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Posted by ブクログ 2011年09月30日
再読。
吟遊詩人を夢見る音痴な少女、シオリは周囲の悪意と善意に翻弄される日々を送る中、謎のポルトガル人マヌエルが唐突に託された小型核爆弾スーツケース(通称スーちゃん)によってさらなる危機に立たされる。
と、あらすじだけ書いてみても全く意味不明な物語だが、そんな荒唐無稽さ、シュールさと諧謔味たっぷ...続きを読む
Posted by ブクログ 2014年12月09日
久々の阿部和重の作品だが、相変わらず物語のスピードが素晴らしい。息つく暇もなく、一気に読んでしまった。思い返すと大傑作の「シンセミア」もそうで、一晩であの上下巻を読んでしまったのが懐かしい。
本作は一人の孤独な少女が巻き起こす奇跡の話であり、スピード感溢れる語り口で、孤独な戦いを挑む彼女の姿に惹き...続きを読む
Posted by ブクログ 2014年09月14日
【本の内容】
歌を愛し、吟遊詩人を夢見ながらも、唄う能力を欠いた19歳の少女シオリ。
唄うことを禁じられ、心ない者たちにその純粋さを弄ばれても夢を抱き続けるシオリに、運命はさらなる過酷な試練を突き付ける。
小型核爆弾だというスーツケースを託され、東京の地下深くにひとり潜ったシオリが起こした奇跡と...続きを読む
Posted by ブクログ 2011年05月16日
色々な意味でどうしようもなかった。あまりにも、あまりにも。
頁をめくるごとに日常が非日常へとどんどんスピードを上げて迫っていく。
作者の悪意すら感じるほど純粋でふわふわした主人公の少女も、
その彼女に関わる登場人物たちも、物語を語る老人の独白も、
読み終わった後なんてゆうかもうただただ恐ろしかった。...続きを読む
Posted by ブクログ 2010年06月06日
阿部和重ってこういう小説を書く人だったんですねという意外性がまずひとつ。
この物語では吟遊詩人をめざすシオリ(※音痴の女子高生)の視点から描かれていて、シオリ自体が信頼しえない語り手であるがゆえにあまりに真実が曖昧模糊としている。
誰が信じるべき人間なのかも決められないし覚悟もないのに他人に愛され...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年07月31日
ふつう、だと思った。
設定なのかな、特に心に響くこともなくなんとなくで読み終わってしまった。
歌の意味が分かったら違うのかもしれない。
金原ひとみが帯で「これなくしては生きていけない」と書いてあるからあとがきを見てみたら、文脈としては阿部和重の本全体のことを指すらしい。この本用のあとがきなのだから帯...続きを読む
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