作品一覧

  • 言葉を失ったあとで
    4.5
    1巻1,870円 (税込)
    「聞く」の実際。アディクション・DVの第一人者と、沖縄で社会調査を続ける教育学者。それぞれの来歴から被害/加害をめぐる理解の仕方まで、とことん具体的に語りあった対談集。
  • 別冊NHK100分de名著 フェミニズム
    4.5
    1巻990円 (税込)
    「生きづらさ」を乗り越えるために 「100分deフェミニズム」(2023年1月2日放送)が待望の書籍化! 『伊藤野枝集』『侍女の物語』から『心的外傷と回復』『男同士の絆』まで。豪華著者陣が名著の核心を読み解きながら、フェミニズムの真価を語りつくす。未放送のトピックも収載し、新たな取材も加えた決定版!
  • 海をあげる
    4.3
    おびやかされる、沖縄での美しく優しい生活。幼い娘を抱えながら、理不尽な暴力に直面してなおその目の光を失わない著者の姿は、連載中から大きな反響を呼んだ。ベストセラー『裸足で逃げる 沖縄の夜の街の少女たち』から3年、身体に残った言葉を聞きとるようにして書かれた初めてのエッセイ集。
  • 裸足で逃げる 沖縄の夜の街の少女たち
    4.4
    それは、「かわいそう」でも、「たくましい」でもない。この本に登場する女性たちは、それぞれの人生のなかの、わずかな、どうしようもない選択肢のなかから、必死で最善を選んでいる。それは私たち他人にとっては、不利な道を自分で選んでいるようにしか見えないかもしれない。 上間陽子は診断しない。ただ話を聞く。今度は、私たちが上間陽子の話を聞く番だ。この街の、この国の夜は、こんなに暗い。 ――岸政彦(社会学者) 沖縄の女性たちが暴力を受け、そこから逃げて、自分の居場所をつくりあげていくまでの記録。

ユーザーレビュー

  • 裸足で逃げる 沖縄の夜の街の少女たち

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    なんで少女たちは裸足で逃げなければならなかったのか。沖縄に限った話じゃなくて、私たちにもきっと関係がある。
    援助者である上間さんに少女たちが会えたことにほっとする。人生の中で、信頼できる人に会えること、その人からやさしい言葉をかけられることが、その後のしんどい出来事に立ち向かう力になるんだと思う。

    0
    2025年10月20日
  • 裸足で逃げる 沖縄の夜の街の少女たち

    Posted by ブクログ

    沖縄に生きる女性たちにとっての日常的な選択、あるいは選択肢さえも見当たらない、その実態を描く。ショッキングな内容だが、読んでいて最初に流れ込んでくる感情は悲しみ。二胡の響きのようなものが通底する文章。

    0
    2025年10月14日
  • 海をあげる

    Posted by ブクログ

    p240 この海をひとりで抱えることはもうできない。だからあなたに、海をあげる。

    この最後の1行は、「助けて」という叫びだと感じた。
    だから、私は沖縄の海をもらわなくてはならない。
    旅行でたまに訪れる遠くの観光地としてではなく、自分の故郷のように。
    そしてそれは、沖縄だけでなく、
    福島であり、ガザであり、ウクライナでもある。
    頑張って頑張ってももうこらえきれない、抱えきれない人たちの苦しみを、安全な所にいる私たちは自分事として受け取り、行動を共にしていく義務があると思う。

    0
    2025年10月12日
  • 海をあげる

    Posted by ブクログ

    1972年(S.47)に沖縄は本土復帰を果たした。
    「その後沖縄はどうなったか?」普天間で暮らす著者が現状を綴ったエッセイです。幼い娘を持つ母の思いも伝わってきました。

    息が詰まるような書き出しでした。
    「食べられなくなるほどの苦しみ」を受けた彼女が書く作品を、最後まで読まなければならないと思いました。

    美しい沖縄の海。人は海に住む生きものと暮らし、亡くなればまた海に帰っていく。
    シマ(今帰仁村)では、祖父の遺骨をお墓に納めた後、海に入り、海の彼方(ニライカナイ)に皆で声をかける。
    旧暦の12月8日には、家族の健康や無病息災を願い、ムーチー(鬼餅)を作る。
    沖縄に残る風習は親から子へと受け

    0
    2025年10月08日
  • 海をあげる

    Posted by ブクログ

    ご飯が好きな沖縄で暮らす母と娘の話かな〜くらいに読み始めたら全然違った。心にガツンと来る内容だった。

    沖縄と聞けば、旅行、青い海、リゾート、バカンスといったイメージばかり。SNSでもそういう明るい沖縄の姿しか見かけない。でもこの本を読んで、中学の修学旅行で初めて訪れた沖縄のことを思い出した。初めての沖縄の記憶は、戦争、白百合学徒隊、防空壕、、、そんな重い思い出ばかり。大人になってリゾートとして沖縄に行くいくようになってからは、その部分をすっかりと置き去りにしていた。

    どうしても身近にない出来事は、日常の中でリアルには感じにくい。でも、この本をきっかけに、あの暗い防空壕の中で感じたことを思い

    0
    2025年09月11日

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