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ゴダールやスピルバーグの諸作から、タランティーノの『キル・ビル』、北野武『Dolls』、ジョージ・ルーカスの『スター・ウォーズ』、アイドルの主演作まで。さまざまなジャンルの映画を同一の地平で論じ尽した映画批評を電子化。筆者が1999年から2004年にかけて発表した映画批評49編を収録。
(※単行本に収録されている対談は、電子版には収録されておりません)
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Posted by ブクログ
『青山真治と阿部和重と中原昌也のシネコン! 』(リトルモア)にはかなり笑わせてもらったが、本書はそれよりやや真面目(!)に映画について論じている。読んでいて新鮮だったのは、ハリウッドの洗練されたスタジオ製作システムが崩壊し、映画の表現方法(あるいは技法)がリアリズムに近接するようになったとい「時代の流れ」について言及している部分だ。70年代に入ると、ルーカス、スピルバーグ、デ・パルマ、スコセッシといったニュー・ウェーヴが登場し、アクションを機軸とした展開の速い作品がもてはやされるようになるわけだが、たしかに僕らも「生々しい映像」が映画の醍醐味と考えるムキがあるように思う。そういう意味では、1968年のアンシャンレジームへの反対運動から世界の脱構築が進み、それまでなんとなく固定化していた「人生の枠組み」みたいなものが砕けてしまって、信仰心もブッ飛んで、日々の生活が希薄化したことが原因かもしれない。「刹那」が跋扈するようになった世界は日に日に「映画のイメージ」と境界が曖昧になりつつあるようで、先を見通すことのむつかしさに改めて思いを馳せる今日このごろ。
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