神崎宣武の一覧
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ユーザーレビュー
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下手な小説よりもドラマチック!
気の遠くなるような丁寧な
聞き取り調査が、売買春の実態や
そのまわりの人間関係を描き出す。
著者も書いているが、
個性的でアクの強い人たちと
心を通わせる姿勢が、
難しい主題をここまで魅力的な本に
したのだと感じた。
Posted by ブクログ
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私自身の古事記についての知識が浅く、いまいち理解ができないところもあったがとても面白かった。
時代とともに神々も進化していく、寛容な時代があったのだなととても癒された。
吉備津彦命と倭建命の章は、元ネタをなんとなくだが知っていたので理解しながら読めて大変面白かった。
古事記と日本書紀は完全に別物
...続きを読むだと思っていたので、古事記がさらに編纂されたものが日本書記と知って驚いた。この辺りの知識をつけたい。
山幸彦の章で、お産の立会いが昔はタブーだったと知り驚いたとともに、その理由が
p92「妊婦の健康を維持するための隔離であった。家事からも夫の世話からも解放された。」とあり、現代でもタブーにした方が妊婦さん休めるのではないかな?と思ったりした。
また、著者の遊廓成駒屋を拝読し人柄に惹かれこの本を手に取ったので、ひめを比売と書くことに興味が湧いた。なぜ売るの字が使われたのかしら。
原始信仰から西洋では一神教に日本では自然信仰を残しつつ神仏習合と地域の来訪神の多様な信仰へ
島国と島続きの違いなのかわからないがこの違いが気になっていたので、終章で西洋では土着の来訪神がキリスト教と融合して伝わったのではないかとあり、なるほどなと思った
伝わる宗教もその土地や国との相性によるのかな?と思ったり
古事記をちゃんと理解してからもう一度読もうと思う。
Posted by ブクログ
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遊郭についてネットでしか情報収集をしてこなかったので、本を読んで理解したいと思って手に取った一冊
とてもわかりやすく驚いた。
いつの時代も吉原遊郭が最大だと思っていたので、中村遊郭(存在も本書で知った)が最大だった時期があると読み驚いた。
また、娼妓の人たちは遊郭から外に出て買い物に出れると思っ
...続きを読むていたのだがそうではなく遊郭内に商人が来て通常の倍以上の値段で売ってきたと知り驚いた。何故借金をなかなか返せないのだろうと思っていたが、そういうカラクリがあったとは…娼妓たちを縛り付けておくためとはいえエゲツないことするなと…
ただ、途中でお秀さんが言っていた、普通の会社も社長や取締役の接待会食費は経費から落ちるし働いた分の給与が全部もらえるわけではないというのは確かにそうだなと思った。割合はエゲツないけど…
お秀さんと著者がページを追うごとに砕けた感じになっていくのは、解説の井上さんがおっしゃっていたように著者と一緒に旅をし話を聞きに行っている気になりなんだかほっこりした。
p126で「そういった娼妓たちの心情を哀れとみるか、それともしたたかとみるか、それこそ所詮は部外書の淡い感傷というものかもしれない」という一文がとても胸に残った。
その時代、その場所で生きたものにしかわからない感情や空気があり、そのことを人に話す時点できっとフィルターにかけて言語化すると思うので、本当のところは当事者にしかわからない。
遊郭でしか生きれなかった人も遊郭にいったことで亡くなった人も遊郭外の世界と同じようにいるんだろうなと割合はもちろん違うと思うが。
売春が何故悪いのか、遊郭の成り立ちなど疑問に思うことが増えた。
中盤で「遊郭残酷物語」にはしたくないといっていた著者の人間性と文章に惹かれたので他の本も読んでみたいと思う。
遊郭の一部ではあるが僅かながら理解することができたのでとても良い本だった。
Posted by ブクログ
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民俗学者にして神主の神崎宣武氏による地元備中高原の村の民俗エッセイ。30年ほど前に書かれたものの再刊だが、当時の村の人々の姿が見事にとらえられている。これは貴重な記録であり、読んでも面白い。備中神楽、中世の姿をとどめるような村、神仏習合的なものも残されているなど大変興味深い。さらにその場所が美星町で
...続きを読むあり、星好きとしては思わず乗り出してしまう。たとえ美星は美山と星田の合併でたまたま付いた名前だとしても、それをもって村おこしをしているのだし。
しかしこの本に書かれている地域や家々などの祭りは今はどうなっているのだろう?気になるところではある。神崎さん続きを書いてくれないかなあ。
ちなみに現在4巻まで刊行されているゆうきまさみ氏のマンガ『新九郎奔る』(とても面白くなってきている)の今の舞台は美星町と同じ岡山県井原市である。なんと早雲の里荏原という駅もある。美星とはちょっと離れてはいるけど。
それぞれ気になる場所なのでいずれは行ってみたいものだ。
Posted by ブクログ
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興味深く読んだ
私は女性ですが、前から遊廓に興味があったので興味深く読ませてもらいました。
性病検査の事は衝撃的でした。なんか気持ちがすごく暗くなりました。
色々と当日の生の声を集めたり、著者もかなり大変だったと思いますが、当時の遊廓の内部を覗くことが出来る貴重な本だと思いました。
のんの
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