海猫ツリーハウス

海猫ツリーハウス

小説・文芸
946円 (税込)

4pt

【第33回すばる文学賞受賞作】現代の太宰治? 大いに悩む! 25歳の亮介は、服飾デザイナーを目指しながらも、故郷の八戸で実家の農業を手伝いながら「親方」のもとでツリーハウス作りに精を出す毎日。人気者の兄・慎平が都会から「自給自足」の暮らしを求めて帰郷してきたことがきっかけとなり、平穏だった田舎町のつかの間の均衡が崩れはじめる……。青春の苦悩を南部弁を駆使して鮮やかに描き出した、注目の俊英デビュー作。

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  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    集英社
  • 掲載誌・レーベル
    :
    集英社文芸単行本
  • タイトル
    :
    海猫ツリーハウス
  • タイトルID
    :
    603666
  • ページ数
    :
    136ページ
  • 電子版発売日
    :
    2019年04月05日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

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海猫ツリーハウス のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    2昔前に出た小説を今更読む。
    ずっと視界に入るところにあって、引っ越してもそれは変わらなくて、もうこれは読むしかないだろと。

    青森の海の近くの実家暮らしの25歳の亮介。頻繁に見る、ヘリコプターに吊るされぶらんぶらんと揺れている自分の姿の妄想に悩まされている。高校のあと弘前の服飾専門学校に入ったが卒業を待たずに中退して以来、ずっと中途半端な状態。いつかは洋服づくりで身を立てたいと思うものの具体的な行動を起こさぬままに祖父母の農業と地元の先輩のツリーハウスづくりや雑用に紛れる日々。そんなとき、兄の慎平が帰ってきて。

    兄弟の関係、地元のみんなとの関係、家族との関係などなど、丁寧に描いているのに重たくない。全編、会話は殆ど青森弁(八戸辺りだから南部弁?)でそれが唯一読み難い要素ではあるが、作品の味になっている。

    驚いたのが、創作物の描写の巧みさ、再現性。ツリーハウスもそうなのだけれど、香子のミニチュアール、亮介が香子のために作るワンピースなどなどが、文章から目の前に立ち上がってくる。それらは魅力的で、実物を見てみたいと思わせる。この作家自身、文章以外にも何か作ったりしている人なのだろうか。こんな作品、もっと読んでみたい。亮介、頑張れ。

    ちょっと検索してみると今も作品を少ないながらも出し続けており、この後出た作品では芥川賞候補にもなったことを今更ながらに知った。他の作品もちびちびと読んでみよう。

    0
    2023年07月30日

    購入済み

    地方舞台の青春小説の傑作

    八戸を舞台に、南部弁丸出しで、青春まっただ中の若者の苦悩を描いています。
    そうそう、こんな鬱屈を抱えながら、田舎でくすぶっている若者っているよなあ、自分もそうだったなあ、と共感することしきり。
    家族の中でも居心地悪いし、兄弟で比べられるし、田舎の人間関係もけっこう複雑で、悩みは深まるばかり。

    ここではないどこかへ行きたいんだけど、どこへ行ったらいいのかわからない。そんな悩みを一人で抱え込んでいる若い人にお勧めしたいと思います。

    0
    2019年04月12日

    Posted by ブクログ

    25歳の亮介と、地元コミュニティで人気者の兄・慎平。
    ふたりのヒリヒリとしたやりとりに心がざわつく。
    ファッション・デザイナーを目指し、
    実家の農業を手伝い、
    「親方」の元でツリーハウス作りをする亮介の努力を
    慎平はなぜ認めず、貶めるようなことを言うのだろう。

    p111
    ―兄弟だからだ―
    p112
    ―兄弟なんて、言ってみれば生まれたときから
    親の愛情を奪い合う敵同士みたいなものじゃないか―

    すとん、と腑に落ちた。

    慎平のことも亮介のことも
    どちらの気持ちも、少しだがわかる気がした。

    0
    2020年01月31日

    Posted by ブクログ

    「おれ」がヘリコプターで吊り下げられてる部分が 最後で何か あーこういうことか、、、とつながるかと思っていたのに
    ドカーンとくるものもなく 終わってしまった。
    そこが ちょっと物足りなかった。

    ただ 文章のところどころに うーーむ と考えさせられる箇所が
    たくさんあったのは よかった。

    長男と次男、上辺の体裁を整えて生きる人と不器用に自分と向き合って生きようともがく人。

    私は 不器用で不細工でいい、自分に正直に生きたい って思った。

    0
    2012年06月04日

    Posted by ブクログ

    残酷で可愛い。この短さで主人公の心的混乱とかがうまく伝わってきた。ただ物語の中軸にならないような登場人物とか邪魔かなとは思った。細かいけど、カモメを助けるシーンが好き。カモメが「へさー」って飛んでく。可愛い。次作も読みたいな。残酷で可愛い小説。

    0
    2010年12月17日

    Posted by ブクログ

    南部弁、懐かしかった。
    幼稚園・小学校と、この小説の舞台の八戸に近いとこに暮らしてたから。

    なんというかすごい閉塞感と、虚無感と言うか。
    南部の曇天を思いだした。

    0
    2010年03月14日

    Posted by ブクログ

    青森県八戸に暮らす25歳の主人公
    行き詰まり、先に不安しか持てず
    地域の人気者の兄との関係に悩む

    本の題名からふんわりした小説を想像したが
    希望も救いもない狭い世界の話だった・・・

    0
    2024年11月26日

    Posted by ブクログ

     八戸出身の著者が、八戸を舞台に、登場人物たちに八戸弁で語らせた八戸フリークな物語だ。第33回すばる文学賞を受賞している。

     全体を通して八戸弁で語られているためか、とても感情移入した。ツリーハウス以外の周りの景色などは、実在の八戸そのままであり、読みながら実際の映像が脳裏に浮かんできた。

     自分には兄弟がいないので、もし兄なり弟がいたら、こんな確執も生まれるのかなと思うと、ちょっとゾッとした。でもこんな心理描写ができるところが「現代の太宰治か」といわれるところなのかもしれない。

     最近、地元紙のデーリー東北で木村友祐氏による「空飛ぶ鉄犬」という小説の連載が始まった。これもまたファンタジックな物語のようだ。お話の続きに期待したい。

    0
    2015年02月16日

    Posted by ブクログ

    薄い割に時間かかった

    亮介は甘いかもしれないけど、亮介なりに考えたんだよなー
    それをやる前から全否定されて、死んじゃうかと思った
    救いがねぇ

    0
    2012年08月12日

    Posted by ブクログ

    兄弟間の確執…とまでは行かないものの、微妙な溝とか苛立ちとか葛藤とかがリアルに描かれていた。
    そこに職場の上司でもあり物語の軸になる人物でもある『親方』が絡んできて、表紙の愛らしさからは想像もつかないドロドロした展開に。東北弁のおかげか筆致のおかげか、テンポよく読めたのであまり気分は悪くはならなかったけど。そんな中、香子ちゃんの存在が救いだった気がする。
    とにかく主人公の兄(ついでに言うと親方も)は私の大嫌いなタイプで、彼の言動にはいちいち虫酸が走った。こういう人、私ダメだわ〜。何が半農半X(エックス)じゃボケ。
    とにもかくにも、これから先、主人公が思う人生を謳歌できればいいなと願う。大成するか否かは別として。

    でもってヘリに吊るされた「おれ」に関しては、もっと何かこう…ドカンとぶちかましてくれたら愉しかったのにな、と。具体的には思い付かないけど。

    0
    2012年04月30日

海猫ツリーハウス の詳細情報

  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    集英社
  • 掲載誌・レーベル
    :
    集英社文芸単行本
  • タイトル
    :
    海猫ツリーハウス
  • タイトルID
    :
    603666
  • ページ数
    :
    136ページ
  • 電子版発売日
    :
    2019年04月05日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

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