作品一覧

  • 御納屋侍 伝八郎奮迅録 : 1 あめんぼう
    -
    1~2巻539~605円 (税込)
    時は元禄四年、親の代から浪々の身である鮎貝伝八郎は、竪川沿いの長屋に住む貧乏暮らし。そんな伝八郎の長屋に、突然初老の武家が訪ねてくる。尾張藩の家老稲葉主膳と名乗ったその男は、伝八郎を尾張藩で召抱えると言う。父左近の悲願であった仕官話に伝八郎は飛びつくが、そこには意外な落とし穴が……。渾身の書き下ろし時代小説の新シリーズ第一弾。
  • 半百の白刃(上) 虎徹と鬼姫
    5.0
    1~2巻726~770円 (税込)
    明暦の大火のあと、日本橋の刀屋に長曽祢興里という男が無骨な刀を持って現れた。旗本にして死体を試し斬る役の鵜飼家の娘邦香は、鬼姫と呼ばれていた。越前で甲冑師であったという興里の鍛えた刀に魅せられた鬼姫は、自ら死体を重ね試斬して確かめる。無類の斬れ味がやがて評判を呼び、鬼姫や刀屋の幸助の助けもあり、興里は不忍池のほとりで刀鍛治として名を馳せていく。ところがある日、興里は吉原一の花魁勝山に突然招かれる。

ユーザーレビュー

  • 御納屋侍 伝八郎奮迅録 : 2 みずすまし

    Posted by ブクログ

    前作「あめんぼう」で、尾張藩の支藩川田久保家の御納屋奉行に仕官した鮎貝伝八郎だが、古狸の家老稲葉主膳にこき使われるなかで、川田久保家を巡る様々な事件に巻き込まれる。今回の「みずすまし」では、さらに川田久保家のために大いに働く。周りの人間たちがとても魅力的だ。家老をはじめ、家老の男装の娘万里江、普請奉行の唐牛、門番の権助、お女中のおはな、鯛問屋元締めの銀右衛門、妹のお鉄、長屋の文吉、カワウソのまる、百歳を超える剣豪の幸庵翁など、伝八郎の仲間の輪はどんどん広がる。そうそう、家康に仕えたというとんでもなく長寿の謎の三つ姫がいた!この三つ姫の食事の鯛が、今回の事件の肝なのだ。爽快な時代小説だ。長辻象平

    0
    2020年02月19日
  • 半百の白刃(上) 虎徹と鬼姫

    Posted by ブクログ

    50歳を越えて、刀鍛冶を目指した長曽称興里(虎徹)と刀試し切り人の娘の鬼姫こと邦香との関りを中心に、花魁の勝山など様々な人物がからんできて、次々と事件が起こる。どの人物もなかなかに魅力的で、話も飽きさせない。日本刀の蘊蓄にも詳しくなれるぐらい、刀づくりの工程も詳細に出てくる。物語として、本当に面白かった。柳生宗冬がやられるところなどは、ちょっとすかっとしたりした。長辻象平の小説は、いい。最新作の「あめんぼう」もよかった。続編が楽しみだ。

    0
    2019年06月30日

新規会員限定 70%OFFクーポンプレゼント!