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Posted by ブクログ
「ノーライフキングの作者だ」と思って読むと
えらい目に遭います(^ ^;
これは「難解な絵本」の系譜というか、
シティボーイズやら中村ゆうじさんやらと
ラジカルガジベリビンバシステムをやってた
「本来の」いとうせいこう氏のノリ(^ ^
本書は、南の島で長期バカンスを楽しむ男の
モノローグの形で進む短編集。
のんびりした時間を過ごしつつ、
ふとした拍子に「おとぎ話」の一節を思い出す。
例えば、砂浜にいる太った犬を見て、
一瞬「オオカミか?」と勘違いして。
勘違いにはすぐ気がつくのですが、
ふと「赤ずきんちゃん」の一場面を思い出して。
せっかくならストーリー全体を思い出そうとするのですが、
中々細かいところが思い出せず、あせり出す主人公。
そうすると、微妙に本来のストーリーからずれてきて。
ネタバレになるので細かくは書けませんが、
「あぁ、違う、それは○○のお話の方だよ!」
と、読みながらツッコミを入れたくなる(^ ^;
正に「志村、後ろ!」の世界というか(^ ^;
そのズレ方、外し方と、当人の必死さが
おかしさの中にもペーソスを感じさせる。
また各章の書き出しの、南の島でのバカンス風景が
実にまじめに、かつ気持ちよさそうに描けているので、
そのギャップもまたをかし(^ ^
かなり知的な遊びという気がします。
文章は読みやすく、またふんだんに挿入された写真が
読み手の「バカンス気分」を盛り上げてくれます(^ ^
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