どうで死ぬ身の一踊り

どうで死ぬ身の一踊り

576円 (税込)

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大正時代に極貧の生活を赤裸々に描いた長篇小説『根津權現裏』が賞賛されながら、無頼ゆえに非業の死を遂げた藤澤清造。その生き方に相通じるものを感じ、歿後弟子を名乗って全集刊行を心に誓いつつ、一緒に暮らす女に暴力を振るう男の、捨て身とひらき直りの日々。平成の世に突如現れた純粋無垢の私小説。

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どうで死ぬ身の一踊り のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ 2016年07月14日

    よくわかるなー。

    作家研究とコレクション精神というのは紙一重で、集められるものは集めなければ気が済まないし、生活の優先順位を狂わせる。
    それが自分の人生の矜持になれば、なおさらのこと。
    それが安易なヒロイズムであることも薄々感づいている。
    師をもつとは、しかしこういうことか。

    さらにい...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2011年04月12日

    藤澤晴造氏への愛よりも恋人との同棲生活のぐちゃぐちゃくず具合が面白い。本当に外道すぎるが、人間が出てる。

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    Posted by ブクログ 2020年03月09日

    再読。芥川賞を受賞した『苦役列車』よりこの『どうで死ぬ身の一踊り』のほうが文学性は高いように思う。美しく端正な日本語を操り純文学の香りを持ちながらも、内容はお下劣極まりない。東大卒のサラブレット作家には醸し出せない、余所行きの一張羅を誰よりも綺麗に着こなす下民といったところか。(すべて誉め言葉)

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    Posted by ブクログ 2016年11月15日

    一度読んでみたかった西賢作品。ってかこれ、私小説だったんですね。ここで対象となっている作家のことは、愚昧な自分は存じ上げなかったけど、彼に書ける情熱の高さはひしひし伝わってきた。私生活の何を置いても、ってくらいのめり込める対象、存在自体が素敵ですね。私生活そのものは、ちょっと褒められたものじゃないけ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2016年06月12日

    一連の作品は、みな同じ話なんだが、何故かひきこまれ、読んでしまわないといけないような作品だ。「嫌になるんだけれど、読まずにいられない・・的な」

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    Posted by ブクログ 2014年10月15日

    相変わらずのDVや内弁慶っぷりや粘着質な性格には閉口だけど、こと藤澤清造に関することの行動力や執念たるや見習ううべきところ多し。反面教師にしても良し、過去の失敗や後悔から、どうせなら開き直って!と勇気を得てもよし。

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    Posted by ブクログ 2014年07月31日

    中卒・酒飲み・貧乏でDVばかりの文学愛好家、西村賢太の私小説。
    もうこの人の小説の凄さは『暗渠の宿』を読んですっかりあてられてしまって、もう少しこの人の人生を覗きたくなって手にとった。
    彼の藤澤淸造への信仰が伺える「墓前生活」とこれでもかと西村賢太節が味わえる「どうで死ぬ身の一踊り」。

    『暗渠の宿...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2014年07月01日

    酒、女への執着と暴力そして藤澤という作家への思い。大体感情を爆発させて失敗するオチ。
    結末が読めても頁をめくってしまう暗黒の魅力がある。

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    Posted by ブクログ 2013年03月22日

    初めての作家さん。
    ずいぶん話題になった方ですね。

    賛否両論あるとは思いますが、私は好きですね。
    私小説と言う事で、他の作品もこんな感じなのかな?
    気になるところです。

    実際に関わるには嫌なんだけど、遠目で見てる分には嫌いじゃない。

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    Posted by ブクログ 2013年02月18日

    タイトルは「何んのそのどうで死ぬ身の一踊り」との一句から。
    私小説らしいが、DVあり、オナニーあり、買春ありで、情けない男を描いた秀作。本当に下らないことで女と喧嘩になるシーンなど職人芸を見ているようだ。藤澤清造は読んだこともないし、どうでも良いが、それ抜きに十分楽しめた。

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