作品一覧

  • 天文学者たちの江戸時代 増補新版
    5.0
    1巻880円 (税込)
    江戸時代、天文学者たちは星を見上げ、暦に命を懸けた。鎖国下の日本で外国の知識やことばと必死で格闘し、研究に身を捧げた人びとを描く情熱の天文学史。/・渋川春海による「日本独自の暦」を作る苦闘/・西洋天文学の導入を目指した徳川吉宗と麻田剛立/・地動説、彗星、星座は当時どう考えられていたか? /・伊能忠敬の全国測量異聞――幻となった間重富の測量計画/・オランダ語を独力で習得し、命がけで「ラランデ暦書」を翻訳/・最新情報を求めシーボルト事件で獄死した高橋景保 etc. /現役の科学館学芸員である著者が、江戸時代の天文学者たちの思索と、ドラマにあふれた人生をたどる。待望の増補文庫化! 解説 渡部潤一
  • 天文学者たちの江戸時代 ──暦・宇宙観の大転換
    3.3
    1巻825円 (税込)
    「日本の天文学」の大転換は、江戸時代に起こった。日本独自の暦を初めて作った渋川春海、西洋天文学の導入を目指した徳川吉宗と麻田剛立、全国の測量で名を馳せた伊能忠敬、地動説に取り組んだ理論家の高橋至時、「機械おたく」の商人の間重富、シーボルト事件で獄死した悲運の秀才高橋景保……。先行するヨーロッパや中国の知識と格闘し、暦と宇宙の研究に情熱を燃やした江戸時代の天文学者たちの人生と思索をたどると、日本の宇宙観の変遷が見えてくる!

ユーザーレビュー

  • 天文学者たちの江戸時代 増補新版

    Posted by ブクログ

    天文学とそれにまつわる人びとを通じて新しい日本史が見えてくる。東大設立の経緯、伊能忠敬の功績の裏話、シーボルト事件は天文を愛するゆえの暴走?なによりも江戸時代の天文学の発展ぶりが想像以上でエグい。

    0
    2024年12月15日
  • 天文学者たちの江戸時代 ──暦・宇宙観の大転換

    Posted by ブクログ

    「天地明察」の渋川春海や
    「風雲児たち」に出てきた麻田剛立に
    高橋至時・間重富の名前を見て本書を手に取りました。
    専門的な部分は読み飛ばしています^^;

    つくづく「風雲児たち」のスゴさが分かるなあ~。

    0
    2016年07月15日
  • 天文学者たちの江戸時代 ──暦・宇宙観の大転換

    Posted by ブクログ

    江戸時代の天文学は、中国の天文学をもとにしていたが、やがて西洋天文学へ移行した。
    入手しにくい天文学系の本をなんとか入手し、それをもとに研究を重ねていった。江戸幕府は天文方という組織が作られていた。
    それは、江戸幕府崩壊まで存続した。また徳川吉宗等も天文学に非常に興味を持っていた。

    渋川晴海、麻田剛立、高橋至時、間重富、高橋景保、渋川景佑。こういった人物が重要なキャラクターである。江戸時代の天文学は渋川晴海に始まり、渋川景佑へとつらなる。

    江戸末期には、すでに地動説が知られていたというから驚きだ。
    江戸時代の天文学というものは、かなり盛んだったことがわかった。

    0
    2020年08月06日
  • 天文学者たちの江戸時代 ──暦・宇宙観の大転換

    Posted by ブクログ

    日本独自の天文学研究だとか、宇宙観のパラダイムシフトとか、そういうものが出てくるものと読み始めたが、大半が「外から来た情報をどう取り込むか」であり、地動説ですら「さもありなん」程度で受け入れていたようで、なんとも素っ気なかった。
    加えて、読んでいても、当時の人々の宇宙観や人物の人となりが見えてこない。史料が乏しいのに加え、自分の功績を主張しない・する場のない国民性もあるのだろう。だが面白みに欠けるのは間違いない。
    「偉人伝でも科学史書でもない線を意図した」とは著者の言だが、結果焦点の甘い作りになっているのは否めない。

    0
    2020年06月10日

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