が逆立って、身体ごと持ち上がっていき、すっかり桜の花に隠れてしまった。 見上げる者たちの顔に点々と血が振りかかり、ぞぶ、ぞぶ、ごり、という音のあと、 どさり、と毛氈の上に女の首が落ちてきた――。 遊斎は、飴売りの土平、平賀源内らとともに、この怪奇な事件の謎を追う(「桜怪談」)。 短篇「遊斎の語」「手鬼眼童」「首無し幽霊」も併録。
  • 風雲 戦国アンソロジー
    4.0
    命懸けの、夢。 黒田官兵衛、前田利家、松永久秀…… 野望うずまく乱世を豪華布陣が描く、傑作小説集! 矢野隆「一時の主」 関ヶ原の戦いを前に、天才軍師・黒田官兵衛が息子に命じたのは―― 木下昌輝「又左の首取り」 傾奇者の前田”又左衛門”利家は、戦の作法などお構いなしで―― 天野純希「悪童たちの海」 大内義隆の重臣の子・冷泉新五郎は、かつて明を目指して船に乗り―― 武川佑「鈴籾の子ら」 上杉景勝に謀反を起こした新発田重家の胸には、亡き兄の言葉が―― 澤田瞳子「蠅」 豊臣秀吉に新大仏建造を命じられた木食応其は、高僧らしくなく―― 今村翔吾「生滅の流儀」 織田信長の大軍に包囲された松永久秀は、信貴山城で死を覚悟し―― ※本書は単行本『戦国の教科書』収録の短編小説を再録したアンソロジーです
  • どうした、家康
    3.7
    人質から天下人へ。徳川家康のドラマチック人生! 幼少で母と生き別れ、少年時代は人質として各地を転々とした徳川家康。戦国の世を勝ち抜き、天下人として幕府を開くまでに、何度も訪れる人生の節目で、都度難しい選択を迫られた。織田家に囚われてから大坂の陣まで、歴史時代小説の精鋭十三人が趣向を凝らす、歴史改変もありの短編集。〈文庫オリジナル〉 織田家の人質となっていた少年時代 桶狭間の戦い 三河一向一揆 三方ヶ原の戦い 本能寺の変後の伊賀越え 小牧長久手の戦い 関東移封 関ヶ原の戦い 大坂夏の陣 など。 徳川家康の節目となった事績や事件をテーマに、ついに天下を手中に収めるまでの分かれ道を彼がどう切り抜けたか、史実に忠実な作品だけではなく、「あのときこうなっていたら」という歴史改変ものも含むバラエティー豊かなラインナップで、超短編を集めました。
  • 地検のS
    3.7
    あの男は一体何者なんだ――? 湊川地検で起きるすべての事の裏には、必ずひとりの男の存在があった――湊川地検総務課長・伊勢。 検事でもない総務のトップがなぜ……。 「絶対悪」が見えにくい現代において、「検察の正義」とは何なのか。元新聞記者の新進作家が挑む、連作検察小説。
  • 敗走記
    3.8
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 戦争を生き抜いた著者がつづる生と死の物語 戦記ドキュメンタリー完全復刻! 昭和19年、南太平洋ニューブリテン島中部、部隊は壊滅的打撃を受けたものの、ひとり生き延び、仲間の鈴木と合流することに成功する。そして断崖を通り抜け道なき道を進み、敗走を続けた。敵に追われ、飢えや渇き、暑さに苦しみながらも九死に一生を得た著者が綴る、生と死の物語。戦記漫画の傑作を6編収録。
  • 小麦の法廷
    4.4
    自分以外、全員敵。 掟破りの裁判が始まる。 杉浦小麦、25歳。新人女性弁護士。 彼女にとっての初めての刑事裁判は、1日で公判が終わるような仲間内で起きた傷害事件。 被疑者との面会を終えて拘置所を出た小麦は、大勢のマスコミに囲まれてしまう。 「あなたは殺人犯のアリバイ作りに協力しているんですか!?」 --えっ! なに? どういうこと!? 彼女が引き受けた取るに足らない国選弁護の仕事は、やがて世間を震撼させる大事件へと変貌する。 敵は法律を知り尽くした悪党と、司法の穴。 それでも、私は、私の正義のために闘う。 捜査機関にはできなくて、弁護人にはできることは。
  • 殿、恐れながらリモートでござる
    4.0
    病と称して江戸城に現れない毛利家2代目当主を引っ張り出せるのか。痛快! 凄腕コンサル時代劇第2幕。 本作の舞台は江戸。戦国の毛利元就からつながる長州藩2代目当主の毛利綱広は反骨心が強く、徳川家に仕える身でありながら、病と称して江戸城に行かないことがあった。大江戸コンサル、戸ノ内兵庫はどうやって綱広を引っ張り出すのか。
  • 超怖い物件
    3.8
    古民家を買った男は、なぜ家の中にある氷室のことが気になってならないのか(宇佐美まこと「氷室」)。自殺した妹の部屋が、しばらく後に訪ねていくと、元通りに復元されている(神永学「妹の部屋」)。家の中に真ん中にある座敷牢は、誰を閉じ込めるためのものだったのか(黒木あるじ「牢屋」)。その家は、何か変だ(平山夢明「ろろるいの家」)。 当代随一の作家たちが紡ぐ、「超怖い」物語。
  • 本物の読書家
    3.9
    書物への耽溺、言葉の探求、読むことへの畏怖。 群像新人文学賞受賞作『十七八より』で瞠目のデビューを遂げた、 新鋭にして究極の「読書家作家」乗代雄介による渾身の中編集、ついに文庫化。 表題作のほかに「未熟な同感者」を収録。
  • 亥子ころころ
    4.0
    “思い”のこもった諸国の菓子が、強張った心を解きほぐす――。 親子三代で営む菓子舗を舞台に、人の温もりを紡いだ傑作時代小説! 武家出身の職人・治兵衛を主に、出戻り娘のお永、孫娘のお君と三人で営む「南星屋」。 全国各地の銘菓を作り、味は絶品、値は手ごろと大繁盛だったが、治兵衛が手を痛め、 粉を捏ねるのもままならぬ事態に。不安と苛立ちが募る中、店の前に雲平という男が行き倒れていた。 聞けば京より来たらしいが、何か問題を抱えているようで――。
  • 異動辞令は音楽隊!
    3.5
    三十年間犯罪捜査ひと筋、「足を使え」が口癖のゴリゴリ昭和気質の刑事・成瀬司は、世が令和になってもかまわず「刑事の勘」を頼りに法律スレスレの捜査を行い、コンプライアンスを無視した行動を続けた結果、パワハラの告発を受け捜査の最前線から、これまで存在すら知らなかった広報課警察音楽隊への異動を命ぜられる。 社会のため組織のため家族のためと一心不乱に働いてきたのに、気づけば組織からは時代遅れとはみ出してしまい、家族はバラバラ。異動先にも当然なじめず、人間関係にも、音楽隊の演奏にも、不協和音が鳴り響いてーー。 ロングヒットを記録した映画「ミッドナイトスワン」の内田英治監督が、ミドルエイジの葛藤、生き様、そして音楽が繋ぐ絆を描く爽快なヒューマンドラマ。 内田英治監督最新作・映画『異動辞令は音楽隊!』、2022年8月全国公開予定。
  • 東京棄民
    3.4
    これは、日本の未来に対する警告である。 感染者、重症者、死者、最多更新。最凶の新型コロナウイルス・東京株が蔓延した未来。政府は東京を見捨てる決意をした! 令和4年。新型コロナは再び変異を起こし、東京固有の株が猛威を振るっていた。大量の感染者。死者。なすすべがなくなった政府はいよいよ、「東京逆ロックダウン」、すなわち感染者を残し、東京都民を全国に分配し、東京をロックダウンすることを決意する。しかしろくな学歴もなく、正社員の立場も失い、漫画喫茶に寝泊まりしている主人公のイサムは政府の避難指示を受け取ることができず、東京に取り残されることになってしまった。 山本周五郎賞候補、大藪春彦賞受賞、業界最注目作家、初の文庫書下ろし。

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