海をあげる

海をあげる

1,540円 (税込)

7pt

おびやかされる、沖縄での美しく優しい生活。幼い娘を抱えながら、理不尽な暴力に直面してなおその目の光を失わない著者の姿は、連載中から大きな反響を呼んだ。ベストセラー『裸足で逃げる 沖縄の夜の街の少女たち』から3年、身体に残った言葉を聞きとるようにして書かれた初めてのエッセイ集。

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海をあげる のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2024年04月10日

    怒り、悲しみ。若い女性と沖縄に押し付けられる差別の構造。ミクロでもマクロでも。

    ただただ呼吸が苦しい。


    離婚に際して、駆けつけてくれた2人の友人と料理に胸が熱くなった。

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    Posted by ブクログ 2023年12月02日

    この国で、女性という形態で生きていくということはとても厳しくて、ただただ涙を流してフラワーデモの登壇者の話を聞いている、と書く著者。
    裸足で逃げる、と間違えて買ってしまったようだが、これはこれで、すごい。最初の章で夫も友達に裏切られ別の友達に支えられ、自分が始めた悪い出来事ではないのに、自分への向き...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年11月24日

    東京で暮らす私は、夜空を見上げることが好きだ。明るい街灯の中でも控えめに光る月や星はとても綺麗で、見たことのない銀河を想像し、幸せな気分になる。また、お昼にふと見上げた空に飛行機が飛んでると、元CAの母を持ち、旅行が大好きな私は思わず、パシャリと写真を撮る。

    一方で、沖縄では様子が全く異なる。大き...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年10月17日

    沖縄。性暴力。基地。すべてと向き合い、共に歩む筆者。
    ☆この海を1人で抱える事はもうできない。だからあなたに、海を上げる。
    ☆あたりに咲く花を両耳につけて、私の娘はくるくるくるくるそこで回る。時間に追われながら会場に向か私は端を持たない。あなたが私の花だと娘を見る。
    ☆これからあなたの人生にはたくさ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年10月12日

    まず装丁がキャンバスみたいで素敵だなと思った
    少し文章が分かりづらい点があったが、どの話もそれぞれの問題についてため息をつきながら考えさせられる内容だった
    著者の聞き取りから沖縄や若年出産、性加害の内情を知り深く学びたいと思った

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    Posted by ブクログ 2023年10月08日

    ノンフィクション大賞を取った本で、著者は沖縄の未成年の少女たちの調査に携わってる方、というくらいの前情報だけで読んだけど、めちゃくちゃくらいました。ものすごいものを読ませていただいた。

    まず最初の離婚の話で引き込まれて、それから娘さんにぶっかけうどんの作り方を教えてあげた時に伝えたかったという言葉...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年09月18日

    自伝的ノンフィクションとでも言うのでしょうか。

    自身の生い立ちと、それをルーツとした沖縄が抱
    える基地問題を始めとした様々な社会問題が詳細
    に綴られています。

    例えば辺野古の土砂埋め立て問題について。

    関東で言えば、富士五湖を埋め立てるよなものだ
    ろうか。それとも湘南海岸だろうか。

    それを想...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年08月10日

    離婚して,東京から沖縄へ,再婚して風花ちゃんが生まれてなど個人的なことと,聞き取り調査した10代で母親になった風俗業界の女性たち,沖縄の基地に絡んでの米兵の強姦殺人の多さ,騒音,辺野古移転問題などを取り上げていて,無責任な日本人として恥ずかしく思わされた.
    「私の絶望とたくしたそういう意味での『海を...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年07月29日

    沖縄現地の人がどのように日々を見ているのか、少しだけ理解することが出来たのかな、と思います。海が綺麗、ご飯が美味しい、人が優しい、そういう部分だけで沖縄を観光するのではなくもっと根の部分、背けたくなるような現実を知り、その上で足を運ぶことで深く受け止めることができるのではないかと。

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    Posted by ブクログ 2023年07月23日

    美しい文章で綴られる日常(とその延長)の内側には、祈り、怒り、諦念(と簡単に称してしまうのも大変おこがましいですが)、膨大な量の想いが込められて、その想いを取りこぼさないよう、一文一文噛み締めながら、託されながら、読みました。『裸足で逃げる』も読もう。

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