苦役列車(新潮文庫)

苦役列車(新潮文庫)

572円 (税込)

2pt

劣等感とやり場のない怒りを溜め、埠頭の冷凍倉庫で日雇い仕事を続ける北町貫多、19歳。将来への希望もなく、厄介な自意識を抱えて生きる日々を、苦役の従事と見立てた貫多の明日は――。現代文学に私小説が逆襲を遂げた、第144回芥川賞受賞作。後年私小説家となった貫多の、無名作家たる諦観と八方破れの覚悟を描いた「落ちぶれて袖に涙のふりかかる」を併録。(解説・石原慎太郎)

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苦役列車(新潮文庫) のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    これは私のことか!?と思いました。無性に私小説を書きたくなりました。激おすすめ。孤独感や劣等感、友達づくりに悩んだり、周りに壁を作りがちな人に読んでほしいです。悩むなら、とにかく読め、読めーー!!

    0
    2025年11月06日

    Posted by ブクログ

    19歳で友達も居らず女の子にもモテない、仕事も低賃金で過酷。一見大変そうだし大変なんだろうけどそういう環境でしか得られない価値観はそういう環境でしか得られないんだろうな。キラキラしてる側は自分がキラキラしてることに気づけないんだろうな。

    0
    2025年11月06日

    Posted by ブクログ

    なるほど。名が知られる人にはそれ相応の理由がある。
    これほど味の濃い作品は本当に読んだ事がない。においがきつく、味が濃い。

    0
    2025年09月18日

    Posted by ブクログ

    10年ぶり3回目。
    石原慎太郎の解説がサイコーだぜ

    収録されている『落ちぶれて袖に涙のふりかかる』こそ白眉
    この作品は著者自身の思い入れが強く、これ以降を自身の創作の第二期ととらえ、作風も変わっているとのこと。表題作にしたかったが、苦役列車が芥川賞をとったため急遽で同時収録にあいなったとされている

    0
    2025年09月06日

    Posted by ブクログ

    小説らしい非現実性よりもクズの私小説が好きだと改めて認識した。人間失格を初めて読んだ時のような感覚。面白いものでも読んで気分のいいものでもなく、自分の中の汚い部分が照射されたような気持ちになる小説。

    0
    2025年08月06日

    Posted by ブクログ

    私小説への印象を変えてくれた1冊です。

    読む以前は、「私小説=不幸自慢」という印象がやはり少しばかりありました。
    ですが本作品は、恥辱や怨望のような人間誰しもが抱いてしまう上に、他者には中々吐露しにくい心情を正直に・誠実に描くことで、このような感情をある種の美しさにまで昇華することを実現していると

    0
    2025年03月09日

    Posted by ブクログ

    今年の新潮文庫の100冊に入っていたので、読んでみました。

    あまりの凄さに西村賢太さんについてイロイロと調べてしまいました。

    この作品は2011年の芥川賞受賞作なんですね。
    受賞して10年以上経っているとは、時代の流れは速いものです。

    文庫本で170ページ弱。
    この薄い本の中には人間の本能がこ

    0
    2024年09月21日

    Posted by ブクログ

    きっと誰にでもある相対的に暗い部分、そこを指で少し擽られる感じ。赤裸々でいて、穿っている心情描写は痛快だった。

    0
    2024年08月27日

    Posted by ブクログ

    汚くてひねくれてるけど、どこか自分も持ってる感情な気がして読んでて他人事とは思えない。こういうの好き

    0
    2024年08月22日

    Posted by ブクログ

    自身の存在意義を確立できていない人間にとっての、この社会での生きづらさや不安要素、感情の動きが事細かに表現されていて、いい意味で不快感がすごかった。だけども実際そんな人間が考える妬み嫉み他責は、全部自信の無さから派生している感情だろうから目に見える実績を求めるのだろうな〜という思考回路がよく分かるお

    0
    2025年11月30日

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