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Posted by ブクログ
前夜にプラスイメージに到達することが難しいことも多々ある。しかし手術室の扉の前に立つ瞬間には、絶対に成功するイメージをつかめるように流れを持って行く。
手術が早い理由>よけいなことをしない。やり直ししないよう一発で決める。
「メイク・イット・シンプル」>急いでいないが早い。
新しい業績を挙げるためにもう一つ大切なことは、一人きりになる時間を持つ事だ。その時は自問自答する。自分と対話を重ねることでみえてくるものもある。
有用な人間になるためには、どのような鍛錬をすればいいのか。>「まずはイメージを掴む事、です。イメージを持てれば、いろいろなことが上手く回り始めます。例えば手術見学1つとっても、外回りという雑用をしながら、手術メンバーと同じくらい勉強だってできる。その立場より1つ上、ふたつ上の場所からシミュレーションすればいい。」
希望が見えない人間とは弱く、悲しいものです。
「本物の建築はできあがった時に人を支配します。ニセモノは、できた直後はきらびやかですが、その瞬間からすでに滅びに向かっている。本物は違う。年月とともにその威厳を増すものなんです。」
「それを見た瞬間に、その世界に引き込まれたなら、それは本物です。ニセモノは、こちらが他のものに気を取られていると全然その中に入っていけない。音楽でも絵画でも、本物は出会った瞬間に感情を忘れさせ、その世界に連れ去っていく。だから本物と接することが何より大切なんです。本物は自分の心を救ってくれるのです。」
「人が自分をどう思っているとか、ひそひそ話の中身みたいな小さな問題よりもはるかに、自分が自分の行為をどう思うかの方が大切です。たどりついたゴールが、本当に最初に目指していたゴールがどうか。そうした問いに対する回答がイエスなら、あとは、まあそこそこ、どうでもいいのではないでしょうか。」
「一人前になるには地獄を見なければならない。だけどそれでは所詮二流です。一流になるには、地獄を知り、その上で地獄を忘れなくてはなりません。地獄に引きずられているようではまだまだ未熟ですね」
本物に触れるための方法のひとつは古典に触れることだ。
本物を見分ける尺度>「自分の心が引き込まれたら、自分にとっての本物です。ふつうの人はそうした瞬間を見過ごしてしまう。本物と出会った瞬間、誰でも、ああ、これかもしれないと思うはず。自分の感覚を大切にしようという気持ちさえあれば、本物が蓄積されていくはずです。」
Posted by ブクログ
―日本発の「バチスタ手術」を実施するなど、心臓外科界の「破境者」として常に斯界を先駆ける天才医師・須磨久善の半生を、「チーム・バチスタの栄光」で著名なベストセラー作家の海堂尊が描く―
凄い。
日本・世界の医学界に風穴を空け続ける外科医としての魅力と、信念のために世界を飄々と変えていく人間的な魅力が伝わり、心を揺さぶります。
「よけいなことをしない。一発で決める。手術の速度を上げる原則は二つだけです」
「立派になろうなんてがんばらなくていいんです。有用な人間になればいいんです」
「「君がいてくれてよかった」と思われるのがいい」
「(一流を育てるには)本物を見るのが一番いいでしょう」
医療だけでなく、全ての分野に通じる金言に溢れています。
Posted by ブクログ
読んでみたいと思いつつ、文庫に落ちてくるのを待っていた一冊。
一気に読んでしまいました、寝落ちしながらも。。
自分の従事する”仕事”に社会的な有用性を見出しつつ立ち向かっていく、
プロとは、そして純粋とはこういうもの、久々に叩きのめされました。
ブレない芯を持ち実践するのは、言うは易く行うは難し、
外科医としてだけでない、一人の人間として尊敬に値する、そんな方です。
で、妙に親和性を感じて、「医龍」を読み返したくなりました。
と思っていたら、実際に須磨先生をモデルにされてたのですね、、道理で。
”大人は子どもにカッコいい姿を見せればいい”、機会があるなら是非一度、お会いしてみたい。
Posted by ブクログ
心臓外科医 須磨久善の自伝的語り下ろしや、医療に対する哲学、その人間像を、『チーム・バチスタの栄光』などの作者である海堂尊がテキストに書き下ろしたノンフィクション作品。
卓越した技術によるスーパーヒーローな医師としてだけでなく、海堂が言うところの「破境者」としてのアントレプレナー的な須磨の人物像がとてもおもしろく、一気にファンになってしまった。
須磨本人による自伝も是非読んでみたい。
須磨をモデルに『チーム・バチスタ~』の桐生医師を書いたのかと思っていたが、実はそうではなく、『チーム・バチスタ~』の刊行後に2人が実際に知り合ったというのも驚き。
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はじめに
第一部 心臓外科医 須磨久善の旅
1章 未来への扉を開く ― 公開手術
2章 学会の熱風 ― 米国留学
3章 回り道か抜け道か ― 外科研修と胃大網動脈バイパス手術
4章 ニュー・ライフラインの発見 ― AHA(米国心臓協会)
5章 外科医になろう ― 少年時代から医学生時代
6章 ローマへの道 ― ローマ・ジュメリ総合病院
7章 バチスタ手術 ― 湘南鎌倉総合病院
8章 スマ手術への進化 ― バチスタ手術の完成系
9章 医療の宝石を手に入れる ― 葉山ハートセンター
10章 須磨久善はどこへ行くのか ― 心臓血管研究所へ
第二部 解題 バラードを歌うように
主要論文と解題
あとがき ― 須磨久善2011
解説 人としての思いの強さを 水谷豊
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Posted by ブクログ
面白かった。
そもそも医者とかというには、職業と切り離されるべき職種なのかも知れないと思います。
でもそうもいかないのもわかります。
例えば聖職者は職業ではないと崇高な意識を持っていても、事実として生業としてやっている人もいるし、それを批判することは難しいのは事実です。
であれば、聖職者としての側面も持ちながら、またより現実的で社会的な技術者なら、やはり職業として扱うのはまっとうですが、そこもまた、ある意味、属人的にならざるを得ないにも関わらず、枠組みを意識せざるを得ない。。
なんとも難しいです。
物語の内容には触れてませんが、そういうことを考えてしまう本でした。
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