レベッカ・ソルニットの作品一覧
「レベッカ・ソルニット」の「ウォークス 歩くことの精神史」「オーウェルの薔薇」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「レベッカ・ソルニット」の「ウォークス 歩くことの精神史」「オーウェルの薔薇」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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小説・文芸
Posted by ブクログ
心底今読まれるべき本だなぁと思うし、自分の考えとも通じる部分が多くてふむふむと読んだ。
不確実でともすれば絶望すべき事態に溢れた世界、この世界でそれらに耐えて今を生きろというのは簡単で、同時に酷だ。それを駆動する礎となるべきものが「希望」になる。希望は未来に対する想像力であり、自分の力に対する確かな信頼であり、そしてこの現実に起こる数多の事象をそのまま受け入れて学びとる静かな視座でもある。絶望的で汚い現実も、その奥底で得られたあまりにも小さくしかし確実な勝利を見逃さない目線である。
僕は母親からことあるごとに、僕を身籠っているときにテレビで見た9.11のニュースの話を聞かされてきた。それは確かに危機の時代と大きな破滅を告げてもいたが、同時に多くの平凡な英雄たちが産声を上げた瞬間でもあったのだと、気付かされた。世界は確かに悪に満ちている、けれど善もあったし、あり、これからもあるだろうという希望の燃料たちが、本書の中には満ち溢れている。
Posted by ブクログ
461P
4950円
これ買った。80人所属するハイキングサークルやってたんだけど、月1で同じ山を違う季節で1年間歩き続けたんだけど、その時に歩くという行為が全ての始まりのような気がして、歩く事そのものについて興味が出た。面白そう。
レベッカ・ソルニット(Rebecca Solnit)
1961年生まれ。作家、歴史家、アクティヴィスト。
カリフォルニアに育ち、環境問題・人権・反戦などの政治運動に参加。1988年より作家活動を始め、環境、土地、芸術、アメリカ史など多分野に20を越す著作がある。代表作にエドワード・マイブリッジ伝 River of Shadows(2004、全米批評家協会賞)、旅や移動をめぐる思索 A Field Guide to Getting Lost(2005)、ハリケーン・カトリーナを取材した A Paradise Built in Hell(2009、邦訳『災害ユートピア』)、新語「マンスプレイニング」とともに話題を呼んだ Men Explain Things To Me(2014)など。美術展カタログや雑誌への寄稿も多数。
「また逍遥するアリストテレスからニューヨークやパリの放浪詩人に至るまで、歩くことは思惟と創作の方法となってきた。作家や芸術家や政治思想家そのほかの人びとに、歩くことは仕事を触発する出会いと体験をもたらし、同時にその構想を育てる空間ともなってきた。仮に偉大な知性を備えた男性たちの大半が世界を思い通りに移動することができなかったとしたら、そこから何が産み出されることになったのかは知る由もない。思い描くことができるだろうか、屋内にひきこもったアリストテレスやフルスカートを身につけたジョン・ミューアを。」
—『ウォークス 歩くことの精神史』レベッカ・ソルニット著
「日焼けがステータス・シンボルになったのは低所得者層の多くが農場から屋内の工場へ移り、褐色の肌が労働時間ではなく余暇のゆとりを意味するようになったためだ。」
—『ウォークス 歩くことの精神史』レベッカ・ソルニット著
Posted by ブクログ
反グローバリズムや反差別や気候変動への対応などの社会運動を行う上での希望とはどう考えるべきか、筆者の考えがまとめられている。
過去の社会変革に目を向けると、発生は往々にして周縁から始まって、予期できない様々なプロセスを経て進んでいる。そして、過去に行われた社会変革の成果は現代の視点では常識になっていることもあり成果自体が忘れられている。だから、今は成果に結びついていないように見えても、過去の先人たちの成果を思い出し、未来の可能性を信じて、目の前の社会運動に当たっていくそのこと自体が希望である、という事が繰り返し細かい章立ての中で、たくさんの参考文献をもとにパワフルに語られている。
この本はブッシュ再選のショックを受けて書かれたエッセイがもとになっているらしいが、2025年の今はトランプが大統領に就任して、この本に書かれている事と逆行していくニュースばかり目にする中で、重要性が増しているのではないかと読みながら感じた。