作品一覧 2022/09/22更新 悪魔のようなあいつ 完結 試し読み フォロー 殺人狂時代ユリエ 試し読み フォロー 愛すべき名歌たち 私的歌謡曲史 試し読み フォロー イブの黙示録 試し読み フォロー 書き下ろし歌謡曲 試し読み フォロー 家族の神話 試し読み フォロー 家族の晩餐 試し読み フォロー 完全版 甲子園の詩 敗れざる君たちへ 試し読み フォロー 飢餓旅行 試し読み フォロー 君の唇に色あせぬ言葉を 試し読み フォロー 作詞入門 阿久式ヒット・ソングの技法 試し読み フォロー 昭和と歌謡曲と日本人 試し読み フォロー 瀬戸内少年野球団 試し読み フォロー 瀬戸内少年野球団 完結 試し読み フォロー ただ時の過ぎゆかぬように 僕のニュース詩 試し読み フォロー 日記力 『日記』を書く生活のすすめ 試し読み フォロー 無冠の父 試し読み フォロー 無名時代 試し読み フォロー 夢を食った男たち 「スター誕生」と歌謡曲黄金の70年代 試し読み フォロー 1~19件目 / 19件<<<1・・・・・・・・・>>> 阿久悠の作品をすべて見る
ユーザーレビュー 夢を食った男たち 「スター誕生」と歌謡曲黄金の70年代 阿久悠 「スタ誕」誕生のいきさつからスタートしてそれぞれの歌手にまつわる思い出話を展開していく。 10年間審査員として素人からアイドルになるその瞬間を見届けてきた内部中の内部の人なので、エピソード自体はどれも面白い上に、さらにそれを阿久悠の感性と言葉選びで綴られているのでいちいちビンタされたように痺れる。 ...続きを読む 「百恵はそれと悟られぬように変装し、ピンクレディーは変装を宣言して変装した。」(百恵には一曲も提供してないけどね。三人娘の初恋時代だけ。) 「(ピンクレディーのデビューを)手を振る人のない八月の船出。」 「リンダ、フィンガーに次ぐ第三の絵空事路線」 「全く産んだ覚えのない子が里帰りしてくる」 別の本を読んでいて阿久悠の「故郷」へのこだわりが希薄なこと、仕事仲間への敬意はあっても馴れ合いや思い込みがないこと、自身の願望である強い女性と女性の地位向上を徹底して書き出していること、冷静な目で書く歌詞に人は酔うのだなと思ってたけどここでも振付師土井氏との交流を「通勤電車ではそうはならないけど長距離なら。番組が長く続いたから。」とあっさりと書いてる。運命の仕事仲間、ではなく、たまたま長く乗り合わせた乗客になぞらえるドライさが彼が書く歌詞の輪郭のクリアさの秘訣なのかなとか思ったり。 都倉俊一、小林亜星とのエピソードもイキイキしててイイ。現体制をパロってたら桑田にやられて自分が現体制だと気付かされたってのもイイ。 スタ誕の話がひと段落して、ビートルズについて語る章は彼らがたった5日の滞在で日本の音楽の、文化の、何をどう壊して去っていったを分かりやすく書いてくれている。「新しくはあるが奇異ではなく美しかった」「若者を昂らせ大人を落ち着かせる」なるほど。 それにしても。黒木真由美と清水由紀子がプロ達垂涎の有望株だったと聞いたことはあったけどそれ程とは。(札が沢山上がったけどでも。。ってのは渋谷哲平とかもそうでしたよね)実力があっても売れない世界なのか、それともプロの審美眼打率はそれほど高くないのか、本人の魅力の波が活動時期とズレたのか、単に時代が変わったのか。 彼が書くようにただ時期の問題なのか。 理由なんて後から他人がいくらでもつけてくれるものですね。何事も。 最後に。 変わり者ばかりの芸能界。昭和の時代に平安貴族のような「方違え」を実行する中村泰二がキモくていい。(明菜ちゃんに99点くれたから許す) Posted by ブクログ 作詞入門 阿久式ヒット・ソングの技法 阿久悠 やっぱ歌の歌詞が一番華やかだったのは70年代ソング、阿久悠が生きていた時代なんだよなあ。 90年代くらいからどうしようもないのが出てきて段々薄っぺらくなっていった気がしてしょうがなかったが、その理由は最後の解説でよくわかったかも。 プロの作詞家っていなくなったね。少なくとも厚遇はされていない。 いや...続きを読むそれ以前に歌が世間から消えつつあるこの現状。 ヒットソングという言葉ももう笑いしか出ない世の中になっている。 Posted by ブクログ 作詞入門 阿久式ヒット・ソングの技法 阿久悠 宇宙戦艦ヤマト、ペッパー警部、八代亜紀の舟唄、石川さゆりの「津軽海峡冬景色」、数々の名曲を生み出した阿久悠の仕事術。 とにかくすごい。 時代感、人々の感性を 理論的に分析し、時代時代の心を掴む 作詞をどう実現したのか、 惜しげなくノウハウを公開。 (超人的努力を要するけど、、) もし、生きていた...続きを読むらこの人は 令和の日本の歌を作っていたんだろうな と感じた。 Posted by ブクログ 愛すべき名歌たち 私的歌謡曲史 阿久悠 「やるな!小僧」 2007年のNHK「通(つう)」というバラエティー番組の中で、作詞家阿久悠が俳優半田健人に対して放った言葉である。ヘッドフォン越しに歌謡曲を聴く半田にダメ出していた阿久氏は、半田の玄人もどきの歌謡曲の捉え方に接すると、前言を撤回し、「同志」的目線で番組を進行していく。 「ザ・ベ...続きを読むストテン」を始めとした歌番組を見て育った私は、「レコード大賞」「スタ誕」でお馴染みの阿久氏をこの番組で久しぶりにみたが、懐かしさと同時に、かなり老けたという印象を抱いた。(実際にこの放送直後に阿久氏は亡くなっている。) その阿久氏が、亡くなる8年前に自身の曲を含む100曲の昭和歌謡の解説を1曲につき2、3頁にまとめたのがこの本である。肝心の中身は、歌謡曲の解説を絡めた阿久氏の昭和自叙伝であり、中でも、岩崎宏美の「思秋期」、ピンク・レディーの「サウスポー」、ダウンタウンブギウギバンドの「港のヨーコ・ヨコハマ・ヨコスカ」のエピソードは、もっと頁数を割いてほしいほどの濃い内容となっている。 最近、筒美京平氏の死去の報に接し、「昭和」という時代がさらに過去となったと感じる一方で、一部の若い人たちの間で、昭和歌謡というジャンルが見直されているらしい。その背景は分からないが、私みたいな昭和歌謡のファンが世代を越えて増えているのは嬉しいかぎりだ。 阿久氏は、冒頭の番組の中で「歌謡曲」と「Jポップ」は、「映画」と「ブログ」ほど違うと語った。その「違い」を理解する若い「同志」たちが増えていることに、阿久氏は天国でほくそ笑んでいるに違いない。 Posted by ブクログ 君の唇に色あせぬ言葉を 阿久悠 特に心に残ったのが 問題と答えをワンセットでいくら完璧に記憶しても 想像力は生まれない だますよりだまされる方がいい しかしだまされても傷つかないほど大きくなることである 燃える奴に水をかけるな 燃えない奴に時間をかけるな Posted by ブクログ 阿久悠のレビューをもっと見る