講談社文庫作品一覧

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  • 歴史・時代小説ファン必携 【絵解き】戦国武士の合戦心得
    4.6
    1~2巻594~605円 (税込)
    戦国時代、命懸けの戦場で武士たちはどのように戦ったのか。武器・武具・旗差物(はたさしもの)のいろいろから、鎧を着ての斬り合い、騎馬武者同士の組討ち、鉄砲戦、槍隊の遭遇戦、船戦(ふないく)さ、女武者、切腹・首実検の作法まで。誤解されてきた武士たちの戦いの実態を、正確な考証とリアルな絵で再現したビジュアル歴史読本!
  • 勇気凛凛ルリの色
    4.1
    陸上自衛隊出身、ピカレスク人生経由、現在小説家。今や超多忙で絶好調、超有名とサクセスした直木賞作家が、理不尽な宿命を笑いとばす自伝的熱血エッセイ。涙あり笑いあり怒りあり哀しみあり、おのれの目標めざして突き進んだ男の、体を張った文章は、読めば思わずパワーが湧いてくる! 元気が出る1冊!(講談社文庫)
  • 花の歳月
    4.0
    河北に遅い春が訪れ、貧しい名家竇(とう)家にも、明るい変化が起こった。娘猗房(いぼう)が長老に推されて、漢の王室に入ることに決まったのである。天が娘に与えた大きな約束は、呂太后が過酷に君臨する宮廷で、どのように果たされるのか?勾引(かどわ)かされた弟広国の行く末は?老子の思想を敷衍する、清らかで華麗な、感動の名作。
  • 論理と感性は相反しない
    3.6
    神田川歩美と真野秀雄は、つき合い始めた頃にときどきケンカした。真野の論理と、神田川の感性は、ぶつかり合いながらも共生の道を探っていくが……(表題作)。男と女、宇宙、音楽と文学、伊勢物語……それぞれの登場人物がオーバーラップして展開していく十四編。意欲に満ちた、著者初の書下ろし小説集。(講談社文庫)
  • 嵐のピクニック
    3.7
    弾いている私の手首の下に尖った鉛筆が近づく――。優しいピアノ教師が見せた一瞬の狂気「アウトサイド」、カーテンの膨らみで広がる妄想「私は名前で呼んでる」、ボディビルにのめりこむ主婦の隠された想い「哀しみのウェイトトレーニー」他13編。キュートでブラック、しかもユーモラス。異才を放つ著者初の短編集にして、大江健三郎賞受賞作。
  • 新地橋 深川澪通り木戸番小屋
    3.8
    江戸・深川澪(みお)通りの木戸番小屋に住まう夫婦、笑兵衛とお捨。そこには、人々の悲しみ、愁いを癒してくれる灯がある。訪れる人の心の奥を、そっと照らしてくれる。労り、助け合う市井の人情。人の世の機微を穿(うが)った逸品揃い。思わず挫けそうな、いつの間にか冷めかけた心を優しく温めてくれる珠玉の時代小説集。(講談社文庫)
  • 聖書のなかの女性たち
    3.9
    血ぬられたキリストの顔を布で拭ったヴェロニカ、マグダラのマリア、大司祭長カヤパの女中、ヨハネの首を得たサロメ、良妻賢母型のマルタ、ローマ総督ピラトの妻等、聖書のなかから11人の女性を選び、“苦しみの連帯感”ともいうべき人間論を展開。遠藤文学の基調音を奏でた、感動を呼ぶエッセイ。(講談社文庫)
  • 珊瑚色ラプソディ
    3.4
    結婚式を控えシドニーから帰国した里見は、婚約者の彩子が沖縄旅行中に倒れ入院したと聞く。しかも、彩子は2日間の記憶を失い、女友だちの乃梨子は行方不明。乃梨子の兄の赴任先にともにでかけるはずだったのに、「彩子が男といた」という証言に動揺しながらも、婚約者を信じ真相を追い求める里見の前に立ちはだかるのは……。 南の楽園の悲しみが明かされる長編サスペンス。1987年刊行。(講談社文庫)
  • あのひとの行方
    -
    私が生まれてすぐ、どんな事情があるにせよ、父親を放棄したあのひと。肉親にたよらず他人の中を泳いできた男がなぜ、最後に私を頼るのだろう。20歳になって初めて出会ったあのひとに忍びよる死の影、それを醒めた眼でみつめるポルノ女優の娘。父と娘の凄絶な生と性の有様を描いた、自伝的連作長編小説。
  • メルセデスの伝説
    5.0
    放送作家の鳥居貢は、元妻でTVプロデューサーの島本理江から、ある番組作りの協力を要請される。第二次世界大戦前にヒトラーが皇室に7台贈ったとされる「陛下のメルセデス」こと770・グロッサー・メルセデスを取材するドキュメンタリー番組だった。ドイツに向かった鳥居らは現存するうちの1台の撮影になんとか成功する。ところがふとした偶然から、「銀のメルセデス」と呼ばれる特別仕様車が日本に贈られていたことが判明し……。
  • 高卒副頭取
    -
    ヤクザのダミー会社との巨額の取引を警察が内偵との情報に、おびえ浮き足だつ銀行会長。この不祥事を契機に一挙に会長一派の追放を仕掛ける頭取派。会長の懐刀で、銀行の暗部を担当し実力をつけた"高卒"専務を通して、不良債権という「ババ」が抉り出す、銀行首脳の抗争を描く、衝撃的な長編経済小説。
  • 佃島ふたり書房
    3.5
    佃の渡しが消えた東京五輪の年、男は佃島の古書店「ふたり書房」を立ち去った。大逆事件の明治末から高度成長で大変貌をとげる昭和39年まで移ろいゆく東京の下町を背景に庶民の哀歓を描く感動長篇。生年月日がまったく同じ2人の少年が奉公先で知り合い、男の友情を育んでいく。第108回直木賞受賞作品。(講談社文庫)
  • 剣の道殺人事件
    5.0
    衆人環視の中での殺人事件は、両国N大講堂で開催された全日本学生剣道大会の決勝戦で発生した。殺されたのは武南大の副将石川洋。京都体育大の岸本三段と対戦中のハプニングであった。岸本犯人説が有力となるが、捜査は難航する…。
  • 五色温泉殺人事件
    -
    ぼくは消える。決して探さないでくれ。たったそれだけの書き置きを残し、夫が失踪した。そして謎の女から電話。夫に会いたければ、純白・藍白(あいじろ)・白緑(びゃくろく)・青磁(せいじ)・鉄紺(てっこん)の5つの色を持つ場所を探せという。そして最後に放たれた呪文が、≪怨み・雷・人が死ぬ≫。哀れな若妻・森下紫乃が南志賀の秘湯に見た地獄とは。(講談社文庫)
  • 龍神温泉殺人事件
    -
    銀色の牙をもった龍が次々と人を食い殺していく。夢とも現実ともつかぬ幼いころの血塗られた記憶。紀伊山中の龍神村に生まれた龍神季美子は、大人になってからも、その龍に追いかけられる妄想から逃れられない。そんなある日、彼女と間違えて同僚が殺された。凶器は牙! そして季美子の前に奇妙な男が……。
  • 乙女の祈り
    4.5
    智子は元気はつらつ高校生。友だちとクァルテットでチェロを弾くアルバイトも気に入ってる。パーティで“谷津則夫を殺せ”という声を聴いた智子は行動を開始。谷津は大好きなパパなのだ。人気番組<ブラック・ボックス>金曜日辛口キャスター・谷津を狙うのは誰か!? 講談社文庫25周年特別書き下ろし推理。(講談社文庫)
  • 初恋よ、さよならのキスをしよう
    4.0
    柚木草平は元刑事でルポライター、別居中の妻とのあいだに小学生の娘が一人、時には探偵の依頼もこなす。不思議といい女に縁がある。ある日草平は、スキー場で高校時代の初恋の人、卯月実可子(みかこ)に出くわす。そして……、実可子の姪・佳衣(けい)が、草平に実可子の謎にみちた死を告げた……。人気の柚木シリーズ第2弾。
  • B-1爆撃機を追え
    4.0
    グアムのアンダーソン米空軍基地から核ミサイルを装備した爆撃機が飛び立った。極右組織の指令を受けてモスクワ攻撃に向うロックウェルB-1D戦略ステルス機である。米ソ全軍はこれを撃墜できるか? 核戦争の危機をはらむ、米ソ首脳たちの焦燥と苦難の一日を描く迫力にみちた戦略テクノ・サスペンス。
  • ムッソリーニを逮捕せよ
    -
    戦争を止めるには、最高権力者の逮捕しかない! 泥沼化した第二次世界大戦下、イタリア国軍中枢にいた一人の参謀が、密かに危険な作戦を開始した。「早期休戦」による救国に燃えた将軍たちは、1943年7月25日ついに決行。この極秘計画の全貌を、初めて解明した講談社ノンフィクション賞受賞作品。
  • 世界昔ばなし(上) ヨーロッパ
    -
    1~2巻598~619円 (税込)
    ある国に、金持ちでけちで根性の悪い旦那様がいて……、ある晩遅く、見かけない小さなおじいさんが村にやって来て……、六人の妻を持ち、その六人を殺した男が七人めを残して旅に出て……。ヨーロッパの代表的な昔話を精選して、語りの記録から直接翻訳した、面白い昔話の決定版。各話に、詳細な解説付き。

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  • 水滸伝(一)
    4.3
    江西の竜虎山は道教の大本山である。そこの伏魔之殿に昔から封じこめられていた妖魔を誤って逃がしたばかりに、三十六員の天コウ星がこの世に臨み、七十二座の地サツ星が下界におりて宋国の乾坤を揺るがす。――梁山泊に屯集して世間を騒がす百八人の好漢の事跡を描く中国四大奇書の一つ、大長編伝奇小説の完訳。
  • どんどん橋、落ちた〈新装改訂版〉
    値引きあり
    3.6
    ミステリ作家・綾辻行人に持ち込まれる"問題"はひと筋縄ではいかないものばかり。崩落して誰も渡れなくなった〈どんどん橋〉の向こう側で、燃える〈ぼうぼう森〉の中で、明るく平和だったはずのあの一家で……勃発する難事件の"犯人"は誰か? 超絶技巧がちりばめられた五つの超難問に挑め! ミステリシーンを騒然とさせた好評の作品集が読みやすい改訂新装版に!
  • ポトスライムの舟
    3.8
    芥川賞受賞作 29歳、社会人8年目、手取り年収163万円。 こんな生き方、働き方もある。新しい“脱力系”勤労小説 29歳、工場勤務のナガセは、食い扶持のために、「時間を金で売る」虚しさをやり過ごす日々。ある日、自分の年収と世界一周旅行の費用が同じ一六三万円で、一年分の勤務時間を「世界一周という行為にも換金できる」と気付くが――。ユーモラスで抑制された文章が胸に迫り、働くことを肯定したくなる芥川賞受賞作。
  • ナイス・ボギー
    -
    「ゴルフってなんて面白いんだ!」 これは、フェアウェイを歩きながら感じたことでも、マスターズをテレビで観戦していて思ったことでもない。初めて夏坂健のエッセイを読んだときに、思わず出た言葉だ。 夏坂健は、シングルであった自らのゴルファー体験と、内外の厖大な資料をもとに紡ぎ出す、機智とユーモアに溢れるエッセイで、プレーするゴルフでも観るゴルフでもない、“読むゴルフの楽しみ”という新境地を切り拓いた。 夏坂エッセイの大ファンであった俳優の故・児玉清氏は、本書の文庫版のあとがきで、「『語り部』のあなたによってゴルフの森の深遠さと、この偉大なるゲームの叙情とロマンを知った感動の輪は、次世代へと読み継がれることによって、『この世にケンありき』の声となって益々大きく広がって行くに違いない」と彼の早過ぎる死を悼み、最後に「夏坂エッセイは永遠に不滅です」の言葉を贈っている。 読みながら、何度もクスッと笑い、ときに目頭を熱くする夏坂エッセイの中でも、「油が乗り切った薬籠中の名著」(児玉清氏)といわれる本書を、ぜひお楽しみください。
  • さいとう市立さいとう高校野球部(上)
    -
    ロシア人の血をひくイケメン高校生の山田勇作。中学校では野球部に所属していたが、訳あって今は帰宅部で自由を満喫していた。ところが四月のある放課後、似合わないユニフォーム姿の男が現れ、勇作を野球部に勧誘する。男は美術教師にして野球部の監督、鈴ちゃんこと鈴木先生だった。幼馴染にも食い下がられ、お試し入部をした勇作は、独創的な練習方法に驚きの連続だったが、いつしかチームに愛着を感じはじめ──
  • アメリカの夜
    3.8
    新次元への扉を開く小説の最進化形! 本当の自分を勝ち取るため、青年は頭と体を鍛え闘いの火蓋を切る。 映画学校を卒業し、アルバイト生活を続ける中山唯生。芸術を志す多くの若者と同じく、彼も自分がより「特別な存在」でありたいと願っていた。そのために唯生はひたすら体を鍛え、思索にふける。閉塞感を強めるこの社会の中で本当に目指すべき存在とは何か?新時代の文学を切り拓く群像新人文学賞受賞作。
  • 小さな生命燃え尽きて 少年と脳外科医の記録
    -
    ある朝、脳外科医の著者は、頭痛を訴える7歳の少年の診断を依頼される。それが、治癒困難な脳腫瘍に冒された少年と主治医の、1年に渡る闘いの始まりであった。克明なカルテをもとに、少年の痛みとの健気な闘いを、両親、兄弟、担任教師、友だちなどの手記も織り混ぜて描く、異色の医学ノンフィクション。心あたたまる人間ドラマ!
  • 春のいそぎ
    3.8
    昭和20年、終戦の日に父が自決。それは6歳の数馬(かずま)に大きな傷を与えた。成人しても信ずるものは、屏風に張る金箔の美のみ。だが、傷を負ったのは、数馬だけではなかった。姉・篤子、保江もそれぞれ不倫関係を重ね、不毛な愛に溺れてゆく。鎌倉を舞台に、滅びというテーマを、愛憎を通して描いた不朽の名作。美しくも哀しくもある純愛のかたち!
  • わが子育て論
    -
    小説「子育てごっこ」の直木賞作家による、感動的実践教育論。「漢字の関所」「ぐるぐる作文」などの創意にみちた指導法を具体例として示しながら、厳しいふれ合いのなかにこそ生まれる真の子育てをすすめる。落ちこぼれが深刻な社会問題と化している今日、教育現場の先生たち、子どもを持つすべての親たちの必読の書。
  • 「吾輩は猫でもある」覚書き
    -
    文豪・夏目漱石に挑む愛すべき猫たちの本。この10余年に20匹近い猫たちと暮らし、いつか『吾輩は猫でもある』と題した作品を書こうと夢みている著者が、あるときは猫となり、ときには人間となって綴る、哀歓あふれる猫ばなしの数々。動物たちの持つ自然や、野性の持つ健全さを失った人間たちへの贈り物。
  • 蝶ネクタイとオムレツ
    3.0
    磨ぎ澄まされた感性で、日々の「粋」をつづる。感受性豊かな青春時代を描いた「こしかた」をはじめ、「食べもの飲みもの」「身のまわり」など、現代人が失ってしまった味覚やこいきな心意気を呼びさます。今日ではほとんど見当たらなくなった、東京もんのダンディズムが燻銀のように光る、珠玉のエッセイ集。
  • 「正義の味方」の嘘八百 昭和史のバランスシート
    -
    第二次石油ショックを経て、経済効率において世界のトップに進み出た瞬間から、我が国は指標とすべき「先進国モデル」のない、海図のない時代へと突入した。これは構造的また心性的に、劇的な地殻変動である。この時期に当って日本歴史を見直し、日本人の智恵と活力を再発見し、現代の日本人として生きていく目安、勘所を模索して出した答案が本書である。
  • 気まぐれにフリースロウ
    -
    肉体を酷使する快感を通じて、現代人の不思議な生態が浮かび上がる。もう若くはない男たちが始めたバスケットボール、殴られ役のアジア人ボクサーがリングで知る真実、フリーターが挑むトライアスロン……。スポーツと関わる男たちは、なぜか哀しく、そして美しい。硬質の文体で、奇妙な味わいを醸し出す小説集。スポーツと男たちを結ぶ奇妙な悦びと哀しみ、現代の生のありようを探ったスポーツ小説!
  • すこし枯れた話
    -
    枯淡の文体で、人生の知慧をつづる、珠玉のエッセイ。比類なき知性と磨ぎ澄まされた感性で、数多くの名エッセイを発表してきた著者が、「この頃は、気に染まない原稿は書かないことにしている」というなか、自ら選りすぐった名編の数々。日頃気になるアレコレから芸術観まで、成熟の眼に映ったものは――。
  • 北北東の風、マイナス三度
    -
    新しい都会小説のジャンルをひらく、山際淳司の処女小説集。冷たい風が北北東から吹き、上空1500メートルの気温がマイナス3度を下回ると、東京を春先の雪が包む。大都市の空中楼閣で季節はずれの舞いを見せる男と女、ひび割れた日常の中での、つかのまの透明な時間……。「人工海浜」「事件」「桜売」「タンゴ」など、奇妙な味の連作東京物語12編。現代の都会人の風景を描く、新しい都会小説の味!
  • 川波抄・春の歌
    -
    隅田川を心のふるさととした明治・大正の東京の情趣が、若い日の「私」の歳月と交錯し、失われた時間に寄せる、想いの光と影を清婉に織りなす「川波抄」、さまざまな歴史を包みこんだ女の、不気味な明るさを湛えた晩年の性を描く「春の歌」など、円地文学の多様な才華と幽玄な到達点を鮮かに示す、傑作全9編を精選。
  • 能登路悲恋
    -
    愛を失い恋に傷ついた美しい画学生は、いとこの詩「愛の空 恋の森」に触発されて、能登へ旅立つ。彼女がそこで邂逅したのは、野性的な若者だった。いつしか二人の心は激しく燃え、火の接吻を……。が、その若者には罪深い過去のあることを知る。能登半島を舞台に、人間とは?美とは?を問うた、新鋭の悲恋物語。
  • 十三人の修羅
    -
    明治維新を間近かにした文久2年12月、攘夷の激情をおさえかねた長州の若手藩士13人が、横浜の英国公使館を焼打ちする。20歳の瓜生愼蔵もその中のひとりだった。彼は激変する歴史の流れに順応することを拒み、独自の道に入る。それは或る娘との出会いで宿命づけられた人生……。歴史小説の俊英による野心作。
  • 神話
    -
    子供たちにとって、母親はかつて美しい娘であり、父親は雄々しい若者であった、という神話が断じて必要だ――核家族を象徴する団地を舞台に、現代の親子の関係を描いた「神話」。妻の影響を受けて変わる夫という面から結婚生活を追求した「偕老同穴」。大学の教師と学生の奇妙な共感を描いた「師弟」。ほか3篇を収録。
  • 夕雨子
    -
    遠い、北の町の盛り場で、ステージに立ち、酔客相手に裸身をさらす、踊り子ひとり。地方のクラブやキャバレーをまわる、ヌード・ダンサーの夕雨子だ。踊り子だった母が、呉服屋の息子と恋をして、生んだ娘。彼女がどんな哀しみにみちた過去を抱いているのか、客はだれも気にしない。しょせん彼女は流浪の芸人であり、風でしかないのだ。そして月日が残酷に移ろってゆく。けなげな踊り子の人生哀歓を、美しい抒情性とリリシズムあふれる澄明な筆致で綴った、連作小説集。
  • 愛して学んで仕事して
    -
    仕事か家庭かと、二者択一に悩むのは、もう古い。仕事も家庭もきびきびとやってのけ、さらに一生を学び続けるのが、これからの女性。――1児の母であり夫を深く愛す妻でありながら、夫と娘を残してアメリカへ単身留学。ニューヨーク大学大学院で専攻した最新のパフォーマンス理論をもとに発想した「バイナリイ(二元的)ライフ」を具体的に説き、「多面体人間」という新しい生き方を、情熱的に提案する。画期的な生活革命の方法。女性としての可能性に挑戦する、痛快エッセイ!
  • 井上ひさし笑劇全集(上)
    -
    意表をつく発想、日本語の面白さと可笑しさをフルに生かした会話、チクリと刺す風刺、登場人物たちの緊迫した「対立」が生みだす拍真のドラマ、微笑させ、苦笑させ、哄笑させる小気味よいオチ。小説に戯曲に「笑い」を探究する井上ひさしが、テレビ界で活躍していた頃、てんぷくトリオの座付作者となって書きあげた笑劇150余編の中から精選した決定版全集。上巻は37編を収録。読む者を笑いの渦に引き込む笑劇の真髄がここにある!※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。

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  • 小粋な失恋
    3.5
    10日も逢わなきゃ死ぬかもしれぬ、こんなにやつれてまだ3日……。「うまくいかない恋」の最大原因は、「彼よりも私の方が愛しすぎている」こと!? 男女の心の機微を描いた48の都々逸(どどいつ)から、よりすぐった粋な「殺し文句」。きれいごとではすませない、自らの心の痛みを打ち明けた、待望の恋愛エッセイ。「うまくいかない恋」に良く効く48の殺し文句。愛は最強!
  • 利休 破調の悲劇
    3.0
    南海貿易によって富み栄えた、剛毅・狡智な堺商人の中の実力者で、覇者・豊臣秀吉に寵愛を受けた茶頭として華やいでいた利休は、なぜ、死を賜らねばならなかったのか? 晩年10年間に凝縮された栄光と挫折の生涯の、自身の性格に根ざした破調と、政情の推移が関わって生じた悲劇を描いて、「利休の死の謎」を解く、迫真の歴史読物。激しく生きた男の、栄光と挫折のドラマ。歴史的、経済的新視点から千利休の死の謎に迫る!
  • 銀の糸あみもの店
    4.0
    親友の葉子から突然、「サホコ タスケテ」と隅のほうに編み込まれた、レース編みのスカーフが送られてきた。さほこはびっくりして、葉子の勤める編み物店をたずねたが……。編み物に魅せられた少女の運命をえがいた「銀の糸あみもの店」のほか、「西明かりのときに」「電話」「うす黄色のかさ」「透見めがね」など、斬新で都会の香りあふれるファンタジー短編を、11話収録した傑作童話集。
  • ロザンドの木馬
    5.0
    ホキが淳にいさんからもらった誕生日プレゼントは、一頭の木馬でした。その日からホキは、その木馬の背に乗り、案内されて万華鏡を通りぬけ、夜毎ふしぎな世界、妖精の国へと旅立つことが、できるようになりました。やがて、木馬の秘密を知ったホキは……。人間のやさしさとはなにか、ほんとうの愛とはなにかを語りかける、さわやかな都会ふうセンスの、詩情に満ちた、不思議でロマンチックな、ファンタジー童話。
  • 自分発見テスト エゴグラム診断法
    1.0
    もうアメリカでは常識の、エゴグラム自己診断法。質問事項に答えて、その結果をグラフで表わせば、あなたの性格、異性との相性や恋愛運、職業の適性・出世度、それから、かかりやすい病気や受けやすいストレスまで、様々なことがわかります。そして悩み解消のノウハウも。星占いや血液型より科学的でナットクできる、現代医学の最先端「交流分析」の成果が、本書にはギッシリ満載。読もう! 「性格改善療法」も掲載。
  • この頃は、めっきりラブレター
    -
    沈丁花が匂う。桜が散る。ともかく恋は、どこで待伏せしているかわからない。「おれ恋しちゃったみたい」となったらもうラブレター。その昔コルテンバッハ人は、「好きだ」と一言伝えるために、棍棒で女をなぐった。10数万年後のキミはその衝動をこらえ、ラブレターを書くのです。愛や恋の新スタイルに敏感なキミ、ラブレターこそ永遠にして最も斬新な愛の棍棒デス! 笑撃のラブレター講座。
  • 社長室直属遊撃課
    4.0
    ユーモアと超現実! かんべむさしの破天荒なSF傑作集。社内運動会の騎馬戦で、チームを組んだ社長と課長と三千代と俺が、試合後も人馬一体となってしまって離れない……という「社長室直属遊撃課」。40歳すぎの素人読書家がとりあげる10冊の本の珍書評が……という「読書日記」。など、収録11編のどれも満足度保証付き。
  • 愛とおそれと
    -
    自殺未遂に追いやられた高校生の息子。家族が新しい母を迎えた日から予測されたことなのか。お互いの気くばりや思いやりが微妙にくい違って、小さな波紋が輪を拡げていったすえの事件だった。愛はおそれや痛みを伴うものなのだろう。娘の恋愛もからませ、人と人とのつながりを暖かくこまやかな筆致で描いた、テレビドラマ化もされた名編。
  • ヒトはなぜ子育てが下手か
    4.0
    人間や動物にとって重要な問題である「生殖」から「子育て」まで、動物たちの生きる姿をさまざまな側面から見て、さらにその本質に迫りながら、われわれ人間社会と比較してみる。動物とヒトの子育てを対比しながら、人間社会における本当の子育てとは、また真の親子関係はどうあるべきかを追究・考察する、親子動物記。
  • 赤毛のアン
    -
    老兄妹にもらわれた赤毛の少女アンは、あふれる空想力のために何度も失敗や騒動を引き起しながらも、周囲の愛情と美しいカナダの自然に包まれて少女から乙女へと成長していく――愛情に飢えていた孤児の人間や自然との暖かい交流を描くことによって、生きることのすばらしさときびしさを謳った愛と感動の名作。サンケイ児童出版文化賞などを受賞した猪熊葉子の名訳でお届けします。
  • 孤独の吠え声
    -
    日本狼の烈しい闘争心と、犬の賢さをあわせもつ、ハイブリッド狼・虎毛。陸奥の大自然を舞台に、虎毛は生きるため恋のために戦いつづけ、山の覇者となる。だが、狼たちの王国は人間の手で無残に侵され、虎毛もついに罠におちる。異国の空に響く虎毛の老残の吠え声、その悽愴な旋律に滅びゆく種への哀惜をこめた、動物小説の名篇。動物文学の第一人者が絶滅した種にささげる野生のロマン!
  • ソニー神話は甦るか
    -
    旺盛な技術力とアイデアで、世界を相手に急成長を続けてきたソニーは、ビデオ戦争において大きな失敗を冒すことになる。「ソニー神話」崩壊の真因は何であったか? そして、創業以来はじめての挫折から、いかなる再生のシナリオを描いているか? その軌跡を20世紀最大のヒット商品VTR開発競争を通して描く、迫真のノンフィクション。
  • 文壇ものしり帖
    -
    仮名垣魯文から現代作家にいたるまで、登場人物は百数十名……。小説ではうかがい知れない作家たちの素顔を、楽しく紹介。森鴎外のペンネームは全部で28、愛猫の死亡通知を送った夏目漱石、文士の癖はまさに百人百様……。旅、酒、食物、趣味、恋愛などにまつわるエピソードで綴る、おもしろく役に立つ明治~昭和文壇秘話!作家たちの意外な素顔をもりだくさん。
  • 粘土の犬
    -
    会社の金の使い込みが発覚しそうになった井ノ口は,愛人である未亡人・安枝の殺害を謀る。練りに練った計画はうまくいき、事件は迷宮入りかと思われた。だが、目の不自由な安枝の遺児・利彦の奇妙な粘土細工の犬が、犯人を告発していたとは……。みごとなどんでん返しが意表をつく表題作「粘土の犬」ほか4編収録の傑作ミステリー集。
  • 真夏の妖雪
    -
    天保15年の真夏、古河の城下で若い岡っ引きが殺された。目撃者はいないが、彼は当時、江戸の牢から逃走した有名な蘭医・高野長英をさがしていた、という。長英が犯人なのか? そしてもう一つの謎は、被害者の懐中にあった雪! 真夏の雪は、何を意味しているのか。歴史の一断面を巧みに推理小説に盛りこんだ秀作集。
  • 女からの声
    -
    壊れかけている自分への痛切な思いを抱えて生きる〈ぼく〉。真実の絆を追って遍歴する妻の〈ナホミ〉。それぞれに性愛の相手を求め、さまよいつづける。ニューヨーク、小笠原、東京、ネパール、アフガニスタン……と孤独な旅は続く。芥川賞作家・青野聰が、根元的な生の実現を求める人間たちの魂の彷徨を、濃密な文体で綴った長編小説。
  • 春泥歌
    4.0
    祖母に懐き、祖母なくしては一日も過ごせないほどのわたし。祖母から聞いた――椿の花の咲き乱れる断崖上に6歳の男児がいたが、連れ立っていた盲目の母の姿はなく、その子の手の先では金剛鈴が鳴っていた――という話を聞いて以来、わたしに取りついた恐ろしい夢……凄艶な情念、ほとばしる詩情! 表題作のほか、美と幻想の9短編を収録。
  • 鏡の国のアリス
    4.0
    鏡のなかを通りぬけたアリスは、またまた奇妙な世界へ。おしゃべりな花たちの咲く庭をふりだしに、鏡の国を歩くアリスのまえに、つぎつぎとおかしな住人があらわれて――。「ふしぎの国のアリス」につづくルイス・キャロルの名作で、チェスゲームを織りこんで構成された、夢とユーモアにあふれたファンタジーの最高傑作。鏡の国に飛び込むアリスの楽しい物語!
  • やわらかな心
    -
    「やはらかき 心をもちて まぬがれぬ」一事を待つというも、よしなし病に苦しみ、幾度か死に会い、なお素朴な自然人の心に生きた歌人の随筆集。あの大佛次郎が、「『やわらかな心』は他人には悲壮とみえる生活の血の色にじむ肉片である。明朗であって強靱である。誠実な心が溢れ、かいなでの随筆集とは異質の文章である。……読んで動かされぬ者はないであろう。」と、絶賛した名著。第1回釈迢空賞受賞作。
  • 青い風景画
    3.3
    美しい津永和佳子に身辺警護の依頼を受けた私立探偵・三影潤は、伊豆の海辺にある彼女の別荘を訪れた。そこには盲目の従姉と病身の祖父が同居していたが、三影は一瞬の油断をつかれて、依頼主・和佳子が殺害されてしまう……富豪の別荘で展開される大胆なトリック殺人を描く表題作のほか、4編の傑作を収録。優しいミステリーの魅力! 本格推理短編集。
  • 三重露出
    -
    アメリカのスパイ小説「三重露出」を翻訳していると、作中に意外な人物が登場して、訳者の滝口を仰天させた。沢之内より子という日本娘で、滝口がよく知っている女性と同一人物らしい。しかも実在のより子は2年前、何者かに殺された。この小説は、その死の真相を告げているのではないか……。異色の設定で展開する、長篇ミステリーの名作。
  • 穴

    4.0
    深夜、隣人の不審な行動を目撃した少年の恐怖の体験を、サスペンス豊かに描いた、作者得意の子供を主人公にした表題作「穴」。コートを食堂で取り違えた視覚障害者が、特有の鋭い感受性で名探偵ぶりを発揮する「明るい闇」。ほかに「山のふところに」「幽霊と月夜」「誘拐者たち」「うさぎと豚と人間と」の6編を収録。日常の中の殺意を透明な文体、独得のユーモアの中に鮮かに浮かびあがらせた、傑作ミステリー集。
  • 鬼会
    -
    高校のクラスメイトだった、女流作曲家・晃子の奇妙な死。その死にざまを聞かされたとき、僕は高校卒業を間近にした節分の夜を回想していた。男女合わせて6人の演劇部仲間で、鬼会の放埓な儀式を遊びに選んだのだ。あの夜、晃子を裸にして……。土俗的題材を、独特の美学で幻想世界に昇華させた、著者ならではの秀作集。鬼が出現した青春の一夜の妖しい美ーー鬼面をつけて戯れたあの夜の思い出が、女流作曲家の死に重なる!
  • 團十郎切腹事件
    4.0
    謎を残す八代目團十郎の死を、名探偵・老優雅楽が卓抜な着想で推理する、直木賞受賞の表題作のほか、『車引殺人事件』『奈落殺人事件』など、花道と奈落の明暗の境に生きる役者の世界に材をとる7篇を収録。頭脳明晰にして洒脱、ユニークな名探偵・雅楽を得て、歌舞伎の虚構美と謎解きの論理性がみごと結晶した本格推理短篇集。
  • 卍ともえ
    -
    大阪・天満、油問屋の黄櫨屋(はぜや)は、人骨を使っての精油法を秘伝とし、天運来福、殷賑をきわめていた。人骨は、墓をあばいて集められたゆえ、骨にまつわる幾百、幾千の男女の怨霊は、黄櫨屋一門にとりつき、狂乱の渦に投げ込む。近親相姦、墓あばき、骨集め、惨殺など、戦慄の地獄絵図が、著者独自の幻想世界を構築する。
  • 舞え舞え断崖
    4.3
    その昔、金精神の祠があったという断崖。一愛読者からの手紙が縁で、断崖の上下に住むことになった閨秀詩人・日折真船と画家・流子の姉妹。二人はともに妖精をモチーフに名を成した。妖精にまつわる遠い過去の記憶を秘めて……という表題作のほかに、「女形の橋」など艶にして妖、情念の襞にせまる珠玉の6編も収録した、伝奇ロマンの傑作小説集。
  • 縄文式頭脳革命
    -
    異能の経済人類学者が、できるかぎり多くの人にみずから「優秀」になってもらうことを願って、世に問う書。卓絶したアイデアはいつ生まれるのか? 人を説得するにはどうすべきか? 脳の活性化と意図的コントロールの方法は? この本を読むだけで、あなたは卓抜した発想力や論理力を身につけることができる。脳を「共振」させ、新しい自分を発見しよう!
  • 松風の記憶
    -
    歌舞伎俳優の浅尾当次が、巡業先で変死した。早朝、人里離れた山寺に当次を呼び寄せた人物は何者か? やがて、当次には息子の当太郎のほかに、二人の隠し子がいることがわかった――。親友の老優の死の謎に挑む名探偵・中村雅楽の滋味あふれる名推理が、芸に生きる人間たちのもつれた愛憎の糸を解きほぐす、大人の味の傑作長編ミステリー。名探偵・雅楽、情理を尽くした裁きの妙!
  • 獣林寺妖変
    4.2
    関ケ原合戦のおり、千数百名の軍兵の血を吸って落城した伏見桃山城。その床板を使った洛北の禅寺・獣林寺の血天井を学術調査中、ルミノール鑑定にひときわ青く燃えたって発見された、新しい血の斑痕……歌舞伎の魔に挑み、燃え朽ちていった魂の咆哮を描く表題作のほか、「ニジンスキーの手」「禽獣の門」「殺し蜜狂い蜜」の阿片的魅力の代表作3篇も収めた、伝奇ロマン傑作小説集。
  • 経営者失格
    -
    有名デザイナーである社長親子の芸術路線と、経済観念を見失った超一流意識。そのあまりに経営基盤の脆弱さが見えるモード企業との業務提携に、異を唱えてはみたものの……。ヤングファッションを華々しくリードして一世を風靡したVANの倒産劇をモデルに、日本のミドルが負わされる責任と悲哀を描いた企業小説。
  • ザ・ニューヨーク・アイ・ラヴ
    -
    アーティストの街、ジャーナリストの街、ビジネスマンの街、マフィアの街、人種の坩堝の街、そして「夏服を着た女たち」の街――世界のすべての中心ニューヨークを、若き日より「いとしい恋人」のように愛し続けた著者が、長年の蘊蓄を傾け、その様々な顔を情熱をこめて生々と綴る、清新のエッセイ集。恋とインテリジェンスとサクセスの街、男と女が躍動する街への讃歌
  • この夢をこころに ぼくの青春讃歌
    -
    夢を持ち続けることは、ぼくの生きる証のようなものであった。海と船にかけた夢が、ぼくの人生を鍛えた。不運の時代も超えられた。夢を抱き、それに情熱を傾けていくことは、自分が自分らしく生きていく、何よりのエネルギーではないか。夢にむかって燃えるような心の火を、ともし続けようではないか――光進丸との出会いと青春をはじめ、自分の生きてきた道を身体いっぱいに語りかける、若大将の青春記。
  • げたばき物語
    -
    下町生まれで、その風土習慣によって育てられた著者は、35歳で作家へ転身した。それまでに問屋の小僧、水商売、旅館経営、広告代理店員などと、職を変えながら、人生の表裏を見、かつ味わってきた。小説とは、いかに上手に嘘をつくか、だという。その自称「嘘屋」が自身をふり返り、創作の秘密や独特の下町精神を、赤裸々な告白(嘘?)で綴った好エッセイ集。半村作品の秘密を明かすファン必読の書。
  • ニューヨーク紳士録
    -
    文化とジャーナリズムの世界の中心・ニューヨークを舞台に活躍した、名士50人の「ちょっといい話」――都会派小説の名手アーウィン・ショー、名編集者ベネット・サーフ、ウォーターゲート事件の名記者ウッドワード&バーンスタインなど、「アメリカの顔」たちの、知られざるエピソードと名言集。巧みなペンさばきで描く50人の人物像。
  • アンダルシア幻花祭
    -
    白い家、パティオ、咲き乱れる花に注ぐ熱い陽光――スペイン南部アンダルシアに魅せられ、踊り手をめざした日本青年は、恋人すら捨てて旅立つ。そして数年後、恋人になり代った女性が、青年のあとを追ってスペインへ。彼女が見た美しい風景と酷薄な現実とは? 異国の魔力に翻弄された若い魂を描く表題作のほか、独得の妖美譚を4作収録。妖美と幻想があやなす独特の青春小説集。
  • 梅は匂い 人はこころ
    4.0
    常務の彼を、多くの社員はまだ「英三さん」と呼んだ。経営者の一族でありながら、工場育ちで飾り気のない人柄がそう呼ばせた。戦後、退社を決意していた彼を会社に引き戻したのは、心情を一にしていた部下たちだった。しかし競争激化、新製品開発、流通改革の戦後史は熾烈だった。花王石鹸元社長・伊藤英三を描く傑作評伝小説。逞しくも爽やかな男の一生!
  • はじまりはジャズ・エイジ
    3.0
    今世紀前半のアメリカの、ジャズ・エイジ。この、文学と音楽と映画、スポーツにファッション、ジャーナリズムからマフィアまで、社会や文化の、そして人間の、さまざまな分野の逸材が花開き自由に活躍した時代を、そして、時代を創った青春群像を、人気エッセイストが長年の愛着と鋭い感性をもって生き生きと描いた、出色の素敵なアメリカ物語=エッセー集。
  • グリーン車の子供
    -
    子役が気に入らず出演をとまどっていた雅楽は、グリーン車で偶然隣合わせた奇妙な女の子を見るうちに……。新幹線をともに旅する読者を意外な結末に導く絶品。日本推理作家協会賞を受賞した表題作ほはじめ、洒脱な老優・中村雅楽と竹野記者の名コンビが活躍する11篇を収録。劇通にして人間通の著者ならではの、アイデアが魅力の傑作集。
  • 水割りおかわり
    -
    止り木で一杯が最高! 嬉しくて飲む、悲しくて飲む、アタマにきて飲む。肌スレスレの仲間たち、田中小実昌、色川武大、暉峻(てるおか)康隆、殿山泰司……の面々とでき上ってゆく。これよ、これですよ。酔わなきゃ見せない顔、酔いに任せたいい話……少し滑稽で少し哀しい、いとしき酒場交遊録。読めば酔わせるこの生一本。
  • 北の黙示録(上)
    -
    伊達政宗が150年前に抱いた、奥州独立の理想と野望。その実現に、伊達を盟主として南部・津軽・上杉・佐竹・二本松の6藩が起った。時は寛政4年、北海道根室にロシアの軍船・エカテリーナ号が寄港した。伊達藩は密かに使者を送り、貿易による経済力の強化、ライフル銃の大量輸入、六藩同盟の確立を急いだ。
  • 坊っちゃん社員
    3.0
    太陽工業株式会社の新入社員・昭和太郎は、根っからの江戸っ子で、自然児のごとく振舞う。田舎のN町の工場に赴任そうそう、芸者と輪タクに相乗りしたり、ボス相手に乱闘したり、その奇行が町でも会社でも話題になる。そして、町での武勇伝が新聞にのり、会社からは要注意人物視される。だが、このアウトサイダーは、いつしか会社にとってかけがえのない重要人物になっていく。その起伏に富んだ過程を描く、ほほえましい痛快小説。
  • 青い果実
    -
    金満家の娘を独占しようと奇行を演ずる町の青年たち。ダラクしたそれらの青年たちにレジスタンスする町の娘たち。ちょうどその頃、若い青年医師が東京から帰郷したことにより、波紋はますます大きな輪を描く……。海に近い小さな町に起った珍騒動を、軽快なタッチで描いた痛快小説。
  • 海に降る雪
    -
    二人の愛の巣は線路ぎわ、電車が通るたびゆれる小さな部屋。大都会・東京のすみっこで結ばれて、青春をいちずに生きる、塩子と裕一のかけがえのない時間。だが、心のボタンをいつ掛け違えたのか。彼女が変ったのでも、彼がそむいたのでもないけれど、あんなにはずんでいた塩子が貝になる。……信じることの困難な現代に、愛の神話を希求する青春恋愛小説。こんな恋がめばえたら、あなたならどう育てますか?
  • ヨーロッパ無宿
    -
    遠旗健士、29歳、元ヨーロッパ駐在の商社マン。経済大国・日本の尖兵として、ビジネスの前線に派遣されたエリート社員であったのだが、最愛の恋人を無惨な事故で失ってからは、あてどもないヨーロッパ無宿の旅へ……。彼の護身の唯一の武器は、パイプのハロードニェフ。恋人への追憶を胸に秘めながら、さすらう男の孤独の冒険行を活写する、ハードボイルドの傑作!
  • カナダ・エスキモー
    -
    白夜の地・カナダ北極圏、人類の住むに最悪の永久凍土地帯。この苛酷な自然条件の下でユーモラスに生きる狩猟民族、カナダ・エスキモーの姿を心を、文化人類学的視点で捉え、みごとに活写する異色のルポルタージュ。「その後のカナダ・エスキモー」も収録。
  • 「不良中年」は楽しい
    4.5
    マジメ人間よ、人生を楽しめ! 家じゃ女房に叱られて、忍び寄るリストラの影に怯え、それでも背負ったローンを思い、健気に働くサラリーマン。今こそ背広を脱ぎ捨てて不良になろう。自らも38歳で職を辞した著者が実体験で語る、痛快無比な不良生活実践法。「人生は遊びだ」そうつぶやけたとき、あなたは不良中年の第一歩を踏み出している! ローンがなんだ。仕事がなんだ。自分勝手に生きろ。背広を脱ぎ捨て不良中年をめざせ!
  • 明治を創った人々 乱世型リーダーのすすめ
    -
    開国か攘夷か? 佐幕か尊王か? 天皇も将軍も草莽の臣も、すべてが国の運命を考え、火のように燃えた――。幕末から明治維新へと歴史が急転回し、坂本龍馬、高杉晋作、勝海舟、岩倉具視、西郷隆盛、大久保利通ら英傑がひしめき合った時代を、いきいきと描き上げ、新鮮な史眼で夜明けの群像たちを捉え直す。直木賞候補にもなり、人気番組の司会を15年も務めた著者が描く、リーダーの条件。
  • 戦艦武蔵レイテに死す(上)
    3.0
    昭和19年10月11日、第一遊撃部隊は勇躍ボルネオ西岸ブルネイ泊地を出撃した。目的地はレイテ。そこで米軍主力を叩こうというのである。隊列には巨大戦艦の大和と武蔵の勇姿が見られた。だがそのころ、すでに日本軍は大方の戦闘機を失い、艦隊の護衛機は皆無というさびしさだった……。超弩級戦艦の死闘と最期を活写する海戦ドキュメント。戦記物の第一人者が描く傑作。
  • 吠える炎
    -
    「公開捜査すべし」と幼稚園児誘拐犯が、警察とマスコミに堂々と挑んだ不思議な事件。その奇妙な真相は…(表題作)。ありふれた自動車追突事故の裏にひそむ怪(「逃げる壁」)。ハム愛好家が、無線会話中の仲間の突然の死の謎を解く異色短編(「無許可殺人」)…。緻密な論理と鮮やかな意外性の、推理秀作6編。
  • 婦人科選手 佐野 洋 推理傑作選
    3.0
    プロ野球の人気選手に瓜二つの男が、夜の街に出没した。その選手とは、芸能誌でさんざん浮き名を流すことになってしまったペガサス球団の田室だ。ニセ者は何が目的で、彼の名をかたったのか? その秘められた意外な真相を追求した表題作「婦人科選手」。外科医夫人殺害事件の予想だにできない結末を描いた「ある証拠」など、9編収録の傑作ミステリー短編集。
  • 提督・米内光政の生涯(上)
    -
    根っからの海軍軍人でありながら、動乱の昭和史のなかで、父の放蕩で苦労をなめながら、耐える強さで、心ならずも政治家となった米内光政。海軍大臣、内閣総理大臣の要職を歴任するあいだ、彼は盛岡に生まれた東北人らしい寡黙とねばりとで、あまたの難題に立ち向かう。まさに激流でひとつ踏みとどまる舟であった。昭和史の偏した流れをくいとめるために一身を投げ出す良識派軍人の生涯を、豊富な資料と取材で描いた評伝小説。
  • 大滑空
    -
    自由の翼、われにあり……。一人ソアリングを楽しんでいた私のグライダーの無線機に、突然、他機から異様な声……。私は必死に相手機をリモートコントロールして、無事着地させたが、機内には男の死体が! 大空の中で発生した不可解きわまる殺人事件を描いた「大滑空」など、佐野ミステリーの傑作6編を収録。
  • ブライダル・マーダー
    -
    愛する棋士のために「最高位」戦で完全犯罪を仕組む女性の殺人手記。絶妙のトリックを駆使した「手記」の作者・松原良英。だが現実に、彼女が殺されてしまう。友人・二階堂日美子は、良英の手に握られた原稿用紙の端から、手がかりは「手記」にあると推理し、捜査にのりだす。多重構成、多重トリックが織り成す本格推理長編!
  • D支局長の事件簿
    -
    殺人容疑者の身柄をあずかった新聞社の支局長が、警察も気づかぬ事件の真相を暴く「ガラスの罠」、新聞への奇妙な投書が投げた波紋の意外な結末「満ち足りた生活」など、地方支局を舞台に展開、推理する、異色の連作ミステリー9編。元記者の著者が、難事件を見事に解く記者たちの活躍を、リアルに描く傑作集。
  • 贈られた女 佐野 洋 推理傑作選
    -
    東都新聞R支局の記者、貝塚は市長招待の宴席で不覚にも寝込んでしまい、ことの成り行きで芸妓・染子と一夜をすごしてしまった。ところが翌日、染子は不審な睡眠薬自殺を遂げた。二人の間に何がおこったのか? 他殺の線も棄てきれない。貝塚は市政の汚職事件を追っていたというが、はめられたのか? 表題作他9編の傑作ミステリー短編集。
  • 少年とグルメ
    -
    遠足の日のガム。食べても食べても減らない菓子の初登場は凄かった! ――ニッポンのそこここに貧乏がゴロゴロしていた少年時代の、空腹と食べ物をめぐる連作エッセイ。特異な感覚をもって、虚実ないまぜの語り口で料理した本書は、おかしくせつなく懐かしく、飽食の時代に逆説にみちて、妙にクセになる味の本。空腹はおいしい! 負け惜しみで言うんじゃないけれど…。
  • 佐野洋推理傑作選 銅婚式
    -
    中堅作家の波多亮、その夫婦の銅婚式の席上で、彼の元許婚者の死の真相を追及するという、とてつもない余興が始まった。招待客は各人それぞれの立場で推理を被露するのだが、夫婦の意図は測り難い。一人の記者が大胆な推理で、真相を暴露した。ところが彼は……。鬼才の処女作「銅婚式」ほか、つぶよりの好短編7編収録の傑作ミステリ短編集。
  • 奇しくも同じ日に……
    -
    栄光の甲子園出場校のかつての球友二人が、奇しくも、丸1年をおいた同月同日に、死亡した! セックス日記をつけていた元記者が遭遇した、この奇妙な事件に隠されていた、意外極まる真相(表題作)。佐野ミステリーの醍醐味を満喫させる9編を精選して贈る、単行本未収録のオリジナル自選傑作短編集。

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