聞書き 遊廓成駒屋

聞書き 遊廓成駒屋

825円 (税込)

4pt

4.6

ある日、名古屋駅裏を歩いていた著者は、一軒の建物が取り壊されようとしている場に出くわす。それが中村遊廓の成駒屋だった。その場に残された家財道具を手掛かりに、著者は遊廓の実像を求めて、多くの人から聞取りを始める。大正から昭和の隆盛期、さらには売春防止法以後の関係者たちはどう生きていったのか。読書史上に残る名著文庫化。

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聞書き 遊廓成駒屋 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2021年10月24日

    下手な小説よりもドラマチック!
    気の遠くなるような丁寧な
    聞き取り調査が、売買春の実態や
    そのまわりの人間関係を描き出す。
    著者も書いているが、
    個性的でアクの強い人たちと
    心を通わせる姿勢が、
    難しい主題をここまで魅力的な本に
    したのだと感じた。

    0
    購入済み

    興味深く読んだ

    2020年06月17日

    私は女性ですが、前から遊廓に興味があったので興味深く読ませてもらいました。
    性病検査の事は衝撃的でした。なんか気持ちがすごく暗くなりました。
    色々と当日の生の声を集めたり、著者もかなり大変だったと思いますが、当時の遊廓の内部を覗くことが出来る貴重な本だと思いました。

    0

    Posted by ブクログ 2018年02月08日

    民俗学のひとが書いた本で、割と価値観中立、情報よくまとまっていた。
    学術的な正確性を期すべく参考文献等をつけようとしたが、断念したらしい。一般向けの書籍としては、それでも良いかと考え、星5とした。

    価値観中立とはいえ、『遊郭のくらしってどういう風だったのだろう』という事実の聞き取り内容には、やはり...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2017年03月26日

    ・以前から名古屋の中村遊郭がどこにあつたか気になつていゐた。このご時世、インターネットでちよつと検索すればすぐに分かりさうなものだが、それもせずにゐた。そんな時、神崎宣武「聞書き 遊郭成駒屋」(ちくま文庫)が出た。その最初のあたりにかうある。「閑散としたその一帯をぬけ、駅を背にして通りを西下すると、...続きを読む

    1

    Posted by ブクログ 2021年07月23日

    名古屋駅西口にあった中村遊廓(名楽園)の民俗学的解説/ 中村遊廓といえば大門町に本部を持つ〝高村〟という博徒の名跡がある/ 後に高村の所属する稲葉地一家の本部が隣に越してきたことでも有名だ/ 高村は費場所であるこの場所に賭博場(盆)を持ち名楽園と称されていた/ 今では寂れたソープ街である中村であるが...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2020年06月01日

    当事者たちの声が収録された貴重な記録。どんな環境でも、人はその中で少しでも楽しく生きる工夫をせずにいられない。そのささやかな営みまでなかったことにしたくはないと思った。

    0
    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2021年02月28日

    遊郭についてネットでしか情報収集をしてこなかったので、本を読んで理解したいと思って手に取った一冊

    とてもわかりやすく驚いた。

    いつの時代も吉原遊郭が最大だと思っていたので、中村遊郭(存在も本書で知った)が最大だった時期があると読み驚いた。
    また、娼妓の人たちは遊郭から外に出て買い物に出れると思っ...続きを読む

    0

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