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現在(いま)の思いを加筆した、感動の大ベストセラー! 「障害は不便です。だけど不幸ではありません」喧嘩にスポーツ、課外活動。大勢の仲間に囲まれて、明るく楽しい"オトちゃん"の物語は、生きる勇気を与えてくれる。日本中にセンセーションを巻き起こした感動のベストセラー。単行本刊行以降、多くの苦悩と喜びを経験した著者が"現在"の心境を加筆した完全版。
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Posted by ブクログ
【感想】 見た目だろうが中身だろうがそれは自分の特徴であり、「そんな自分にできることは何か?自分にしかできないことはなにか?」を常に考えようというメッセージがとても伝わってきた。 切り口によって「自分にできること」は無限にあり、“その場その場で考え行動すること“は文字にするととても簡単だけど難しい。...続きを読む できる方法を考え、言葉にするのが第一歩でその先の行動までできて初めて自分に価値が出るのだろうと思った。 乙武さんの人柄も相まって、とても明るくテンポの良い文章で読みやすかった!
普通は障害を持っている人にかわいそうだと思って接していがちだけど、筆者の先生や周りの人たちが筆者を平等に扱っているのがすごいと思いました。だから僕もそのようになりたい
素晴らしい作品
色々と考えさせられる本でした。何年経っても変わらない名作です。今となってはバリアフリーも浸透してきましたが、当時の苦労は並大抵のものではない。
自分が持って生まれた身体に不満を持っている子供に、ぜひとも読んでほしい本です。 私も生まれつきアトピーがひどく、物心がついた頃から「なぜ私だけ…」と自分の人生を悲観して生きていました。 そんな時に同じくアトピーで苦労していた叔父がプレゼントしてくれたのがこの本でした。 小学校高学年でしたがスラスラ...続きを読むと読むことができ、読後には自分の人生を悲観して悲劇のヒロインぶっていた自分を恥じました。 世の中には上には上が、下には下がいる。 私には生まれながらに腕も、脚もある。 皮膚が痒く、生傷が絶えない状態であっても、クラスの異性から意地悪をされたとしても、大人たちは「いつか治るんだよ」と言う。 でも乙武さんは治る事がないのに、こんなに正々堂々と自分の可能性を信じて勝負している。 自分の悩みがいかにちっぽけな物だったのか、思い知らされました。 ぜび周りの思春期のお子さんにお勧めしてほしい本です。
読みやすく分かりやすい文章。最初に読んだのは完全版の文庫じゃなくてハードカバーの方だったから、執筆当時の乙武さんがまだ学生だったことに今からながら気付いてびっくりです。 ただの学生から有名人になっちゃって戸惑っただろうなぁ。 負けん気の強そうな性格が幸を奏したのか、所々のツッコミも面白かったです。友...続きを読む達が多い分敵も多そうだなと思ってしまいました。出る杭は打たれるって言うし。 乙武さんの持ち前の性格もあるけど、やはりここまで障害を感じさせずに息子を育て上げたお母さんはすごいですね。どんな子供でも子育ては大変、そう言えばそうなんですが、やっぱりちょっと違うと思います。 第4部が付け足された完全版を読み意味がありました。向かうところ敵なしの乙武さんも人間だったんだなと。芸能人じゃなくて一般人だから追いかけられるの堪らないですよね。
多様性について、この本を読まなかったら、ずっとよく分からないままでいたかもしれない。障害を不幸なものではなく、その人の特徴として接することができそうです。
20130226 次に次にと読んでしまった。 前半は涙涙だった。 でも、著者は泣かせようと書いたわけではないので、泣いてる自分に罪悪感。 涙あり笑あり、文章もとても読みやすかった。 障害は個であって、可哀想な目を向けない。 健常者でも性格悪いのはいっぱいいるし。 完全版なので、二年半後に追記している...続きを読む。 ここまで読めて良かった。 著者も一人の人だから。 綺麗事ばかりでは生きていけない。
小学生の頃話題になった本。当時読んだ気がするが内容を覚えておらず、今更になってTwitterでの「障害は個性だ」という発言で興味を持ち、再度読んでみた。大変読みやすく、またわかりやすい。彼のおかげで世界が変わった気がする。
近々乙武さんの講演を聞く機会があるので通読。 本書で彗星の如く世に出てからも、いい意味でも悪い意味でも定期的に世間に話題を提供し続けている乙武さん。 やはり根底にあるのは人間力の高さ強さだと思う。障碍のあるなしに関わらず、ここまでチャレンジングであり続けれる人はそうそういない。成長過程において両...続きを読む親はもちろん、学校の先生や友人、一緒に仕事をする同士様々な人に恵まれていたのはあるかもしれないが、結局は乙武さん本人の人間力の高さだと思う。 色々な見方や賛否はあるのは承知で、政治の世界で活躍する乙武さんを見たい気もする。ご本人も障碍者の代表として見られるのは抵抗があるかもしれないしが、福祉の分野だけじゃなくてもいい仕事が出来そうな気もする。
乙武洋匡(1976年~)氏は、先天性四肢欠損(生まれつき両腕両足がない)という障害を持って生まれたが、公立の小中高で普通教育を受け、早大政経学部卒、スポーツライター、新宿区の非常勤職員、東京都教育委員、NPO法人グリーンバード新宿代表等を務め、作家、タレント、政治活動家等として活動している。2022...続きを読む年の参議院議員選挙において東京都選挙区から立候補したが、落選した。 大学在学中の1998年に発表された、乙武氏の半生を綴った本作品(一部追記の上、2001年に文庫化)は、出版部数600万部を超える大ベストセラーとなり、教科書にも掲載された。 私は普段、ノンフィクションやエッセイを好んで読み、今般、過去に評判になった本で未読のものを、新古書店でまとめて入手して読んでおり、本書はその中の一冊である。 読み終えた印象としては、(教科書にも載るくらいなので)とても読み易く、加えて、意外に多くのことを考えさせられた。 というのは、まずは、本書が一般的にどのように読まれるのかを想像してみると、乙武氏が、持ち前の明るさ・前向き思考・積極性を活かし、かつ、両親・先生・友達の理解と支えを得て、充実した20年間を生きてきた記録としての本書は、乙武氏が重度の障害者であることを無視するわけにはいかないし、よって、我々読者も頑張って前向きに生きていかなくてはいけない(障害者であろうと、健常者であろうと、それぞれの立場で)と、背中を押してくれるものとして読まれるのだろう。実際、乙武氏も、単行本として発表したときは(漠然とでも)そのように考えていたと思われる。 ところが、である。文庫版には、20頁ほどの第4部「新たな旅路~社会人時代」とエピローグが加えられ、単行本を出版した後の2年半の環境の激変と自らの心の変化が書かれており、実は、この部分に考えさせられることが多いのだ。有名になったことによってクローズアップされることになった、生まれてから大学生半ばまでの(純粋無垢な)「オトくん」と、20歳を過ぎて現実を生きる乙武洋匡とのギャップ、本に書かれた(障害者であるとはいえ)一個人に過ぎない乙武洋匡の経験や感情が、障害者一般のものであると早合点されること、障害者であるが故に、将来福祉の方面に進んで、障害者のリーダーとしての役割を期待されること等、乙武氏は、本を書いていたときには想像だにしなかったであろう様々な苦悩に直面し、その葛藤が赤裸々に描かれているのだが、それらは、乙武氏の問題であると同時に、乙武氏を取り巻く我々の問題でもあるのだ。子供が本作品を読むのなら、第3部までを素直に読めばいいが、大人が読むのであれば、それ以降の部分こそが実は重要であると思われる。 私は乙武氏のその後について多くを知らないが、乙武氏個人の20数年間の記録としては、大変面白く、読む意味のある作品と言えるだろう。 (2023年4月了)
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