阿久悠のレビュー一覧

  • ただ時の過ぎゆかぬように 僕のニュース詩

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    この本が書かれてからもう23年が経っているのに、驚くほど変わることなくやってきた日本の姿が浮き彫りになる。
    つられて私も2025年のニュース詩を友にラインで送りつけている。

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    2025年02月02日
  • 夢を食った男たち 「スター誕生」と歌謡曲黄金の70年代

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    「スタ誕」誕生のいきさつからスタートしてそれぞれの歌手にまつわる思い出話を展開していく。
    10年間審査員として素人からアイドルになるその瞬間を見届けてきた内部中の内部の人なので、エピソード自体はどれも面白い上に、さらにそれを阿久悠の感性と言葉選びで綴られているのでいちいちビンタされたように痺れる。

    「百恵はそれと悟られぬように変装し、ピンクレディーは変装を宣言して変装した。」(百恵には一曲も提供してないけどね。三人娘の初恋時代だけ。)

    「(ピンクレディーのデビューを)手を振る人のない八月の船出。」

    「リンダ、フィンガーに次ぐ第三の絵空事路線」

    「全く産んだ覚えのない子が里帰りしてくる」

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    2023年10月14日
  • 作詞入門 阿久式ヒット・ソングの技法

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    やっぱ歌の歌詞が一番華やかだったのは70年代ソング、阿久悠が生きていた時代なんだよなあ。
    90年代くらいからどうしようもないのが出てきて段々薄っぺらくなっていった気がしてしょうがなかったが、その理由は最後の解説でよくわかったかも。
    プロの作詞家っていなくなったね。少なくとも厚遇はされていない。
    いやそれ以前に歌が世間から消えつつあるこの現状。
    ヒットソングという言葉ももう笑いしか出ない世の中になっている。

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    2023年06月03日
  • 作詞入門 阿久式ヒット・ソングの技法

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    宇宙戦艦ヤマト、ペッパー警部、八代亜紀の舟唄、石川さゆりの「津軽海峡冬景色」、数々の名曲を生み出した阿久悠の仕事術。

    とにかくすごい。
    時代感、人々の感性を
    理論的に分析し、時代時代の心を掴む
    作詞をどう実現したのか、
    惜しげなくノウハウを公開。
    (超人的努力を要するけど、、)

    もし、生きていたらこの人は
    令和の日本の歌を作っていたんだろうな
    と感じた。

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    2021年12月26日
  • 愛すべき名歌たち 私的歌謡曲史

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    「やるな!小僧」

    2007年のNHK「通(つう)」というバラエティー番組の中で、作詞家阿久悠が俳優半田健人に対して放った言葉である。ヘッドフォン越しに歌謡曲を聴く半田にダメ出していた阿久氏は、半田の玄人もどきの歌謡曲の捉え方に接すると、前言を撤回し、「同志」的目線で番組を進行していく。

    「ザ・ベストテン」を始めとした歌番組を見て育った私は、「レコード大賞」「スタ誕」でお馴染みの阿久氏をこの番組で久しぶりに拝見したが、懐かしさと同時に、かなり老いたという印象を抱いた。(実際にこの放送直後に阿久氏は亡くなっている。)

    その阿久氏が、亡くなる8年前に自身の曲を含む100曲の昭和歌謡の解説を1曲

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    2021年11月29日
  • 君の唇に色あせぬ言葉を

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    ネタバレ

    特に心に残ったのが

    問題と答えをワンセットでいくら完璧に記憶しても
    想像力は生まれない

    だますよりだまされる方がいい
    しかしだまされても傷つかないほど大きくなることである

    燃える奴に水をかけるな
    燃えない奴に時間をかけるな

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    2018年12月20日
  • 悪魔のようなあいつ上

    購入済み

    悪酔い

    「阿久悠は才能・・」
    この「悪魔のようなあいつ」の
    第一話を読んだ時から、
    本当にそう思いました。

    物語の作り、
    表現力、
    人物設定、
    どれをとっても
    魅力的で、
    僕は、
    こんな話を書ける
    阿久悠と村上一夫が
    羨ましい・・

    あまりに熱中して読んでしまい、
    この作品の持つ世界観に
    悪酔いして、
    胸やけすら感じている僕です。


    とにかく、
    一度は読むべき本・・!

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    2014年09月07日
  • 日記力 『日記』を書く生活のすすめ

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    日記というごく私的な記録について、私的でありながら他人と似た形式になりがちなのは何故か。オリジナルであることにこだわる。
    そんな視点で語られており、とても参考になった。
    日記力とは観察眼を磨くことであり、情報をキャッチして逃さない工夫である。
    自分が目指したい日記の形がこの本の中にヒントとしてたくさん書かれていた。
    阿久悠氏の書く詞のオリジナル性は彼のそんな考え、ポリシーの元に生まれていたのだ。
    やはりオリジナルにこだわることはとても意味があることで、またそれこそが他人とは違う自分、個性なのだと思う。
    日記力を磨くのは自分。毎日何となく過ぎていく時間の中にエッセンスがある。
    見逃さないこと。忘

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    2016年06月16日
  • 愛すべき名歌たち 私的歌謡曲史

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    ネタバレ

    歌謡曲の大家の作品の解説が、本人の責任で読めるのは嬉しい。
    この本が公式見解なので、一つでも知っている歌があれば、読むとよいだろう。

    20歳から70歳くらいまでの日本人で阿久悠の歌を知らない人は1%くらいではないだろうか。
    歌の題名、歌手、歌詞、どれか知らない場合でも、曲は知っているものがあると思います。

    1時代を築いた大家も、1曲づつ作っていたことが分かる。
    はやり歌の背景をしることができる。

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    2012年10月10日
  • 作詞入門 阿久式ヒット・ソングの技法

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    主に、歌謡曲についての記述であるため、必ずしも、現在のJ-POPと呼ばれる音楽すべてに通じるものではないだろうが、阿久悠の「作詞」に対しての考え方や感覚が上手く表現されている。

    ここでいう「作詞」とは、「ヒット曲をつくる」ということが大前提となる「作詞」である。だが、「作詞」といっても、その前段階(一部)となる企画や構成いう部分が内容のほとんどを占める。

    その部分が、「作詞」において最も重要だということだろう。

    また、本書の中では、作詞家の役割や作詞の基礎知識・テクニックに加え、実際のヒット曲の製作過程ということまで含まれている。

    ヒットメーカーの考え方や感覚に触れることが出来る本とい

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    2010年02月11日
  • 無名時代

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    当時のことを知らないし、阿久悠の曲も沢山知っているわけではない。けれども芥洋介がどんな思いで奔走したのか、その熱は充分に感じられた。

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    2025年07月14日
  • ただ時の過ぎゆかぬように 僕のニュース詩

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     人としてそれぞれが魂と知性を持って晴れ晴れと生き ていける社会を作っていく事の大事さ、地球温暖化が進 むと言う事は、人間で言えば高齢化で弱って来ているの に必死に人間や動物の為に緑や水を生み出してくれている地球の
    事を大事にしなくてはいけないと言った大事な教訓が書か
    れていました。

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    2025年04月22日
  • 夢を食った男たち 「スター誕生」と歌謡曲黄金の70年代

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    秋元康に抜かれるまで日本で一番作詞をしてきた男、阿久悠。なにしろレコード大賞を5度も穫ったことがある、まさに昭和歌謡の巨人です。この本棚にも中川右介「阿久悠と松本隆」が置かれています。彼には「作詞家憲法」という原理原則があった、という話を、先日たまたま聞きました。例えば、『「女」として描かれている流行歌を「女性」に書きかえられないか。』とか。憲法というより歌謡曲というクリエーションへの彼の視点みたいなものか。なんか非常に興味そそられました。そのまなざしがこころざしになり時代の空気を作っていったのが昭和のあの頃なのだと思ったのです。で、そういう時にたまたま神保町付近で空き時間があり、前々から気に

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    2025年03月06日
  • 日記力 『日記』を書く生活のすすめ

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    阿久悠氏の日記に対する考え方、また、23年間、一日も欠かさずつけ続けたオリジナリティあふれる日記についての記述も。ハウツーやマニュアルではありません。
    なぜ日記をつけることが大事なのか、続けるとどのように変われるのかなどが書かれている。

    阿久さんは、日記につけたい出来事をあらかじめメモしておき、夜になるとメモを集めて、一日1ページの限られたレイアウトに何を書いて何を捨てるか、情報の取捨選択、一人編集会議を始めるのだそう。
    阿久さん専用の新聞というか、キュレーションメディアみたいだなあと思った。
    こういうことの積み重ねが、昨日と違う今日の確認ができたり、日々の創作活動の原点になっているのだろう

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    2023年02月09日
  • 作詞入門 阿久式ヒット・ソングの技法

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    ネタバレ

     A面には、売らなければならないという絶対責任がある。それ故に、さまざまな制約を強く受けている。それにくらべ、B面は、今のところ、全く自由の身なのである。
     なぜ、これを、音楽の解放区として活用しないのだろうか。A面を書いた作家が、ぜひ音楽的実験を試みたいというなら、そうさせないのか。タレントが、今はまだその時機ではないが、近い将来必ずこういう傾向のものに取り組まねばならないというようなもののテストの場に、どうして与えないのか。
     また、いきなりコマーシャルなA面に起用するのは危険だが、その音楽センスを試してみたいという新人作曲家の力試しの場に、どうして解放しないのか。
     考えれば、活用方法は

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    2020年12月25日
  • 昭和と歌謡曲と日本人

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    阿久悠さん(1937.2.~2007.8)「昭和と歌謡曲と日本人」、2017.11発行。作詞家、阿久悠さんのエッセイ、心に響きます。たくさんの共鳴する言葉に出会いました。「犬がいて猫を生かし、猫がいて犬を生かし、両者がいて人間を生かしているのだ。」いいことばですね(^-^)「猫は神様です。いて下さるだけでいいのです。」「犬はポーカーが出来ない。いい手がくると、ついシッポを振ってしまう。」

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    2019年07月07日
  • 君の唇に色あせぬ言葉を

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     父が息子に伝えたかったであろう「父の言葉」を著書より、1000近いことばの中から篩いにかけ178の言葉を選別した、とご子息が一文を寄せられている。

    人生とか仕事とかをキーワードに、琴線に触れるフレーズが心に響く!!

    以下、本文より

    たかが言葉されど言葉。
    いやいや言葉は覚悟の諸刃の剣なんだよ。  
    『清らかな厭世』

    得がたい友というのは、仲良くするということではない。
    憎悪も含めて、認める相手のことをいう。 『球心臓』

    人生にとってのマイナス要素なんて存在しない。
    マイナス要素だと思えることも、かならず、教訓になりうるものだ。『人生は第二志望で成功する』

    生きていくことは

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    2018年10月28日
  • 書き下ろし歌謡曲

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    その昔、塾に通っていたころ、皆さんは詞とメロディどちらで曲を選択するか?ということを講師に問われたことがあった。私はそれまで歌詞に注目したことなど皆無だったので、とても新鮮な質問だなと思った記憶がある。

    私は1983年生まれだが、私よりもう少し上の世代から、現在に至る若手層はどちらかといえば曲のよさで音楽を選ぶ世代であるように感じる。

    歌詞がいくら良くてもメロディが伴わなければ聴かれることはなかったはずだ。

    その理由の一つは、音楽が家族みんなで楽しむものから極めて個人的な経験へと変化したからではないだろうか。1979年に一号機が誕生したウォークマンの登場もその変化に一役買っているはずだ。

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    2017年11月11日
  • 日記力 『日記』を書く生活のすすめ

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    阿久悠さん流の日記の付け方から、仕事への取り組み方や彼の考え方までわかって面白かった。
    個人的には、継続するには何か新しい刺激を自分で作ることが必要、という話に共感した。自分で工夫することが長続きのコツなのだ。これはどんな事にもいえる話だと思う。

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    2015年01月21日
  • 日記力 『日記』を書く生活のすすめ

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    同居人大絶賛の本。本当は教えたくなかった…とまで言ってました(苦笑)。自分のブログを週1回更新するのもアップアップ(シャレ?)の私は読む価値ありか?今夜徹夜してでも読みます。

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    2015年09月06日