講談社文庫作品一覧

  • 黄砂の籠城【無料試し読み版】
    無料あり
    3.6
    【無料試し読み版】今こそ読むべき、日本の快挙。圧倒的歴史エンタテインメント元防衛大臣 石破茂推薦!―1900年春、砂塵舞う北京では外国人排斥を叫ぶ武装集団・義和団が勢力を増していた。暴徒化して教会を焼き討ち、外国公使館区域を包囲する義和団。足並み揃わぬ列強11ヵ国を先導したのは、新任の駐在武官・柴五郎率いる日本だった。日本人の叡智と勇気を初めて世界が認めた、壮絶な闘いが今よみがえる。※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。

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  • 歩兵の本領(『歩兵の本領』講談社文庫所収)
    -
    一週間の後に、私は自衛隊特有の鉄と亜麻仁油の匂いのない自由な世界へと戻っていく。任期満了で退職するのは、正当な権利なのだから。だが除隊前夜、非国民呼ばわりするロートルの坂崎一曹と徒手格闘した私の胸を去来したものとは。男の矜りの不変性を教える感動短編。浅田次郎が自らの自衛隊体験を活写した、涙と笑いの青春グラフィティ! 『歩兵の本領』表題作。
  • 越年歩哨(『歩兵の本領』講談社文庫所収)
    -
    大晦日に上番する警衛隊の弾薬庫で、しかも午前零時からの越年歩哨を命じられるなんてひどい話だ。しかも、去年はクリスマス・イブの上番だったのに。宝クジがあたるよりも難しい不運を嘆く赤間に、営内班の強面たちが次々に声をかけてくる。娑婆とは違う、自衛隊の序列を教えてやろう――。浅田次郎が自らの自衛隊体験を活写した、涙と笑いの青春グラフィティ! 『歩兵の本領』所収。
  • 脱柵者(『歩兵の本領』講談社文庫所収)
    -
    少々頭が足りず、背も足りず、自衛隊の入隊資格を満たしていない佐藤の相棒として、ひよわな大学出の高津は考えざるを得ない。力こそ正義、階級こそ絶対――いじめられつづける佐藤と自分を思うとき、そんな自衛隊と一般社会との断絶はあまりに大きすぎる。一刻も早くふつうの人間に戻りたい、と高津はひとり走り出した。浅田次郎が自らの自衛隊体験を活写した、涙と笑いの青春グラフィティ! 『歩兵の本領』所収。
  • シンデレラ・リバティー(『歩兵の本領』講談社文庫所収)
    -
    入隊三ヵ月にして出た外出許可。帰隊時間は二十二時、必ず相棒と行動を共にせよ――。だが、佐々木はマミ、今野はチャコに会いに行くために、別行動をとることにした。すがすがしい娑婆の空気。心残りの女。でも、三ヵ月という時間は、やっぱりそれぞれの恋を大きく変えていた。浅田次郎が自らの自衛隊体験を活写した、涙と笑いの青春グラフィティ! 『歩兵の本領』所収。
  • 入営(『歩兵の本領』講談社文庫所収)
    -
    空腹を抱えて彷っていた歌舞伎町で見知らぬオッサンの口車に乗せられ、書類にサインまでしてしまった。明日はいよいよ朝霞駐屯地に行くらしい。米山は市ヶ谷駐屯地の闇の中でしみじみと考える。なぜここに来たのか、この先どこに運ばれていくのか。そもそも自分はいったい誰なのか? 浅田次郎が自らの自衛隊体験を活写した、涙と笑いの青春グラフィティ! 『歩兵の本領』所収。
  • 門前金融(『歩兵の本領』講談社文庫所収)
    -
    自衛隊員専用の高利貸「青年援護会」から法外な利息で三万円の借金をした。信じがたい安月給、きつい訓練、日課となっている「いわれなき体罰」。好きで入ったわけじゃない自衛隊だけど、一等陸士赤間三郎は思うのだ、娑婆ではみんなそれぞれによんどころない事情を抱えているんだと。浅田次郎が自らの自衛隊体験を活写した、涙と笑いの青春グラフィティ! 『歩兵の本領』所収。
  • バトル・ライン(『歩兵の本領』講談社文庫所収)
    -
    渡辺は娑婆にいたときから腕っぷしには自信があった。自衛隊でもすこぶる優秀。だから和田士長に「かわいがられ」つづけている。惚れたホステスへの純情も踏みにじられた。いつか必ず殺してやる――。人も鳥も獣もいない芒の原野、演習の夜間斥候で千載一遇のチャンスが訪れた。浅田次郎が自らの自衛隊体験を活写した、涙と笑いの青春グラフィティ! 『歩兵の本領』所収。
  • 小村二等兵の憂鬱(『歩兵の本領』講談社文庫所収)
    -
    物を大切にする軍隊では、たとえ軍手一枚でも亡失は許されない。員数合わせは帝国陸軍以来の伝統なのだ。だが、小村二等兵は補給点検の前夜、大いに青ざめた。新隊員教育隊で支給された半長靴が一足なくなっている。このままでは、怒鳴られて始末書、幹部室で正座。外出と休暇は取り消し、全員の靴磨きと洗濯が待っている……。浅田次郎が自らの自衛隊体験を活写した、涙と笑いの青春グラフィティ! 『歩兵の本領』所収。
  • 若鷲の歌(『歩兵の本領』講談社文庫所収)
    -
    予科練出身で大男、徒手格闘術特級。そんな噂とともに着任した川原准尉は、旧式の制服を着た貧相なロートル。幹部待遇を拒み、営内のいわれなき制裁や体罰を咎めたりする妙な男だった。ある晩、亡霊が出ることで有名な宿舎の不寝番を命じられた私は、信じがたいものを見てしまう。浅田次郎が自らの自衛隊体験を活写した、涙と笑いの青春グラフィティ! 『歩兵の本領』所収。
  • 卒業写真(『霞町物語』講談社文庫所収)
    4.0
    大学受験を目前にしながら飲んだくれた翌朝、僕とキーチと良次の卒業写真を撮ると祖父が言い出した。震える膝と、節立った両掌、その体に写真を撮る力はもう残っていないはずなのに――。それは、僕らの青春の千分の一秒をなによりも正確にきりとった、奇跡のような写真だった。
  • すいばれ(『霞町物語』講談社文庫所収)
    -
    不羈奔放のあげくにその夏湘南を追い出された僕は、キーチとたどりついた内房の海岸で「谷さん」に出会った。いきずりの恋をしたミサをめぐって覚えた初めての嫉妬と「谷さん」の告白。高度経済成長期の申し子としての幸せな青春の中で、僕らは大人の分別を学ぶことになる。
  • 遺影(『霞町物語』講談社文庫所収)
    -
    祖母の四十九日法要がすんだ10月も半ば、あの日歌舞伎座であった老紳士が祖父に遺影を撮ってもらおうとやってきた。いつも明るい母は絶句し、穏やかな父は目を吊り上げる。そして明らかになる美しかった祖母と家族の秘密とは。
  • 雛の花(『霞町物語』講談社文庫所収)
    -
    僕が歌舞伎座で目撃したことは、もしかしたら夢なのかもしれない――。芝居のときにはいつも3階の大向うに席をとっていた祖母はその日、幼かった僕を間に挟んで、品のよい老紳士と大名桟敷に入った。別れ際に渡された花束、内証の約束。ほどなくして祖母に癌が見つかる。
  • グッバイ・Dr.ハリー(『霞町物語』講談社文庫所収)
    -
    赤坂のど真ん中にある都立高校に通っていた僕らは、家の近所の六本木や青山、銀座で毎晩遅くまで遊んだ。ある晩、防衛庁の並びにあった僕らの根城「ハニー・ビー」に新任の外国人教師、ドクター・ハリーが迷い込んできた。帰国子女のクラスメート理沙と日本語をまったく話せないハリーは、その晩を境に恋に落ちてしまったのだった……。
  • 青い火花(『霞町物語』講談社文庫所収)
    -
    地下鉄日比谷線の開通とバス路線によって都電廃止が決まり、僕の家の写真館の未来も時代の要請に従うしかなくなっていた。その年のクリスマス・イブの夜、墓地下で、すでにボケはじめていた祖父はライカで、入婿の父はペンタックスで花電車を撮影したその一瞬――。強情な祖父と心優しい父の師弟物語。
  • 夕暮れ隧道(『霞町物語』講談社文庫所収)
    -
    その夏の僕には、うっとうしい油蝉の鳴声と「ドック・オブ・ザ・ベイ」と、真知子の匂いと、もうひとつ忘れ難い友人がいる。昼も夜も、いつもぼんやりと僕らの後ろにいた二〇歳の同級生鴇田君だ。補修が終わり、学年のマドンナ真知子をやっとの思いで誘い出した恋人岬で偶然に出会った鴇田君たちが、僕らの恋を成就させてくれたのだが……。
  • 限定版 お父やんとオジさん 特別付録
    -
    妻の弟と両親を救うために戦時下の朝鮮半島に上陸したという、著者の父親の実話をもとにして書かれた感動巨編。『大人の流儀』の源流ともいうべき作品を、これからの時代を担う若い人たちにも読んでもらいたいという思いで、映画に舞台にTVドラマと幅広く活躍する若手俳優の小出恵介さんと対談。世代を超えて伝わるメッセージ! 本編の構想を伝える、幻の短編「上陸待ち」を収録。(講談社文庫)
  • 虚構の彷徨 ダス・ゲマイネ
    5.0
    左翼運動への裏切りと鎌倉海岸での心中未遂、縊死未遂の告白を軸に、小市民的モラルを否定しながらも惨落と自負の意識に痛ましく引き裂かれていく青春の日々、その絶望の乱舞を、道化の言葉でつづった、「道化の華」「狂言の神」「虚構の春」という、いわゆる『虚構の彷徨』三部作。他に、芥川賞落選で精神的に追い込まれた同時期に書いた「ダス・ゲマイネ」も併録。
  • はやぶさ新八御用旅(一) 東海道五十三次
    値引きあり
    3.6
    身分を隠して江戸を発ち、国許へ向かった大名の姫君をお護りせよ。主君根岸肥前守の密命を受け、東海道を西進する隼新八郎。箱根では5人の追手が斬りかかり、宇津ノ谷(うつのや)峠では虚無僧(こむそう)姿の刺客が現れる。容易ならざる道行きには意外な結末が待っていた。大人気「はやぶさ新八」シリーズが新たな旅に出立す!
  • 暖鳥 見届け人秋月伊織事件帖
    値引きあり
    3.5
    見届け人・秋月伊織は、笛の音で女を誘い出そうとする男と、それを阻む老夫の修羅場を目撃した。例幣使(れいへいし)に関わるという笛の男を、父の敵として追っている足袋屋に会った伊織は、許されざる町人の敵討ちを見届けることになるのか? 凍えた心をやさしく溶かす人の情けの温もりに触れる、話題集中の文庫書下ろしシリーズ第3弾。(講談社文庫)
  • 鳴子守 見届け人秋月伊織事件帖
    値引きあり
    3.5
    悲運の姉弟の絆を想い、哀しく田に響く鳴子守の音。南原(なんばら)家の埋蔵金騒動に絡んで、穴掘り人足が次々と殺される。真相の見届けにあたっている秋月伊織は、数日前に縄暖簾で「穀潰し」と罵られていた貧相な若い人足・仙吉の豹変ぶりを不審に思い、探索を開始した。苦界に身を沈めた姉と、貧しさに翻弄された弟の運命を描く、大人気文庫書下ろしシリーズ第5弾。(講談社文庫)
  • 霧の路 見届け人秋月伊織事件帖
    値引きあり
    4.0
    元女郎おひろから、東北訛りの侍の用心棒を頼まれた見届け人・秋月伊織は、他国に逃げる資金をはたいておひろを身請けした侍の背景に、ただならぬ事情を察する。藩主襲撃事件をきっかけに対立する陸奥広岡藩と盛山藩の遺恨が、江戸に舞台を移して燻っているのか――。文庫書き下ろしシリーズ、待望の第4弾。(講談社文庫)
  • おんな舟 十時半睡事件帖
    値引きあり
    3.5
    黒田藩江戸総目付役となり、早や2年。半睡の見事な裁きで幾多の難事珍事は解決し、藩邸内に再び平安な日々が訪れた。「そろそろ邸内を離れ、江戸の市中で暮らしてみるか」――そう思い立った半睡は、周囲の反対をよそに、深川の町家で借家住まいを始めた。江戸庶民と半睡の心温まる交流を描いた、珠玉の連作時代小説。江戸隠居の半睡が出会う7つの事件!
  • 出世長屋 十時半睡事件帖
    値引きあり
    3.0
    息子の不始末から福岡・黒田藩の総目付を辞職し、隠居生活を楽しんでいた半睡。だが、同藩江戸藩邸の風紀の乱れが甚しくなると、その取り締まりのため、白羽の矢が立った。江戸に移り住んだ半睡が、次々と起こる難問を見事に裁く。所変われど、そのキレ具合は衰え知らず。おなじみの十時半睡シリーズ第5弾。NHKでドラマ化もされた名シリーズ!
  • 犬を飼う武士 十時半睡事件帖
    値引きあり
    4.0
    松林に捨てられた子犬が縁で、めぐり合った若い侍と武家の娘。犬好きの二人は、やがてほのかな愛を互いに抱くのだが、現実には二人とも意に添わない縁談に縛られ、苦悩していた。やがて二人は、武家社会の掟破りに挑む。福岡・黒田藩の総目付・十時半睡が、泰平の世に起きる武家社会の難問を裁く、シリーズの第4集。NHKでドラマ化もされた名シリーズ!
  • 刀 十時半睡事件帖
    値引きあり
    3.0
    勘定奉行の息子が、たわいない喧嘩から刃傷ざたを起こした。父は即座に息子に腹を切らせ、自らは辞職を願い出る。しかも、「泰平の世に武士に真剣はいらぬ、佩刀を竹光に変えたら」との提案までしたので、黒田藩中は大さわぎに……。そこで、黒田藩総目付の十時半睡にも、出番がまわってくる。武家社会の珍騒動を軽妙に描く、時代連作小説。
  • 観音妖女 十時半睡事件帖
    値引きあり
    3.0
    泰平の世では、武士の生活もたるみ勝ち。そこで、隠居した老人たちが結集して、息子や嫁に活を入れる相談をすることにした。だが、その寄合いの中味は、老人の愚痴と嘆声ばかり。ところが、ひとりだけ型破りな老人が現われて……。黒田藩の総目付、十時半睡が珍事難事を巧みに裁く、連作シリーズ第2集。NHKでドラマ化もされた名作。武士の悩みは、サラリーマンの悩みと変わらない!
  • ロウソクの科学
    3.7
    たった一本のロウソクを駆使し、物質とその燃焼の不思議を興味深く説き明かす、物理学者・ファラデー。1860年におこわれたクリスマス講演筆記ながら、精妙な自然の営みを語って、今日なお新鮮である。京都大学科学史の博雅による、各種文献を参照した、最も忠実明快に訳出された決定版。
  • 夏ほたる 見届け人秋月伊織事件帖
    値引きあり
    3.4
    「蛍の舞う頃にはまた戻る」と言い残して去った男を尋ねて上京した、箱根の宿の女主人おみねだが、運悪く持ち金を掏られてしまう。現場に居合わせた見届け人秋月伊織は、途方に暮れるおみねの探索を助け、紙問屋の倅と名乗った男の行方を追う。しかし語られた身の上は偽りであった。文庫書下ろし第六弾! (講談社文庫)
  • 笛吹川 見届け人秋月伊織事件帖
    値引きあり
    3.5
    老母の暮らす郷里に帰った、出入り医師の下男・新次郎が、小仏峠で追い剥ぎに遭い、だるま屋に戻って来た。雪隠から忽然と消えた、料理屋の主の神隠し騒ぎを見届けている伊織は、出所不明の景徳鎮が、二つの事件を繋ぐ鍵だと察知する。氾濫した笛吹川に別たれた、不遇の兄弟。哀しき邂逅を描く文庫書下ろし第七弾。
  • 坂本龍馬 幕末風雲の夢
    -
    坂本龍馬――幕末激動の中に多くの夢をのこして、並みはずれた発想と行動力を示しつつ、懸命に、しかも足早に駆けぬけた風雲児。薩長同盟の締結、大政奉還の実現のために活躍した土佐の風雲児・龍馬は、藩という枠を超えて生きた幕末の自由人でもあった。資料をふまえ、龍馬のロマン、心情、人脈、魅力を探る歴史読物。
  • 大江戸妖怪かわら版1 異界より落ち来る者あり
    値引きあり
    3.8
    三ツ目や化け狐たちが平和に暮らす、おだやかな魔都「大江戸」。かわら版屋の少年・雀は、この町に住むたったひとりの人間だ。面白話を求めて奔り回る雀のところに「人間を拾った」との一報が。おかっぱ頭の童女が、人間の住む異界から落ちてきたというのだ――。朗らかな妖怪たちの姿を鮮やかに描いた、優しい人情噺。
  • 新装版 はやぶさ新八御用帳(一) 大奥の恋人
    値引きあり
    4.0
    如法暗夜――お鯉の家からの帰路、新八郎は辻斬りの現場に遭遇する。殺されたのは本石町鶴丸屋の当主・清兵衛。下手人を追う最中、今度は成子坂で首無し死体が見つかった。二つの殺人を探索する新八郎は、それらの死が大奥へと結びつくことに気づくが……。男子禁制の園に秘められたものとはなにか。
  • 青嵐 見届け人秋月伊織事件帖
    値引きあり
    3.7
    伊織、けじめの「見届け」を描く文庫書下ろし完結巻!「押し込みをやる悪い奴らの情報がある」見届け人志願でだるま屋を訪ねた男は、食い詰めた大店の息子・巳之助だった。生き別れの母との再会を願い、仕舞屋で下働きする巳之助は、伊織が探索する、世間を震撼させた悪党一味につながっていた。伊織、けじめの「見届け」と母子の悲縁を描く感涙のシリーズ完結巻。
  • 春疾風 見届け人秋月伊織事件帖
    値引きあり
    4.3
    市井の噂話から千代田のお城の秘密まで。硬軟とりまぜた事件の顛末を情報として商っている「だるま屋」の秋月伊織は、関所を破って江戸に入った女のその後を調べるため、岡場所へ向かった。苦界に生きる女の矜恃と、思いもよらぬ大事とは? 心に迫る表題作他4編、人気沸騰の文庫書下ろしシリーズ第2弾。(講談社文庫)
  • 東海道をゆく 十時半睡事件帖
    値引きあり
    3.8
    著者の死生観が結晶した終わりなき旅路。人気シリーズ最終作! 「生きる者は生き、死ぬ者は死ぬ」。福岡藩江戸屋敷総目付を務める名物老人・十時半睡(とときはんすい)は、重病の息子弥七郎(やしちろう)を見舞うため、国許(くにもと)への旅に出る。息子の天運を信じる半睡は、あえて陸路・東海道を悠々と旅してゆくのだが、道中には様々な事件が巻き起こる。惜しくも著者の絶筆となった人気シリーズ最終作。
  • グランド・フィナーレ
    値引きあり
    3.4
    「2001年のクリスマスを境に、我が家の紐帯(ちゅうたい)は解(ほつ)れ」すべてを失った“わたし”は故郷に還る。そして「バスの走行音がジングルベルみたいに聞こえだした日曜日の夕方」2人の女児と出会った。神町(じんまち)――土地の因縁が紡ぐ物語。ここで何が終わり、はじまったのか。第132回芥川賞受賞作。〈解説・高橋源一郎〉これは、「人間」も「人間」の形をしたものにすぎないものも区別できない「小説」らしきものが横行するこの時代に登場した、ほんとうに数少ない「小説」の一つなのである。――<解説より>
  • 終戦のローレライ(1)
    値引きあり
    3.8
    昭和20年、日本が滅亡に瀕していた夏。崩壊したナチスドイツからもたらされた戦利潜水艦・伊507が、男たちの、国家の運命をねじ曲げてゆく。五島列島沖に沈む特殊兵器・ローレライとはなにか。終戦という歴史の分岐点を駆け抜けた魂の記録が、この国の現在を問い直す。第24回吉川英治文学新人賞受賞。【2005年3月公開 映画「ローレライ」原作】 (講談社文庫)
  • 遠花火 見届け人秋月伊織事件帖
    値引きあり
    3.0
    「八歳の女子が赤子を生んだ」。「他人の墓石を勝手に磨いて回る何者かが出現」。江戸旅篭町の古本屋「だるま屋」には公儀の裏事情から町の噂まで、さまざまな風聞が集まる。噂の出所や行く末を追って秋月伊織が“見届ける”抜き差しならない男女の通い合い、心に響く親子の情愛。人情あふれる書下ろし時代小説新シリーズ。(講談社文庫)
  • 新装版 若き獅子
    値引きあり
    3.4
    高杉晋作は、幼い頃から文武に秀で、鬼才と呼ばれた。「脱藩」しては主家に戻り、たちまちにゆるされた。これは異例のことである。いかに彼の才能が頼まれていたかがわかる(「若き獅子」より)。ほかに浅野内匠頭、葛飾北斎、明治の逆賊・小栗忠順など、時代を動かした英雄たちの激烈な人生を描く短編集。
  • ヒットラーの遺産
    -
    ヒットラーが最後の夢を託した幻の秘密兵器とは? マスコミ世界の暗部を遊弋(ゆうよく)する二人の男が嗅ぎつけた奇怪な噂、謎の追及と共に浮び上がる現代史の深い亀裂を描く表題作。異国の夜、ファドの調べを背に、長い尾を曳いて消えた二つの星の物語「暗いはしけ」。他に「暑い長い夏」「怨念コマソン館」「双面のヤヌス」。
  • 暗殺の森
    5.0
    討幕への蜂起もむなしく、天誅組は戦いに敗れた。リーダー・中山忠光は、長州藩を頼って亡命する。しかしその直後に、長州の立場は一変した。中山忠光の病死が伝わったのは、この頃である。巷間、それは長州藩による暗殺だとの噂が走った。昭和になって、地元の小新聞の社主・野見は、この真相究明に熱中するが……。長州藩が秘匿した歴史の暗部を、巧みにフィクション化した、歴史推理長編。幕末・長州の謎が現代によみがえる!
  • ワーホリ任侠伝
    値引きあり
    3.7
    週末は六本木でクラブ活動にいそしむ商社OLのヒナコ。念願のワーキングホリデー資金捻出のために始めたキャバ嬢バイトが、彼女の波瀾万丈の始まりだった。運命の出会いと絶望、そしてヤクザに追われて海外脱出……。純情&エロティックに全力疾走する、パワフル青春小説。(講談社文庫)
  • 殺人の棋譜
    値引きあり
    4.0
    1~2巻385~550円 (税込)
    将棋界の俊鋭・河辺真吾八段の愛娘が誘拐された。「身代金1000万円を軽飛行機から投下せよ」というのが、犯人の要求であった。折りしも河辺八段は、将棋最高位を賭けて不敗の名人と対局しなければならなかった。犯人追求の行方と勝敗の帰趨が絡み、異常なスリルを醸す、第12回江戸川乱歩賞受賞作。
  • 縮んだ愛
    値引きあり
    4.0
    障害児学級教員の岡田は、働いていた小学校の卒業生・牧野に出会う。自分が受け持っていた自閉症児サトシを殴った過去を持つ牧野だが、彼につきまとわれて、岡田は毎週彼と酒を飲むことになる。が、ある日牧野は突然暴漢に襲われる。物語にひそむミステリー性も話題になった、第24回野間文芸新人賞受賞作。(講談社文庫)
  • ブラフマンの埋葬
    値引きあり
    3.9
    ある出版社の社長の遺言によって、あらゆる種類の創作活動に励む芸術家に仕事場を提供している〈創作者の家〉。その家の世話をする僕の元にブラフマンはやってきた――。サンスクリット語で「謎」を意味する名前を与えられた、愛すべき生き物と触れ合い、見守りつづけたひと夏の物語。(講談社文庫)
  • おしゃべり怪談
    値引きあり
    3.0
    納会帰りに雀荘へ寄った4人のOLが、おしゃべりな男に包丁を突きつけられながら、延々と麻雀をする羽目に陥る表題作ほか、コミカルで、繊細で、温かく、ちょっぴり怖い4篇を収録した作品集。若者の日常に潜むいつもは見えない不安や心のほころび、性の揺れを優しくリリカルに描いた野間文芸新人賞受賞作。(講談社文庫)
  • 運転士
    値引きあり
    3.3
    時刻ヨーシ、方向切替ヨーシ、発車。電車はスピードを急速に上げ、間もなく軌道が緩やかに下り始め、徐々に傾斜がきつくなっていく。傾斜角1000分の35。都市と都市生活者の様々な貌(かお)をトンネルの闇と駅の輝きが妖しく繋ぐ。カミソリのように光る二本のレールの上に現代を官能的に描く。第107回芥川賞受賞。
  • それぞれの終楽章
    値引きあり
    2.0
    自殺した同級生の葬儀に故郷秋田を訪れた作家がふりかえる自らの生の軌跡。友と聴いたクラシック、仲間と励んだ雪の中の野球……万引事件や生家の破産を越えて胸に迫るのは懐しい思い出の数々。人生の終楽章を迎えて、自分を支えてくれた友人、父の愛、妻の献身に気づく。胸を打つ感動的な直木賞受賞作。
  • 其の一日
    値引きあり
    4.0
    吉川英治文学新人賞に輝いた傑作短編集。安政7年3月3日、井伊家の密偵・可寿江(かずえ)は水戸浪士の不穏な動きを察知し、主君でかつて恋人でもあった直弼に通報しようとするが。「桜田門外の変」「箕輪心中」などの事件を題材に、江戸市中で懸命に生きる人々の、運命を変えた1日を描いた時代小説短編集。全4編を収録。<第24回吉川英治文学新人賞受賞作>
  • 抜討ち半九郎
    値引きあり
    4.0
    抜討ちの達人関根半九郎は、許嫁を犯した上役を斬り、破牢して盗賊の群に落ちた。拾った女お民を連れて、殺人と強盗の凄惨な日々。やがて、最後の大仕事に失敗し、奉行所の追手、血みどろの仲間割れ、敵(かたき)たちとの対決、とすべての結着をつける時が迫って――。苦い人生を急ぐ男を、鮮烈に描く傑作他6編を収録。
  • 踊子ノラ
    -
    さいはての地に舞う抒情あふれる踊子物語。女子大に学んだ日も、男たちとの夜も、すべては遠い思い出だ。過ぎ去った日を追わず、明日を夢見ず、踊り疲れて楽屋を出れば、今夜も外は、心も凍らせる一面の雪……。哀しみに耐え、ひたすらに生きる女の姿を、美しい北海道の風光のなかに鮮やかに描く長編小説。
  • 地獄番 鬼蜘蛛日誌
    値引きあり
    -
    地獄の天上の向こうに、高くて青い空があったら。それは地獄で暮らす鬼たちにとって、救いか、報いか。ここは説法に耳を貸さない民衆に僧侶が、美しいものに醜いものが、鬼となり罰を与える場所。そんな地獄に堕ちた女郎の願いは、蜘蛛(くも)になること。日誌を書く役目を与えられた彼女が見つけた何か、とは。(講談社文庫)
  • ビビンパ
    3.7
    凄みを増した清水ワールドの作品群。家族四人で焼き肉屋へ出かけて食事する光景を描いただけでジワジワとおかしさが襲ってくる表題作「ビビンパ」はじめ、賀状だけで綴る人生、碁の迷勝負や、作家のところへ押しかけて自分の波瀾の人生を小説にしてくれという男の話など過激に知的な大爆笑パスティーシュ。
  • 虚空を風が吹く
    -
    江戸、芝居町の雀はおもしろ尽に囁きあった。「妾のたたりだぜ。きっと」……おたふく半四郎、目千両と人気の女形(おやま)四世岩井半四郎の怪死に始まる、大和屋を次々襲う、おぞましくも奇怪な事件……。舞台の花の陰にうごめく女と男の愛憎をミステリアスに捉えた標題作ほか、「かえる役者」「祇園ぎつね」「団十郎の死」「手前味噌」。歌舞伎界の裏を縦横無尽に描いた役者小説集。
  • 新地橋 深川澪通り木戸番小屋
    値引きあり
    3.8
    江戸・深川澪(みお)通りの木戸番小屋に住まう夫婦、笑兵衛とお捨。そこには、人々の悲しみ、愁いを癒してくれる灯がある。訪れる人の心の奥を、そっと照らしてくれる。労り、助け合う市井の人情。人の世の機微を穿(うが)った逸品揃い。思わず挫けそうな、いつの間にか冷めかけた心を優しく温めてくれる珠玉の時代小説集。(講談社文庫)
  • 続 悲しき戦記
    -
    人間の感情も自由も剥奪された兵士たちが、いかに戦い、いかに生き、死んでいったか……。戦死者たちの冥福を祈りながら、戦争の真実の姿を静かにしかも厳しく捉えた戦記。続巻には「通天門」「手榴弾」「遺品」「島の掟」「水の城」「二つの落下傘」「廬山の敵」「山のアカシア」など30編を収録。<正続 全2巻)……人間本来の心には、敵味方の区別はない。だが戦争は、人間としての感情や自由を許さない。その不条理の中で、巨大な圧力に押しつぶされた兵隊たちの生と死。苛烈な戦場にあっても、美しい自然に心を寄せ、人間の真情を謳う優しく柔らかい作者の眼。虚しく戦場に果てた幾多の魂への深い祈りをこめた、鎮魂の短篇集。
  • 佃島ふたり書房
    値引きあり
    3.5
    佃の渡しが消えた東京五輪の年、男は佃島の古書店「ふたり書房」を立ち去った。大逆事件の明治末から高度成長で大変貌をとげる昭和39年まで移ろいゆく東京の下町を背景に庶民の哀歓を描く感動長篇。生年月日がまったく同じ2人の少年が奉公先で知り合い、男の友情を育んでいく。第108回直木賞受賞作品。(講談社文庫)
  • 剣の道殺人事件
    値引きあり
    5.0
    衆人環視の中での殺人事件は、両国N大講堂で開催された全日本学生剣道大会の決勝戦で発生した。殺されたのは武南大の副将石川洋。京都体育大の岸本三段と対戦中のハプニングであった。岸本犯人説が有力となるが、捜査は難航する…。
  • 藤壺
    3.2
    54帖からなる「源氏物語」には、題名しか伝わっていない"消えた一帖"があった!? 5歳年長の義母にして帝の妃・藤壺は、幼くて顔も覚えていない時に亡くなった生母・桐壺と瓜二つのように似ているという。切ない恋心をつのらせていく若き光源氏と藤壺の、許されぬ初めての逢瀬を、作家・瀬戸内寂聴が小説化。
  • ポトスライムの舟
    値引きあり
    3.8
    芥川賞受賞作 29歳、社会人8年目、手取り年収163万円。 こんな生き方、働き方もある。新しい“脱力系”勤労小説 29歳、工場勤務のナガセは、食い扶持のために、「時間を金で売る」虚しさをやり過ごす日々。ある日、自分の年収と世界一周旅行の費用が同じ一六三万円で、一年分の勤務時間を「世界一周という行為にも換金できる」と気付くが――。ユーモラスで抑制された文章が胸に迫り、働くことを肯定したくなる芥川賞受賞作。
  • 犬婿入り
    値引きあり
    3.8
    多摩川べりのありふれた町の学習塾は“キタナラ塾”の愛称で子供たちに人気だ。北村みつこ先生が「犬婿入り」の話をしていたら本当に〈犬男〉の太郎さんが押しかけてきて奇妙な2人の生活が始まった。都市の中に隠された民話的世界を新しい視点でとらえた芥川賞受賞の表題作と「ペルソナ」の2編を収録。(講談社文庫)
  • 剣法一羽流
    値引きあり
    3.0
    諸流派が日本各地に盛名を競った天正年間、常陸の剣客諸岡一羽斎の、剣の理法と謎の秘伝書は、3人の高弟たちを翻弄する。力と技では及ばない、「剣の心」を渇望する剣士たちの死闘を描く表題作他、人斬りに失敗した刺客、秘命に斃(たお)れた隠密、悪名高い復員兵等、男の人生の風雪を鮮烈に描く、初期傑作短編集。
  • 赤い猫
    3.5
    車椅子に坐ったままの富豪の老婆の家に、住み込みで雇われていた沼手多佳子は、老婆の死後、その全財産を遺贈された。幼い時母を殺された多佳子にとって、それは夢のようなことだったが……という日本推理作家協会賞授賞の名作「赤い猫」のほか、「白い部屋」「青い香炉」など、明るく生き生きとした6編の珠玉の傑作ミステリー小説集。車椅子の老婆から贈られた、莫大な遺産に秘められた秘密とは?
  • かの子撩乱その後
    3.0
    またとない理解者一平を夫に得、才能豊かな太郎を子として産み、恒松安夫や新田亀三を崇拝者として同居させながら、かの子はいつでも孤独感にさいなまれていた。人並外れた激情の作家を支え、大輪の花と咲かせた家族と恋人たちを鮮やかに描く、伝記的小説とエッセイ集。不滅の名作『かの子撩乱』の姉妹編。
  • 秋蘭という女
    -
    学問の家の神童若江薫子(わかえにおこ)は、紅白粉(べにおしろい)には見向きもしない学者に育ち、攘夷派の浪士たちと悲憤慷慨、新政府に建白書攻勢をかける。時代に逆行する情熱家は危険人物として幽閉され、晩年は失意のうちに放浪したが、その醜貌の下には、女ほんらいの、暖い心が隠されていた。幕末の女志士を描く傑作他8編を収録。
  • レジェンド歴史時代小説 庖丁ざむらい 十時半睡事件帖
    値引きあり
    4.0
    黒田藩の要職を歴任して、いまは隠居の身の十時半睡(とときはんすい)だが、藩の生き字引として尊敬を集め、藩士がらみのさまざまなトラブルの相談がしばしば持ち込まれる。刀剣マニア同士の悲喜劇、ノミの夫婦にまつわる騒動など、泰平の武士の人間的な側面に対して、半睡が経験にもとづくさばけた"十時さばき"をしてみせる。現代でも大いなる共感を呼ぶ時代小説の傑作。
  • ジェントルマン
    値引きあり
    4.0
    眉目秀麗、文武両道にして完璧な優しさを持つ青年、漱太郎。しかしある嵐の日、同級生の夢生はその悪魔のような本性を垣間見る――。天性のエゴイストの善悪も弁えぬ振る舞いに魅入られた夢生は、漱太郎の罪を知るただ一人の存在として、彼を愛し守り抜くと誓う。切なくも残酷な究極のピカレスク恋愛小説。
  • 深川澪通り木戸番小屋
    値引きあり
    4.1
    川沿いの澪通りの木戸番夫婦は、人に言えない苦労の末に、深川に流れて来たと噂されている。思い通りにならない暮らしに苦しむ人々は、この2人を訪れて知恵を借り、生きる力を取りもどしてゆく。傷つきながらも、まっとうに生きようとつとめる市井の男女を、こまやかに暖かく描く、泉鏡花賞受賞の名作集。(講談社文庫)
  • 夜の明けるまで 深川澪通り木戸番小屋
    値引きあり
    3.8
    江戸の片すみ・澪通りの木戸番小屋に住む笑兵衛(しょうべえ)とお捨(すて)。心やさしい夫婦のもとを、痛みをかかえた人たちが次々と訪れる。借金のかたに嫁いだ女、命を救ってくれた若者を死なせてしまった老婆、捨てた娘を取り戻そうとする男……。彼らの心に温かいものが戻ってくる8つの物語。
  • なかなかいい生き方
    -
    新しい家のすみずみを我が物顔で見て廻る、その悠々たる歩調といったら……どうも飼い猫の「花子」は、平岩家の本妻は自分だと思っているらしい。先輩作家を悼み、旅先で心揺さぶられ、旧友と笑い合い、変わりゆく風習に目を細める、その悲喜こもごも。頁を繰れば自然と頬が緩む、ユーモア滲む名随筆集。
  • 田園交響楽
    -
    「もし盲目なりせば、罪なかりしならん」――スイスの片田舎の一牧師と盲目の少女、牧師の妻と長男の4人の愛情の葛藤を中心に、人間の自由と宗教の戒律の相剋をきびしく追求――自らの時代をもっとも誠実に生きた、巨星ジッド円熟期の名作。
  • ヤン
    -
    揚子江の川べりで生まれ育った13歳の少年ヤン――目のかわいい、いたずらっ子ヤンが、どのようにして抗日戦線の一員となっていったのか……。戦火の母国をさまよう一少年の姿を通して、きびしく戦争の本質に迫り、国家と人間の問題をさぐろうとする著者の代表作。厚生大臣賞・サンケイ児童出版文化賞W受賞作。
  • ちいさな幸福 All Small Things
    3.8
    恋人と過ごした、どんな時間が1番心に残ってる? デートといってもひとそれぞれ。中学生だった頃の帰り道、地味なパートナーとの淡々としたひととき、年上の女性を追っていったギリシャ旅行……ていねいに紡ぎ出された12の恋模様。読者100人のアンケートによる「最も好きなデート」の実態も収録した短篇集。
  • エコノミカル・パレス
    3.5
    34歳フリーター、年下の同棲相手は失業中。エアコンは壊れ、生活費の負担は増えていく。昔の知り合いが彼女を連れて転がり込む。どんづまりの生活を変えたのは、はたちの男からかかってきた「テキ電」だった。――生き迷う世代を描き、フリーター文学とも呼ばれた著者の転換点となった傑作。
  • 生きることは愛すること
    3.8
    「偽りの愛と、真実の愛の違いは?」「運を引き寄せるためには、どうしたらいいですか」「人は死んだらどこに行くのですか」故郷・徳島で若者たちの悩みや素朴な疑問に耳を傾け、未来への不安も語りあった。真摯で率直で愉快な質疑応答集に、母校の高校で行われた講演もあわせて収録。瀬戸内寂聴が贈る勇気と希望の言葉。
  • 平成関東大震災 いつか来るとは知っていたが今日来るとは思わなかった
    3.5
    突如として起こった大地震。新宿で震災に直面した平凡なサラリーマン・西谷久太郎は、家族に会いたいが一心で大混乱に陥った首都を横断する。生きていれば必ず道は見つかる。次から次へと襲いかかる災厄を乗り越え、ついに自宅にたどり着いた西谷が手にしたものは――。実用情報も満載したシミュレーション小説。(講談社文庫)
  • 憂鬱なハスビーン
    3.5
    東大卒、有名企業に就職し、弁護士の夫を持つ29歳の私。結婚して仕事は辞めたけれど、優しい夫と安定した生活がある。なのになぜこんなに腹が立つんだろう? ある日再会した、かつて神童と呼ばれた同級生。その話に動揺した私は、まだ自分に何かを期待しているのだろうか。(講談社文庫)
  • 愛だからいいのよ
    3.3
    3人目の子どもを妊娠したまま、2人の子どもを連れて出てはじめた、著者の新しい生活をつづったエッセイ。“慰謝料上等!”の覚悟で調停に臨んだ前夫との離婚、現在の夫ユーヤとの結婚。そして、第4子出産直前にはじめた新しい家族のための家探し……。すべては「愛」だから、何が起こったって幸せなのだ! (講談社文庫)
  • 袋小路の男
    3.5
    高校の先輩、小田切孝に出会ったその時から、大谷日向子の思いは募っていった。大学に進学して、社会人になっても、指さえ触れることもなく、ただ思い続けた12年。それでも日向子の気持ちが、離れることはなかった。川端康成文学賞を受賞した表題作の他、「小田切孝の言い分」「アーリオ オーリオ」を収録。(講談社文庫)
  • 熊の場所
    3.6
    猫殺しの少年「まー君」と僕はいかにして特別な友情を築いたのか(『熊の場所』)。おんぼろチャリで駅周辺を徘徊(はいかい)する性格破綻(はたん)者はゴッサムシティのヒーローとは程遠かった(『バット男』)。ナイスバディの苦学生であるわたしが恋人哲也のためにやったこと(『ピコーン!』)。舞城パワー炸裂の超高純度短編小説集! (講談社文庫)
  • 日本人の精神史 第一部 古代知識階級の形成
    -
    本書は、近代日本批評精神の強烈な具現者亀井勝一郎畢生の著作「日本人の精神史」四部作中の第1作で、わが国古典成立時代の人々は、どのような過程を経て精神を形成して行ったのか、その性格と特徴の歴史を、7世紀から8世紀後半にかけて、日本人の精神の原型をさぐった名著。芸術院賞、菊池寛賞受賞。
  • 日曜日の人々
    値引きあり
    4.1
    「皆さん、おはようございます、日直の杏子(アンズ)です」「拒食も過食も不眠も自傷の一種だ」「僕はあなたがたを愛しているので、方法は記しません」「関東地区でパーティー希望です」「それでもお願いだから!」「俺は死にたくない!」「だってわたしはもう子供じゃないから!」人々の声は、あなたに届くでしょうか? 第39回野間文芸新人賞受賞作。
  • 夢の菓子をたべて
    -
    愛と幸せの体験、宝塚歌劇を語るエッセイ。愛の理想、愛の美しさを謳い上げて七十余年、清々しく展開する宝塚歌劇の魅力の秘密を、はじめて説き明かした愛の教科書。 本作品は、1987年12月、小社より講談社文庫として刊行されたものを電子書籍化したものです。電子書籍化にあたり、刊行時本書に掲載されていた写真とイラストは割愛させていただきました。
  • 零戦 その誕生と栄光の記録
    4.8
    日本人がもし一部の人の言うような模倣と小細工のみに長けた民族であったなら、あの「零戦」は生まれえなかった。独特の考え方、哲学のもとに設計された「日本人の血の通った飛行機」それが零戦であった。本書は零戦のチーフデザイナー(主任設計技師)が、アイデアから完成までの過程を克明に綴った技術開発成功の物語である。
  • ここはとても速い川
    値引きあり
    3.7
    読んでいる間、ずっと幸福でした。――川上弘美 保坂委員が説明の途中で嗚咽した場面は 野間新人賞の選考の歴史に刻まれよう。――長嶋 有 選考委員--小川洋子、川上弘美、高橋源一郎、長嶋 有、保坂和志-- 満場一致の、第43回野間文芸新人賞受賞作 【あらすじ】 児童養護施設に住む、小学五年生の集。 一緒に暮らす年下の親友ひじりと、近所を流れる淀川へ亀を見に行くのが楽しみだ。 繊細な言葉で子どもたちの目に映る景色をそのままに描く表題作と、 詩人である著者の小説第一作「膨張」を収録。 選考委員の絶賛を呼び、史上初の満場一致で選ばれた、第43回野間文芸新人賞受賞作。
  • アルキメデスは手を汚さない
    値引きあり
    3.4
    「アルキメデス」という不可解な言葉だけを残して、女子高生・美雪は絶命。さらに、クラスメートが教室で毒殺未遂に倒れ、行方不明者も出て、学内は騒然! 大人たちも巻き込んだ、ミステリアスな事件の真相は? 1970年代の学園を舞台に、若者の友情と反抗を描く、伝説の青春ミステリー。江戸川乱歩賞受賞作。
  • 冥途あり
    値引きあり
    3.6
    川辺の下町、東京・三河島。そこに生まれた父の生涯は、ゆるやかな川の流れのようにつつましくおだやかだった──と信じていた。亡くなってから父の意外な横顔に触れた娘の家族のルーツを巡る旅が始まる。遠ざかる昭和の原風景とともに描き出すある家族の物語。第43回泉鏡花賞、第68回野間文芸賞受賞作。
  • 恋都の狐さん
    値引きあり
    3.0
    1~2巻454~726円 (税込)
    豆を手にすれば恋愛成就の噂がある、東大寺二月堂での節分の豆まき。奈良の女子大に通う「私」は、“20年間彼氏なし”生活からの脱却を願って、その豆まきに参加した。大混乱のなか、豆や鈴を手にするが、鈴を落としてしまう。拾ったのは、狐のお面を被った着流し姿の奇妙な青年。それが「狐さん」との生涯忘れえない、出逢いだった――。
  • 記憶の果て(上)
    値引きあり
    2.8
    1~2巻454~508円 (税込)
    父が自殺した。突然の死を受け入れられない受験生・安藤直樹は父の部屋にある真っ黒で不気味な形のパソコンを立ち上げる。ディスプレイ上で裕子と名乗る女性と次第に心を通わせるようになる安藤。プログラムにしかすぎないはずの裕子の記憶が紐解かれ、浮上する謎。徹底した方法意識に貫かれたテクストが読者を挑発する、第5回メフィスト賞に輝くデビュー作。
  • 夏至祭
    値引きあり
    -
    廃坑の町を棄て、1人の少女を不幸にした負い目を残して都会へ出た靖雄は、過去の傷を抱え、孤独をなめるような生活を続ける。土の匂い、山の息吹に引かれるように戻った故郷は、ベッドタウンとして新たな活力と創造に満ちていた。彼もまた、再生できるのか? 人間の生命力を讃える表題作他2編を収録。(講談社文庫)
  • 白く長い廊下
    値引きあり
    3.4
    十二指腸潰瘍手術後の患者が、長い廊下を病室に運ばれる途中に容体が急変、死亡した。医療事故か? 巧妙に仕組まれた殺人事件か? 責任を問われた麻酔担当医・窪島は、独自に調査を開始し、意外な真相に辿り着く……。しかし、その時、彼はすでに大学の医局間の複雑な対立の中に、足を踏み入れてしまっていた。’92年度江戸川乱歩賞受賞作。現役の外科医が挑戦した、乱歩賞初の医学ミステリー。(講談社文庫)
  • まぼろしの城
    値引きあり
    4.0
    越後の上杉、甲斐の武田、小田原の北条。関東管領が実質的な力をなくし、覇を争う武将たちに取り巻かれながらも、上野の沼田万鬼斎はしたたかに生き抜こうとしていた。しかし愛妾・ゆのみとその父・金子新左衛門に翻弄され、一族は過酷な歴史の渦に飲み込まれていく。小国の衰亡に光を当てた凄絶な戦国雄編。
  • 玉川兄弟(上)
    -
    江戸は飲み水に不自由な土地であった。町の発展ひいては幕府の威令をいきわたらせるため、多摩川の水を江戸に曳くという壮大な計画が生れた。多摩川上流に生をうけた土木業者、枡屋庄右衛門・清右衛門兄弟は、目先の利益を排して見事入札に成功、数多の困難に立ち向う。若い兄弟の不屈の闘いをえがく歴史巨篇。玉川上水開墾に雄々しく立ち向かう若い兄弟の物語。
  • リトル・バイ・リトル
    3.5
    ふみは高校を卒業してから、アルバイトをして過ごす日々。家族は、母、小学校2年生の異父妹の女3人。習字の先生の柳さん、母に紹介されたボーイフレンドの周、二番目の父――。「家族」を軸にした人々とのふれあいのなかで、わずかずつ輪郭を帯びてゆく青春を描いた、第25回野間文芸新人賞受賞作。
  • 泪壺
    4.0
    「わたしを壺にして、側においといて」。癌に冒されて逝った最愛の妻を骨灰磁器(ボーンチャイナ)として遺した男。一周忌を過ぎ、男の前に現れた女性は、その壺に戸惑いを隠せない。表題作のほか、会社の上司との愛と別れを描く『マリッジリング』、手の移植手術から過去の女を振りかえる『握る手』など愛と性を抉(えぐ)る珠玉の短篇集。
  • 彩乃ちゃんのお告げ
    4.0
    なぜか"教主さま"だという女の子を預かることになった。彩乃ちゃんといって、一見ごく普通の、小学五年生の女の子だ――。花屋に勤める二十代の智佳子、進路に悩む高校三年生の徹平、東京から地方に越してきた小学五年生の佳奈が、彩乃ちゃんとの出会いで知った人生の奇跡。前に進むすべてのひとに捧げる物語。
  • 新装版 柴錬捕物帖 岡っ引どぶ
    値引きあり
    4.0
    難事件を小気味よくさばく痛快柴錬捕物帳。どぶは飲む、打つ、買うの3拍子そろったとんでもない岡っ引。でも、度胸と推理と行動力は江戸で一番。盲目の与力、町小路左門とともに、続発する事件を追う。
  • 労働貴族
    3.5
    綿密な取材の積み重ねと作家の洞察が鋭く抉り出す落ちた偶像・塩路一郎氏の真実。労働者の間では「天皇」として恐れられ、「会社の発展」をめざすこと社長以上という、豪華クルーザーで美女と過ごし愛人を囲う「委員長」とは何か? 何が彼をそうさせ、誰がそれを許したのか? その疑問を解く独自の記録小説。

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