【感想・ネタバレ】外科医 須磨久善【電子特典付き】のレビュー

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このところ故あってお医者さまの本、医学の本を読んでいます。

須磨久善先生は言わずと知れた著名な心臓外科医です。

医師にして作家の海堂尊氏の作品です。

須磨先生の生き方に感動を覚えました。

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2012年01月07日

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有名な心臓外科医の半生を綴った作品。
書いたのが海堂さんだから非常に読みやすい。

保守的な日本社会で保守的な考え方に洗脳されている今現在の自分にはとても刺激的で楽しい話だった。
10〜20年後にこういう事を言える大人になりたい。

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2011年09月02日

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前夜にプラスイメージに到達することが難しいことも多々ある。しかし手術室の扉の前に立つ瞬間には、絶対に成功するイメージをつかめるように流れを持って行く。

手術が早い理由>よけいなことをしない。やり直ししないよう一発で決める。

「メイク・イット・シンプル」>急いでいないが早い。

新しい業績を挙げるためにもう一つ大切なことは、一人きりになる時間を持つ事だ。その時は自問自答する。自分と対話を重ねることでみえてくるものもある。

有用な人間になるためには、どのような鍛錬をすればいいのか。>「まずはイメージを掴む事、です。イメージを持てれば、いろいろなことが上手く回り始めます。例えば手術見学1つとっても、外回りという雑用をしながら、手術メンバーと同じくらい勉強だってできる。その立場より1つ上、ふたつ上の場所からシミュレーションすればいい。」

希望が見えない人間とは弱く、悲しいものです。

「本物の建築はできあがった時に人を支配します。ニセモノは、できた直後はきらびやかですが、その瞬間からすでに滅びに向かっている。本物は違う。年月とともにその威厳を増すものなんです。」

「それを見た瞬間に、その世界に引き込まれたなら、それは本物です。ニセモノは、こちらが他のものに気を取られていると全然その中に入っていけない。音楽でも絵画でも、本物は出会った瞬間に感情を忘れさせ、その世界に連れ去っていく。だから本物と接することが何より大切なんです。本物は自分の心を救ってくれるのです。」

「人が自分をどう思っているとか、ひそひそ話の中身みたいな小さな問題よりもはるかに、自分が自分の行為をどう思うかの方が大切です。たどりついたゴールが、本当に最初に目指していたゴールがどうか。そうした問いに対する回答がイエスなら、あとは、まあそこそこ、どうでもいいのではないでしょうか。」

「一人前になるには地獄を見なければならない。だけどそれでは所詮二流です。一流になるには、地獄を知り、その上で地獄を忘れなくてはなりません。地獄に引きずられているようではまだまだ未熟ですね」

本物に触れるための方法のひとつは古典に触れることだ。

本物を見分ける尺度>「自分の心が引き込まれたら、自分にとっての本物です。ふつうの人はそうした瞬間を見過ごしてしまう。本物と出会った瞬間、誰でも、ああ、これかもしれないと思うはず。自分の感覚を大切にしようという気持ちさえあれば、本物が蓄積されていくはずです。」

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2011年08月22日

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―日本発の「バチスタ手術」を実施するなど、心臓外科界の「破境者」として常に斯界を先駆ける天才医師・須磨久善の半生を、「チーム・バチスタの栄光」で著名なベストセラー作家の海堂尊が描く―

凄い。
日本・世界の医学界に風穴を空け続ける外科医としての魅力と、信念のために世界を飄々と変えていく人間的な魅力が伝わり、心を揺さぶります。

「よけいなことをしない。一発で決める。手術の速度を上げる原則は二つだけです」
「立派になろうなんてがんばらなくていいんです。有用な人間になればいいんです」
「「君がいてくれてよかった」と思われるのがいい」
「(一流を育てるには)本物を見るのが一番いいでしょう」

医療だけでなく、全ての分野に通じる金言に溢れています。

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2011年07月25日

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読んでみたいと思いつつ、文庫に落ちてくるのを待っていた一冊。
一気に読んでしまいました、寝落ちしながらも。。

自分の従事する”仕事”に社会的な有用性を見出しつつ立ち向かっていく、
プロとは、そして純粋とはこういうもの、久々に叩きのめされました。

ブレない芯を持ち実践するのは、言うは易く行うは難し、
外科医としてだけでない、一人の人間として尊敬に値する、そんな方です。

で、妙に親和性を感じて、「医龍」を読み返したくなりました。
と思っていたら、実際に須磨先生をモデルにされてたのですね、、道理で。

”大人は子どもにカッコいい姿を見せればいい”、機会があるなら是非一度、お会いしてみたい。

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2011年07月24日

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心臓外科医 須磨久善の自伝的語り下ろしや、医療に対する哲学、その人間像を、『チーム・バチスタの栄光』などの作者である海堂尊がテキストに書き下ろしたノンフィクション作品。

卓越した技術によるスーパーヒーローな医師としてだけでなく、海堂が言うところの「破境者」としてのアントレプレナー的な須磨の人物像がとてもおもしろく、一気にファンになってしまった。
須磨本人による自伝も是非読んでみたい。

須磨をモデルに『チーム・バチスタ~』の桐生医師を書いたのかと思っていたが、実はそうではなく、『チーム・バチスタ~』の刊行後に2人が実際に知り合ったというのも驚き。

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はじめに
第一部 心臓外科医 須磨久善の旅
1章 未来への扉を開く ― 公開手術
2章 学会の熱風 ― 米国留学
3章 回り道か抜け道か ― 外科研修と胃大網動脈バイパス手術
4章 ニュー・ライフラインの発見 ― AHA(米国心臓協会)
5章 外科医になろう ― 少年時代から医学生時代
6章 ローマへの道 ― ローマ・ジュメリ総合病院
7章 バチスタ手術 ― 湘南鎌倉総合病院
8章 スマ手術への進化 ― バチスタ手術の完成系
9章 医療の宝石を手に入れる ― 葉山ハートセンター
10章 須磨久善はどこへ行くのか ― 心臓血管研究所へ

第二部 解題 バラードを歌うように

主要論文と解題
あとがき ― 須磨久善2011
解説 人としての思いの強さを 水谷豊
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2011年07月17日

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人が自分をどう思っているかより、自分が自分の行為をどう思うかの方が大切。
たどりついたゴールがほんとうに最初に目指していたゴールかどうか。
一流になるには、地獄を知って地獄を忘れること。

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2014年02月07日

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日本におけるバチスタ手術の始祖である須磨久善の半生を
海堂尊が書いたノンフィクション

バチスタ手術を取り扱ったフィクションは数あれど
ノンフィクションはやはり感じ方が違うなぁ

本当は難しいであろう事もさらっとやってのける描写にうそ臭さを感じるけど、その淡々とした描写がかえって天才をリアルに表しているのかも

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2013年07月26日

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面白かった。
そもそも医者とかというには、職業と切り離されるべき職種なのかも知れないと思います。
でもそうもいかないのもわかります。
例えば聖職者は職業ではないと崇高な意識を持っていても、事実として生業としてやっている人もいるし、それを批判することは難しいのは事実です。
であれば、聖職者としての側面も持ちながら、またより現実的で社会的な技術者なら、やはり職業として扱うのはまっとうですが、そこもまた、ある意味、属人的にならざるを得ないにも関わらず、枠組みを意識せざるを得ない。。
なんとも難しいです。
物語の内容には触れてませんが、そういうことを考えてしまう本でした。

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2012年10月03日

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高難度の手術手技が確立される軌跡もスリリングで読まされるけど、須磨久善氏という人間性が一気に引っ張ってくれる。
名言や名シーンは幾つもあるものの、本の最後にある、自身が開設に関わった葉山ハートセンターにこどもを社会科見学に招待したエピソードはこの人の天才性をシンプルに表していた。天才ではなくとも、自身を冷静に見つめられる大人じゃないと、こどもに物事を伝えることは出来ないし、それが出来ないってことは人間として寂しいことだなと襟を正す思いを抱いた。
著者の医学的な描写も小説に違わず一般向けで良い。

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2011年12月19日

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一流の医師の話。人生の選択を常に自分の成長を基準に考える。当たり前のようだが、すてる部分が半端でないところが一流。会ってみたいと思う。

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2011年12月18日

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ともすると淡々と話が進んで行って退屈なだけの内容になりがちなジャンルだと思うのだがこのようなノンフィクションジャンルでも海堂節が効いていてとても楽しく読めた。自分の進むべき道を見据えている人へは道標が指し示されて行くんだな。

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2011年10月15日

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実際にお会いしたことのある方なので、興味を持って読みましたが、短時間お会いしただけでしたが、書かれている通り、温厚な中に鋭い迫力を感じさせる先生でした。
子どもたちにも本物を見せようとする発想が素晴らしいと思う。

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2011年08月31日

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 すごいお医者さんだとは思ったけど、本書ではなんか肝心なとこが描かれていない感じ……(´ェ`)ン-…
 公開手術でいうと、さあそこから!、というところで急に手術後のシーンに飛んじゃってる……(´ェ`)ン-…
「ER」なんかで本格医療シーンには日本人ももう馴染んでるんだから、もっともっと突っ込んだ内容にしてもよかったんでは?……(´ェ`)ン-…

 お医者さんが書いたお医者さんの評伝、という形式が良し悪しで、先輩礼賛があまりに盲目的……(´ェ`)ン-…
 お抱え宮廷書記が皇帝の正史を著したみたい……(´ェ`)ン-…
 将軍様への批判的視点が完全ゼロ……(´ェ`)ン-…

 文章表現がまた、いくらなんでも大仰すぎるんだよなあ……(´ェ`)ン-…
 本人が後記で書いてるとおり、スマ医師の光の面ばかりを描いてるけど、ここまでキラッキラだとただもう目くらみ……(´ェ`)ン-…
 まして後に問題になった徳洲会の徳田虎雄氏の名前が無批判で出てくることもあり、どうしても胡散臭さがにおってしまう……(´ェ`)ン-…

 しかしまあ、ひとりの人物のノンフィクションとしてはなかなかに興味深かった( ´ ▽ ` )ノ
 人って、ここまで「できる」ものなのか!(゜o゜;
 自分なんかバチカン病院で公開手術どころか、イタリア語を習得するとこでもうギブアップしちゃうだろうな……(´ェ`)ン-…
 外科医の頂点を極め、理想の病院を作り、子どもたちに夢を与え、あげく(Dr.カイドどうよう)小説まで書き出すなんて……(゜o゜;
 もう、ここまでくると自分とおなじ生き物とも思えない(・・;)


 Dr.カイドはむろん名文家ではあるけれど、評伝にはやっぱり、対象からちょっと距離をおいた視座がほしい( ´ ▽ ` )ノ
 本書もまた「海賊とよばれた男」みたく、半分「人間革命」もどきになっちゃってて……(´ェ`)ン-…
 最相葉月なんかが書いたら、ぜんぜん違った作品になってたろうな( ´ ▽ ` )ノ


 本文が異様に暑苦しいだけに(繰り返しも多い)、水谷豊のゆるーいあとがきは一服の清涼剤だった( ´ ▽ ` )ノ
 たぶん聞き書きだろうけど( ´ ▽ ` )ノ

2019/02/22

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2019年02月22日

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須磨先生のお話を聞き、感動して涙してしまい、もっと知りたいと本書を購入。
読んでいて、私が海堂さんの表現が苦手だったことを思い出した。

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2014年08月13日

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バチスタで有名な医師とのこと。
世界では手技が死んでしまったのに、日本でだけ生きてるとは知らなかった。
なかなか面白いが、もっと違う作家が書けばもう少し読みやすかったかな。

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2014年06月16日

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「チーム・バチスタの栄光」のモデルとなった先生を、小説の著者が描いたノンフィクション。面白すぎて一気に読んでしまいました。 壮絶な生き様や高い志に感動してしまったのは勿論、印象的だったのが手術スピードが早い理由について、重要なのは手先の器用さではなく「よけいなことはしない、やり直ししないように一発で決める。このふたつしかない。」と。あらゆる仕事に共通するありがたい教えです。

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2013年03月03日

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桜宮サーガだと思って購入したので、須磨久善さんが実在の人物とは思っていなかった。結構有名な方なのに知らなかったなんてお恥ずかしい。。
とりあえずこの本を読んでスゴイ人だ、ということは分かった。
この人が選択してきた道は、自分が同じ立場だったら恐らく選択できない道だと思う。

【独り言】
・桜宮サーガだと思っていた人は私だけではないはず!
・手術の解説が詳細すぎて読んでいてクラっときた。
・日本初のバチスタ手術を受けた方の奥さんからの手紙にはウルッときた。
・水谷豊が須磨先生役をしたドラマとやらを観たいと思った。

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2012年12月26日

Posted by ブクログ

中身も確認せず、チームバチスタ絡みの小説だと思って、購入して読んでみたら、ノンフィクション作品だった。
でも、自分と近い考えをもってる部分があるためか、意外に面白かった。

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2012年03月30日

Posted by ブクログ

心臓外科医のノンフィクション。一流と言われる人の考え方がよくわかる。文章がちょっと大袈裟。12.3.21

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2012年03月21日

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ネタバレ

田植え社会の日本で狩獲社会の一員になると苦しい。苦しさの中ででかい獲物を獲得し続けるには根性のみ。「えっ。根性?」田植え社会の一員が好きな言葉でもあるのがちょっと滑稽だけど。
須磨先生は出る杭で、至る所で叩かれていそうだ。しかし、とにかく強い! この強さが優しさになり、多くの命を救い未来を明るくしている。嫉妬心は誰もが持っているもので、周りには鮮明に見えるのに自分だけはとても見えにくい感情だと私は思うのでできるだけ表にださないように注意したい。「最近の若い人は~」なんて私は言わないぞ!
須磨先生は「イメージをつくり課題をこなしチャンスをものにすることが大事」とおっしゃっている。天才は99%の努力と1%のひらめきという言葉は確かなようだ。

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2011年10月04日

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てっきり、筆者さんとこの先生がもともと知り合いで、そこから「チーム・バチスタ」が生まれたのかと思ったら、実は、「バチスタ前」はそんなに知り合いでもなかったらしい。

それにしても、この人は、医者としても大成しているけど、医者じゃなくても大成したんだろうなぁ、と思えるくらい、医者じゃない仕事にも通じる処世術?みたいのがつまっていて、ビジネス書的に楽しめる本だと思う。

手順を足すんじゃなくて、無駄なことは省け、とか、イマジネーションを大切にしろとか。

こんな、天才的なことはみんな同じようにできるなんて到底思えないけど、やり方次第で物事は少しづつ変えられるんだろうなぁ。

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2011年08月15日

Posted by ブクログ

自分の演奏をレコーディングして聞いた時と違って、自分の歌を声を聞いた時の衝撃は比べものにならない、聞える音が違うんだね。

さて、そんな意味もあり、自分史と云うものを書くことは難しいらしい、何故なら自分自身を見る事は出来ないから、そこで今回の外科医須磨久善、海堂尊さんの本がある訳です。

とは言いながら、今回のこの本、なかなか海堂さんの直球は受け取る事が出来なかったような気がします。遠慮と云うのかな、舞台で云えば紗幕がかかったような感じがしました。

得るところも多いけど、読み方・感じ方、要するに感じる姿勢を変えないと本来の伝えたい事が見えない・・そのように感じました。☆3つ!

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2011年08月14日

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