どうで死ぬ身の一踊り

どうで死ぬ身の一踊り

小説・文芸
576円 (税込)

2pt

大正時代に極貧の生活を赤裸々に描いた長篇小説『根津權現裏』が賞賛されながら、無頼ゆえに非業の死を遂げた藤澤清造。その生き方に相通じるものを感じ、歿後弟子を名乗って全集刊行を心に誓いつつ、一緒に暮らす女に暴力を振るう男の、捨て身とひらき直りの日々。平成の世に突如現れた純粋無垢の私小説。

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  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    講談社
  • 掲載誌・レーベル
    :
    講談社文庫
  • タイトル
    :
    どうで死ぬ身の一踊り
  • タイトルID
    :
    60008660
  • 電子版発売日
    :
    2018年03月09日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

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どうで死ぬ身の一踊り のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    なぜこの文章が私小説として読めるのか。
    女になんども手をあげる男がなぜこんな面白い文章を書けるのか。

    "いつものことだがこのとき私は、頼むからおまえも謝まってくれ、と祈りたい気持ちになる。今、謝まってくれればまだ間に合うんだから、と。しかし、今夜もその祈りが女に届くことはなかった。"

    弱さを暴力に変え、その事実を小説に変える。
    藤澤清造への異常たる執着は西村賢太作品2作目にして興味しかなくなった。
    手に入れられるものは一つだけと言わんばかりの人生はRPGのようだ。

    0
    2026年03月03日

    Posted by ブクログ

    藤澤清造に関する調べ物を行う様子や同棲生活のイザコザを描いた私小説。

    短気ですぐに手を上げ、女に逃げられると泣きつき反省したかに思えるが、また同じ事を繰り返すクズ。しかし、藤澤清造にまつわる事に関しては熱心に取り組む。そんな彼が何処か愛おしい。

    0
    2025年12月19日

    Posted by ブクログ

    一言で言ってしまえばクズ、その典型みたいなものだけど、ではなぜそうなのかというと、おそらくは純粋さゆえなのかもしれない。もともと縁もゆかりもない藤澤清造にこれだけ傾倒できるのも純粋さゆえとおもえる。表面上まったく共感できないような暴力男のはずなのに、これだけ他人事のように赤裸々に書かれると、その内面のある種の可愛らしさが見えてきて、謎の共感を覚えてしまう。

    0
    2024年08月29日

    Posted by ブクログ

    よくわかるなー。

    作家研究とコレクション精神というのは紙一重で、集められるものは集めなければ気が済まないし、生活の優先順位を狂わせる。
    それが自分の人生の矜持になれば、なおさらのこと。
    それが安易なヒロイズムであることも薄々感づいている。
    師をもつとは、しかしこういうことか。

    さらにいえば、編集活動→女といさかい→女と仲直り、というパターンがある。
    このパターンは想像するだに、他の作品でも同じなのでは……?

    そしてまた、女と暮らすことの難しさ。
    過去と未来の思い出と展望はいかにもきらきらと素晴らしいのに、現実に長く寄り添う女と対峙すると、どうしてあんなにむかむかとマグマみたいなものが込み上げてくるのかね。数時間前の愛おしさがそのままじとっと湿った感情に変質する。まったく不思議。
    いろいろな場面で駆け引きや損得勘定をしてしまうところとか(かなり客観的に描写されている)。
    いったん怒りを収めたあとの、「便座上げとけって言ってんだろがっ!」とか。
    どんなときも「ぼく」って言ってしまうところとか。
    「がんばって」買った蟹の剥き身や鯖寿司にケチをつけられて激昂・激怒してしまうところとか。
    喧嘩している最中にかつての「グルーミング」を思い出して後悔してしまうところとか。
    「おまえ」といえず、「そっち」という変な呼び方をしてしまうところとか。
    この主人公は相違なくダメ男だが、一歩踏み外せば同種の人間。だからこんなに惹かれるのか。

    またカタカナの使い方が面白い。これは文体全体にもかかわることだが。

    0
    2016年07月14日

    Posted by ブクログ

    再読。芥川賞を受賞した『苦役列車』よりこの『どうで死ぬ身の一踊り』のほうが文学性は高いように思う。美しく端正な日本語を操り純文学の香りを持ちながらも、内容はお下劣極まりない。東大卒のサラブレット作家には醸し出せない、余所行きの一張羅を誰よりも綺麗に着こなす下民といったところか。(すべて誉め言葉)

    主人公寛多は、所謂無敵の人で、無職のくせに借金を重ね大酒飲みで恋人に暴力を振るう最低な人物だ。不快な設定なのに面白おかしく読めるのは寛多が徹底して屑で、そのくせ文章に品があり且つ藤澤清造への熱意は物凄く純粋だからであろう。

    好き嫌いが相当別れる作家だが中毒性ある作家だ。

    0
    2020年03月09日

    Posted by ブクログ

    一度読んでみたかった西賢作品。ってかこれ、私小説だったんですね。ここで対象となっている作家のことは、愚昧な自分は存じ上げなかったけど、彼に書ける情熱の高さはひしひし伝わってきた。私生活の何を置いても、ってくらいのめり込める対象、存在自体が素敵ですね。私生活そのものは、ちょっと褒められたものじゃないけど、文章そのものには惹かれるものがありました。機会があれば他作品も是非。

    0
    2016年11月15日

    Posted by ブクログ

    一連の作品は、みな同じ話なんだが、何故かひきこまれ、読んでしまわないといけないような作品だ。「嫌になるんだけれど、読まずにいられない・・的な」

    0
    2016年06月12日

    Posted by ブクログ

    相変わらずのDVや内弁慶っぷりや粘着質な性格には閉口だけど、こと藤澤清造に関することの行動力や執念たるや見習ううべきところ多し。反面教師にしても良し、過去の失敗や後悔から、どうせなら開き直って!と勇気を得てもよし。

    0
    2014年10月15日

    Posted by ブクログ

    中卒・酒飲み・貧乏でDVばかりの文学愛好家、西村賢太の私小説。
    もうこの人の小説の凄さは『暗渠の宿』を読んですっかりあてられてしまって、もう少しこの人の人生を覗きたくなって手にとった。
    彼の藤澤淸造への信仰が伺える「墓前生活」とこれでもかと西村賢太節が味わえる「どうで死ぬ身の一踊り」。

    『暗渠の宿』でも書いたが、こんな人物を紙面を通じて知り、彼の立場に立つというのは、本当に面白い体験だと思う。
    虚栄心、偏執狂、即物主義、傲慢・・・男の持つ欠点をとことんデフォルメしたような著者の私小説を読むことは、不思議とスカっとするし、でもやっぱり身につまされる。

    0
    2014年07月31日

    Posted by ブクログ

    酒、女への執着と暴力そして藤澤という作家への思い。大体感情を爆発させて失敗するオチ。
    結末が読めても頁をめくってしまう暗黒の魅力がある。

    0
    2014年07月01日

どうで死ぬ身の一踊り の詳細情報

  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    講談社
  • 掲載誌・レーベル
    :
    講談社文庫
  • タイトル
    :
    どうで死ぬ身の一踊り
  • タイトルID
    :
    60008660
  • 電子版発売日
    :
    2018年03月09日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

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