幼な子の聖戦

幼な子の聖戦

638円 (税込)

3pt

3.8

東京で挫折、信じかけた新興宗教にも失望した史郎は、故郷に戻り村議となり、人妻との逢瀬を楽しんでいた。幼なじみの仁吾が村長選に立候補すると、改革の理想を語る彼への応援を約束。が、県議から人妻の件で決定的な弱みを握られ、仁吾落選のための不正工作に加担。心を引き裂かれた史郎の、破壊的衝動を描く「幼な子の聖戦」(第162回芥川賞候補作)。ビルの窓拭きを専門にする会社に転職した小春は、仲間同士で命を預けて仕事をする緊張感にのめり込んでいる。ある日、ビル内の盗難事件が原因で責任者を下ろされてしまった権田にひそかに憧れていた小春は、思い切って彼を焼き鳥に誘うが……「天空の絵描きたち」。話題の2編を収録。

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幼な子の聖戦 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2023年04月01日

    心に残る話だった。
    表題作は主人公が性格的に救えなくて共感できず中々話に入り込めなかったが、社会への怒りの部分は全く共感でき、男性優位社会において弱者である主人公が暴発するところは不思議とスカッとした。現状維持や保身しか考えない「オヤジ」は、日本の諸悪の根源と言ってもいい気がする。
    もう一つの収録作...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2024年01月15日

    なんというか…
    表題作「幼な子の聖戦」はさすが芥川賞候補、
    表現が繊細だな、とは思うものの
    かといって主人公に感情移入できるか、と言われると
    肯定できないなぁ…と感じます。

    併録「天空の絵描きたち」
    こちらはテーマが破滅だとか裏切りだとかの
    「幼な子の聖戦」(個人的見解)とは違い、
    中心にあるもの...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年04月24日

    表題作と、「天空の絵描きたち」が収録されている。たぶん文学としては上手いのだとは思うが、お話自体はどちらもつまらない。特に表題作のほうは主人公の発想と行動に理解も同調もできず、お話が上滑りしていった。ただ、犯行の動機としての「せっかく見つけた目的を失うことのほうをおそれていたのだ。」の一文は、昨今の...続きを読む

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