瓦礫の死角
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瓦礫の死角

704円 (税込)
492円 (税込) 12月25日まで

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父親の性犯罪によって瓦解した家族。その出所が迫り復讐を恐れる母。消息不明の姉。17歳・無職の貫多は……。傑作「私小説」4篇。

性犯罪による父親の逮捕を機に瓦解した家族。出所後の復讐に怯える母親。家出し、消息不明の姉。罪なき罰を背負わされた北町貫多は17歳、無職。犯罪加害者家族が一度解体し、瓦礫の中から再出発を始めていたとき、入所から7年の歳月を経てその罪の張本人である父親が刑期を終えようとしていた。──表題作と“不”連作の私小説「病院裏に埋める」、〈芝公園六角堂跡シリーズ〉の一篇「四冊目の『根津権現裏』」、“変化球的私小説”である「崩折れるにはままだ早い」の全四篇を収録。

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瓦礫の死角 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    西村賢太2冊目。べらぼうにおもしろい。
    なんだろう、本人はいたって深刻なのにどうしようもなく滑稽なモノローグの味がとても好きだ。
    「崩折れるにはまだ早い」はオッ、そういうのもあるのか…と思った。

    0
    2023年06月07日

    Posted by ブクログ

    苦役列車は読んだはずだが、その内容はまったく頭に入っていないので状態で実質的に初めて読む西村賢太

    使われている漢字と語彙が独特だが、抜群に読みやすい文章力

    私小説なのでどの作品から読んでも問題ない点も評価

    0
    2025年11月28日

    Posted by ブクログ

    母克子のとの具体的なやりとりを初めて読めたと思う。その後実家を追い出され駅構内の飲食店でのアルバイトの話も初めてだった。そのほんの数ヶ月の出来事の中の、しかもほんの些細な題材を丁寧に面白く書かれていた。普通に楽しかった。同じ世代の17歳よりははるかに精神年齢が上になってしまうのは環境から仕方ないとは

    0
    2025年01月02日

    Posted by ブクログ

    『崩折れるにはまだ早い』はこれまでなかった趣向で新鮮味がある ほか三作も安定の北町貫多ではあるが、やや大人しい とはいえ、もはや彼の作品は何んでも面白い 一読み手としてそういうゾーンに入ってしまっているが、その理由、魅力が何んであるかはいまだに解らず、上手く説明がつかない

    0
    2024年11月11日

    Posted by ブクログ

    本の題名になっている「瓦礫の死」も面白かったが、僕としては西村賢太さんが師と仰いでいる藤澤清造氏の事を小説にした「四冊目の『根津権現裏』」や「崩折れるにはまだ早い」、そして西村賢太さん自身で書かれた「あとがき』が優作だとおもった。
    今回もやはり西村賢太ワールドに引き込まれてしまった。

    0
    2022年11月26日

    Posted by ブクログ

     相も変わらず露悪的な短篇集。いい歳した高齢フリーターを蔑む若者といった視点は悪いなぁと思いつつ、大学時代の自分がバイト先で抱いた薄汚い気持ちそのものであり、自分が綺麗な人間ではないことをまざまざと感じさせてくれる。
     自分を一般化するわけではないが、コンプライアンスだ何だとどんどん煩くなっている世

    0
    2022年07月09日

    Posted by ブクログ

    惜しい人を亡くして損失大だと思う、日本の純文学の世界。
    相変わらず枯れた純文学調の文体の中に罵声を混ぜたり「アイテム」「ノーサンキュー」みたいなカタカナ言葉を入れて敢えて浮かせて笑いを取るのがうまいなーと思う。今を生きる現代人の感覚と文豪チックな明示大正昭和の感覚がないとあの面白さは出せないと思う。

    0
    2022年06月01日

    Posted by ブクログ

    「崩折れるにはまだ早い」が好きです。
    書かれている内容は貫太のことなのかなと思いつつも、普段出てこないような単語(渠(かれ))や言葉遣い、そして性病持ちということからだんだん「これは貫太なのか・・・?」と変わっていく。終盤そういうことだったのか!となるのはすごかった。
    「瓦礫の死角」「病院裏に埋める

    0
    2025年09月02日

    Posted by ブクログ

    3.8/5.0

    自分の好きな文学には、その作家の実生活や主張が作品に介入しているものが多く、それでこそ文学の魅力だとも考えているが、作品のほぼ全てが自分自身の実体験である私小説という文学のジャンルのそのナルシシズムに少し距離を感じるというのが今の自分の正直な感想。でもこれは今後変わっていくかもしれ

    0
    2025年05月31日

    Posted by ブクログ

    性犯罪による父親の逮捕を機に瓦解した家族。出所後の復讐に怯える母親。家出し、消息不明の姉。罪なき罰を背負わされた北町貫多は17歳、無職。犯罪加害者家族が一度解体し、瓦礫の中から再出発を始めていたとき、入所から7年の歳月を経てその罪の張本人である父親が刑期を終えようとしていた。──表題作と“不”連作の

    0
    2022年05月15日

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