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推しが燃えた。ファンを殴ったらしい――。第164回芥川賞受賞、世代も国境も超えた大ベストセラー、待望の文庫化! 解説=金原ひとみ
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Posted by ブクログ
誰かを推すことの真意が見えてきた気がする。解説を読んで推しと言う言葉以外にも当てはまるものがあることに深く頷くことができたし、文庫版あとがきの最後の2文には胸が詰まった。本編・あとがき・解説全てを夢中になって読んでしまった。
重く心に刺さる物語でした。 推し活 趣味の延長線上で推し活をしている人もいるかと思いますが、もし推しがその人の生きる理由や意味のすべてだとしたらどうでしょうか。 推しを推すことは人生の業だと言う主人公 しかし、推しが燃えることで明らかになる自らのあまりにも辛く苦しい現実と、ひどく空虚な自分自身。...続きを読む 主人公がどこか他人事のようにそれを捉えている様子が不気味なほど冷静です 主人公は推し活を自身の「背骨」と表現しました。 生きる意味が「背骨」なら、それを失った私たちはどうなるんでしょうか。 もう2度と立ち上がれず地べたを這いつくばって生きていくしかないとしても、自らで手放した手の届くものを少しでも拾って、また自分の「背骨」が構築されるといいなと強く思います。
21歳がこれを書いたのか、と思わずにはいられない、発達特性の内側に沈潜した真に迫る筆致。納得の芥川賞受賞作。
出だしから引き込まれた小説でした。金原ひとみさんの解説で解像度が上がりました。自分の背骨はなんだろうと考えるきっかけになりました。
ほう。 推した事ないわたし。推すってこう言う事かぁ〜と 理解できた。 生きづらさの中で、推す事で輝く人生。 人って努力の方向が違うだけでこんなに生きやすさが変わるのね。
正直、主人公が僅かに羨ましい
アルコールやギャンブルと同じように推し活も、病気として治療が必要な依存症の域に達することがある。主人公は推し依存症であるが、何かに沼ることで憂き世を忘れて生きる活力を得て、そこで歯止めが効かなくなることは誰しもあり得る。 さて、五十路の自分はつまらない人生を歩み、今はマッサージ屋で肩をほぐしても...続きを読むらうこと、TRPGのニコニコ動画を観ること、ラジオで問わず語りの神田伯山を聴くことを、ささやかな楽しみに生をつないでいる。推し活に燃えたひとときに一片の悔いも残していない若い主人公が、僅かに羨ましい。
#切ない
推しという概念がある人には是非読んでもらいたい本。 いま推している推しはもう8年ぐらい応援しているけど、明日は我が身だな。と思う内容だった。 身体が壊れないように、適度に楽しく推していこうね。 自分が笑顔じゃないと推しを笑顔にできないよ!
生の軸になっているものを他人依存で背骨とする危うさをこの作品で知ることができた。 背骨となるものを自ら見つけていくことは、現代では難しいのかもしれないが、もし他人依存ではないものを見つけている人がいれば、強く生きていけるのだと思った。 まだ自分にとってこの作品の理解が難しいので、もう少し力をつけ...続きを読むてから再読していきたい。
以前読んだ朝井リョウさんの『イン・ザ・メガチャーチ』と似たテーマだが、こっちは御伽話で、本作は劇っぽいと思った。純文学らしく、推しの炎上と引退を受けた主人公の内面の変化に表現のフォーカスを当てた150ページ。とはいっても、主人公がまだ高校生だからか、はたまた目の前の生活に手一杯だからか、なかなか具体...続きを読む的な表現をもって心情を吐露してくれる場面は少ない。あとがきでも触れられていたが、主人公のあかりは自分でも自身の気持ちがしっかり把握できておらず、ゆえに「言い切り」の形で文章が登場することが多い。この言い切りの文体が奇しくも文章をスラスラ読み進めるために一役担っていた。 生きる理由を自分以外に求めるということがどれだけ不安定なことなのか、『イン・ザ・メガチャーチ』を読んだときも痛感させられたが、『推し、燃ゆ』でも同様に、いやそれ以上にグロく突きつけられた。
推しを中心に生活がまわっている女子高生が推しにまつわる出来事により変化していく姿と内面を描いた作品。 推しを語るひとつひとつの言葉が、同じようにオタクとしてその想いを適切に表現するすべを持たない私自身にとても響いた。推しに抱く気持ちに対して的確に言葉をもらった気がした。 その一方でだからと言って主人...続きを読む公の行動は理解できないし、推しを持つ人たちに世間が抱くステレオタイプに当てはめられているような気がして気持ち悪いと感じた。 苦痛を和らげるために推す、生活がままならないけど推しがいれば生きていける、というのは私はオタクの世界の一部だと思う。この作品は推し活が流行っているいまの時代を映すと言われるが、たしかに推し活、オタクへの世間の解像度がここに記録されているように感じる。
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