ブックライブでは、JavaScriptがOFFになっているとご利用いただけない機能があります。JavaScriptを有効にしてご利用ください。
無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
来店pt
閲覧履歴
My本棚
カート
フォロー
クーポン
Myページ
7pt
河川敷で猫と暮らす柳さんは、アルミ缶を集めて生活費とキャットフード代を稼いでいる。あちこちでホームレスが増えてきたある日、「野良ビトに缶を与えないでください」という看板を見つける。やがて国ぐるみで野宿者を隔離しようとする計画が……。ほんの少しだけ未来の日本を舞台に、格差、貧困、差別の問題に迫る新鋭の力作。
アプリ試し読みはこちら
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
Posted by ブクログ
読み進めていくうちに息苦しく怖くなってきた。今の日本も着実にこのようになっていくんではないかと予感させるフィクションであるのにノンフィクションのような小説。昔から格差を作り上にいる人達は下のやつらを蔑み搾りとり優越感に浸る。そういう事は行われてきたけど、平等を謳う今のこの世もまたそこに戻っていくのだ...続きを読むろうか?不気味でならない。私もホームレスを見れば社会の落伍者って見てしまっている所があるけれどいつ自分がそうなるかもわからない。この本を読んでホームレスも柳さんみたいにルールを守りながら猫と共存していっている人達もいるんだってわかったし、何とかそういう人達の居場所を私達も作ってあげないといけないのに一方的に排除しようとするなんて酷すぎる。私はこの本の中のムスビのいく末が気になる。柳さんと再会して気ままなホームレス生活を新たな地で送れている事を深く願うばかりだ。読んで良かった
この本を読んで可哀そうな人たちだと思える人は、曇りなく自分の人生を歩んでいる人々なんだろう。僕はこれを読んでいて不安で不安で仕方が無かった。住む所も家族も居るけれど、持ち家とはいえ借金は払っていかなければいけないし、日々の生活で掛かるお金はびっくりするほど掛かっている。昔よりも明らかに贅沢な生活をし...続きを読むている自覚が有ります。 いつでも無一文からやり直せるつもりで生きていたけれど、だんだんと年を取ってきて再就職もそんなに簡単には出来ないと思います。 日本は次第に力を失っていき、豊かな生活を送れる人も一握りになって来ています。綱渡りのような生活をして、病気や怪我をする事で一気に急坂を滑り落ちるように路上に放り出される事も有るかもしれません。 そう思って読むと非常に辛い。「野良ビト」という造語もとても気持ち悪いですが、では自分の心の中に、路上生活の人々を同じ人間だと見ているのか。そう問いかけた時、後ろ暗い気持ちになります。どこか違う次元で生きている人たちのように思っている自分がいるからです。 「野良ビト」になってしまう事が怖いのか、野良ビトを人ではないと思ってしまう事が怖いのか・・・。
「野良ビトに缶を与えないでください」 一気に増えたホームレス対策として掲げられた看板。 P106 「おれらもう、人扱いされてねぇんだな」 嫌なものは見ないようにして、楽しいことだけに目を向け 日々を過ごせるのなら、その方がいい、と思ってしまう。 でも、この本を読むと、いろいろ問われている気がする...続きを読む。 考えろ。 自分の頭で考えろ。 そう言われているのかもしれない。
コミュニティーが喪失した社会では、ひとりひとりの行動の身勝手さがエスカレートして、自分以外の人に攻撃的になり破壊していく。 そんな社会はすぐ近くまで来ているのかもしれない。
途中で近未来小説と気が付く。ロヒンギャの書き方とかちょっとうーんというところもあるけれど。若い世代の人なんだろう。最後のイメージは私には説得力があり美しかった。
レビューをもっと見る
新刊やセール情報をお知らせします。
野良ビトたちの燃え上がる肖像
新刊情報をお知らせします。
木村友祐
フォロー機能について
「小説」無料一覧へ
「小説」ランキングの一覧へ
海猫ツリーハウス
聖地Cs
猫と考える動物のいのち ――命に優劣なんてあるの?
私とあなたのあいだ――いま、この国で生きるということ
「木村友祐」のこれもおすすめ一覧へ
一覧 >>
▲野良ビトたちの燃え上がる肖像 ページトップヘ