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推しが燃えた。ファンを殴ったらしい――。第164回芥川賞受賞、世代も国境も超えた大ベストセラー、待望の文庫化! 解説=金原ひとみ
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Posted by ブクログ
非常に面白かった。 自分にはファンとして応援しているアーティストや作家はいるが、推すという言葉はそういったものとは違う形の熱量を持っている気がして、自分では使わないようにしている。この本を読んで、やはり推すという行為はファンであるというのはおそらく違う性質を持っているのだなと再確認した。(まぁ、ファ...続きを読むンというのと変わらない感覚で使っている人もいるとは思うが) しかし、この作品で書かれていることは推すという行為を心の支えにし、生きづらさを抱えながら生きている人間がそれを失いその生きづらさをより突きつけられていく様だ。 おそらく、私と同じように推すという行為に対して懐疑的で違和感を持つ人間は多いと思う。 しかし、社会が複雑化し様々な生きづらさを抱えている人が多い現在において、この作品で書かれていることに共感する人は多いだろうし、題材は現代的でありながらも普遍的なテーマを持っているように思う。
正直、主人公が僅かに羨ましい
アルコールやギャンブルと同じように推し活も、病気として治療が必要な依存症の域に達することがある。主人公は推し依存症であるが、何かに沼ることで憂き世を忘れて生きる活力を得て、そこで歯止めが効かなくなることは誰しもあり得る。 さて、五十路の自分はつまらない人生を歩み、今はマッサージ屋で肩をほぐしても...続きを読むらうこと、TRPGのニコニコ動画を観ること、ラジオで問わず語りの神田伯山を聴くことを、ささやかな楽しみに生をつないでいる。推し活に燃えたひとときに一片の悔いも残していない若い主人公が、僅かに羨ましい。
#切ない
インザメガチャーチ読み終えて、もういえば前に話題になってたなと思い読みました。 本気で夢中になれること、全力を注げること、こんな色んな物が多すぎる時代には必要なのかもと感じます。
現代人が推しを持つ理由が、単に娯楽だけでなく、現代社会で感じる息苦しさを紛らわすための手段の一つであることを知れた。 主人公のあかりが追い詰められていく様子がかわいそうで仕方がなかった。焦るお母さんの気持ちもわかるが、もう少し娘を理解してあげてほしかった。
金原ひとみの解説も秀悦な、椎名林檎とかも連想させるギリギリさというか若い切実さが、私には良かった。忙しくてなかなか読書できない時期だけど、この薄さと小説がまた本の世界に戻してくれた気がする。推しの小説は、前読んだインザメガチャーチといい、推しを推す頼りなさというか不確実さの表現が自分には良い。
面白かったぞ! 生活をしていて、推しに没頭している人からは不安定な一面を感じることがあった。この作品はそんな人たちの脆そうな内面を描いていて良かった。興味深かった。
細かい表現がきれい。どうしようもない自分でも、日常が劇的に好転することがなくても、苦しい毎日でも、しっかり地面に両足つけて生きていかなきゃなと思わされた。 2025.1
推しという言葉と、燃ゆという不穏なタイトルに惹かれ購入。 実はずっと気になっていたのですが、本屋さんで見つからず、今回見つけて即買いしました。 自分という存在が分からなくなっている主人公がたまたま幼少期に出会った推しとの話から始まるのですが、なにより、わたしは気持ちや伝えたい事を文字にするのが苦...続きを読む手なのですが、その出会った少年が自分の中で輝きだし、推しになって、自分の全てになる表現が分かりやすく、作家さんが20代という若さでこんな表現ができるのすごい…と作家さん皆さんそうなんですけど…笑 推しは自分の全てで背骨と例えていた事がとても共感できて、尚且つ、主人公自身抱えている事があり、そこから現実逃避する為、がむしゃらに生きて、無理してまでもその推しの為に全てを尽くしてきてて、どうして自分の事をわかってもらえないんだって自分の気持ちを、推しの事を理解しようとするのとか共感してました。 人間関係の中で、そこまで理解しようと色んな解釈や時間を割くってなかなかできない事ですよね…
この話は、濃密さと空洞な部分という両極端な力学が描かれていると感じました。 ゆえに、そのバランスの不安定さがこちらに危うさからくる怖さを感じました。 あかりににとって、推しは背骨であるというような表現が出ていました。その強さと同時にそれを失ったときの脆さのような二つのものが見え隠れしていだなと思っ...続きを読むたりしました。 推しといってもいろんな形があるのだと知りました。
主人公あかりの日常生活はうまくできなくても、推しを理解するための努力はできること、言葉にできない苦しみを推しという存在で保っていること、あかりは極端すぎるのか、それとも推しとはそういう存在なのか、わからないからこそ興味が湧いて、あかりを知りたくて必死に読んでしまった。小説を主人公と一緒にもがきながら...続きを読む読んだのは初めてかもしれない。
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