苦役列車(新潮文庫)
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苦役列車(新潮文庫)

539円 (税込)
377円 (税込) 12月25日まで

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劣等感とやり場のない怒りを溜め、埠頭の冷凍倉庫で日雇い仕事を続ける北町貫多、19歳。将来への希望もなく、厄介な自意識を抱えて生きる日々を、苦役の従事と見立てた貫多の明日は――。現代文学に私小説が逆襲を遂げた、第144回芥川賞受賞作。後年私小説家となった貫多の、無名作家たる諦観と八方破れの覚悟を描いた「落ちぶれて袖に涙のふりかかる」を併録。(解説・石原慎太郎)

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苦役列車(新潮文庫) のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    育った環境の不条理さや劣等感、恵まれた環境で育った周りの人間への怒り。この私小説では主人公の感情が痛いほど刺さる。
    西村先生の書く独特な文章も含め素晴らしい作品。

    0
    2024年12月06日

    Posted by ブクログ

    今年の新潮文庫の100冊に入っていたので、読んでみました。

    あまりの凄さに西村賢太さんについてイロイロと調べてしまいました。

    この作品は2011年の芥川賞受賞作なんですね。
    受賞して10年以上経っているとは、時代の流れは速いものです。

    文庫本で170ページ弱。
    この薄い本の中には人間の本能がこ

    0
    2024年09月21日

    Posted by ブクログ

    きっと誰にでもある相対的に暗い部分、そこを指で少し擽られる感じ。赤裸々でいて、穿っている心情描写は痛快だった。

    0
    2024年08月27日

    Posted by ブクログ

    汚くてひねくれてるけど、どこか自分も持ってる感情な気がして読んでて他人事とは思えない。こういうの好き

    0
    2024年08月22日

    Posted by ブクログ

    面白く読ませていただきました。
    映画もみたくなりました。
    ぎっくり腰の描写がなかなか秀逸だと思います。

    0
    2024年05月23日

    Posted by ブクログ

    私小説ということで描写が生々しい。
    温度や湿気や匂いが伝わってくる。
    劣等感に苛まれながら何とか生きている男。
    やっていることは無茶苦茶だが今後どうなるのか興味を掻き立てられる。
    悲観から楽観に至る心の動きが印象的。

    0
    2024年01月01日

    Posted by ブクログ

    作者の作品はいくつも読んでいるが、一番を選ぶとしたらこれかもしれない。
    どの作品にも出てくるカンタは中途半端じゃなく、清々しいクズだからこそ好感が持てる。この作品では、そんなカンタらしさが特に出ている気がする。客観的に見てる分にはいいが、実際に関わりたくはないだろう。

    0
    2023年09月02日

    Posted by ブクログ

    表紙、題字フォント、カバーからして陰鬱な印象を受けた。独特な文章だが、読み辛いとは思わないし、寧ろ引き込まれてしまう。
    妬み嫉みに塗れたその日暮らしの主人公がいて、それを俯瞰的(一般人に近い客観的)な視点で捉える作者がいて。子どもは親を選べない。11歳の時点で人生が決まったという単純かつ短い文の放つ

    0
    2024年12月08日

    Posted by ブクログ

    貧困の中でそれに抗いもしない若者の私小説。文体が古く一文が長いので読みにくいようで引き込まれる文章。心情や情景の表現力がそれまで読んだ本と違った。

    0
    2024年11月15日

    Posted by ブクログ

    友達の彼女を見定めて、点数を付け、自分の思った通りの、自分のプライドを慰めるようなレベルであることに安堵する。業界人ぶった態度や、自分には手の届かない世界には容赦無く嫌悪感を示す。文学賞など、肩書きのある人生に憧れ、評価されず、一人で侘しいプライドに拘泥しながら死んでいくことに恐怖を感じる。中卒、日

    0
    2024年07月14日

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