海をあげる

海をあげる

1,650円 (税込)

8pt

おびやかされる、沖縄での美しく優しい生活。幼い娘を抱えながら、理不尽な暴力に直面してなおその目の光を失わない著者の姿は、連載中から大きな反響を呼んだ。ベストセラー『裸足で逃げる 沖縄の夜の街の少女たち』から3年、身体に残った言葉を聞きとるようにして書かれた初めてのエッセイ集。

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海をあげる のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    p240 この海をひとりで抱えることはもうできない。だからあなたに、海をあげる。

    この最後の1行は、「助けて」という叫びだと感じた。
    だから、私は沖縄の海をもらわなくてはならない。
    旅行でたまに訪れる遠くの観光地としてではなく、自分の故郷のように。
    そしてそれは、沖縄だけでなく、
    福島であり、ガザ

    0
    2025年10月12日

    Posted by ブクログ

    1972年(S.47)に沖縄は本土復帰を果たした。
    「その後沖縄はどうなったか?」普天間で暮らす著者が現状を綴ったエッセイです。幼い娘を持つ母の思いも伝わってきました。

    息が詰まるような書き出しでした。
    「食べられなくなるほどの苦しみ」を受けた彼女が書く作品を、最後まで読まなければならないと思いま

    0
    2025年10月08日

    Posted by ブクログ

    ご飯が好きな沖縄で暮らす母と娘の話かな〜くらいに読み始めたら全然違った。心にガツンと来る内容だった。

    沖縄と聞けば、旅行、青い海、リゾート、バカンスといったイメージばかり。SNSでもそういう明るい沖縄の姿しか見かけない。でもこの本を読んで、中学の修学旅行で初めて訪れた沖縄のことを思い出した。初めて

    0
    2025年09月11日

    Posted by ブクログ

    真藤順丈さんの『宝島』と並行しながら読んでいたのですが、両作品から、己の無知さや無関心さをひしひしと痛感させられました。
    無意識に基地を押し付けている。これを差別と言わずに何と言うんだ?
    そう訴えかけられているようで、どちらも読んでいて終始苦しかった。
    本島に生まれ、基地のない場所で暮らす自分こそ、

    0
    2025年08月15日

    Posted by ブクログ

    上間さんが書いたものは、本当に俺の感情を強く揺さぶる
    以前に読んだ本もそうだった

    最後の「海をあげる」もとてもよかった
    内容からいうと、よかったなんて感想が出てくるはずないのだけれど
    そうです、わたし(たち)は海をもらわなければいけないんです

    0
    2025年04月16日

    Posted by ブクログ

    思いのほか、すっと読めました。
    今まで何度も手に取りながら読めなかったのは何故だったんだろう。
    あたたかくて、悲しくて、痛くて、愛おしい、あらゆる感情がぎゅっと詰まった一冊でした。

    沖縄の現実に胸が苦しくなり、娘さんの存在にふわりと緩みました。

    沖縄が背負わされているものを、沖縄以外の地に住む私

    0
    2025年03月28日

    Posted by ブクログ

    何を言えばいいかわからない。読むべき。読ませたい。読んでほしい。娘をかわいいと思うすべての人が。小さな女の子のかわいさを愛するひとが。沖縄で暮らすということが、女であるということが、女が娘を育てるということが、差別の中に暮らし、育てるとはどういうことなのかを。想像させてくれたし、想像させられてしまっ

    0
    2024年12月20日

    Posted by ブクログ

    本土に出るには飛行機に乗らないといけなかったり、好きなアーティストのグッズを買うのに高い送料を払ったり、本土の人と明らかに経験できることが違ったりで、正直沖縄で生まれ育ったことに対してそこまでいいなと思ったことはなかった。
    だけどこの本を読んで、沖縄に生まれたというアイデンティティを大切にするべきだ

    0
    2024年12月02日

    Posted by ブクログ

    ほんとうに、これは読むことのバトンを渡したいと思う本だ。
    沖縄で小さな娘の成長を見守りながら描かれたエッセイ、という形で届けられた、優れたノンフィクション。
    柔らかな感受性の中に、きちんとした芯が感じられて、言葉がすーっと入ってくる。
    生活と人柄のぬくもりが伝わる、いいエッセイだなと思う。
    上間さん

    0
    2024年11月04日

    Posted by ブクログ

    真っ直ぐに響いてくる言葉に胸を突き刺される想いだった。沖縄が凝縮されている本。穏やかな救いもあるけど、自分の能天気さ無自覚さを突きつけられもした。

    0
    2024年11月03日

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