講談社文庫作品一覧

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  • 幕末御用盗
    -
    京都朝廷から薩摩藩へ倒幕の密勅が下った慶応3年秋。倒幕戦の端緒をつかもうと西郷吉之助は、江戸に騒擾を起こすべく、浪士を集め御用盗なる組織をつくり、幕府御用達の豪商を襲わせた。その中の1人に薩摩示現流の使い手・大迫新太郎がいた……。維新の変革の裏面史を鮮やかに描いた痛快傑作歴史長編。
  • 箪笥のなか
    4.1
    親戚の家からゆずりうけてきた、古い紅い箪笥。年ふりたそのひきだしからは、時に不思議なものたちがあらわれる。そして箪笥によばれるように、この界(よ)ならぬ人びとがわたしを訪ねてやってくる――。現実と非現実のあわいの世界をたゆたうものものを細やかな筆致で描き出し、著者の新境地を示す連作小説集。(講談社文庫)
  • 宇宙海兵隊 ギガース
    4.0
    地球連合は独立を求める木星圏の反乱者たちとの抗争に苦戦していた。膠着状態を打破すべく最新兵器の投入が決定される。コードネーム「G」――「ギガース」、そのパイロットは情報部から来たリーナ・ショーン・ミズキだった。彼女と宇宙海兵隊の男たちの新たな戦いが始まる。著者、もうひとつの代表作!
  • ザ・勝負
    4.0
    長嶋茂雄と王貞治、どちらが偉大か。アジフライにはソースか醤油か。目玉焼きならどうする!? シンデレラVS.白雪姫から嫁VS.姑まで、奇想天外な古今東西のライバルたちを勝手にリングに上げて闘わせたユーモア小説の十番勝負。意地と意地が激突した白熱戦、勝者はどっちだ! (講談社文庫)
  • 続 御書物同心日記
    3.7
    嫁入り道具の絵巻物を担保に、大名家が古本屋に金を借りにきた。目利きを頼まれた御書物同心の丈太郎は、極彩色の春画にうろたえる。一方、将軍家の書物を管理する御文庫では将軍遺愛の本が紛失した。書名を聞いた途端、丈太郎は驚愕する。そして「事件」は意外な展開をみせた・・・。江戸情緒あふれる連作集。(講談社文庫)
  • 小説スーパーマーケット(上)
    3.8
    1~2巻565~586円 (税込)
    一流銀行エリート社員という立場をかなぐり捨て、地方都市のスーパー石栄ストアに飛びこんだ男。生鮮食品の流通革命にロマンをかける主人公香嶋の行く手には、数々の恐るべき悪意が渦巻いていた……。知られざるスーパー業界を抉り出し、消費者=読者にとって興味のつきない経済ドラマ! (講談社文庫)
  • 情事の契約
    -
    「あはあっ……課長さんの、ふとおい」。不良債権なんのその、丸の内銀行融資課長、夏目幹太郎は、仕事も女も絶好調。成城のお嬢さんが2億円融資の担保に美しい身体を差し出せば、クラブのママとの情事を覗いた女子銀行員は特別応接室で腰をゆする。「ひゃあっ……切れちゃうっ」。ついでに支店長の悪事まで暴いて……!? (講談社文庫)
  • みちたりた痛み
    3.3
    「いろいろな物事を手にすればするほど、強烈な飢えが湧いてきた」。のし上がる男、堕ちていく女、金に飽いた女、老いていく男……東京の街で出会い、別れ、再会する男女が繰り広げるせつない物語。テーブルの上を行き来する、恋と野心と死の予感と――。実在するレストランの名を冠した連作短篇8編を収録。(講談社文庫)
  • 蒼夜叉
    3.7
    青森のキリスト伝説の地で、男が十字架で首吊り死。それを冷然と眺め、闇に消えた謎の美少年。さらに京都、香川と怪事は続き、例の美少年が現われる。これらの地には必ず怨霊伝説が存在した。怨霊の跳梁、さらにソロモン秘宝の謎を秘め、話は核心へと! 壮大構想で興奮を呼ぶホラー傑作。(講談社文庫)
  • 歌麿殺贋事件
    3.4
    歌麿の「幻の傑作」が発見された? 美術界をゆるがすかもしれぬ事件に雑誌編集者の杉原は勇み立ち、研究家の塔馬双太郎の助手をたのむ。しかし、それは巧妙な贋作だった。そして思いがけず、歌麿は謎の絵師写楽でありえたことまで証明されて……。浮世絵ミステリの白眉といえる秀作。(講談社文庫)
  • 吉田電車
    4.1
    戦車イン電車! 激走! 鉄道の旅エッセイ。人気漫画家が鉄道の気配と麺を求めて全国を巡る「電車の旅」エッセイ。懐かしいセンスあふれる近鉄特急で「いつもと違う感」を満喫。伊勢うどんをすすれ!大江戸線では異様な駅名「面き番」に困惑し、西武多摩川線で八王子系ラーメンに邂逅。健康的イラスト&写真満載の○(マル)車シリーズ第2弾。(講談社文庫)
  • 手首の問題
    3.5
    仕事もイヤになり、恋人もいないOLが下着ドロに手錠をかけた。頭に来てベランダにつなぎ、顔も見ないで外出してしまう。残された泥棒はなんとか逃げようとするのだが──。意外な犯人の正体とラストシーンが印象的な表題作をはじめ、人生に追い詰められた人々が見せる、切ない真実を描く極上の短編集。(講談社文庫)
  • 惜春
    3.6
    琵琶湖のほとり、田圃の真ん中で派手なネオンを輝かせる雄琴(おごと)のソープランド街。そのひとつ、〈城〉のオーナーに騙され、佐山豊は東京から連れてこられた。二十歳の童貞青年は理不尽な労働環境に悲嘆し、姐さんたちの身辺の世話に悶々とする――。彼女たちは汚れているのか。童貞青年が苦悩する感動青春小説。(講談社文庫)
  • 逆転法廷 有罪率99%の壁
    -
    会社社長の殺人容疑で起訴された青年は、社長の娘との結婚問題がこじれていて動機十分、事件当夜のアリバイもなし。殺人現場の応接机からは彼の指紋まで検出されていた。しかし、弁護士朝日岳之助は青年の無実を信じた。冤罪を憎む白髪の老弁護士の破天荒な法廷闘争が始まった! 白熱の社会派法廷ミステリー。(講談社文庫)
  • 人形はライブハウスで推理する
    3.4
    鞠小路鞠夫(まりこうじまりお)――私、妹尾睦月(せのおむつき)の思い人、腹話術師の朝永嘉夫(ともながよしお)さんが操る人形の名前です。でも「彼」が、実は名探偵! 今回も私の弟・葉月に嫌疑がかかった殺人事件を鮮やかに解決(表題作)してくれた世界唯一の人形名探偵なのです。本格テイストが横溢する短編6本を収録した青春ユーモア・ミステリーシリーズ! (講談社文庫)
  • 十津川警部 白浜へ飛ぶ
    5.0
    東京・阿佐ヶ谷のマンションでエリート商社マンが殺害され、恋人のスチュワーデスも南紀白浜空港のトイレで死体となって発見された。そして彼女のマンションには「死ね!」という赤い文字が。犯人は彼女につきまとっていたストーカーなのか。十津川警部の推理がたどりつく結論は? 傑作ミステリー4編。(講談社文庫)
  • 宗谷本線殺人事件
    4.0
    殺意を刻んだ北の大地。十津川、渾身の推理! 白銀を切り裂いて走る列車内で、男が毒殺された。スーツケースを持ち去り、美深(びふか)という駅で姿を消した謎の女。死の間際に被害者から書きかけの原稿を託されたルポライター。事件の鍵は、かつて音威子府(おといねっぷ)で起きた残忍きわまる殺人事件にあった。急行「利尻」と「礼文」、死の連鎖を追って、十津川は北の果てへ!(講談社文庫)
  • 四つの終止符
    4.2
    下町のおもちゃ工場で働く晋一は耳の不自由な青年だった。ある日、心臓病で寝たきりの母が怪死する。栄養剤から砒素が検出されたとき、容疑は晋一に集中した。すべてが不利な中で彼は無実を叫びつつ憤死する。そして馴染みのホステスも後を追う。彼をハメたのは誰? ヒューマニズムに裏打ちされた秀作。(講談社文庫)
  • パソコン探偵の名推理
    3.7
    名門=現代学園のハテナクラブが生み出したお化けパソコン「ゼニガタ」。口の悪さと計算力、それと正しい文字が1度でディスプレイに出ないのが悩みの迷短低、いや名探偵。私立探偵事務所の初潮、じゃなくて所長の鴨田英作ともども難事件をビットビットとなで切っていく快刀乱麻は、笑い死なぬよう要注意! (講談社文庫)
  • 広報室沈黙す(上)
    3.7
    1~2巻565~607円 (税込)
    東京・新宿にある損保界名門の世紀火災海上保険は、大揺れに揺れていた。経済誌「中央経済」に、1年も前の大蔵省監査に絡んで、社内の恥部がデカデカと掲載されたのだ。「こんな記事を書かせていいのか」「なんのための広報課だ」――上層部からの理不尽な圧力に、広報課長木戸徹太郎の悩みは深まる。
  • なんでも屋大蔵でございます
    4.1
    あたし“なんでも屋の大蔵”と呼ばれておりまして、ご用命さえあれば引っ越しのお手伝いから、留守中のペットの世話、雨漏りの修理までなんでも格安で承ります。こういう商売をやっておりますと色々と珍妙な事件に遭遇しますもんで──鋭い勘と名推理で難事件を次々解決する便利屋・釘丸大蔵の事件簿。新潮社から1985年に刊行。収録作品「浮気の合い間に殺人を」「白雪姫がさらわれた」「パンク・ロックで阿波踊り」「尾行されて、殺されて」「そんなに急いでどこへ行く」(講談社文庫)
  • とってもカルディア
    3.8
    ペア探偵、織田貞夫・土佐美郷、『三度目ならばABC』に登場した、大男と小女の愉快な「山本山コンビ」が、“死体なき殺人事件”に挑む。信州の田舎から久しぶりに出て来た貞夫の友人が、変な行動をしたあと、美郷の新品の全自動カメラと共に姿を消してしまった。美郷の快推理、エンジン始動!山本山コンビ唯一の長編は、謎が謎を呼ぶユーモア推理。「楽しんで書いた」と著者自らいうように、のびのびと、しかしトリックは手を抜かずに書かれている。1985年刊行。(講談社文庫)
  • 風来の剣
    4.0
    料理屋の女将(おかみ)が襲われ、奉公人が殺された。同じ頃、材木問屋の主が川で謎の転落死を遂げる。事件を追う蓮見宗二郎ら始末人だが、魔手は始末屋の元締・文蔵にまで伸びる! 陰に見え隠れする謎の老武士は何者か?  宗二郎の秘剣“鱗返し”を突き崩す“風来の剣”とは? 始末人に最大の危機が迫る! (講談社文庫)
  • 新装版 緑のオリンピア
    -
    病気で視力を失い自暴自棄になっていた井上吾郎は、相撲取り・稲垣との出会いに大いに力づけられた。しかし世間の風は冷たく、実の叔父に遺産を奪われ、大学への進学も難航した。その苦境を乗り越え大きく成長する吾郎の姿を描いた直木賞候補作「眼」ほか、陸上に捧げた青春を描く表題作「緑のオリンピア」など、自らの小説世界を模索していた若き日の池波正太郎の瑞々しい文章が光る現代短編集。(講談社文庫)
  • 妻敵討ち 鴉道場日月抄
    -
    江戸・小石川の貧乏剣術道場、柳花館で病に倒れた道場主の代わりを務める師範代・高森弦十郎。門弟とその姉が胡乱な浪人に付け狙われていることを知った弦十郎は二人を匿うが、裏には意外な事情が隠されていた。表題作ほか、世の不条理、時代の波に翻弄される人情の機微を描く、書き下ろし時代小説連作集。
  • 横森流キレイ道場
    3.0
    女のコなら、誰だって“キレイ”になれる!! キレイになるためには、なんでもやる! どこにでも行く! 玄米菜食からはじまって、エステにコスメ、べリーダンスにアーユルヴェーダ、ホメオパシーなどなど……。日本はもとよりニューヨークや聖地セドナまで、著者自らが体をはって体験した美人道の奥義を大公開! 笑ってためになる“キレイ”の秘密満載。
  • 中年シングル生活
    3.5
    懲役18年――私は彼女が最後にいった言葉を忘れずにいる。オトナになるまで再婚しては駄目といったのである。そしてすでに懲役は20年の長きにおよんでいる。不幸でもなく幸せでもなく、同時につまらなくもない中年的シングル生活の実情を、自信と痩せがまん半々に記した、これはユーモア読み物なのである。
  • リストラ離婚 妻が・夫を・捨てたわけ
    -
    貴女の人生は貴女のもの。自分の人生をやり直したいなら、離婚もひとつの「リストラ策」では?――自らの離婚体験をもとに綴った元夫とのバトルの日々。そして、次々持ち込まれる奇妙で可笑しい離婚相談の実例。夫婦問題コンサルタントとして活躍中の著者の活動のエッセンスを凝集。
  • ぐうたら人間学 狐狸庵閑話
    4.1
    ぐうたら人生の味を開陳する狐狸庵山人の珍妙なる人間学。秀吉の夫婦喧嘩を仲裁する信長に英雄偉人の尻尾を覗き、酒癖のあれこれに人情風俗の妙を知る。権威や独善には背を向け、劣等生的人間に豊かさを見、親愛感を覚える。愛すべきはマヌケ人間、語るべきは気弱人間。人生の味をいかんなく示すエッセイ。
  • 京都四条 月岡サヨの小鍋茶屋
    値引きあり
    4.3
    〈ドラマ化『鴨川食堂』の人気作家、初めての幕末時代小説〉 土佐の楳太郎(うめたろう)に、しゃも鍋。 薩摩の「吉(きち)さん」には、黒豚鍋。 あの!? 傑物志士たちが登場! 「いやもうとにかく面白い、そして何より旨そうだ!  幕末の京を舞台に偉人怪人相手に繰り広げられるサヨの絶品料理。 さすがは京都の名物グルマン、調理の細部に至るまで描写と蘊蓄が完璧だ。 料理人必読」【13年連続ミシュラン三ッ星獲得】日本料理かんだ・神田裕行氏推薦! 幕末の京都、古寺『清壽庵』の境内にある「小鍋茶屋」は、月岡サヨがひとりで切り盛りする料理店。 昼は行列必至のおにぎり屋として繁盛し、夜は一日一組限定の鍋料理で口の肥えた客を満足させていた。 不穏な情勢のもと、逸品料理で心の安らぎを得た名だたる志士らがサヨに語る思いとは。 おもてなしを極めた美味なる傑作。
  • 今夜、すベてのバーで 〈新装版〉
    値引きあり
    4.1
    すべての酒飲みに捧げるアル中小説 「この調子で飲み続けたら、死にますよ、あなた」 それでも酒を断てず、緊急入院するはめになる小島容。 ユニークな患者たちとの会話や担当医師との対話、 ときおり訪れる、シラフで現実と対峙する憂鬱、 親友の妹が繰り出す激励の往復パンチ―― 実体験をベースに、生と死のはざまで揺らぐ人々を描き、 吉川英治文学新人賞に輝いた著者の代表作が新装版になって再登場!
  • お父さんと伊藤さん
    値引きあり
    3.8
    34歳のフリーター・彩はバツイチの54歳・伊藤さんと同棲している。ある日、彩のもとに兄から「お父さんを引き取ってくれないか」との依頼が。彩は申し出を拒むが、74歳の父は身の回りの荷物を持って、部屋にやってきてしまった。父は「この家に住む」と譲らない。その日から六畳と四畳半のボロアパートでぎこちない共同生活が始まった。誰にでも起こりうる家族問題を、笑いと緊張の絶妙なタッチで描く傑作。
  • 史談と史論(上)
    4.0
    歴史上の人物を語っては当代随一といわれたの著者の史談・史論・随筆を上・下2巻に収録。調査の精緻、論理の正確明晰に加えて、読物としての面白さ、小説的描写を以て、歴史上の人物に焦点をあてる。上巻には、「西郷南洲の悲劇」「乱世の英雄」「武蔵の強さ」ほか、明治維新・江戸・安土桃山期の傑作23篇を収める。
  • 長い終わりが始まる
    3.6
    大学4年生になっても就職活動もせずマンドリンサークルで練習に打ち込む小笠原。彼女が演奏する音楽というものには常に終わりの予感が漂うけれど、大学のサークルという小さな輪の中では絶えず人間関係が堂々めぐりを繰り返し、合奏は永遠に終わらない。そんな青春の切ない痛みを描き出した傑作小説。(講談社文庫)
  • 新装版 原子炉の蟹
    値引きあり
    3.7
    関東電力九十九里浜原発の建屋内で、一晩中多量被曝した死体がドラム缶詰めで処分されたという。失踪した下請け会社の社長か!? だが中央新聞の大スクープは一転、捏造記事に。事実は隠蔽され、原子炉という幾重にも包囲された密室が記者らの前に立ちはだかる。乱歩賞受賞の社会派の傑作! 1981年週刊文春ミステリーベスト10第1位。(講談社文庫)
  • ミステリアスセッティング
    3.4
    歌を愛し、吟遊詩人を夢見ながらも、唄う能力を欠いた19歳の少女シオリ。唄うことを禁じられ、心ない者たちにその純粋さを弄ばれても夢を抱き続けるシオリに、運命はさらなる過酷な試練を突き付ける。小型核爆弾だというスーツケースを託され、東京の地下深くにひとり潜ったシオリが起こした奇跡とは?
  • 虹のヲルゴオル
    4.2
    女性の魅力をあらゆる角度から論じた、本当は映画評論家になりたかった橋本治の、女優論にしてかつ卓抜な映画論。――女にとって「美しい」ってことが重要だってこと、学校じゃどうして教えないんだろう……。『いつも二人』のオードリー・ヘップバーン、『七年目の浮気』のマリリン・モンロー、ブリジッド・バルドーなど13人のヒロインたち、その魅力についてあらゆる角度から分析してみたら――。やっぱり「女」だってことをおそれないっていうのは、強いもんね! 「美しい」とは何かという大命題に迫る快著。
  • ガラス張りの誘拐
    3.2
    「要求を言います。現金で1億円用意してください」──嫌な仕事が回ってくるとサウナに逃げ込む、さえない中年刑事佐原の娘が誘拐された。世上騒がす連続婦女殺人魔の仕業か!?しかも衆人環視の中で身代金を運べと要求する犯人。刑事を待ち受ける驚天動地の結末とは。鬼才が放つ奇想の超・本格ミステリー!
  • 冠婚葬祭殺人事件
    5.0
    三百万の会員をもつ礼法の本俵流家元が亡くなり、あとを令嬢が継ぐことになった。ところが本俵流はお家騒動の気配があり、新家元の身を守るため大貫警部・井上刑事が駆り出された。例によって横柄に家元邸へ乗りこんだ大貫をめぐって珍事がひん発、井上は途方にくれるのだった――。 迷コンビによる痛快ユーモア推理。
  • 明日なき者への供花
    -
    メルヘンなき現代に起りうる夢を孕んだ物語。就職浪人、女房に逃げられた中年男、部下の不始末でクビにされた窓際男の三人組が、日本最大の組織暴力団の跡目相続争いに巻き込まれた女子大生と知り合ったことで人生が変わる。姫を護る現代の三銃士が凶悪なヤクザと戦ううちに、見失った生きる目的を再び見出していく現代のメルヘン・ミステリー長編。
  • 人畜無害殺人事件
    -
    井上刑事の恋人直子の恩師井村典子が不倫!そして不倫相手のTV局員唐木が殺される。捜査開始早々に自首してきた男はなんと典子の夫。どうやら典子が真犯人と思い込んで、身代りを志願したらしい。そのうち、第二の殺人が……。ご存じ大貫・井上コンビに直子を加えてのドタバタ、大めいわく捜査が始まった。さて結末は? ユーモア連作推理。
  • どうで死ぬ身の一踊り
    3.7
    大正時代に極貧の生活を赤裸々に描いた長篇小説『根津權現裏』が賞賛されながら、無頼ゆえに非業の死を遂げた藤澤清造。その生き方に相通じるものを感じ、歿後弟子を名乗って全集刊行を心に誓いつつ、一緒に暮らす女に暴力を振るう男の、捨て身とひらき直りの日々。平成の世に突如現れた純粋無垢の私小説。
  • 愛でもない青春でもない旅立たない
    3.7
    何が愛で何が青春か?そして旅立つと言っても一体どこへ?主人公の「僕」は大学に通い、さしあたって大きな悩みもなく、健康で何不自由のない生活を送っている。しかし一体なんだこの得体の知れない恐怖は。焦燥感はどこから来るのか。寂しさは?東京生まれ東京育ちの著者による初めての青春小説。
  • さようなら窓
    3.8
    「眠れるまで、またなにか話をしてあげようか」。家族と離れ、恋人のゆうちゃんと暮らしはじめたきいちゃん。いつからか、うまく眠れなくなったきいちゃんに、ゆうちゃんはいつも、少し不思議で胸がぎゅっとなる「おはなし」をしてくれた。寝る前に一篇ずつ味わいたい、12の連作短編集。
  • 新装版 逆命利君
    5.0
    住友商事元常務・鈴木朗夫が辿った反逆人生を描く。管理に全身で刃向かい、陰湿な日本的企業社会を一刀両断にして逝った男。抜群の企画力、折衝力、語学力を持ちながら、ひけらかすこともなく、<命に逆らいて君を利する>――誇り高き生と壮絶な死。現代ビジネスマンに鋭く問いかけるノンフィクション。
  • みる わかる 伝える
    4.0
    ベストセラー『失敗学のすすめ』の著者が図説豊富にわかりやすく説く!トラブルの多くは、伝える側と受け手の思いこみにより、情報・知識・感情が正確に伝わらないことで起きる。事故や失敗、争いごとを防ぐ方法はあるのか? "失敗学"の提唱者で、福島原発事故調査・検証委員会委員長による、「みる・わかる・伝える」という「知の共有」のための究極の書。
  • その夜の雪
    -
    祝言を間近にひかえながら暴漢に襲われ、命を絶った愛娘。「仏」の名を捨てて復讐に奔走する父として定町廻り同心・森口慶次郎が初登場する表題作や、妻に逃げられた男と子供を授からなかった女の交情を細やかに描いた「うさぎ」等、ままならぬ運命と向き合う江戸庶民の姿を鮮やかにすくいとった傑作短篇集。
  • 中国皇帝伝 歴史を動かした28人の光と影
    3.3
    中国史上、一番の名君は誰か。歴代皇帝の総数は少なくとも二百を超えるが名君と呼ばれる皇帝はわずかだ。しかし名君とは何か、その答えは簡単ではない。王朝の創業者か、領土を拡げた征服者か、善政を布いた為政者か。あるいは上司にするなら誰がいいか、という身近な基準もありだ。様々な角度から探った素顔の皇帝伝。
  • 子づれ兵法者
    -
    剛剣が唸り小太刀が舞う、武士の世界。我が子の命を賭け真剣で勝負を挑んだ兵法者と、その男を愛してしまった道場主の娘を描いた表題作をはじめとする7編の時代小説短編集。自らも剣の達人である筆者が洞察力鋭く、緊迫した立ち合いの瞬間を描く。ドゥ・マゴ文学賞に輝いた『黄落』に続く佐江作品の傑作。
  • 十津川警部 金沢・絢爛たる殺人
    4.0
    都内のビル屋上で、加賀宝生流の能衣装に女面をつけた男の死体が見つかった。被害者の死ぬ前の舞いを見たと思われる南米の大統領も、金沢に関係しているらしい。事件の手がかりを求めて十津川警部は現地へ向かうが、謎は深まるばかり……。歴史ある古都で巻き起こる絢爛たる事件に、十津川はどう挑むのか。
  • あなたも奔放な女と呼ばれよう
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 三回の離婚のせいか、父親の違う四人の子がいるからか、図らずも「奔放な人生ですね」と言われてしまう内田春菊が、「だったら皆さんもどうぞ」と結婚制度をひたすら考えたエッセイ漫画。46ページもの描き下ろしがついた講談社文庫版を電子配信!
  • 生きている心臓(上)
    -
    1~2巻576円 (税込)
    「死」の認定をめぐる今もっとも劇的な長編。43才の精神科教授天木有作が、不慮の交通事故死を逐げた。残された妻蝶子は故人の遺志に従い心臓の提供を申し出た。真摯な愛は、一人の重症患者を救ったが……。(講談社文庫)
  • 湖列車連殺行
    -
    上野駅に着いた電車から、火だるまの男が転がり出た。鳥取へ行くといって家を出たのに、なぜ上野着? そして鳥取の白兎海岸で毒死した別の男の名が自称田原で、実は原。タヌキである。まるでカチカチ山の物語を思わせる連続事件!? 上野署の牛深・松島コンビが容疑者の鉄壁アリバイに挑む、奇想本格長編。(講談社文庫)
  • サラリーマン裏忠臣蔵
    -
    現代の忠臣たちの暗躍劇。あまりに酷い吉良・日本中央銀行名誉頭取の仕打ちに、地方銀行トップクラスの浅野銀行頭取が切りつけた。浅野銀行を潰されてなるものか! 胸のすく現代版忠臣蔵。(講談社文庫)
  • サラリーマン裏太閤記
    -
    金富秀吉は大企業に勤める32歳。仕事に対する意欲はゼロ。独身寮の部屋にはクモの巣がはっているという、なさけない若年窓際族だ。けれど、5時を過ぎると別人に変身! 社内一の美女夏川ネネを相棒にサラリーマンの裏社会に潜む悪と対決するヒーローになって大活躍! 胸のすく痛快アクション小説。(講談社文庫)
  • 「たられば」の日本戦争史 もし真珠湾攻撃がなかったら
    3.5
    歴史において「もし○○していたら」と論じるのは無意味・・・ではない! もし満州鉄道の日米共同経営を受け入れていたら、もし第一次大戦でヨーロッパに派兵していれば、もし真珠湾を攻撃していなかったら――その後の歴史は大きく変わっていたはずだ。そんな「幻の選択肢」を検証する、画期的な戦争史論。(講談社文庫)
  • 吉田観覧車
    3.6
    一見、愛想の良いふりをして、実は「ふつうに怖い」乗り物・観覧車に、高所恐怖症の漫画家が乗り歩いた。今は無き向ヶ丘遊園、日本最古の屋上式イン名古屋、浅草では逆回転に驚き、反時計回りに2時を過ぎたあたりでくらった横風に大量発汗した大阪。イラスト満載の戦車エッセイ集大成。(講談社文庫)
  • 居場所もなかった
    3.5
    気にいっていた住居を追い立てられて新しい部屋を捜すことになった独身女性作家の「私」。オートロック付きの部屋に固執する「私」と不動産屋との間には奇妙で不毛なやりとりが重なり、真剣になればなるほどズレが生じる。そのおかしみを描く怒りと涙の住い捜しの奮戦記。表題作に短編「背中の穴」を併録。(講談社文庫)
  • 真実真正日記
    3.8
    我と我が嘘に疲れ果てた作家が誰にも見せないと決めて書いた本当のことだけを綴った日記。僕は作家だ。だが執筆中の小説はまったく進まない。たまには本当のことを書きたい。これはフィクションに疲れたマイナー作家の、ささやかな休暇としての日記だ。誰にも見せないのだから嘘は書かない。そういう意味で、僕はこの日記を真実真正日記と名づけよう。虚と実のあわいを絶妙に描き出す慟哭の記録。(講談社文庫)
  • 渡る世間は「数字」だらけ
    4.0
    「世の中や人生を、数字を通して考えてみると面白いかも」と思った"万"起男さん。本業の医学から、宇宙・統計までの「数字」の意味を考察する。遺伝子情報は3%しか活用されない意味、1日10万個の脳細胞が減っても大丈夫なわけ、日本の国番号81の意味、世論調査の数字のウラなど軽妙洒脱に切りまくる。(講談社文庫)
  • ああ、禁煙vs.喫煙
    4.0
    店内の喫煙。嫌がる禁煙者。しかし喫煙者は悪者ではなかった? なんでもかんでも「いただく」ってのは丁寧な表現なのか? 「無差別殺人」って実は「差別殺人」ではないか?なんとなく「あたりまえ」とされる事も、大きな勘違いってこともある! 超然的な記憶力を保持する著者による、クリアで笑えるエッセイ。頑固な思い込みで凝り固まった頭を柔らかくする! (講談社文庫)
  • 熱い砂 パリ~ダカール11000キロ
    3.0
    花の都パリからアフリカ大陸最西端のダカールまで、11000キロに及ぶ世界一過酷といわれるクルマの大レース。その間に展開する参加者たちの闘い、行く先々の現地人たちの生活、美しくも厳しい大自然の姿など、プレスマンとして参加した作家の目を通してつぶさに描いた、清新なパリダカ体験記。二人の写真も掲載されている。実は岡嶋解散の直前に旅立っていて、後から読むと興味深い。1991年刊行。(講談社文庫)
  • 七年目の脅迫状
    3.5
    中央競馬会に脅迫状が届いた。「10月2日、中山第10レースの1番の馬を勝たせよ。この要求を受け入れなかった場合には……」最初に2億円のサラブレッドが、治療法のない伝貧(馬伝染性貧血)の犠牲になった。密命を帯びた中央競馬会保安課員・八坂心太郎が北海道へ飛ぶ。『焦茶色のパステル』に続いて刊行された「競馬三部作」の二作目。そうとはいえ、トリックもネタもまったく別なのが素晴らしいところ。もちろん競馬を一切知らない読者もOKというのは三作品とも共通する。1983年刊行。(講談社文庫)
  • 銀河不動産の超越 Transcendence of Ginga Estate Agency
    3.7
    気力と体力不足の高橋が、やっと職を得たのは下町の「銀河不動産」。頑張らずに生きる――そんな省エネ青年を訪れる、奇妙な要望をもったお客たち。彼らに物件を紹介するうちに、彼自身が不思議な家の住人となっていた……? 「幸せを築こうとする努力」が奏でる、やさしくあたたかい森ミステリィ組曲。(講談社文庫)
  • こんなの、はじめて?
    3.4
    奢られる側から奢る側へ。仕切られる側から仕切る側へ。叱られる側から叱る側へー―いつの間にか立ち位置が変化する「中年」は、初めて経験することばかり。40代での結婚・出産も不況の斜陽感もすべて「こんなの、はじめて」! 下座に座っていれば事足りた若かりし日から遠く離れた大人の初体験のあれこれを綴った「週刊現代」人気連載、第5弾。(講談社文庫)
  • 絲的炊事記 豚キムチにジンクスはあるのか
    3.7
    真冬に冷やし中華に挑戦して惨敗し、締切と格闘しながら、満腹になれる丼を5連発で作る。さらにはあまり食べないエスニック料理の食材を集めて悪戦苦闘、そしてオリジナルの豚キムチに舌鼓を打つ。群馬県高崎市在住、一人暮らしの著者による試作に試作を重ねた毎日。時に切なく時に笑える傑作料理エッセイ。(講談社文庫)
  • 絲的メイソウ
    4.3
    「中学生で酒を、高校生でタバコを堂々とやっていた私だが、すき焼きの卵2つはだめだった」。ああ、人生は、なんでジグザグにしか進まないんだ!あっちにぶつかりこっちにぶつかり、ときに迷走、そして瞑想。いつも本気で立ち寄り、本気で考えた毎日を、偽ることなくセキララに描いた、絲山秋子の初エッセイ集。(講談社文庫)
  • 吉田茂 ポピュリズムに背を向けて(上)
    4.0
    ワンマン宰相と呼ばれ、占領からの早期独立を果たした吉田茂。戦前、外交官だった彼は、ヒトラー、ムッソリーニと手を結ぶ三国軍事同盟に強く反対。最後まで開戦を回避しようと努力する。さらに、戦争中も早期終戦に奔走するが、反東条派と睨まれた彼は、スパイを送り込まれ、ついに憲兵に逮捕されてしまう。(講談社文庫)
  • 十津川警部 西伊豆変死事件
    1.6
    西新宿のホテルで、中川真由美(36)の刺殺体が発見された。しかし、捜査を進めるうち、彼女は、すでに五年前に、西伊豆・堂ヶ島の沖合いで溺死している、との情報がもたらされる。どちらが本物なのか? 偽者が名前を騙った理由は? 十津川の捜査線上に、オリンピックを連覇した有名ランナーとの醜聞が浮上する。
  • 透明人間の納屋
    3.5
    昭和52年夏、密室状態のホテルの部屋から一人の女性が消え失せ、海岸で死体となって発見された。孤独な少年・ヨウイチの隣人で、女性の知人でもあった男は「透明人間は存在する」と囁き、納屋にある機械で透明人間になる薬を作っていると告白する。混乱するヨウイチ。心優しき隣人は犯人なのか? やがて男は外国へ旅立ち、26年後、一通の手紙がヨウイチのもとへ届いた。そこには驚愕の真相が記されていた! (講談社文庫)
  • ドリーマーズ
    3.7
    父の一周忌のために故郷の街に暮らす妹夫婦を訪ねた「わたし」は、すっと眠りに引き込まれて、自分が死んだことに気づいていない父を夢に見る――。日常でふいに感じる思いのはかなさは、夢を思い出そうとするときのもどかしさに似ている。夢も現もない交ぜになった目の前にある世界のかけがえのなさを描いた連作短篇集。 (講談社文庫)
  • 走れ、セナ!
    -
    音速の貴公子から名前をもらった小学5年生のセナは、足の速さには自信があったのに、クラス対抗リレーで一ノ瀬さんに負けてしまう。彼女は〈AC宮の坂〉に所属する全国大会4位の選手だったのだ。彼女と一緒に走れる競技会に向けて練習しようという矢先、学校の事情で陸上部が解散するって!? ピンチ! (講談社文庫)
  • 天国の郵便ポスト
    3.5
    愛する妻を亡くした悲しみから立ち直れぬまま、幼い子供と二人、ひっそりと毎日を送る真人。ある日、愛犬の死に落ち込む女の子が書いた手紙へ、ふとした思いつきから返信を書くことに。それがいつしか「天国に届く郵便ポスト」の噂となって逗子の街に流れ始める。しかし、差出人不明の手紙をきっかけに、不思議な文通が始まり……。喪失感を抱えながらも、真人本人にも起こる奇跡。誰もが温かい涙を流す愛の物語。(講談社文庫)
  • アダルトな人びと
    -
    ある大学のイベント会場。「ルイちゃん(AV女優)の初体験の場所はどこ?」司会の質問に「焼肉屋の二階!」と学生の声が飛ぶ。二十一歳の女性の初体験が公開の場でクイズとなり、正解を不特定多数の人間が知っていることに著者は強い衝撃を受ける。今日、市民権を得たアダルトビデオを人間を通して描く迫真ルポ。
  • 緑幻想 グリーン・レクイエム2
    3.9
    ショパンのノクターンとともに死んだあの緑の髪の少女<宇宙の申し子>明日香が生きていた!? 果たしてそれは単なる植物人間なのか? それとも、この世のすべてのものと心をかよわせることができる生命体なのか? 明日香の新たな魂が綴る真実の愛の力で、緑の地球にいま、驚天動地の現象が始まる……。
  • ぼんくら(上)新装版
    値引きあり
    3.8
    1~6巻577~1,320円 (税込)
    「殺し屋が来て、兄さんを殺してしまったんです」 江戸深川の鉄瓶長屋。八百屋の息子が何者かに殺され、 住民の信頼篤い差配人が失踪。 壺信心にかぶれた三家族がそろって出奔。 新しい差配人として、とんでもなく若い男がやって来る。 いったい、この長屋には何が起きているのか。 本所深川方のぼんくら同心・平四郎が動き出す。 長編時代ミステリーの大傑作。
  • 実さえ花さえ
    値引きあり
    4.0
    デビュー作にしてこのハイクオリティ! 今や歴史・時代小説の大家となった朝井まかての初めての小説は、著者がこよなく愛する「江戸の園芸」をモチーフに、今も変わらぬ「人の世の情」を鮮やかに描き出す。 第3回小説現代長編新人賞奨励賞受賞作。
  • スモールワールズ
    値引きあり
    4.1
    ※本作品は、2021年発売の単行本版『スモールワールズ』を文庫化した作品となります。重複購入にご注意ください。 2022年本屋大賞第3位  第43回吉川英治文学新人賞受賞! 共感と絶賛の声をあつめた宝物のような1冊。 夫婦、親子、姉弟、先輩と後輩、知り合うはずのなかった他人ーー書下ろし掌編を加えた、七つの「小さな世界」。生きてゆくなかで抱える小さな喜び、もどかしさ、苛立ち、諦めや希望を丹念に掬い集めて紡がれた物語が、読む者の心の揺らぎにも静かに寄り添ってゆく。吉川英治文学新人賞受賞、珠玉の短編集。 ままならない、けれど愛おしい 「小さな世界」たち。
  • ハロー・ワールド
    値引きあり
    4.0
    エンジニアの文椎(ふづい)が作った広告ブロックアプリがインドネシアで突如売れ始めた。そこに隠された驚愕の事実とは。検閲や盗撮などの問題を描いた表題作「ハロー・ワールド」をはじめ、インターネッ トの自由を脅かす行為に、知識と技術で立ち向かう文椎の、熱く静かな闘いの物語。第40回吉川英治文学新人賞受賞作。 GoogleカーやAmazonのドローンが次々集まってくる「行き先は特異点」、バンコク出張中にドローンを使った政治運動に巻き込まれてしまう「五色革命」、Twitterが中国に門戸を開いたのを機にTwitterクローン〈オクスペッカー〉をアップデートしてインターネットの自由を守ろうとする「巨象の肩に乗って」、マレーシアのビットコインセミナーに参加中に拉致されてしまう「めぐみの雨が降る」。 単行本刊行時にAmazonランキング1位を獲得した話題作が、これまでKindle版でしか読むことのできなかった「ロストバゲージ」を新たに加え、待望の文庫化!
  • 超高速! 参勤交代
    値引きあり
    4.1
    ときは享保20年(1735)初夏、改革の嵐吹き荒ぶ8代将軍吉宗の時代。わずか1万5000石の磐城湯長谷藩に隠し金山の嫌疑がかかり、幕府老中から「5日以内に参勤せねば、藩を取り潰す」と難題をふっかけられた。若殿様以下7名は東国一の忍びの力を借りつつ、陸前浜街道、水戸街道、さらには山野を踏み越え江戸城本丸へ急ぐ。軽量化のため竹光しか持たない一行を阻む公儀御庭番と百人番所の精鋭。湯長谷藩の運命や如何!?
  • 看護婦が見つめた人間が死ぬということ
    3.7
    死を考えることは、生きることを学ぶこと。ひとつとして同じではない、人の死。それを看取ることで学べた、生きることの意味、愛することの尊さ……。それは死にゆく人々から、生きる人たちへの贈りもの。内科病棟で働く看護婦が出会った様々な死。その死を通して、私たちに生きることの意味を問いかける問題作。名作エッセイ。
  • 看護婦が見つめた人間が病むということ
    4.3
    病と向き合うことは、人生と向き合うこと。「傷ついた人だけが持つやさしさ」「母親であることと、病と闘うことの両立は難しい」など、長く患者さんと向き合ってきたベテランの看護師が、人間の真の姿を見つめたエッセイ集。ベストセラー『看護婦が見つめた人間が死ぬということ』の続編。病を得て初めて真の姿が見える!
  • 女のはしょり道
    完結
    3.8
    キレイになりたい! でもめんどくさい! という著者が、自己流に“はしょり”つつもさまざまなことに挑戦していく姿と、その女子ゴコロの機微をオモシロ愉快に描いたぐ~たらビューティー漫画。お世辞にも美容マニアとはいえない著者ならではの“赤裸々な本音”満載で、抱腹絶倒! 手間をかけずにキレイになりたい!!――この女性たちの願望をくすぐる(または反面教師の)エピソードがぎっしり詰まってます。 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。
  • フランシス子へ
    4.3
    いいとこなんて特にない。平凡きわまるぼんやり猫の「フランシス子」。けれど、著者とは相思相愛だった。忘れがたき存在を亡くし、自らに訪れる死を予感しながらも、訥々と、詩うように語られた優しく輝く言葉たち。「戦後思想界の巨人」吉本隆明が、人生の最後に遺した、あまりにも愛おしい肉声の記録。
  • 月の輪草子
    4.0
    崇拝する中宮定子を慰めるため「枕草子」では美しいことばかり描いた。智識と才気で紫式部と反発し合った清少納言も、いまは山の庵でひとり九十を迎える。自分の定命がわからないのも仏の慈悲。心には華やかな宮中での日々が甦える。九十歳の著者が九十歳の清少納言に乗り憑ってのモノローグ。著者畢生の意欲作。
  • 三陸の海
    3.5
    夫・吉村昭がこよなく愛した三陸海岸が大津波に襲われた。四十年以上も前に体験者の証言をもとに、繰り返しこの地を襲う津波について警鐘を鳴らす『海の壁 三陸沿岸大津波』を著した夫は、この度の大震災を知ることなく逝った。深い縁で結ばれた大切な人々を訪ねる旅は、夫婦の軌跡をたどる旅でもあった。
  • 鬼神伝 鬼の巻
    3.5
    1~3巻583~671円 (税込)
    京都の中学生・天童純は、密教僧・源雲の法力によって時空を超え平安の都に飛ばされてしまう。そこは、「鬼」と貴族たち「人」が憎みあい、争う世界だった。選ばれし者として雄龍霊を復活させた純は、鬼退治に向かうも、その最中に出会った鬼の少女・水葉から、鬼こそが大和の神々の子孫であると聞かされる。
  • もう、忘れたの?
    -
    東電社長の土下座。震災と「絆」キャンペーン。高まった結婚欲求……。3.11以降、「忘れる能力」が恵みとなったのも事実。それでも忘れられなかったのはどんなこと? 婚活殺人のキジカナ。褒め言葉となった「バブルって感じ~」。記憶力の塩梅に悩まされつつ綴った「週刊現代」人気連載第7弾。清水ミチコさんとの特別対談収録!
  • 東京湾 海中高校
    3.6
    東京湾の海底に、海流発電を利用した海中都市が作られた。海の中で生まれ育ち、青春を謳歌する夏波たち。だが、生まれ故郷には、消滅する運命が待ち受けていた。身を切られるような悲しみと、憧れの先輩への淡い恋。大人へ成長する少女と、過去を追憶する青年の視点から描く、切なくも美しい近未来青春小説。
  • 妖怪アパートの幽雅な日常1
    4.4
    1~10巻583~726円 (税込)
    共同浴場は地下洞窟にこんこんと湧く温泉、とてつもなくうまいご飯を作ってくれる「手首だけの」賄いさん――13歳で両親を失った俺が高校進学と同時に入居したのは人呼んで“妖怪アパート”! 次々と目の当たりにする非日常を前に、俺の今までの常識と知識は砕け散る。
  • ひとり上手な結婚
    3.7
    「結婚」に関する大小様々な悩みに答える、報復絶倒、目からウロコのエッセイ&漫画。「結婚の仕方がわからない」「生活費どうしてる?」「夫の家族が嫌い!!」「夫が不潔なんですが?」「やきもち焼き、どうにかして!!」「エアコンつけない彼と大喧嘩」 etc.「ヒト」という生き物の謎に迫る、結婚しててもしていなくても、したくてもしたくなくても必読! ぶわははと笑ってすっきりすること間違いなし!
  • 新装版 柳生刺客状
    3.3
    関ヶ原の合戦で徳川家康は死んでいた! 以降は影武者だった世良田二郎三郎が家康を演じるも、秘事を知った柳生宗矩は、対立する二代将軍秀忠にいち早く伝えて信頼を得る。権力者に取り入り、暗殺という汚れ仕事を請け負う側近となった宗矩の顛末を描いた表題作ほか、最後の短編などを収録した、傑作短編集。
  • 正太郎の粋 瞳の洒脱
    3.5
    下町育ちの池波正太郎と都会派の山口瞳。ほぼ同年代のふたりは東京人として好対照だった。吉原に通いつめた正太郎、妻にも敬語を使った瞳。食・着こなし・仕事・時間術……二大人気作家を間近に見て育った、瞳の長男だからこそ書けた秘話満載のエッセイ。瞳が正太郎に送った弔辞も全文掲載。(講談社文庫)
  • 市立第二中学校2年C組 10月19日月曜日
    3.6
    8時09分、瑞希は決まらない髪型に悩み、10時24分、貴大は里中さんを好きになる。12時46分、遠足のグループ決めで内海がひとりあぶれ、12時59分、みちるはどうしても嫌いな人に嫌と言えない――。中2思春期、やっかいだけど輝いている、それぞれの事情。野間児童文芸賞、坪田譲治文学賞受賞者が描く、「今日」の「この時間」。誰もがかつて、そして今、2年C組の誰かだった。
  • キャットフード
    3.7
    極上のキャットフードを作りたい――化けネコ・プルートは人肉ミンチの生産に乗り出した。コテージに見せかけた人間カンヅメ工場に誘(おび)き寄せられた四人の若者。が、その中に人間に化けた黒ネコ・ウィリーが混ざっていた。化けネコどうしの殺傷はご法度。一体どいつがネコなんだ!? 食われたくないなら、頭を絞れ!(講談社文庫)
  • 人間は考えるFになる
    3.8
    文系教授(哲学)・土屋賢二と理系助教授(建築学)・森博嗣。発想も思考も思想も性質もまったく異なる2人が、6回にわたって行ったトークセッション。小説の書き方から大学の不思議、趣味の定義、友人は必要なのかという根源的な問いまでを軽妙かつ神妙に語りつくす。読むと学びたくなる絶妙「文理」対談! (講談社文庫)
  • 避暑地の猫
    3.7
    修平の両親が番人として雇われた別荘には秘密の地下室があった。別荘の主、布施金次郎と両親たちとの密約の存在を知った17歳の修平は、軽井沢にたちこめる霧のなかで狂気への傾斜を深めていく。15年の沈黙を破って彼が語り始めたひと夏の出来事とは? 人間の心の奥に潜む「魔」を描ききった傑作長篇小説。
  • 探偵伯爵と僕 His name is Earl
    3.9
    夏休み、友だちが次々と姿を消した。懐かしく新しい、森ミステリィの快作。もう少しで夏休み。新太は公園で、真っ黒な服を着た不思議なおじさんと話をする。それが、ちょっと変わった探偵伯爵との出逢いだった。夏祭りの日、親友のハリィが行方不明になり、その数日後、また友達がさらわれた。新太にも忍び寄る犯人。残されたトランプの意味は?探偵伯爵と新太の追跡が始まる。
  • 闇の歯車
    3.5
    川端にひっそりとある赤提灯で、互いに話すこともなく黙々と盃を重ねる4人の常連。30過ぎの浪人と危険なにおいの遊び人。白髪の隠居と商家の若旦那。ここに4人を〈押し込み強盗〉に誘う謎の男があらわれた。そして、それぞれに関わる女達。誰が操るのか、皮肉なさだめに人を引き込む、闇の歯車が回る。
  • コンビニなしでは生きられない
    値引きあり
    3.0
    ミステリ作家・西澤保彦氏、べた褒め! 「ご近所(コンビニ)に“本格魂”続々入荷中! コスパ最高の謎解き劇場がここに」 謎解き鮮やか、仕掛け重厚の第56回メフィスト賞受賞の青春ミステリ! 大学を中退した白秋。彼の居場所はバイト先のコンビニだけだった。その平穏な日常を引っかき回す研修生が入店。店内で連続する事件にやたらと首を突っ込む女子高生の深咲だ。教育係の白秋は彼女の暴走する謎への好奇心に巻き込まれ、店の誰もが口を噤む過去の連続盗難事件の真相を推理することになり……。 コンビニの「謎」と「あるある」にとことんこだわり、他の追随を許さない秋保水菓のデビュー作、ついに文庫化!

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