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公私共にわたしは「いい子」。人よりもすこし先に気づくタイプ。わざとやってるんじゃなくて、いいことも、にこにこしちゃうのも、しちゃうから、しちゃうだけ。でも、歩きスマホをしてぶつかってくる人をよけてあげ続けるのは、なぜいつもわたしだけ? 「割りに合わなさ」を訴える女性を描いた表題作(「いい子のあくび」)。社会に適応しつつも、常に違和感を抱えている人たちへ贈る全3話。芥川賞受賞第一作。第74回芸術選奨文部科学大臣新人賞受賞。
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Posted by ブクログ
★5以上。読んで良かった。サクサク読めるし共感多め。
いい子、真面目な人ほど疲弊する。(いい子、真面目を演じている人も含め)
印象的なシーンはP45前後、P65前後、P128前後。
「自分の中には心が二つあるのだと思う。裏と表という単純なものではなくて」
「心はどうしてこんなにばらばらなんだろう」
「一定期間の接近と離反の繰り返し」
「他人に興味を持って話を聞く方法が分からない」
「いい子の反対は悪い子じゃない、やな子だ」などなど。
警察官の言葉も印象的でした。
お供えも、末永い幸せもおもしろかった。高瀬さんは人間のうわべじゃない感情を捉え表現するのが上手なんだな。他のも読んでみようと思った。
Posted by ブクログ
収録されている3篇とも分かり味が深すぎた。
「いい子」であることが当たり前で、それが正しいことだと信じて生きてきたけれど、社会で生きていると割に合わないことが多すぎる。私が正しいはずなのに、ちゃんとしているはずなのに、なんでちゃんとしていない人の方がいい思いをすることが多いのだろう、と心のどこかで常に感じていたことがこの小説を読んでぶあっと一気に思い起こされたような感覚。
表題作もとても良かったけれど、個人的には「末永い幸せ」がとても良かった。私自身友人や親族の結婚式に出るたびに増幅していたイライラやモヤモヤとした思いや、友人から結婚式にお誘いが来るたびに湧く「へーこの子も結婚式あげるんだー」という自分の結婚式というものに対する冷笑的な感性をすべて言葉にした上で、さらにもう2段くらい上を行っているような表現の嵐に、正直言って心酔した。
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小説・文芸
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