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  • 太宰治との七年間
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    太宰治との七年間

    小説・文芸
    5.0
    1巻1,287円 (税込)
    太宰が愛し信頼した弟子による鮮烈なる記録 野原一夫編集担当の名著57年ぶりの復刊 『互いの個性が切り結び合うドラマ 師弟愛とヒューマニズムが一貫』安藤宏 「いろいろと人の悪口も言ひたい。安心してそれを言へる相手は、誰も無いんだよ。お前の夢を見た夜もある。」(太宰が堤に宛てた書簡より) 「苦しいことがあったら、三鷹の奥で、下手な作家が、下手な小説を、うんうん苦しんでかいていることを思い出してくれたまえ。ひどい失敗ばかりしている、罪の兄貴がいると思えば、気持ちのなぐさまることもあるだろう」(堤と初対面時の太宰の言葉) 「戦後、太宰が名声の確立を代償に失っていったものが堤には直感できていたのかもしれない」 安藤宏 「残念なことをしたな。もう八年早く、お前と知り合っていたら」と太宰に言わしめた愛弟子・堤重久。ふたり並走した鮮烈なる季節の記憶を反芻し、活き活きと語り行動する師・太宰の姿を描き出す。堤が提供した実弟・康久の日記が『正義と微笑』の着想を齎したことでも知られる。師との出会い、やり取りから多くの人間関係、恋、酒、別れまで。貴重な記録を57年ぶりに復刊。 解説:安藤宏 【目次】 初対面の感動 先輩と山岸さん 酒中の文学論 後輩と亀井さん 「斜陽」の女性 武蔵野と銀座 開戦の日 三鷹の一夜 プロポーズ 甲府に遊ぶ 裂かれた恋 奥多摩の壮行会 入隊と除隊 熱海と三保 戦争末期 津軽・三鷹通信 再会と訣別 あとがき 解説 “三鷹サロン”の優等生 安藤宏
  • 言葉を失ったあとで 増補版
    NEW

    言葉を失ったあとで 増補版

    ビジネス・実用
    5.0
    1巻1,177円 (税込)
    被害を語る言葉をとりもどすために。 「人の話を聞く」ことを仕事にしてきた二人が、とことん具体的に語りあう対談集。補章「自由な被害者学」をくわえた決定版。 どうすれば、被害について語ることができるのか。どういう言葉なら、当事者は納得できるのか。言葉を禁じることで、どんな語りが生まれるのか。「人の話を聞く」ことを仕事にしてきた二人が、それぞれの来歴から被害/加害をめぐる理解の仕方まで、とことん具体的に語りあった対談集。補章「自由な被害者学」をくわえた決定版。 カバーイラスト ワタナベケンイチ カバーデザイン 有山達也 【目次】 まえがき 信田さよ子 第一章 言葉を失ったあとで 第二章 カウンセリングという仕事、社会調査という仕事 第三章 話を聞いて書く 第四章 加害と被害の関係 第五章 言葉を禁じて残るもの 第六章 ケアと言葉 あとがき――「聞く」の現場の言葉を聞く 上間陽子 補章 自由な被害者学
  • 小鳥たちの計画

    小鳥たちの計画

    小説・文芸
    5.0
    1巻968円 (税込)
    音楽、映画、本、日々の生活から東京郊外のことまで―― 荒内佑(cero)初のエッセイ待望の文庫化 機知縦横な思考とユーモア、きらめく知性に確かな筆力を感じずにはいられない “tweet”が「小鳥のさえずり」ではなく「つぶやき」と意訳されるずっと前、深夜のファミレスで繰り返されるとりとめのない会話のように──音楽、映画、本、日々の生活から地元の東京郊外のことまでを綴り、機知縦横な思考とユーモア、きらめく知性に確かな筆力を感じずにはいられない。荒内佑(cero)、初エッセイ集に書き下ろし原稿を多数加えて待望の文庫化。 解説 三浦透子
  • 通天閣 決定版 上巻 ――新・日本資本主義発達史

    通天閣 決定版

    ビジネス・実用
    5.0
    1~2巻1,606円 (税込)
    明治大正昭和を疾走する一大パノラマ! ジャンルを超えた世紀の奇書、ついに増補文庫化。サントリー学芸賞受賞作。1912年、大がかりな博覧会の跡地にエッフェル塔に似せた塔が建った。その名も通天閣。塔の下で、資本家は暗躍し、侠客は抗争し、詩人は徘徊する。そして将棋の天才が現れる。補論4本と上下巻を俯瞰するクロニクルを増補した。 解説 原口剛 カバーデザイン 岩瀬聡 カバー写真 毎日新聞社提供(旧通天閣 1941年6月撮影)
  • 伸子

    伸子

    小説・文芸
    5.0
    1巻1,397円 (税込)
    1918年、作家を志す佐々伸子は留学先のNYで年上の研究者・佃に惹かれる。自由で対等な夫婦を夢見て結婚する二人だが、母の病で帰国してから歪みが露呈。佃の嫉妬や不機嫌での支配、あてつけの如き自己犠牲もさることながら伸子もまた実家から自立できないままだった。「妻」ではなく、ただ「人」として在るのは贅沢なのか? 著者の実体験に基づく女の立身の物語。解説 斎藤美奈子
  • 新版 「色のふしぎ」と不思議な社会 ――2020年代の「色覚」原論

    新版 「色のふしぎ」と不思議な社会 ――2020年代の「色覚」原論

    ビジネス・実用
    5.0
    1巻1,287円 (税込)
    丹念な取材から最新科学が示す「色の見え方」の驚くべき多様性と、悩ましい検査の問題が明らかに。20世紀には、学校健診から雇用時検診までありとあらゆる場面で制度的色覚検査が行われ、「異常」の人には大きな制限が課されました。極端な扱いはなくなったものの、未だに前世紀の「色覚」観と検査の問題は社会の隅々にまで浸透しているように思えます。本書は、色覚に関する誤解を塗りかえるべく「色」をめぐる冒険へと旅立った科学作家が、進化生物学、視覚科学、ゲノム科学、医学等の最先端に接して、様々な事象を再点検。「色覚」とは何なのか。そもそも、あなたが見ている赤と私が見ている赤は同じなのだろうか? 取材の末見えてきたのは、「多様性と連続性」の新しい地平でした。多くの取材を通して得た「色覚」についての新しい知見と考察を重ねた1冊。
  • 新版 知的創造のヒント

    新版 知的創造のヒント

    『思考の整理学』の原点となった主著。「独創的なアイディアは自分からは出てこない」と諦めていませんか? 日々の思考トレーニングでユニークな発想は生み出せます。本書では著者の経験を踏まえ、個性的な思考を発揮する方法、忘却の効用、雑談のすすめ、メモの是非、本の読み方まで、すぐに実践できる知的トレーニングを案内します。新版に際し、東大生・京大生の疑問に答える特別講義を増補。
  • 文読む月日(上)

    文読む月日

    ビジネス・実用
    5.0
    1~3巻1,606~1,716円 (税込)
    1日を1章とし、1年366日、古今東西の聖賢の名言を、日々の心の糧となるよう、結集・結晶させた、一大「アンソロジー」。最晩年のトルストイが、序文だけでも100回以上の推敲を重ね、6年の歳月を費やし、心血を注いで完成させた。総勢170名にものぼる聖賢の名言の数々は、まさに「壮観」。トルストイ自身、「自分の著述は忘れ去られても、この書物だけは、きっと人びとの記憶に残るに違いない」と語り、臨終の数日前にも、娘タチヤーナに10月28日の章を読ませて、「みんないい、みんな簡潔でいい……、そうだ、そうだ……」と呟いたという。トルストイを敬愛してやまない訳者の「心訳」による、わが国初の完全訳。上巻は1月から5月までを収録。
  • 忘れの構造 新版

    忘れの構造 新版

    小説・文芸
    5.0
    1巻968円 (税込)
    「カラダは私の宇宙のブラック・ホールかもしれない。ブラック・ホールは光より速い速度で万物をひきよせているから見えないのだそうだ。言葉以上の速さで思考が突入する地点、それがカラダであり、思考の言葉にとってそれはナイというほかない。」人間はなぜ忘れるのだろう? “忘れ現象”に独自の光を当てて、人間が人間であることの意味を深く見つめる哲学エッセイの名著。 解説 若松英輔
  • 駄目も目である ――木山捷平小説集

    駄目も目である ――木山捷平小説集

    小説・文芸
    5.0
    1巻1,067円 (税込)
    木山捷平は詩人として活動をはじめ、太宰治や井伏鱒二と交流を持ちながら小説家としての才能を開花させる。飄逸でユーモアに溢れる世界は唯一無二。決してよく知られた作家ではないが、現在まで静かに愛され続けてきた。木山作品をこよなく愛する岡崎武志が、木山自身を投影した“正介”が登場し東京の街を闊歩する作品を中心に編んだオリジナル作品集。「軽石」「苦いお茶」「下駄の腰掛」ほか収録。
  • 天文学者たちの江戸時代 増補新版

    天文学者たちの江戸時代 増補新版

    ビジネス・実用
    5.0
    1巻924円 (税込)
    江戸時代、天文学者たちは星を見上げ、暦に命を懸けた。鎖国下の日本で外国の知識やことばと必死で格闘し、研究に身を捧げた人びとを描く情熱の天文学史。/・渋川春海による「日本独自の暦」を作る苦闘/・西洋天文学の導入を目指した徳川吉宗と麻田剛立/・地動説、彗星、星座は当時どう考えられていたか? /・伊能忠敬の全国測量異聞――幻となった間重富の測量計画/・オランダ語を独力で習得し、命がけで「ラランデ暦書」を翻訳/・最新情報を求めシーボルト事件で獄死した高橋景保 etc. /現役の科学館学芸員である著者が、江戸時代の天文学者たちの思索と、ドラマにあふれた人生をたどる。待望の増補文庫化! 解説 渡部潤一
  • 本の身の上ばなし

    本の身の上ばなし

    小説・文芸
    5.0
    1巻946円 (税込)
    「有為転変は人の世の習いだが、書物にも数奇な運命がある。本の身の上は、本にかかわる人の物語でもある」(本書より)。高倉健のご先祖様が書いた本、脱走兵だった作家・里村欣三、井上ひさしの父親が書いた小説、批評家も騙された贋作目録、偽書にのめり込む者……。意外な人の意外な本、1冊の本の陰に隠されたドラマなど、書物と人間とをめぐる56話。イラスト南伸坊
  • なつかしい本の話

    なつかしい本の話

    「本とは、むしろ存在である」。『アーサー王騎士物語』『モンテ・クリスト伯』『谷崎潤一郎集』…。自身の虚弱さや母との死別といった、堪えがたい現実から幼き著者を解放してくれたのは、病床の枕元に積み上げられた本だった。昭和を代表する文芸評論家が、第二次世界大戦の戦中から戦後の重苦しい空気とともに、本だけが支えであった自身の幼少期から青年期を回想する。
  • 山梔

    山梔

    小説・文芸
    5.0
    1巻1,287円 (税込)
    幼く純粋な妹や身を犠牲にする母と姉への愛、暴力をふるう父への愛憎、読書への切なる欲求、古代ギリシャ神話・中世ヨーロッパ伝説への憧憬、海や美しい女への畏敬の念…主人公・阿字子をとりまく家父長制や結婚への圧力など不自由な世界と、葛藤する誇り高く瑞々しい少女の精神を描く野溝七生子の自伝的小説。1926年に刊行された孤高の名篇、待望の復刊。
  • 十六夜橋 新版

    十六夜橋 新版

    小説・文芸
    5.0
    1巻1,067円 (税込)
    南九州・不知火(しらぬい)の海辺の地「葦野」で土木事業を営む萩原家。うつつとまぼろしを行き来する当主の妻・志乃を中心に、人びとの営み、恋、自然が叙情豊かに描かれる傑作長編。作者の見事な筆致で、死者と生者、過去と現在、歓びと哀しみが重なり、豊饒な物語世界が現れる。第三回紫式部文学賞受賞作品。
  • 「最後の」お言葉ですが…

    「最後の」お言葉ですが…

    小説・文芸
    5.0
    1巻1,067円 (税込)
    中国文学、日本語、漢字、書物等について辛口のエッセイを多数刊行し、一昨年、惜しくも亡くなった著者は『週刊文春』誌上で1995年から2006年まで「言葉の語源や、本来の正しい使い方、などについて」のエッセイ「お言葉ですが…」を連載した。この連載最後の58篇を初の文庫化。(目次より敬語敬語と言いなさんな・なんと読むのか「文科省」・ぼくはウンコだ・歴史の通し番号・豫言、預言、予言、ほか)
  • 「世間」心得帖

    「世間」心得帖

    小説・文芸
    5.0
    1巻836円 (税込)
    「社会学部はあっても世間学部はなくて、世間そのものは厳然としてあるのだった。世間は学問のレベルをはるかに超越した虚空にあるものと思えた」。若き日に学んだ「世間」、万華鏡のように千変万化する文士的「世間」、夫婦の、老人の…変遷するこの不可思議なものを追いながら、巷に潜む「世間」を描く。博識と豊富な経験とユーモアが横溢し、熟達の筆が明らかにする「世間」の姿とは。
  • 空想亭の苦労咄 ――「自伝」のようなもの

    空想亭の苦労咄 ――「自伝」のようなもの

    小説・文芸
    5.0
    1巻902円 (税込)
    『安野光雅氏(あんの・みつまさ、画家)○日○時○分、老衰による心不全のため××クリニックで死去、八十+X歳。葬儀・告別式は○日正午より、三ヶ月間、インターネット・ホームページ○○○上において施行、したがって供花、弔慰等、金品はすべて辞退。』(本文「私の死亡記事」より)。大好きな落語の語り口を借り、得意の空想癖とユーモアを駆使して自由奔放につづった、幼少期、戦争、焼け跡、芸術、闘病、死生観……鮮やかに浮かび上がる人生の苦味と甘味。
  • 緊急時の整体ハンドブック

    緊急時の整体ハンドブック

    ビジネス・実用
    5.0
    1巻726円 (税込)
    地震の時に落ち着いて逃げるには? 火傷、骨折、出血、中毒などの救急法は? 放射能の不安に対してできることは? 整体と武術を学んできた著者は、阪神大震災後や、東日本大震災の原発事故後に被災地に行き、整体を行ってきた。その経験を元に、災害時の整体法や、倒れた人の運搬法、応急処置の方法を教示する。便秘、せき、食べ物のつかえ等、平常時にも使える方法も満載。
  • 新版 幼い子のいる暮らし

    新版 幼い子のいる暮らし

    ビジネス・実用
    5.0
    1巻902円 (税込)
    『新版 赤ちゃんのいる暮らし』姉妹編。「幼い子」の立場に立って、一緒に暮らしていくために、おとながどう接していったらいいのか、子どものからだとこころに寄りそって書かれた本。前作で不十分だった、乳幼児の病気や、身体上の心配ごとを大幅に書き加えました。
  • 評伝 獅子文六 ──二つの昭和

    評伝 獅子文六 ──二つの昭和

    小説・文芸
    5.0
    1巻836円 (税込)
    『コーヒーと恋愛』『七時間半』など“静かなブーム”を呼ぶ“獅子文六”とはどんな作家だったのか。横浜での裕福な子供時代、パリ留学、演劇人、時代を射抜く批評性、根は優しいが辛辣な皮肉屋、大男で食いしん坊、そして運命的な三度の結婚。戦前と戦後の“二つの昭和”にときに翻弄され、ときに寄り添った人生を精細に追いかける唯一の評伝の文庫化。再評価以降の動向も踏まえた原稿も収録。
  • ブルース・リー ──李小龍の栄光と孤独

    ブルース・リー ──李小龍の栄光と孤独

    小説・文芸
    5.0
    1巻1,067円 (税込)
    ブルース・リーこと李小龍は、単なるクンフー俳優ではない。香港映画界に天才子役としてデビュー。メロドラマで観客の紅涙を絞らせ、アクション映画の地図を塗り替えた。享年32歳。疾風のごとき人生。アジア人の容貌ゆえにハリウッドでは差別され、ドイツ人の血を受けていたため、香港でも疑惑の眼を向けられた。この天才俳優の全作品を分析、洋の東西を越えたその哲学を論じる、アジア映画研究の決定版。
  • 江藤淳と大江健三郎 ──戦後日本の政治と文学

    江藤淳と大江健三郎 ──戦後日本の政治と文学

    小説・文芸
    5.0
    1巻1,023円 (税込)
    大江健三郎と江藤淳は、戦後文学史の宿命の敵同士として知られた。同時期に華々しく文壇に登場した二人は、何を考え、何を書き、それぞれどれだけの文学的達成をなしえたのか。また、進歩的文化人=左翼の大江と、保守派文化人=右翼であった江藤の言動から1950年代以降の日本の文壇・論壇とは一体どのようなものだったのかを浮き彫りにする。決定版ダブル伝記。
  • 夢を食いつづけた男 ──おやじ徹誠一代記

    夢を食いつづけた男 ──おやじ徹誠一代記

    小説・文芸
    5.0
    1巻924円 (税込)
    クレイジー・キャッツのメンバー、俳優の植木等が描く父の人生。息子から見ると「支離滅裂」というその人生は? 若い頃、義太夫語りを目指し、やがてキリスト教の洗礼を受けたと思ったら、後に浄土真宗の住職に。その間、社会主義者として労働運動や部落解放運動に身を投じる。治安維持法違反の嫌疑で繰り返し投獄されても平等と平和を求め続けた。名著、ついに復活!
  • 私の恋愛教室

    私の恋愛教室

    ビジネス・実用
    5.0
    1巻748円 (税込)
    なぜ、総合雑誌は「恋愛論特集」をしないのか、恋愛は生のもっとも根源的なものなのにと説く福田先生が、男女がその全能力を発揮して生きる場所=恋愛について文学作品や社会現象を取り上げて解説する。『チャタレイ夫人の恋人』でロレンスは何を訴えたかったのか、「ロレンス恋愛論」の入門書としても最適。
  • セ・シ・ボン

    セ・シ・ボン

    小説・文芸
    5.0
    1巻726円 (税込)
    広告会社に就職したもののうまくいかず。OL生活をしてはみたけれどやっぱり楽しくない。したいことは特にないけれど、フランス語だけはちょっとできるし、留学って何だかかっこいいかも……とパリでホームステイを始めた。生き迷っていたタイコが留学先で出会った風変わりな人たちとのおかしな出来事を綴った留学エッセイ。
  • 百合子さんは何色――武田百合子への旅

    百合子さんは何色――武田百合子への旅

    小説・文芸
    5.0
    1巻902円 (税込)
    泰淳夫人の色、詩人の色、秘密の色……。『富士日記』『犬が星を見た』『日日雑記』など秀れた文業で名高い武田百合子。その類まれな文筆家の本当の色とは? 光り輝く中に不思議な謎を秘めて逝った百合子さんの魅力に迫り、鎮魂の思いを込めてその生涯をさまざまなアングルから探った傑作評伝。
  • スペインの沈黙

    スペインの沈黙

    小説・文芸
    5.0
    1巻1,045円 (税込)
    灰色の山巓、裸の曠野、ヨーロッパの辺境スペイン――そこでは歴史も裸で立っている。この国の過酷な歴史と巨人ゴヤへの半生にわたる関心と数多くの旅から生まれた独自の歴史眼が、現代の深間を照射し、ひるがえって虚ろな現代日本文明を撃つ。「ゴヤから定家に至る、人間の始末のつけがたい宿命に始末をつけようとする作家の作業のモチーフの切実さを決定的に跡付ける」好エッセイ集。
  • にっぽん小噺大全

    にっぽん小噺大全

    小説・文芸
    5.0
    1巻1,045円 (税込)
    村の金持、こたつを作ると、村の者めずらしがり「隣の与次兵衛どんのところでは、畳を四角に切って四本柱を立てて組み、天井をつけた。あれは何じゃ」といって見に来る。あとから行った者、帰ってから「残念な、遅かった。もう布団をかけて見せなんだ――(こたつ)」。江戸時代、人々に愛され語りつがれた艶噺、こっけいな話を、当時の気分を伝える訳文で送る、ひとつの「生活史」。今に使える笑いのいろいろ。
  • 戦中派虫けら日記――滅失への青春

    戦中派虫けら日記――滅失への青春

    小説・文芸
    5.0
    1巻1,496円 (税込)
    昭和17年戦時下、20歳の山田風太郎は日記を書いておこうと思い立つ。「日記は魂の赤裸々な記録である。が、暗い魂は自分でも見つめたくない。(略)しかし嘘はつくまい。嘘の日記は全く無意味である」戦争のまっただ中、明日の希望もなく、精神的・肉体的飢餓状態にある1人の青年がここにいる。
  • 少年キム

    少年キム

    小説・文芸
    5.0
    1巻1,397円 (税込)
    19世紀後半、大英帝国は黄金時代を享受していた。ところが英領インドを目指すロシアの南下に伴って「グレート・ゲーム」(闇戦争)が勃発。激しい謀報活動が繰り広げられる。インドの豊かな自然を舞台に、次第に戦いに巻き込まれていくインド生まれのイギリス少年キムの成長を描く冒険小説の傑作。
  • これでもかーちゃんやってます

    これでもかーちゃんやってます

    小説・文芸
    5.0
    1巻583円 (税込)
    頑張らなくてもだいじょうぶ! ちょっとくらい家が散らかってても、キーってつい怒っちゃっても、晩ごはんが少々手抜きになっても、いいんじゃない? 上大岡トメが綴る頑張り過ぎない子育てのススメ。完璧な母を目指すより、等身大で子育てしよう。
  • さる業界の人々

    さる業界の人々

    小説・文芸
    5.0
    1巻660円 (税込)
    下着売り場ではパンティーの透け具合を調べ、撮影現場ではホメちぎってモデルを脱がせる。デスクに戻れば刺激的なキャプションをひねり出し、警視庁に呼ばれれば平身低頭して始末書を書く。それらすべてを「編集」の仕事として面白がれるエロのプロフェッショナルと呼ぶのである。シンボー流「面白主義」の原点がここにある。
  • オリヴァー・トゥイスト(上)

    オリヴァー・トゥイスト

    小説・文芸
    5.0
    1~2巻1,023円 (税込)
    18XX年初頭、イギリスのとある町の救貧院で1人の男の子が生まれ落ちた。母親は子供を産むとすぐに、ぼろ布団の中で息を引き取った。過酷な環境の中で育った孤児オリヴァーはその後、葬儀屋サワベリーなどのもとを転々とするも、残酷な仕打ちに見まわれ続ける。ついにロンドンに逃れたオリヴァーを待ち受けていたのは凶暴な盗賊団一味だった……。若きディケンズが19世紀イギリス社会の暗部を暴露し、痛烈に風刺した傑作長編小説。
  • 家内安全

    家内安全

    小説・文芸
    5.0
    1巻605円 (税込)
    誰かを好きになって、恋をして、一緒に暮らす。そこには、たくさん喜びや悲しみ、想いの襞が重なりあっている。夫と娘と初詣に行く日常を得るまでの、恋愛と仕事に戦う日々を描く表題作「家内安全」のほか、「ゆっくり進む船が行く」「鉄紺」「ぬるぬる」、平間至の写真から生まれた「ショートストーリーズ」など、いずれも、恋をする心と体を、まっすぐに見つめた小説集。
  • 新編 若い父母へのメッセージ

    新編 若い父母へのメッセージ

    小説・文芸
    5.0
    1巻715円 (税込)
    街のベテラン小児科医が、親になりたてのお父さんお母さんに豊富な具体例を基にして、気負わず、かまえず、取りつくろわずに、子どもが“標準”をはずれていても気にするな、男親も保育園や幼稚園にコミットしよう、子どもを医者にかけすぎるな、等マイプラン、マイペースの育児論を展開する。
  • 旅人 国定龍次(上) ――山田風太郎幕末小説集

    旅人 国定龍次 ――山田風太郎幕末小説集

    小説・文芸
    5.0
    1~2巻1,177円 (税込)
    喧嘩っ早い国定龍次は栄五郎親分の制止も聞かず、天狗党の隊士を叩っ切る。そこで出会った腹違いの兄千乗坊から、父親が国定忠治だと聞かされ勇気百倍、父の形見長脇差小松五郎を携え、渡世人修行に出る。お目付け役としてあとを追うのは親分の娘で恋仲のおりん。江戸の新門辰五郎、黒駒の勝蔵らに仁義をきるが……。
  • 広島第二県女二年西組 ――原爆で死んだ級友たち

    広島第二県女二年西組 ――原爆で死んだ級友たち

    原爆で全滅したクラス全員の死までの足どりとさいごの姿を求めて、 8月6日から15日までを再現する。 1985年第33回日本エッセイスト・クラブ賞&1985年日本ジャーナリスト会議JCJ賞奨励賞受賞作 8月6日、勤労動員にかり出された級友たちは全滅した。当日、腹痛のため欠席して死をまぬがれた著者が、40年の後、一人一人の遺族や関係者を訪ねあるき、突然に逝ったクラス全員それぞれの足跡をたどりながら彼女らの生を鮮やかに切り取った貴重な記録。「(遺族の)辛すぎて話したくない気もち、その後の40年間の苦しみも含めて、全員のことを書き残したかった。また同じ組で机を並べていた私が書く以上、単なる被爆記録でなく、一人一人を人間として書きたかった。」(あとがきより) 解説=山中恒 「広島市に住んでいる人が、雑魚場地区(爆心から約一キロの地点で多数の少年少女が死んだところ。第二県女の碑もここにある)の碑を見て、こんなところに碑があるなど知らなかったと驚いていた。風化に、私も衝撃を受けた。文庫版六刷を多くの人に、できることなら中、高校生に読んでもらい原爆の実相を知ってほしい。年若い、少年少女たちが犠牲になったことを忘れないでほしいと願う。(……)私が心の傷を忘れられる日があるとすると、それは、核兵器が完全に廃絶される時と思っている。被爆者のできることは実相を後世に残すことしかない。戦争を知らない若い人々にとりあえず、この本を読んでくださいとお願いしたい。」(「文庫版六刷にあたって」より) 【目次】 序章 8時15分―広島市雑魚場町 第1章 炎の中で 第2章 学校に帰った級友たち 第3章 “南へ”―業火に追われて 第4章 島へ 終章 8月15日 章外の章(1)耐えて生きる 章外の章(2)原爆と靖国 “スキャンダル”のあと―『広島第二県女二年西組』余聞 62年目の再開―『広島第二県女二年西組』余聞② 解説 生涯にひとつの作品 山中恒
  • 不幸になりたがる人たち 増補新版

    不幸になりたがる人たち 増補新版

    ビジネス・実用
    4.8
    1巻968円 (税込)
    自虐指向と破滅願望はどこから来るのか? 人間の狂気について考察する。 動物園の熊舎に身を投げた主婦、「葬式代がない」とアパートの床下に妻の遺体を埋めた夫、4匹の愛犬をつれて鉄道自殺を図った男──世の中には不幸や悲惨さを自ら選びとっているとしか思えない人たちがいる。不都合な現実に対処するために認知をゆがめ、率先して不幸に身をゆだねる奇妙な隣人。自虐指向と破滅願望がもたらすものは何か? 人間の狂気について考察する。解説 カレー沢薫 【目次】 第1章 理解しかねる隣人たち 不自然な人たち/ああ、そうですか/大おお晦みそ日かの電車/炎の人/微妙な違和感/おかしいのは誰か/猫町の正体/猫おばさんと四匹目の猫 第2章 奇妙な発想 奇矯な振る舞い 幸運の法則/運勢曲線/不幸の先取りについて(1)/不幸の先取りについて(2)/事故への誘惑/「いけないこと」が手招きする/失われた指/見当外れの事情/被害者意識依存症/これさえなければ……/これさえあれば……/ものごとのはじまり 第3章 悲惨の悦楽 不幸の安らぎ 熊に喰われる/虎と熊/二十六時間の誘拐/二人の女/素朴な疑問/近似値としての言葉(1)/近似値としての言葉(2)/安寧としての現状維持/床下の女房、ミイラの父親/呆気なさについて(1)/呆気なさについて(2)/虎に喰われる/活性化される不幸/結実する不幸 第4章 グロテスクな人びと 変人たち/狂気予備軍/供養する男/人格という概念/人間図鑑/現今におけるパーソナリティー障害の分類/奇人・変人・狂人/犬と一緒に昇天する人/グロテスクな人びと/予想もつかない願望や欲望 第5章 四半世紀後から振り返る 二〇〇〇年の空気と精神医学/三面記事の角度から/精神疾患と時代の相関/自著に解題を加えてみる(1)/自著に解題を加えてみる(2)/自著に解題を加えてみる(3)/ああすればよかったのに…… おわりに 文庫版あとがき 解説 カレー沢薫
  • ニッポンの思想 増補新版

    ニッポンの思想 増補新版

    ビジネス・実用
    4.8
    1巻968円 (税込)
    80年代の浅田彰・中沢新一・柄谷行人・蓮實重彦がもたらした知の衝撃、90年代における福田和也・大塚英志・宮台真司の存在感、ゼロ年代を牽引した東浩紀、テン年代と切り結ぶ國分功一郎と千葉雅也―。およそ半世紀にわたるこの国の思想と批評の奔流を一望したベストセラーに、二つの新章を加え更新して文庫化。
  • 既にそこにあるもの

    既にそこにあるもの

    小説・文芸
    4.8
    1巻1,496円 (税込)
    現代美術の閉塞状況を打破し続ける画家、大竹伸朗20年間のエッセイ。常に次の作品へと駆り立てる「得体の知れない衝動」とは? 「「既にそこにあるもの」という言葉は、あれから自分の中で微妙な発酵を繰り返しつつ、時に内側からこちらに不敵な笑みの挑発を繰り返す」。文庫化にあたり、新作を含む木版画30点、カラー作品、未発表エッセイ多数収録。
  • 青春怪談

    青春怪談

    小説・文芸
    4.8
    1巻946円 (税込)
    美男子で合理主義の青年、宇都宮慎一は商売で店を持つことにのめり込み、その婚約者、奥村千春はバレエの道を邁進している。二人には、早くに伴侶を亡くした親がおり、ある時、親同士をくっつけてしまおうと画策するが……。一方でつかず離れずの関係を続ける慎一と千春をうらやむ周囲の人間から、仲を引き裂こうと怪文書が届き、この二人にもドタバタ劇が訪れる!
  • 娘と私

    娘と私

    小説・文芸
    4.8
    1巻1,606円 (税込)
    文豪、獅子文六が「人間」としても「作家」としても激動の時を過ごした昭和初期から戦後を回想し、深い家族愛から綴られた自伝小説の傑作。亡き妻に捧げられたこの作品は、母を失った病弱の愛娘の成長を見届ける父親としての眼差し、作家としての苦難の時代を支え、継娘を育てあげ世を去った妻への愛、そして、それら全てを受け止める一人の人間の大きな物語である。
  • 岡本綺堂集 青蛙堂鬼談 ―怪奇探偵小説傑作選1

    岡本綺堂集 青蛙堂鬼談 ―怪奇探偵小説傑作選1

    小説・文芸
    4.8
    1巻1,023円 (税込)
    絶妙な筆致で読者を魅了する岡本綺堂。その代表作「青蛙堂鬼談」シリーズをはじめとする怪談の数々を収録する。綺堂が愛した江戸情緒や、農村、湯治場、戦場など、今や失われた風景のなかで、この世に残る未練・愛憎・因縁が引き起こす、恐しい出来事が、人びとの心に哀しくひびく――。
  • 井伏鱒二ベスト・エッセイ

    井伏鱒二ベスト・エッセイ

    小説・文芸
    4.7
    1巻1,012円 (税込)
    釣りと酒と将棋をこよなく愛し、95歳の長寿をまっとうした井伏鱒二。情緒的にならず、ユーモアと忍耐をつねにわすれず、しぶとくも愉しげに日々を送ることの秘訣を文章のうちに溶かし込んだ──。太宰治、牧野信一、青柳瑞穂などとの長い友情をシニカルにつづった人物評も収めた、日本語を読む歓びにのびのびと浸る精選集。
  • 世界は一冊の本 ――definitive edition

    世界は一冊の本 ――definitive edition

    小説・文芸
    4.7
    1巻858円 (税込)
    本を読もう。もっともっと本を読もう。世界という名の一冊の本を。「書かれた文字だけが本ではない。日の光り、星の瞬き、鳥の声、川の音だって、本なのだ」本を読みながら、私たちはあまりに多くの人と、言葉と、景色と出会い、別れていく。友の魂へ、母の魂へ、あるいは遠く離れた異国の魂へ。詩人がのこした祈りのための、そして人生を読み解くための傑作詩集。解説 岡崎武志
  • 新版 いくさ世を生きて ――沖縄戦の女たち

    新版 いくさ世を生きて ――沖縄戦の女たち

    終戦から33年が経過した1978年、著者・真尾は沖縄へ向かう。県民の四人に一人が犠牲になった地上戦に巻き込まれ、親を、子を、夫を、友を、尊厳を、あらゆるものを奪われた女性たちの痛みの記憶は、戦後なお静かに秘められていた。黙する声を聴き取ろうとする「己の罪深さ」を強く自覚し、それでも未来へ言葉を残す。祈りを届ける傑作ノンフィクション、待望の復刊。解説 吉川麻衣子(沖縄大学教授)
  • 快楽としての読書 海外篇

    快楽としての読書 海外篇

    小説・文芸
    4.7
    1巻1,067円 (税込)
    中身があって、面白くて、書き方が洒落ている。そして、その本をすぐに読みたくなる。それが丸谷書評の魅力だ。海外の傑作を熱烈に推薦した114篇。聖書とホメロスの新訳を味わい、中世フランスの村の記録に驚く。ナボコフ、クンデラ、エーコ、カズオ・イシグロ、そしてマルケス、バルガス=リョサの魅力を語り、チャンドラー、フォーサイスを楽しむ。書評傑作選第2弾。
  • 死の文化を豊かに

    死の文化を豊かに

    小説・文芸
    4.7
    1巻770円 (税込)
    誰もがいつかは迎える「死」。その瞬間は遅かれ早かれ必ずやってくる。鳥取市のホスピス「野の花診療所」でこれまでたくさんの人々の死に立ち会ってきた著者は、その経験をもとに、もっと「死」についてざっくばらんに語り合う文化があってもよいのではないか、と疑問や提案を投げかける。温かくそして謙虚に死と向き合う臨床医のしなやかなエッセイ。
  • 絶滅寸前季語辞典

    絶滅寸前季語辞典

    小説・文芸
    4.7
    1巻1,023円 (税込)
    「亀鳴く」春の夕暮れ、オス亀がメスを慕って鳴くという空想的季語。勿論亀は鳴かない。「毒消売」越後や越中から来る行商の薬売り。「夜這星」流星の別称。「竃猫」竃にもぐり、暖をとろうとする猫……季節感が大きくずれたり、風習が廃れたりして消えていくたくさんの季語。そんな「絶滅寸前」の季語たちの持つ豊饒な世界を紹介し、新しい命を吹き込む読み物辞典。
  • 〈狐〉が選んだ入門書

    〈狐〉が選んだ入門書

    小説・文芸
    4.7
    1巻814円 (税込)
    「入門書」とは、原典を理解するための補助をめざして書かれた本のことではない。ある分野やことがらを対象に、一般の読者向けに、平明な文章で書かれているというのは無論のことだが、「入門書」はその書物自体が一個の作品となっていなければならない。各分野の厳選された入門書を紹介する画期的な読書案内。
  • 岡本太郎の宇宙1 対極と爆発

    岡本太郎の宇宙

    20世紀を疾走し、屹立した芸術家、岡本太郎。その多面的な活躍は大きなセンセーションを巻き起こした。しかし彼の活動の軌跡は、さまざまな断片として人々の記憶にしまわれ、全体像を捉えるのは難しくなってしまった。はたして、岡本太郎とは何者だったのか―。遺された著作によって伝説と偶像を解体し、その存在の全貌に迫る、決定版著作集。1巻では「対極」と「爆発」というキーワードを手がかりに、若き日の詩文から、大阪万博参加への決意を記したテクストまで、生涯を貫く思想を掴みだす。
  • 笑ってケツカッチン

    笑ってケツカッチン

    小説・文芸
    4.7
    1巻748円 (税込)
    にせの連絡電話にだまされて雑巾長靴持参で登校し大笑いされた中学時代。“瞬間湯沸器”の父に対抗してのハダシの家出? テレビ局につとめてみればここはふしぎな世界、そもそもケツカッチンとは何ぞや。時間に追われながらも友あり旅ありおいしいものあり、たくみにゆとりを作っての、ちょっとうらやましい人生。
  • 表層批評宣言

    表層批評宣言

    小説・文芸
    4.7
    1巻1,155円 (税込)
    〈批評〉とは存在が過剰なる何ものかと荒唐無稽な遭遇を演じる徹底して表層的な体験にほかならない――どこまでも不敵な哄笑を秘めて蛇行する言葉の運動と、遊戯的な戦略に満ちた本書は「知」と「文学」の制度化=反制度化を徹底的にはぐらかすポレミカルな宣言集である。文庫版あとがき、およびその知られざる華麗な修業・遍歴時代を初めて明かした自筆年譜を附す。
  • 焔に手をかざして 新版

    焔に手をかざして 新版

    小説・文芸
    4.6
    1巻968円 (税込)
    一人暮しという “ぜいたく” 大正生まれの昭和育ち。 14歳から定年まで単身勤め上げた詩人が灯す小さな焔たち―― 生活をめぐるエッセイ集。 解説 田尻久子(橙書店店主) カバーデザイン 小川恵子(瀬戸内デザイン) カバー画 Donchi 「あと五、六年もすれば会社をやめなければならない、という年の暮れ。そこに建つはずのアパートの絵図をたよりに、夕暮れの建築現場を見に行った」──大正に生まれ、戦争を越えて大人になった。定年前になんとか求めた1DK、開いた窓から眺めた世界、綴った言葉、薫った記憶、自分のための自分の部屋に一人で暮す詩人の“ぜいたく”。生活を照らす傑作エッセイ、復刊。
  • デザインの仕事

    デザインの仕事

    ビジネス・実用
    4.6
    1巻902円 (税込)
    「好きなこと」を仕事にするとはどういうことだろう。それは、仕事という激しい作用と反作用のなかで、「好きなこと」を鍛えていくということだ。イラスト、デザイン、広告から装丁までと、様々な形で活躍する著者の仕事の哲学。新しいことをしたい、何かを作りだしたいと思っているすべての人に贈る。名インタビュアー木村俊介による聞き書き。
  • 御身

    御身

    小説・文芸
    4.6
    1巻836円 (税込)
    “誰かが私を三十万円で買ってくれないだろうか”OL矢沢章子は弟が作った不慮の借金を自分の身体を売った金で返済することを決意。結婚を考えた恋人に心の中で別れを告げ、知人の紹介で長谷川という会社社長と愛人契約を結ぶ。金銭による義務的な取引と割り切っていたはずが、関係を深めるうちに感情が変化していく。そして契約期間6カ月の終わりが近づき……。
  • 消えたい ──虐待された人の生き方から知る心の幸せ

    消えたい ──虐待された人の生き方から知る心の幸せ

    ビジネス・実用
    4.6
    1巻880円 (税込)
    精神科医である著者は、虐待された人たちが「死にたい」ではなく「消えたい」という表現で「自殺への欲求」を語ることに気付いた。そこには、前提となる「生きたい」がないのだ。彼らがどのように育ち、生き延びて、どんな苦しみを背負っているのかを、丁寧にたどる。そして、立ち直っていった経緯を明らかにする中で、人間の存在の不思議さと、幸せの意味に迫る。
  • 聞書き 遊廓成駒屋

    聞書き 遊廓成駒屋

    ある日、名古屋駅裏を歩いていた著者は、一軒の建物が取り壊されようとしている場に出くわす。それが中村遊廓の成駒屋だった。その場に残された家財道具を手掛かりに、著者は遊廓の実像を求めて、多くの人から聞取りを始める。大正から昭和の隆盛期、さらには売春防止法以後の関係者たちはどう生きていったのか。読書史上に残る名著文庫化。
  • トレヴァー短編選集1
    NEW

    トレヴァー短編選集1

    小説・文芸
    4.5
    1巻1,287円 (税込)
    英語圏最高の短編作家、トレヴァーの傑作集を刊行開始 中島京子 「胸に残るおかしさとこわさと切なさ、そして奥深さ。 巨匠の凄腕を堪能しました。」 小池昌代 「トレヴァーを読む。すなわち、深淵と刺し違える。」 西加奈子 「人間に起こりうる「全て」のことを短編で描き切るなんて、一体どのような魔法なのだろう。」 英語圏最高の短編作家と称されるウィリアム・トレヴァーの傑作集。すれ違う言葉が織りなすおかしく切ない一日を描いた「ケーキを食べて酔っぱらった日」、幻想の自己像に囚われた男の滑稽さをグロテスクにあぶりだす「レイモンド・バンバーとミセス・フィッチ」など、新訳4編を含む全8編収載。20分の読書が、読者の世界観を静かに反転させる極上の短編の詰め合わせ。 解説 栩木伸明 【目次】 ケーキを食べて酔っぱらった日 レイモンド・バンバーとミセス・フィッチ ミス・スミス 午後のダンスの集い アトラクタ 秋の日射し マルヴィヒルの形見 聖人たち 「本能的な小説家」登場──少し長めの訳者あとがき
  • リチャード・ブローティガン

    リチャード・ブローティガン

    小説・文芸
    4.5
    1巻1,177円 (税込)
    「あそこに腰かけてる金髪のジーンズ、もしかしたら……。 『アメリカの鱒釣り』の表紙の顔をしている!」 1973年、『アメリカの鱒釣り』を翻訳中だった著者は、 サンフランシスコの日本食堂で作家と偶然に知り合った。 それから10年と少し後、ブローティガンは自らの命を絶つ。 翻訳者にして友人であった著者が作家の人生と作品を描く44章。 『アメリカの鱒釣り』などでアメリカ、そして日本でも一世を風靡した作家リチャード・ブローティガン。「亡霊」となった少年時代、カリフォルニアへの旅立ち、作家としての成功と苦悩、日本での友情と孤独、ピストル自殺……翻訳者にして友人であった著者が、作家との思い出、家族・友人へのインタビュー、作品のすぐれた読解をもとに、その人生と文学をたどる。 解説 くぼたのぞみ
  • 一銭五厘たちの横丁

    一銭五厘たちの横丁

    戦後30年を前にした東京・台東区の下町で、著者は、戦時中に桑原甲子雄により撮られた「氏名不詳」の人びとを探して、ひたすら露地を歩き、家の戸をたたいた。そうして探し当てた彼らが語ったのは、戦場と横丁、それぞれに降りかかった「戦争」だった。写真の留守家族たち、一銭五厘のハガキで出征した横丁の兵士たちの戦中・戦後を記録したルポルタージュの名著。 解説 鶴見俊輔/児玉也一
  • されど魔窟の映画館 ――浅草最後の映写

    されど魔窟の映画館 ――浅草最後の映写

    下町風情あふれる浅草に残った旧作映画を上映する昭和レトロな映画館。じつは所謂「ハッテンバ」だった。しかも警察や消防が時には出動してくるなど場内はカオス状態。多額の借金を背負い、そこに映写係で勤務することになった著者が体験する疾風怒濤の日々。かつては映画館街として栄えた浅草から、ついに映画の光が消える日がやってくる……。文庫オリジナル/解説 鈴木里実
  • 父の乳

    父の乳

    小説・文芸
    4.5
    1巻1,716円 (税込)
    「私は、自叙伝を書くつもりはなく、自分のうちにある“父”を、書きたいのである」──獅子文六は横浜の裕福な貿易商の家に生まれるが、十歳のときに父親を失い、その悲しみはいつまでも消えなかった。この慕情は六十歳で授かった息子への強い愛情へ変わる。本作は獅子文六の少年期から青年期までと、そこから四十年をへた晩年の愛息との日々を描いた自伝的作品。解説 岩田敦夫
  • 世界マヌケ反乱の手引書 増補版 ――ふざけた場所の作り方

    世界マヌケ反乱の手引書 増補版 ――ふざけた場所の作り方

    ビジネス・実用
    4.5
    1巻946円 (税込)
    金持ち優先社会で働きまくるのはもう飽きた! 面白い店や場所でとんでもない人々と繋がり、楽勝で生きよう! 第1章は基本の仲間の作り方。第2章は儲からない店の開き方。第3章では国内&海外のオルタナティブスペースのやり方を紹介。第4章では独自のパスポートや通貨を作り国境を超えて祭りを行う。文庫版は25頁分増補、スペースリストも増強! 解説 柄谷行人、ブレイディみかこ
  • 老人は荒野をめざす

    老人は荒野をめざす

    小説・文芸
    4.5
    1巻946円 (税込)
    「不良定年」を標榜してから幾星霜。西行、芭蕉、きだみのる…「荒野をめざしたひとびと」を想いながら、今も歩み続ける日々。すぐ隣にある死を意識しつつ、亡くなった友を悼み、いっそ「死ぬ気」で生き切ってみようと自身も読者も励ます。終刊した「週刊朝日」で26年間続いた人気連載「コンセント抜いたか」最後の3年間より精選した老年エッセイの粋。文庫オリジナル。
  • 日本の台湾人 ――故郷を失ったタイワニーズの物語

    日本の台湾人 ――故郷を失ったタイワニーズの物語

    ビジネス・実用
    4.5
    1巻968円 (税込)
    戦前まで日本であった台湾。戦後政治に翻弄される台湾。政界、経済界、学界、そして芸能界、文芸分野まで、広く活躍する台湾出身者たちがつないできた日本と台湾の深い絆をたどる。蓮舫、安藤百福、羅邦強、ジュディ・オング、余貴美子、東山彰良、温又柔、辜寛敏とリチャード・クー、そして陳舜臣、邱永漢……。彼らのファミリーヒストリーから、日台関係の光と暗部を浮き彫りにする。
  • 水鏡綺譚

    水鏡綺譚

    著者にとって「自分の仕事の中で一番好きな漫画だった」という代表作。時は戦国の世、狼と行者に育てられ、立派な人間になるべく修行をする少年ワタルと、記憶をなくした少女・鏡子の物語。鏡子の家を探す旅の途中、護法童子、白比丘尼、外道丸……などによるさまざまな妖しい事件に出会う。そして、二人は……。完結版、待望の文庫化! 解説=南伸坊 推薦文=高橋留美子
  • 虐殺のスイッチ ――一人すら殺せない人が、なぜ多くの人を殺せるのか?

    虐殺のスイッチ ――一人すら殺せない人が、なぜ多くの人を殺せるのか?

    ビジネス・実用
    4.5
    1巻836円 (税込)
    ナチスのホロコースト、クメール・ルージュの大量殺戮、関東大震災の朝鮮人虐殺、インドネシア政権による虐殺、ルワンダ・フツ族のツチ族虐殺……、歴史を、世界を見渡すと、虐殺事件は繰り返し起き、あふれている。なぜごく普通の善良な市民が、同じように普通の人をいとも簡単に殺すのか、しかも大量に。キーになるのは、集団と同調圧力。集団が熱狂し変異して起きる虐殺のメカニズムを考える。
  • ふらり珍地名の旅

    ふらり珍地名の旅

    ビジネス・実用
    4.5
    1巻902円 (税込)
    「浮気」「見物」「瓦葺」「駅部田」「昼飯」「未明」……難読だったり、およそ地名とは思えない地名の数々。味あるそれら珍地名をたずねる旅に出る。地形図片手に、場所を眺め、地名を声に出して読み、土地の人と語り継がれる歴史や生活について話をする。珍地名と過去・現在・未来を生きる人の物語を辿る旅の記録。
  • 暗闇のなかの希望 ──語られない歴史、手つかずの可能性

    暗闇のなかの希望 ──語られない歴史、手つかずの可能性

    2003年、イラク戦争が始まった時期に、「希望を擁護する」ために本書は書かれた。あの時代は過ぎ去ったが、あらたな戦争が生じ、破壊的な気候変動が到来している。絶望と冷笑主義が残りつづける現代に、希望をもつことはいかに可能なのか。「希望は光を浴びた舞台の真ん中ではなく、周縁の暗がりにある」(本文より)。2016年に改訂され、直接行動と思想を往還する現代の名著を文庫化。
  • 世界はフムフムで満ちている ──達人観察図鑑

    世界はフムフムで満ちている ──達人観察図鑑

    小説・文芸
    4.5
    1巻880円 (税込)
    海女、石工、競馬評論家、コンビニ店長、左官、百貨店の販売員、ピアノ調律師……。スタッズ・ターケル著『仕事!』に憧れた著者が、街場の達人から仕事の極意を拾い集めた。ときに厳しく、ときにのんきな100の人生観が、それぞれの持ち場を明るく照らす。「長時間のインタビューからはこぼれ落ちてしまいそうな話を掬い取って煮詰めた、濃厚なダシのような本」
  • 神田神保町書肆街考

    神田神保町書肆街考

    ビジネス・実用
    4.5
    1巻2,134円 (税込)
    世界に冠たる古書店街「神田神保町」はいかにして出来上がったか。幕末から現代にまで至る一世紀半余、そこに蝟集した書店、出版社、取次、大学、語学学校、専門学校、予備校、映画館etc.の栄枯盛衰をさまざまな記憶と記録を召喚して描き出し、日本近代を育んだ“特異点”の全貌を明らかにした大著が、未来の“本の街”への扉を開く「文庫版あとがき」を増補して遂に文庫化!
  • すべての季節のシェイクスピア

    すべての季節のシェイクスピア

    小説・文芸
    4.5
    1巻902円 (税込)
    2021年、シェイクスピア全集、個人全訳を完結した著者は、翻訳を開始する直前、年間100本以上のシェイクスピア劇を観続けていた。代表的14作品を、演じられた舞台に即して「男と女の力学」「闇の中の輝き」「この世は仮装パーティ」等のテーマに分類し、掘り下げていく。シェイクスピア劇が10倍楽しくなるエッセイ。文庫化にあたり、全集最終巻「終わりよければすべてよし」についての書下ろしと全作品翻訳開始後のインタビューを加えた。
  • 金色青春譜 ――獅子文六初期小説集

    金色青春譜 ――獅子文六初期小説集

    小説・文芸
    4.5
    1巻946円 (税込)
    獅子文六の長編デビュー作で、魅力的な人物たちが恋とお金をめぐり繰り広げるラブコメディ「金色青春譜」他、「浮世酒場」「楽天公子」と雑誌『新青年』で発表された最初期の長編3作を収録。同時代の社会、風俗に〈恋〉〈仕事〉〈家族〉〈食〉を巧みに取り込み、誰もが楽しめる物語に仕立てる獅子文六の魅力が、ここに既に凝縮されている。その貴重な作品群が遂に文庫で甦る。
  • 増補 夢の遠近法 ──初期作品選

    増補 夢の遠近法 ──初期作品選

    小説・文芸
    4.5
    1巻1,034円 (税込)
    「誰かが私に言ったのだ/世界は言葉でできていると」――未完に終わった〈かれ〉の草稿の舞台となるのは、基底と頂上が存在しない円筒形の塔の内部である“腸詰宇宙”。偽の天体が運行する異様な世界の成立と崩壊を描く「遠近法」ほか、初期主要作品を著者自身が精選。「パラス・アテネ」「遠近法・補遺」を加え、創作の秘密がかいま見える「自作解説」を付した増補決定版。
  • ぼくたちに、もうモノは必要ない。 増補版

    ぼくたちに、もうモノは必要ない。 増補版

    ビジネス・実用
    4.5
    1巻836円 (税込)
    世界累計40万部のベストセラー(23カ国で翻訳)、待望の文庫化!読むとすぐに実践したくなる“手放す方法最終リスト”を増補して80のルールに。「手放すことは「得る」ことである・手放すことがすべての始まり・モノの時給を考える・永遠に来ない「いつか」を手放す・「ある」メリットが上回れば増やすetc.」。モノから解放されて自由に生きるために。
  • 万華鏡の女 女優ひし美ゆり子

    万華鏡の女 女優ひし美ゆり子

    1960年代後半、一人の少女が東宝から映画デビューを果たした。映画産業の斜陽化が指摘される時代、彼女はテレビの特撮ヒーロー番組『ウルトラセブン』のウルトラ警備隊アンヌ隊員を演じることになった。やがてフリーの女優として、1970年代にはセクシー映画や実録ヤクザ映画でも活躍する。いまも新たなファンを獲得し続ける、女優ひし美ゆり子がその全貌を隠すところなく語りつくす。
  • 嫌ダッと言っても愛してやるさ!

    嫌ダッと言っても愛してやるさ!

    小説・文芸
    4.5
    1巻946円 (税込)
    日本のパンクロックの元祖・遠藤ミチロウの第一エッセイ集。著者が自著の中でも最も愛した本。「この一冊で、あの(THE STALIN)デビューから解散まで(80~85年)自分が何を考えていたのか、あらゆる角度から手にとるようにわかるのだ」。破壊的で土着的。吉本隆明との83年の対談を収録。文庫化に際し、詩、未収録エッセイも収録。【※紙書籍版に含まれる歌詞は、本電子書籍には含まれません。】
  • 脇役本 増補文庫版

    脇役本 増補文庫版

    小説・文芸
    4.5
    1巻1,287円 (税込)
    旧作映画や往年の舞台で活躍した名脇役たち。かれらに関するたくさんの著書を古本の山から見つけ出す。知られざる素顔や、専門家顔負けの意外な分野での研究、波乱にとんだ生涯などを紹介する。加東大介、志村喬、古川緑波、芦田伸介、徳川夢声、浪花千栄子、伊藤雄之助、岸田森、若水ヤエ子など七十数人のバイプレーヤー、二百数十冊の本が大集合。単行本を大幅増補。
  • 断髪女中 ──獅子文六短篇集 モダンガール篇

    断髪女中 ──獅子文六短篇集 モダンガール篇

    小説・文芸
    4.5
    1巻814円 (税込)
    近年の再評価により注目を集める獅子文六作品だが、生前発表されていた短篇小説の多くは、現在は読むことができなくなっている。それらは戦前から昭和中期までに発表されながらも、今読んでもモダンでフレッシュな魅力を届けてくれる。本書は編者監修のもと表題作「断髪女中」を筆頭に“女性”が活躍する作品にスポットを当てた初文庫化作品多数のオリジナル短篇集。
  • この世は落語

    この世は落語

    小説・文芸
    4.5
    1巻946円 (税込)
    ノンキで愚かで愛すべきひとびとが登場する落語54作品の魅力を愛情溢れる筆致で語り尽くす。30年来の「落語ファン」である著者による最良の落語案内。登場人物を著者自身が描いたイラスト多数。
  • 食品サンプルの誕生

    食品サンプルの誕生

    ビジネス・実用
    4.5
    1巻858円 (税込)
    どんな田舎にも、どんなにさびれた商店街にも、必ず存在する食品サンプル。「見るメニュー」としてすっかり定着し、スパゲティを絡めたフォークが宙を浮いていても、日本人は不思議には思わない。世界中の誰も発想できなかったこの日本独自のメディアは、いったいいつ、なぜ生まれたのだろうか。その謎に迫った唯一の研究を文庫化。リーディングカンパニー「いわさきグループ」の協力を得て、製造工程もカラー口絵で細かく再現する。
  • その後の慶喜 ──大正まで生きた将軍

    その後の慶喜 ──大正まで生きた将軍

    ビジネス・実用
    4.5
    1巻836円 (税込)
    1867年、大政奉還を行った徳川慶喜は歴史の表舞台から姿を消し、1913年に没するまで時代との係わりを断って静かに暮らした。旧幕臣たちとの微妙な関係、狩猟や写真など多岐にわたる趣味、たくさんの子どもを作った家庭人としての側面、そして自分を追い落とした明治政府と皇族への感情。謎に包まれた「最後の将軍」の長い余生を第一人者が鮮やかに浮かび上がらせる。
  • 深沢七郎コレクション 流

    深沢七郎コレクション

    小説・文芸
    4.5
    1~2巻1,067円 (税込)
    『楢山節考』で登場し、文壇に大きな衝撃を与えた深沢七郎。『笛吹川』『言わなければよかったのに日記』など、独特の世界で知られる作家の作品コレクション。「流」の巻は小説を中心に収録。「東北の神武たち」「揺れる家」「千秋楽」「女形」「流転の記」「みちのくの人形たち」。解説・戌井昭人
  • 魚影の群れ

    魚影の群れ

    小説・文芸
    4.5
    1巻880円 (税込)
    津軽海峡を舞台に、老練なマグロ釣りの孤絶の姿を描く表題作。四国に異常発生した鼠と人間との凄絶な闘いの記録「海の鼠」。名人気質の長良川の鵜匠の苦渋を描く「鵜」など動物を仲立ちとして自然と対峙する人びとの姿を精密に描いた傑作小説四篇を収録した作品集。
  • 十六夜橋

    十六夜橋

    小説・文芸
    4.5
    1巻1,100円 (税込)
    不知火(しらぬい)の海辺に暮らす土木事業家の主と彼をとりまく三代の女たち。遊女、石工、船頭……人びとがあやなし紡ぎ出す物語は、うつつとまぼろし、生と死、そして恋の道行き――。第三回紫式部文学賞受賞作品。
  • ザ・ベスト・オブ・サキ(1)

    ザ・ベスト・オブ・サキ

    小説・文芸
    4.5
    1~2巻946~968円 (税込)
    「……サキの短篇はコッソリひとりで楽しみたい本に属する。おかしな奴に教えておかしなことでも言われたらせっかくの貴重な発見が安っぽくなって困るからだ」(A.A.ミルン)。残酷さとユーモア、とぼけた語り口、簡潔な文体で、心の暗部を描き出すサキ。新訳4篇を含む86篇を発表順に編集して2冊で贈るサキの決定版。本巻には、人間の醜聞を次々と暴く、言葉をしゃべる猫の話『トバモリー』をはじめ、『ハツカネズミ』『エズミ』など44篇収録。
  • 生き地獄天国 ――雨宮処凛自伝

    生き地獄天国 ――雨宮処凛自伝

    プレカリアート(不安定層)問題について運動、執筆し、注目される著者の自伝。激しいイジメ体験→ビジュアル系バンド追っかけ→自殺未遂→新右翼団体加入→愛国パンクバンド結成→北朝鮮、イラクへ→右翼をやめてから現在に至るまで。息苦しい世の中で死なないために。
  • 一家の主

    一家の主

    小説・文芸
    4.5
    1巻693円 (税込)
    夫と妻のこと、出産のこと、引越しのこと、勤務のこと、小説を書くこと……。この世のもろもろを引き受けながら、小説を書きつづける。それはなかなか楽ではない。生活と創作、両方にわたる喜び、悲しみ、ときに怒りもこみ上げる日々を、たくまざるユーモアとペーソスで綴る。作家・吉村昭のイマイチ時代を描く自伝的長編小説。
  • 悪魔はあくまで悪魔である ――都筑道夫恐怖短篇集成(1)

    悪魔はあくまで悪魔である ――都筑道夫恐怖短篇集成

    小説・文芸
    4.5
    1~3巻1,397~1,496円 (税込)
    「なんでも三つ願いごとをかなえます」悪魔の誘いに応じた男を待ちうける出来事とは……。悪魔に見込まれた男の“取りひき”を描く表題作ほか、切れ味鋭い恐怖短篇の傑作を全3冊にまとめるシリーズ第一弾。
  • 童話集 銀のくじゃく

    童話集 銀のくじゃく

    小説・文芸
    4.5
    1巻550円 (税込)
    みどり色のくじゃくを織ってほしいと注文を受けたハタおりの若者は、銀のくじゃくを織りたくなって……。表題作「銀のくじゃく」ほか「あざみ野」「熊の火」など、美しいもの、かなわぬものにあこがれてうつろう人の心を、香り高い幻想にしたてた、七つのメルヘン。書き下ろし作品「火影の夢」「青い糸」所収。
  • 再読だけが創造的な読書術である

    再読だけが創造的な読書術である

    ビジネス・実用
    4.4
    1巻968円 (税込)
    読書猿氏推薦 「再読せよ。一生かけて読む本に、あなたはすでに出会っている」 本を繰り返し開くことは、自分自身と向き合うこと。 既知と未知のネットワークを作りかえる読書論! ――現代に生きるわたしたちはえてして「新しいもの」を はじめとする刺激の強いものを求めがちです。 自分は何を大事にしているのか、 それを大事にしたい自分は何なのか、 こういった問いをおろそかにしたまま 強い刺激だけを追い求めていけば、 行き着く先はバーンアウトに他ならないでしょう。 より多く、より新しく、より生産的な読書に駆り立てられてはいないか。「多読という信仰」を相対化し、より深く読むために、自分ならではの時間を生きるために──。読書を通じて直面する「わからなさ」を洗練させることで、既知と未知のネットワークは創造的に再構築されていく。情報環境にあらがい、自律的な読書のありかたを提案する再読入門! 解説 木澤佐登志 【目次】 第一章 再読で「自分の時間」を生きる 第二章 本を読むことは困難である 第三章 ネットワークとテラフォーミング 第四章 再読だけが創造的な読書術である 第五章 創造的になることは孤独になることである おわりに 解説 書物の生態系のなかで生き続けるもの 木澤佐登志
  • 風に吹きはらわれてしまわないように

    風に吹きはらわれてしまわないように

    1979年夏、44歳の「作家」が、1940年代のアメリカ・オレゴン州での少年時代を振り返る。貧困の中での生存と気晴らし、池の端にソファやランプなど家具を並べて釣りをする夫婦、22口径の拳銃が起こす悲劇、少年の心に落とされた影……。幻想的な光景と死の匂い、風に吹きはらわれてしまいそうな人びとの姿を物語に描き、作者が生前最後に発表した小説。1985年に刊行され品切れとなった後、傑作と評価されながら入手困難となっていた『ハンバーガー殺人事件』を原題に沿って改題、訳者があらたに訳しなおし、復刊文庫化。
  • 裸足で逃げる ――沖縄の夜の街の少女たち

    裸足で逃げる ――沖縄の夜の街の少女たち

    ビジネス・実用
    4.4
    1巻946円 (税込)
    打越正行『ヤンキーと地元』とともに沖縄の語り方を変えた、比類ない調査の記録。 累計3万部超の傑作に、13000字の文庫書きおろし「十年後」をくわえた決定版。 それは、「かわいそう」でも、「たくましい」でもない。この本に登場する女性たちは、それぞれの人生のなかの、わずかな、どうしようもない選択肢のなかから、必死で最善を選んでいる。それは私たち他人にとっては、不利な道を自分で選んでいるようにしか見えないかもしれない。上間陽子は診断しない。ただ話を聞く。今度は、私たちが上間陽子の話を聞く番だ。この街の、この国の夜は、こんなに暗い。 ――岸政彦(社会学者) 沖縄に戻った著者は、風俗業界で働く女性たちの調査をはじめる。ひとり暴力から逃げて、自分の居場所をつくっていく──彼女たちの語った話は著者の手で書き起こされ、目の前で読み上げられ、自己の物語として了解されていく。沖縄の話であり世界の話でもある、比類ない調査の記録である。
  • 歌うように伝えたい

    歌うように伝えたい

    小説・文芸
    4.4
    1巻858円 (税込)
    今、ここに生きている。俳優・塩見三省が病を経て、ままならない身体で懸命に生きた10年間の絶望と希望を真摯に綴る。大幅改稿して文庫化! 2014年、突然の病に倒れ、絶望を味わった。しかし著者は立ち上がり、苦しいリハビリを経て、元の世界に復帰した。そして、書き始めた。今までに出会った素晴らしい仲間たち、ともに病と闘った人々、ままならぬ身体と生きること、大切な仕事……本書は俳優である著者が自らの言葉で真摯に語り、文筆家として開花したエッセイ集である。大幅な改訂を経て、待望の文庫化。解説 川本三郎
  • るきさん

    るきさん

    小説・文芸
    4.4
    1巻649円 (税込)
    のんびりしていてマイペース、だけどどっかヘンテコな、るきさんの日常生活って? 独特な色使いが光るオールカラー。ポケットに一冊どうぞ。
  • 羊の怒る時 ――関東大震災の三日間

    羊の怒る時 ――関東大震災の三日間

    小説・文芸
    4.4
    1巻902円 (税込)
    1923年9月1日11時58分32秒、関東大震災が発生。関東一帯の大地が激動し、東京は火の海になった。突然起こった惨禍に、人々は動揺し、流言蜚語が発生。「朝鮮人が暴動を起こす。火をつける」というデマにより、多くの朝鮮人が虐殺された。自らの衝撃的な体験をもとに書かれ、震災の翌年から連載が開始された記録文学の金字塔。巻末に石牟礼道子によるエッセイを収録。
  • 台所から北京が見える ――36歳から始めた私の中国語

    台所から北京が見える ――36歳から始めた私の中国語

    小説・文芸
    4.4
    1巻902円 (税込)
    36歳で著者が中国語を学び始めたとき、人は「ハダシでアルプスに登るようなものだ」「やめろ」と言った。「語学は若いうちに始めるほうがいい」かもしれない、しかし…。有言実行。学習を開始し4年、40歳で通訳になり、生涯中国語を仕事にした著者が、語学没頭の日々、効果的な学習法、人との出会い、言葉や文化の魅力を語る。語学学習者、必読の名著。新たに1章を増補。
  • 虚妄の成果主義 ──日本型年功制復活のススメ

    虚妄の成果主義 ──日本型年功制復活のススメ

    ビジネス・実用
    4.4
    1巻792円 (税込)
    長引く不況によって、なぜか日本型人事システムが攻撃され、「年俸制」や「成果主義」が新たな活力を与えるとして競って導入された。しかしその結果、多くの企業で職場が荒廃し、機能不全が生じている。そもそも日本の経済成長を支えたのは「賃金による動機づけ」ではなく、仕事の面白さで報いる「仕事の報酬は次の仕事」というシステムであり、それが適材適所につながったのである。成果主義の実態を改めて検証し、日本型年功制の可能性を展望する。

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