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初恋は? 人間だもん! 七十八年目の竹の花
■内容紹介 小学生の頃に出会った初恋の相手を思い続けて七十八年。多くの人がしょせん叶わぬ思い出だと、記憶の彼方に追いやってしまうところを、いつまでも思い続けることなどできるのだろうか。妻や息子に対する裏切りにはならないのだろうか。ただ、人がその人を思い続けるとき、思う側はどんな苦難も乗り越えていける力を、思われる側は生涯の幸せを得る。はたしてこれに勝る幸せがあるのだろうか。「咲かぬといわれる竹の花でさえ、十五年かそこらで咲くこともあるのに」と、残念な気持ちを募らせながらも、初恋の人を思う、みずみずしい気持ちのまま、人生をはつらつと生きていく主人公の姿を描く純愛私小説。 ■著者紹介 春山 一兵(はるやま いっぺい) 大正13年3月23日生まれ。鹿児島市出身。中央大学経済学部卒業。本名倉内清隆。著書に『おじいさんのむかしばなし』(小社刊)、『シベリア発 伜の遺言√9 』(文芸社)。 -
襲撃者の夜
北米東海岸メイン州、海岸沿いのリゾート地。ある夜、残忍な殺人事件が起こり、女性二人が殺され、赤ん坊が消えた。地元の警察は事件の捜査を始めるが、警察が捜索で出払っている最中にふたたび異常な殺人事件が! そしてその殺人者の正体は想像を絶するものだった。鬼才ケッチャムが放つ戦慄のホラー! -
デビルの仕業
■内容紹介 ・大きな目、スマートな体。ステキなカノジョを何とかデートに誘いたい。しかしカノジョの正体は?――「恋の季節」 ・カーナビと連動させて、車の中でこだわりの鍋がつくれる「カーナベ」。石狩鍋を選択すると、自動運転に切り替わり……。――「カーナベ」 ・「死ぬとどうなるの?」ボクの質問に答えたパパは、別の世界に連れ去られ、皮膚をはがされて……。――「デビルの仕業」 ■著者紹介 目代 雄一(もくだい ゆういち) 1958年高知県生まれ。香川大学教育学部を卒業、小学校教諭になる。高知県内の小学校、養護学校に勤務しながらショートショートを執筆する。小説現代ショートショートコンテスト入選作品が『ショートショートの花束2』『ショートショートの花束3』(いずれも講談社)に収録される。 -
アザユキ
■内容紹介 中学3年の夏休み。劣等生の達也はすべてにやる気を失っていた。偶然出会った年上の美少女ミヨが県内トップクラスの高校の生徒だと知った達也は、その高校を受験するという無謀な決意をする。学校説明会でミヨに赤いボールペンをもらった達也の成績はありえないほど上がり続け合格圏内に達するが、達也の周りの人たちには不幸が訪れてしまう。やがて、ミヨの謎が明らかになり、達也は決断を迫られるが……。心をゆさぶるラスト。切なく甘い青春ストーリィ。 ■著者紹介 式田 亮(しきだ りょう) 千葉県生まれ。大学を卒業後、進学塾専任講師となる。剣道、居合道ともに4段。J‐SHINE認定小学校英語指導者。日本ユニセフ協会、日本赤十字賛助会員。千葉県千葉市在住。 -
植物図鑑
※幻冬舎から配信中の『植物図鑑』と同じ内容となっております。重複購入にご注意ください。 「お嬢さん、よかったら俺を拾ってくれませんか? 咬みません。躾のできたよい子です」「――あらやだ。けっこういい男」――ある日、道ばたに落ちていた彼、イツキ。さやかが彼から聞いたのはそれだけ。でも、それで充分だった。二人の共同生活は次第にかけがえのない日々となっていく――。花を咲かせるように、この恋を育てよう。『阪急電車』『図書館戦争』の有川浩、最新にして最高のラブストーリー! 番外編に加え、イツキ特製“道草料理レシピ”も掲載!! -
はりまや橋をわたって
■内容紹介かつて日本の経済発展を支えた「金の卵」たち。彼らは中学を卒業するとすぐに親元を離れ、都市部の工場に集団で就職した。その旅立ちの時を高知駅前広場でじりじりと過ごしている少女がいた。家族と別れる不安、新しい暮らしへの希望、すべてがないまぜになり、彼女は見送りに来た家族との会話もままならずにうつむいたまま。そして、あまり言葉を交わすこともなく家族との別れを迎えた。新天地へ向かうバスの中で止むことがない「金の卵」たちの泣き声に、思わず抑えていた涙がこぼれる。飲んだくれの父親、家族の家計を内職で支える母、小さな妹や弟たちとも本当に別れてしまったということがやっと現実として身にしみた。泣きながら家族の中での自分を思い出す。「私は家族の輪に入っていない……」。それが、彼女なりに考えた自分の親離れのための理由だった。自立の道を歩み始めた少女の十五歳から十八歳、三年間の心の葛藤を描いた青春小説。■著者紹介日向 あき(ひゅうが あき)1947年高知県生まれ。集団就職で都市部の工場に勤務した後、様々な職業に就く。その間に通信制高校、大学を卒業し、現在定時制高校教諭。 -
カラット探偵事務所の事件簿
あなたの頭を悩ます謎をカラッと解決いたします! 浮気調査や信用調査などを扱う普通の私立探偵とは異なり、謎解きだけを専門に扱うカラット探偵事務所。探偵・古谷と助手・井上は毎回事件現場を訪れ、持ち込まれた事件を鮮やかに解決する! ファンとのメールのやりとりから作家の夫の浮気をあぶり出す「卵消失事件」、武家屋敷と呼ばれる豪邸で建物に突き刺さった矢が次々と見つかる「三本の矢」、祖父が作ったという三つの和歌から屋敷内に隠されたお宝を掘り当てる「兎の暗号」、差出人不明の手紙に同封された写真から父の居場所を見つけ出す「別荘写真事件」、団地内に配られた住人の不倫を告発する怪文書の謎を解く「怪文書事件」、古谷と井上の同級生の結婚式で、新婦の父親から風変わりな相談をされる「三つの時計」の6つのファイルを収録。 『イニシエーション・ラブ』『リピート』で大反響を巻き起こした、乾くるみの連作短篇ミステリ。 -
助けてと言えない 孤立する三十代
誰もが「助けて」と言える社会を構築するための提言の書、電子版刊行。 コロナ禍で進む弱者切り捨てに異議申し立て! 孤独死した39歳の男性が、便箋に残した最後の言葉は「たすけて」だった──。社会から孤立する三十代、なぜ彼らは「助けて」と声が上げないのか? 派遣切り、ホームレス、孤独死……過酷な現実に直面しつつも、「自己責任」という呪縛にとらわれ続ける就職氷河期世代。その孤独な実態を掘り下げて取材し、幅広い共感を呼んだ話題作が、電子化された。 同世代の作家・平野啓一郎の提言と、NPO「北九州ホームレス機構」代表・奥田知志の活動も収録。誰もが「助けて」と言える社会を構築するために、いま求められるものとは何か。 コロナ禍で弱者切り捨てが懸念される現在、改めて注目されるべき一冊。 【目次より】 第1章 「助けて」と言えなかった──孤独死した三十九歳の男性 第2章 ホームレス化する三十代──炊き出しに集まる若者たち 第3章 「何が悪いって、自分が悪い」──三十二歳の“イケメン”ホームレス 第4章 ネットで広がった共感の声──「他人事ではない」「明日は我が身」 第5章 手遅れになる前に──NPO代表・奥田知志さんの闘い 第6章 大小三十代の危機──平野啓一郎 第7章 「助けて」と言った後に──3・11後の伴走型支援 -
コメディ映画で泣くきみと
読めば元気になれる、最高&最強のシスターフッド小説、登場! 家族仲がしっくりいかず、生き方に迷う主婦。16歳になる直前まで自分が在日韓国人だと知らなかった姉妹。ゲイであることに葛藤する男子高生。血の繋がった子どもを持てなかった母親。プロムを開催すべく奮闘する女子高生たち――ままならない毎日に悩み惑う人たちの一歩を描く、心に灯をともす物語。 -
豊洲 Baystyle Guide
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 ※本ムックはカラーページを含みます。お使いの端末によっては、一部読みづらい場合がございます。 東京五輪に向けてパワーアップ中! 豊洲最新ガイド 2018年秋には豊洲市場が移転し、 2020年の東京五輪では周囲に競技場や選手村を擁する豊洲では、 再開発が進んでいます。 グルメやスポーツ&アウトドア、クルージング、夜景など「遊び」のスポットが充実し、 海の開放感や広い空・緑に恵まれた「働きやすい街」としても注目を集め、 ここを拠点とする企業は新しい働き方にトライしています。 そんな豊洲の“最旬ベイ スタイル”を紹介した1冊です。 -
四十九日のレシピ
妻の乙美を亡くし気力を失ってしまった良平のもとへ、娘の百合子もまた傷心を抱え出戻ってきた。 そこにやってきたのは、真っ黒に日焼けした金髪の女の子・井本。 乙美の教え子だったという彼女は、乙美が作っていた、ある「レシピ」の存在を伝えにきたのだった。 大切なひとを亡くしたひとつの家族が、再生へ向かうまでの四十九日間を描いた、感動の物語。 -
巨船ベラス・レトラス
『大いなる助走』から四半世紀、巨匠・筒井康隆が再び文壇の内幕を鋭く描く! パソコンソフト会社で成功を収めた狭山銀次が創刊した、前衛的な文芸誌「ベラス・レトラス」。破格の原稿料に釣られ、常連執筆者となった作家たち。実験的な作風で知られる錣山兼光、ホラー小説の旗手・伊川谷幻麝、盲目の詩人・七尾霊兆、革新的な作品で派手に登場した笹川卯三郎……。そうした作家たちの成功を妬む同人誌作家が爆弾テロを起こすところから物語は始まる。小説世界の内と外は自在につながり、過激なメタフィクションが展開、ついには「筒井康隆」を名乗る人物が語り始める。現代の文学を取り巻く状況を風刺する、ブラックユーモアに満ちた快作。 -
十代に共感する奴はみんな嘘つき
「絶対めんどくさい女になってやると思ったけれど、それもめんどくさい」 いじめも自殺も恋愛もセックスもすべて日常――17歳の濃密な二日間 「感情はサブカル。現象はエンタメ。 つまり、愛はサブカルで、セックスはエンタメ。私は生きているけれど、女子高生であることのほうが意味があって、自殺したどっかの同い年がニュースに流れて、ちょっと羨ましい……。」(冒頭部分) 女子高生の唐坂和葉は17歳。 隣のクラスの沢くんへの告白の返事は「まあいいよ」。 いつもヘッドフォンをつけていて「ハブられている」クラスメイトの初岡と、沢の会話を聞きながら、いろいろ考える。 いじめのこと、恋愛のこと、家族のこと。 十代のめまぐるしく変化する日常と感情と思考を、圧倒的な文体で語る新感覚の小説。 -
MILK
心と身体がざわつく恋愛短篇集 恋をして求め合う。その普遍的な欲求は、時にあたたかく、時にスリリングに日常を照らす。生きることの輝く半分は、ここにある――。 一人息子を妊娠して以来、夫とはセックスレス。このままでは三十代の十年間を一度もセックスしないですごすことになる、と思った皆子は、同じような境遇の男性と関係を持つことを決意する。(「アローン・トゥゲザー」) 結婚して七年になる直哉は、何気なく食事に誘ったアルバイトの女性と帰り道でキスをしてしまう。はじめ驚いていた彼女は、次の瞬間、思いもかけぬ提案をしてきた。(「いれない」) アメリカのブルーフィルムを上映している映画館で、年上の女性と出会った男子高校生の一志。彼女は脚本家で、AVの脚本を書く参考に一志の話を聞きたいという。(「水の香り」) など10篇を収録。 解説・いしいのりえ -
漫才刑事
昼は刑事、夜は漫才師。 事件はお笑いの現場で起きている!かつてない警察小説、誕生! さえない刑事(デカ)は漫才師!爆笑必至の警察エンタメ 腰元(こしもと)興行所属の若手漫才コンビ「くるぶよ」のボケ担当・“くるくるのケン“。彼が大阪府警難波署の刑事・高山一郎であることは相方の“ぶよぶよのブン“にも言えない秘密だ。お笑い劇場で起こる数々の事件にも、刑事であることは伏せ事件解決に協力する。しかしある日、同僚の交通課巡査・城崎ゆう子に正体がばれ…爆笑間違いなしの警察&芸人小説! 第一話 ふたつの顔を持つ男 「こしもとお笑い劇場」の楽屋でベテラン芸人びっくり太郎が襲われた。昼の刑事としての仕事を終え、「くるぶよ」として偶然居合わせたくるくるのケン(高山一郎)はてきぱきとした現場の保存に協力し、小さな手がかりから真犯人も…? 第二話 着ぐるみを着た死体 人気漫才師スリムドッカンブラザーズの芸歴四十周年ライブの宣伝に駆り出された「くるぶよ」。スリム健四郎とドッカン大作の二人が本人の着ぐるみを着て登場し、場を盛り上げるつもりが、思いもよらぬ事態に…。 第三話 おでんと老人ホーム 老人ホームに営業に来た「くるぶよ」。一緒に営業にやってきた父娘の漫才コンビ「喜寿・喜美子」の喜寿が舞台の上で突然倒れて死んだ。「舞台のうえで死にたい」と常々話してはいたが…しかし、その死には意外な真相が…。 第四話 人形に殺された男 新人漫才師たちの登竜門「N-マングランプリ」に出場することをしきりにすすめられる「くるぶよ」だが、かたくなに断るケン。しかし、その対応には相方のブンは不満があるらしい。そんななか、腹話術師の縦縞ボストンが楽屋で死んでいた。生前、人形のきゅん太に殺されるかもと語っていたというが…。 第五話 漫才師大量消失事件 「N-マングランプリ」に出ることになった「くるぶよ」。しかし、出場予定の漫才師八組が、開始時刻になっても会場に現われない。いったい何があったのか――。 第六話 漫才刑事最後の事件 腰元興行最大の劇場なんばキング座で一握りの芸人しか出演が許されない公演に出られることとなった「くるぶよ」。しかし、そのためには刑事の仕事を一週間休まなければならない。その口実に、警察の同僚に結婚宣言をしたケンこと高山一郎だが、またも劇場で大事件が! -
百人一首の正体
あなたは、本当の百人一首を知っていますか? 誰もが一度は聞いたことがある「小倉百人一首」。しかし、実はこの作品には研究者たちから多くの「謎」が指摘されている。 定家が選出したということの真偽、いつから「百人一首」と呼ばれることになったのか、 どのような基準で百首の歌が選ばれ、果たして選ばれた歌はすべて秀歌ばかりなのか? 研究者でもあり、稀代の百人一首コレクターでもある著者が、 百人一首の「なぜ」を読み解き、今まで知らなかった百人一首の姿を浮き彫りにする! 【目次】 序章 百人一首への招待 第一章 百人一首成立の謎 第二章 百人一首の流れ 第三章 百人一首の広がり 第四章 百人一首の撰歌意識を探る 第五章 百人一首の見どころ ※本書は一九九八年一二月二〇日に刊行された『百人一首への招待』(ちくま新書)を改稿・改題したものが底本です。 -
晴れた日は図書館へいこう
茅野しおりの日課は、憧れのいとこ、美弥子さんが司書をしている雲峰市立図書館へ通うこと。そこでは、日々、本にまつわるちょっと変わった事件が起きている。六十年前に貸し出された本を返しにきた少年、次々と行方不明になる本に隠された秘密…… 本と図書館を愛するすべての人に贈る、とっておきの“日常の謎”。知る人ぞ知るミステリーの名作が、書き下ろし短編を加えて登場。 -
るん(笑)
結婚式場に勤める土屋は、38度の熱が続いていた。解熱剤を飲もうとすると妻の真弓に「免疫力の気持ち、なぜ考えてあげない」と責められる(「三十八度通り」)。真弓の母は、全身が末期の「蟠り」で病院のベッドに横になっていた。すぐに退院させられ、今後はその病気を「るん(笑)」と呼ぶ治療法を始めることになる(「千羽びらき」)。真弓の甥の真は、近くの山が昔の地図にはないと知り、登りはじめた。山頂付近で、かわいい新生物を発見する。それは、いまは存在しないネコかもしれなかった(「猫の舌と宇宙耳」)――スピリチュアルと科学が逆転した、架空の日本で繰り広げられる不条理劇。日本SF大賞を二度受賞した奇才が放つ、あなたの常識が崩壊する連作小説。 -
四号警備
警察官を志している久遠航太(くどおこうた)は採用試験に落ち続け、民間警備会社でガードマンとして働いた。ある日、火災現場で老人を助け出そうとして身動きが取れなくなったところを超絶美青年・獅子原烈に救助される。数日後、彼に突然格闘を挑まれるという不可思議な再会を果たした直後、航太は勤め先から転籍を命じられ、美形揃いの身辺警護会社「United4」で働くことに。そこで待っていたのはあの獅子原だった!? 航太は獅子原と師弟関係を結び、新たに就いた業務は要人などを命を懸けて護る「第四号警備」――その波乱に満ちた日々が始まった! -
かすがい食堂
駄菓子屋の奥に、子どもだけの食堂開店! 激務の末にロケ先で怪我を負い、心身ともにダメージを負った楓子は憧れて入った映像制作会社を25歳で退職した。実家で無為徒食の生活を過ごした後、80歳になる祖母が営んでいた東京・下町の駄菓子屋「かすがい」を継ぐことになった。 1ヶ月経ち、「おばちゃん」と子どもたちに呼ばれるのにも慣れ、常連の子の顔と名前も覚えて来た頃、ひとりの少年の存在に気がつく。夕刻にやって来てきっちり300円分の菓子を買って帰るのだ。その理由に気がついた楓子がとった行動とは──(第一話 その名も『かすがい食堂』)。 貧困、いじめ、摂食障害など問題を抱える子どもたちのために、楓子は店の奥の台所で食事を提供することにした。肉汁のあふれるハンバーグ、もりもりごはんが進む野菜炒め、みんなで囲む寄せ鍋……!! 楽しく温かい食卓を描く全四話。 -
幼な子の聖戦
東京で挫折、信じかけた新興宗教にも失望した史郎は、故郷に戻り村議となり、人妻との逢瀬を楽しんでいた。幼なじみの仁吾が村長選に立候補すると、改革の理想を語る彼への応援を約束。が、県議から人妻の件で決定的な弱みを握られ、仁吾落選のための不正工作に加担。心を引き裂かれた史郎の、破壊的衝動を描く「幼な子の聖戦」(第162回芥川賞候補作)。ビルの窓拭きを専門にする会社に転職した小春は、仲間同士で命を預けて仕事をする緊張感にのめり込んでいる。ある日、ビル内の盗難事件が原因で責任者を下ろされてしまった権田にひそかに憧れていた小春は、思い切って彼を焼き鳥に誘うが……「天空の絵描きたち」。話題の2編を収録。
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