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Posted by ブクログ 2012年10月06日
これほど不思議な雰囲気の漂う小説。という説明がしっくりくるものもないでしょう。
次へ次へと言葉を求めていく。それは小説として求められるべき文章力なのですが、この作品では言葉をじっくりと噛みしめながらよみたいという欲求がわき上がります。
長野まゆみ先生の初期作品のような、総じてほっこり出来る雰囲気を...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年06月08日
おもしろい。
こんな箪笥ほしいなあと思います。
蝙蝠の引き出しが一つであんなに不思議なことがたくさん起こったのだから、もらったのが蝶ではなく飾りが蝙蝠の方の箪笥だったらもっと不可思議なことが起こっていたのかな。
蝙蝠はドラキュラとセットになっていることが多く、不吉なものというイメージが強いですが...続きを読む
Posted by ブクログ 2009年10月04日
ほう、長野まゆみってこういう雰囲気の話も書くんだ。というのが第一印象。譲り受けた箪笥から現われる怪異。聞こえないものを聞こえてしまう少年期の弟、それらがすごく日本的な感覚なんです。
此岸と彼岸、夢と現、過去と現在、それらがない交ぜとなり境界線が薄れていく。しかし登場人物たちはきちんと地に足のついた生...続きを読む
Posted by ブクログ 2019年08月20日
単行本の方を読んだのは2007/10/25になってたけど全然内容を覚えてなかった。箪笥を通して不思議ななにかが起きる、和風な話だったような…くらいの印象。
読み直したらめっちゃ面白かったやんか。非日常のはずのものがスーンと入ってきてて、なんのことなく日常に受け入れられている平和な雰囲気がいい。あと食...続きを読む
Posted by ブクログ 2016年05月19日
少年が主人公の甘くてステキな言葉が詰まった作品と違い
不思議で懐かしくて優しい物語。しかも語り手は女。
不思議なものを見たり聞いたりするのは弟である。
そんな弟を、すんなり受け入れる家族がステキだ。
梨木さんの家守奇譚を連想しました。
人から人へ渡り歩いてきた箪笥。
箪笥に選ばれた者が体験する不思議...続きを読む
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