形影相弔・歪んだ忌日

形影相弔・歪んだ忌日

473円 (税込)

2pt

3.0

僅かに虚名が上がり、アブク銭は得たものの内実が伴わぬ北町貫多は虚無の中にいた。折から、藤澤清造の自筆原稿が古書の大市で出品された。百四十一枚の入札額を思案するうち、ある実感が天啓の如く湧き起こる(「形影相弔」)。二十数年振りに届いた母親からの手紙に、貫多の想念は激しく乱されるが……(「感傷凌轢」)。孤独な魂の咆哮を映し出す、私小説の傑作六編。『歪んだ忌日』改題。

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形影相弔・歪んだ忌日 のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ 2016年03月28日

     9冊目。文庫化しているものに関して粗方読んできたが、それを踏まえた上で、丸くなった印象を受けた。20年以上没交渉になっていた母から手紙が届く『感傷凌轢』のセンチメンタルはまさにそれで、あぁ、こういうのも書くんだなぁという感じ。さすがに実母にまで悪態尽くしにしてしまっては読み心地が悪過ぎてしまうから...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2016年01月16日

    まあ、いつもの内容だけれども。
    「黙れ、経血!」

    形影相弔
    青痣
    膣の復讐
    感傷凌轢
    跼蹐の門
    歪んだ忌日
    ポストモダンの時空に舞う貫多 富岡幸一郎

    0

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