作品一覧

  • 「戦争学」概論
    3.9
    1巻990円 (税込)
    「愚かな戦争」は「愚かな政治家」が起こす! 日本軍の敗因を著書『参謀本部と陸軍大学校』で喝破した著者が、戦史から導いた「戦争回避」の原理。「平和」を守りたいなら「戦争」を学ぼう。大学で軍事学を教えないのは、先進国では日本だけである。地政学から見た国防戦略の理論、ナポレオンからイラク戦争までの戦争態様の変化など、必読の戦争入門書。
  • 大日本帝国の生存戦略 同盟外交の欲望と打算
    -
    1巻1,595円 (税込)
    清の侵攻を恐れる新興国・大日本帝国。基盤の脆弱なこの国が、いかにして列強の侵略を凌ぎ、さらに覇権国・英国と結んだのか。その同盟戦略はどう機能し、どう破綻したのか。日英同盟から三国同盟まで、戦争と外交にみる帝国の通史。(講談社選書メチエ)
  • 「たられば」の日本戦争史 もし真珠湾攻撃がなかったら
    3.5
    歴史において「もし○○していたら」と論じるのは無意味・・・ではない! もし満州鉄道の日米共同経営を受け入れていたら、もし第一次大戦でヨーロッパに派兵していれば、もし真珠湾を攻撃していなかったら――その後の歴史は大きく変わっていたはずだ。そんな「幻の選択肢」を検証する、画期的な戦争史論。(講談社文庫)
  • 参謀本部と陸軍大学校
    3.9
    1巻880円 (税込)
    大東亜戦争敗戦の真因は組識と教育だった。統帥権独立のため創設された参謀本部が権力闘争の具と化し、参謀養成のための陸軍大学校が教育方針を誤ったことで破滅した日本軍の絶望的な内実を克明に追う。(講談社現代新書)

ユーザーレビュー

  • 「たられば」の日本戦争史 もし真珠湾攻撃がなかったら

    Posted by ブクログ

     「たられば」で歴史を論じても意味がないと考えるのはおかしなことだ。だって歴史から教訓を得るためには必要条件でしょ? 

     この本は、果たしてどのような選択をしていたら、日本はアメリカと開戦せずに済んだか、ということを研究している。どうやればアメリカに勝てたかということではなく、勝てないとわかっている戦争をどうすれば回避できたか、ということ。
     表紙は変だけど、とても真面目な本だ。


     日清戦争の時代から真珠湾攻撃まで、時系列に沿いながら、その時点での回避できた点を浮き彫りにしていく。
     
     特に重要な転換点だったと思われるのは、第一次世界大戦で欧州が戦場になっているとき、イギリスなどから参

    0
    2017年08月15日
  • 「戦争学」概論

    Posted by ブクログ

    ナポレオン戦争の頃から近代のイラク・テロ戦争までの戦争の移り変わりを解説。

    地政学に基づき大戦略がかわり、同盟国・敵国がかわり
    技術的進歩に伴って戦い方が変わっていく。
    戦争そのものの意味すらも戦争のたびに変わってきていることがわかる。

    時代にそって戦争学的視点を養った後、
    最終章では日本を取り巻く東アジアの現状を紐解く。

    まさに今までにないほどの緊張状態。
    核を持たず、武力を持たず。
    さらには防衛費用を削減する。
    そんな日本でも立ち向かうべきなのにヘコヘコ頭を下げているという状況。

    軍をもたなければ戦争なんて起こらないなんて誰が言った。
    周辺各国はそんなことは言いやしない。
    一度始ま

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    2009年11月30日
  • 参謀本部と陸軍大学校

    Posted by ブクログ

    戦争遂行において中心となった陸軍参謀本部と、その人材教育を担った陸軍大学校について書かれている。

    いかに戦前日本の軍事システムは未熟であり、太平洋戦争が無謀な戦争であったのかが分かる。ここで指摘されている組織の欠陥、教育の欠陥は現代日本でも指摘されており、勉強になる一方で、全く変わっていない現状に苦笑せざるを得なかった。

    0
    2009年10月04日
  • 「戦争学」概論

    Posted by ブクログ

    戦争という行為、それに至るまでのプロセス、そしてその後のプロセスを論ずる「戦争学」の入門書と言える一冊。基礎とも言うべき「地政学」の解説から始まり、事例として取り上げた戦争はナポレオン戦争からイラク戦争までと幅広い。
    著者によれば、欧米の大学には戦争学あるいは軍事学の講座があり、これを持たない日本との意識の差は歴然としているとのこと。とは言え、著者は戦争を奨励しているわけではもちろんなく、「戦争を勉強し、戦争を知れば、戦わずして国益を損なわない途は必ず見つけられる」という考えで書いている。今の日本に徹底的に欠けている学問であることは間違いない。
    7年前に出された本書に今 惹句をつけるとすれば「

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    2018年11月18日
  • 「戦争学」概論

    Posted by ブクログ

    6年ほど前に読んだ本だが、集団的自衛権の行使容認やイスラム国の台頭など、新しい情勢を踏まえて再読。

    はじめに、「戦争学」の基礎として地政学を位置づけた上で、マッキンダー、マハン、スパイクマン、ハウスホーファーなど歴史を動かしてきた代表的地政学者を取り上げ、「ランドパワーとシーパワー」「ハートランドとリムランド」、ナチスに影響を与えた「パン・リージョン」などの概念を解説する。

    また、プロシアのフリードリヒ大王に代表される常備軍による「制限戦争」と、ナポレオンに代表される国民軍による「絶対戦争」との違いが説明される。
    クラウゼヴィッツは、「戦争の目的は相手に我が方の意志を強要すること」とし、そ

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    2015年01月29日

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