ブックライブでは、JavaScriptがOFFになっているとご利用いただけない機能があります。JavaScriptを有効にしてご利用ください。
無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
来店pt
閲覧履歴
My本棚
カート
フォロー
クーポン
Myページ
3pt
推しが燃えた。ファンを殴ったらしい――。第164回芥川賞受賞、世代も国境も超えた大ベストセラー、待望の文庫化! 解説=金原ひとみ
アプリ試し読みはこちら
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
Posted by ブクログ
めちゃ良い作品! 最後の、暗闇の中で這いつくばって綿棒を拾う描写が本当に印象的!まさきはあかりの背骨。まさきありきの生活であったあかりにとって、まさきの引退は「自分の中に存在したまさきの死」であり「まさきと共に生きた自分の死」でもあるという二つの意味を含ませているように感じた!まさきを背骨と例え、綿...続きを読む棒をお骨と例えていたことで、まさきという存在があかりにとっては全てで、生命の要であるような印象を受けた! 推し活するというありふれた流行りの作品かと思ってたけど、推し活を通して発達障害を抱えるあかりやその家族の生きづらさが浮き彫りになっているのがこの作品の面白い所! 家でもバイトでもなんにもできない子として扱われているあかりをみていてとても心が苦しくなった( ; ; ) 自分の苦しみを誰にも理解してもらえない、そんなあかりだからこそ誤解されやすいまさきのこと「全部わかってあげたい!」と背骨のように愛していたのかな!? あかりにとってまさきを推すということは「推し活」という俗っぽいワードでは片付けられない凄みを感じる作品でした!!!!
主人公は勉強が苦手で学校にも馴染めない、バイトでも失敗ばかりな女子高生。何かしらの診断がおりているらしいことが明言されている。 そんな彼女の推しが炎上するところから物語は始まる。 主人公は推しの炎上をどのように捉えたのか。「推しを解釈したい」と熱をあげているが、結局は自分に都合の良い部分を拾って、推...続きを読むしを神格化しているように思う。推しも人間であり、メディアでみる記号化された姿の裏には、複雑に入り組んだ思いや生活がある。それをまざまざと見せつけられ支えを失った主人公は、どのように生きて行くのだろう。 主人公の散らかった頭の中が文章表現からも読み取れて、共感というか、同情というか。 そんな彼女も色々なものに目を瞑りながら、這いつくばって生きるしかないんだよなぁ。
推しのアイドルが傷害事件を犯した結果、芸能界引退に追い込まれ、それを悲観する話。 以下、ネタバレあり。 女子高生のあかりは男女混合アイドルグループ、まざま座のメンバー上野真幸を推している。かつて演劇の舞台で見た子役の彼に惹かれ、アイドルになった後も、楽曲のCDやライブDVDにグッズ等の収集に...続きを読む励み、さらには出演作品はもちろん発言のほとんどをファイリングし、推し活に血を注いでいる。ある日、その真幸が一般女性を殴ったことが世間に知れ渡り、SNSで炎上する。ネット上では色々な噂が飛び交う中、グループの人気投票では遂に最下位に転落してしまう。そのせいもあってか、真幸は芸能界の引退を突然発表する。あかりは、推しが無くなる喪失感にさいなまれ、推しがいない世界を、現実を悲観する。 2021年の芥川賞受賞した本作(著者の宇佐美りんは当時21歳の現役女子大生)。まず、さわりを読んだ印象として持ったのは、"今までに読んだことのない文章"ということ。若者らしい独特な言い回し、行間、言葉の選び方、そして比喩等の表現、シンプルではあるが、質感を感じ、そして鋭利な文章が注ぎ込まれる気持ちよさがあった。おしゃれな情景描写で誤魔化すようなこともなく、また、読者が咀嚼しやすいぎりぎりのラインを守っており、作者の技量がすさまじく感じた。 ○推し、とは あかりにとって、推しはただの好きな人、憧れの人ではない。初めて見たその日から、自己を彼自身に投影し、彼の見た景色を、彼の発した言葉を自分のものにしたかった(推しを解釈していたかった)。ただ、一定の距離感はあるというか、溺れることはない。それは、彼の存在がもはや神格化し、畏れていたからではないか(殴った時も、婚約が匂わせられた時も、詮索せずただ静観している)また、生きづらさを感じる彼女にとって、ネバーランドのピーターパンは救世主だったのだろう。 ○日常の生活 あかりは発達障害の診断を受けていると思われる。日常生活や学校、アルバイトに支障をきたし、家族には厄介者に扱われ、またそれに悩んでいる。しかし、推しを推すことで日常に繋ぎ止められていられる、いわば立っていられる。 「逃避でも依存でもない、推しは私の背骨だ」 推しを背骨と表現するセンスには心底震える。 ○提起 人は誰しも推しを持っていて、背骨になるものがあるのかもしれない。それは、アイドルだったり、趣味だったり、プライドみたいなものだったり、生きる糧のようなもの。辛い時、うまくいかないとき、孤独を感じる時に縋っていたい、繋がれていたいものがあるのかもしれない。ただ、それが無くなった時、人はどのように立ち直ればいいのだろうか。あかりは、推しを他者として理解し、今まで投影してきたことを止めることで、這いつくばりながら一歩を踏み出す。 ○ラストシーン あかりは荒れた部屋を見て、自暴自棄になり、真幸が人を殴ったように衝動的に、綿棒が入ったケースを床に投げつける。しかし、咄嗟に後片付けが楽であること(後戻りができるということ)を考えていることを悟り、結局は推しの解釈とのズレを感じずにはいられなかった。身体は重く、地面に這いつくばりながら、綿棒を細かな背骨と見立てて拾うシーン(亡くなった祖母の骨上げともかけて)は僅かに、でも確かに推しからの脱却ができたのではなかろうか。終始陰鬱で荒廃的な雰囲気の物語の中で、唯一見えた光だったと思う。 筆者の洗練された文章力に圧倒されっぱなしの怪作だと思う。やっぱり誰もが経験するであろう普遍的なテーマを敢えてチョイスすることが、多くの人の共感を産むのかな。薄い本は良作率が高い気がする。間延びせず作り込まれているから?
一気読み。 私の背骨はなんなんだろう、自分で自分を支えられる人間になりたいと思った 文庫版あとがきで泣きそうになってしまった。 同世代の作家さんと知り、驚き
正直、主人公が僅かに羨ましい
アルコールやギャンブルと同じように推し活も、病気として治療が必要な依存症の域に達することがある。主人公は推し依存症であるが、何かに沼ることで憂き世を忘れて生きる活力を得て、そこで歯止めが効かなくなることは誰しもあり得る。 さて、五十路の自分はつまらない人生を歩み、今はマッサージ屋で肩をほぐしても...続きを読むらうこと、TRPGのニコニコ動画を観ること、ラジオで問わず語りの神田伯山を聴くことを、ささやかな楽しみに生をつないでいる。推し活に燃えたひとときに一片の悔いも残していない若い主人公が、僅かに羨ましい。
#切ない
史上3番目の若さでの芥川賞受賞ということで話題になったやつ。 主人公にとって「推し」は趣味や娯楽 じゃなく、 身体を支える骨格みたいなもの。 だから推しが炎上した瞬間に世界観、自分の立ち位置、生き方、全部が揺れる。 「推し」という主人公の「背骨」=人生の軸、体の軸が揺らいでいく物語。 若い才能に...続きを読む感嘆
宇佐美りんの中では好みではない方だけど、宇佐美りんの書く小説がとても好きなので、面白かった。 ラストの冴え方が、すごい。身体感覚がすごいというか、身体に作用させる言葉の使い方がすごいというか。 全ての写真は遺影に似ている。仏壇に備えた蜜柑を食べた記憶から、推しの誕生日に買ったケーキを食べた記憶へと...続きを読む繋がる。夜明けは光で視認するのではなく、夜に浸していたはずの体が奇妙に浮くような感覚で認識する。死体が水中から浮かんでくるように。 あらゆる記憶やイメージが死に結び付けられて行く。バスに乗り、川の流れに乗るようにマンションへ着く。そこで女が洗濯物というあまりにも現在の生活、生そのものを示すような光景を見て傷つく。 ネットで炎上することは、火葬と重ねられる。そして、背骨に例えられた推しが炎上したことは、主人公が投げた綿棒が散らばるイメージに結実する。 主人公は普通の生活そのものに傷つく。自分が普通に生活をすることができないから。誰かを推すことは、一つの非日常状態でもあるのだろう。ラストシーンは葬式のようでもある。生活を見て傷つき、綿棒を拾う。あとがきにも書かれていたが、推すことは生きがいとしては描かれていない。苦しい生を、やり過ごすためにある。
タイトルからはミーハーな印象を受けるが、感情表現の秀逸さが際立っている。万人におすすめ出来るわけではないが、一風変わった小説が読みたいという人におすすめ。
普通じゃないし、推しも追うことができなくなって、とても辛いはずなのに死のうとしないのかと思いました。
共通点が多くて、自分と重ねて読んでしまった。 終始古傷をえぐられているようで文章を読みながら痛みを感じていました。 何も出来ないけど、推しがいたら全ては意味のあるものになる、という人生はとても危ういように思える。 その一方で、それはすごく強い力を与えてくれる。 この少し矛盾した、ツギハギな感触がその...続きを読むまま文章に流し込まれて、悩みだったり諦めが描写されている。 だから、これを読んで恐怖と痛みを感じるんだと思った。
レビューをもっと見る
新刊やセール情報をお知らせします。
推し、燃ゆ
新刊情報をお知らせします。
宇佐見りん
フォロー機能について
「河出文庫」の最新刊一覧へ
「小説」無料一覧へ
「小説」ランキングの一覧へ
かか
くるまの娘
私たちはどう生きるか コロナ後の世界を語る2
私の身体を生きる
「宇佐見りん」のこれもおすすめ一覧へ
みんなの公開リストをもっと見る
一覧 >>
▲推し、燃ゆ ページトップヘ