【感想・ネタバレ】海猫ツリーハウスのレビュー

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地方舞台の青春小説の傑作

osamu.takigawa 2019年04月12日

八戸を舞台に、南部弁丸出しで、青春まっただ中の若者の苦悩を描いています。
そうそう、こんな鬱屈を抱えながら、田舎でくすぶっている若者っているよなあ、自分もそうだったなあ、と共感することしきり。
家族の中でも居心地悪いし、兄弟で比べられるし、田舎の人間関係もけっこう複雑で、悩みは深まるばかり。
...続きを読む
ここではないどこかへ行きたいんだけど、どこへ行ったらいいのかわからない。そんな悩みを一人で抱え込んでいる若い人にお勧めしたいと思います。

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Posted by ブクログ 2020年01月31日

25歳の亮介と、地元コミュニティで人気者の兄・慎平。
ふたりのヒリヒリとしたやりとりに心がざわつく。
ファッション・デザイナーを目指し、
実家の農業を手伝い、
「親方」の元でツリーハウス作りをする亮介の努力を
慎平はなぜ認めず、貶めるようなことを言うのだろう。

p111
―兄弟だからだ―
p112...続きを読む
―兄弟なんて、言ってみれば生まれたときから
親の愛情を奪い合う敵同士みたいなものじゃないか―

すとん、と腑に落ちた。

慎平のことも亮介のことも
どちらの気持ちも、少しだがわかる気がした。

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Posted by ブクログ 2012年06月04日

「おれ」がヘリコプターで吊り下げられてる部分が 最後で何か あーこういうことか、、、とつながるかと思っていたのに
ドカーンとくるものもなく 終わってしまった。
そこが ちょっと物足りなかった。

ただ 文章のところどころに うーーむ と考えさせられる箇所が
たくさんあったのは よかった。

長男と次...続きを読む男、上辺の体裁を整えて生きる人と不器用に自分と向き合って生きようともがく人。

私は 不器用で不細工でいい、自分に正直に生きたい って思った。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2011年04月09日

太宰チックっていわれてる本。第33回すばる文学賞受賞作。

世間を上手く渡る兄と淡々と過ごしたい主人公である弟と共通の知人等々がどうしたかっていうと、嫉妬じゃないのようざいのよ何でほっといてくれないのあぁもうキィィー。

彼のちょっと自分本位だけど十分気遣いしてるのに周りからバカにされる、舐められる...続きを読む感はとっても伝わった。

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Posted by ブクログ 2010年12月17日

残酷で可愛い。この短さで主人公の心的混乱とかがうまく伝わってきた。ただ物語の中軸にならないような登場人物とか邪魔かなとは思った。細かいけど、カモメを助けるシーンが好き。カモメが「へさー」って飛んでく。可愛い。次作も読みたいな。残酷で可愛い小説。

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Posted by ブクログ 2010年03月14日

南部弁、懐かしかった。
幼稚園・小学校と、この小説の舞台の八戸に近いとこに暮らしてたから。

なんというかすごい閉塞感と、虚無感と言うか。
南部の曇天を思いだした。

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Posted by ブクログ 2015年02月16日

 八戸出身の著者が、八戸を舞台に、登場人物たちに八戸弁で語らせた八戸フリークな物語だ。第33回すばる文学賞を受賞している。

 全体を通して八戸弁で語られているためか、とても感情移入した。ツリーハウス以外の周りの景色などは、実在の八戸そのままであり、読みながら実際の映像が脳裏に浮かんできた。

 自...続きを読む分には兄弟がいないので、もし兄なり弟がいたら、こんな確執も生まれるのかなと思うと、ちょっとゾッとした。でもこんな心理描写ができるところが「現代の太宰治か」といわれるところなのかもしれない。

 最近、地元紙のデーリー東北で木村友祐氏による「空飛ぶ鉄犬」という小説の連載が始まった。これもまたファンタジックな物語のようだ。お話の続きに期待したい。

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Posted by ブクログ 2013年03月15日

実家で農業の手伝いをしたり、ツリーハウスを造っている知人の店でアルバイトをしながらデザイナーをめざす亮介。一見ほのぼのとしたいい青年の生活にみえながら、実は内面に様々な問題を抱えた主人公であることが、冒頭の『ヘリコプター』で暗示されている。自由奔放な兄と父親との確執、慕っている親方と兄のひとりの女性...続きを読むをめぐる恋愛事情など、本人と関係ないはずの事柄が何故か彼に少しずつ影を落としていく。かわいらしい装丁とタイトルで惹かれた本ながら、実は苦しんでいる若者の物語であった。彼はあの後立ち直ってくれるといいけれど。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2012年08月19日

青森八戸

服飾の専門学校を中退し
就職することもなくほぼバイトみたいなもんで生活する亮介

兄の慎平は破天荒で感情的で自由奔放で
農業を継ぐわけでもなく都合のいいようにふらふらしている。

兄の紹介で親方の趣味の延長みたいな
ツリーハウスを建てるのを手伝う日々

兄弟。
同じ腹から...続きを読む生まれてきても、考えも性格もまったく違う。

気が合わない他人となら、簡単に距離を置いて接しなければいいだけなのに
血がつながっているということだけで、簡単にそうもいかなくなる。

いつだってヘリコプターにつるされた「おれ」がやってくる。
もろくて孤独で危うい日々。

暗い話かと思えどそうでもなくて
亮介が親方の娘を送るときに、親方に疑われて怒鳴られるところとか
文字が太字になっていたりでしかもめっちゃ方言でなまってて
どこかぷぷってなるときもある。

終わり方はこんなもんだよねー。

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Posted by ブクログ 2012年08月12日

薄い割に時間かかった

亮介は甘いかもしれないけど、亮介なりに考えたんだよなー
それをやる前から全否定されて、死んじゃうかと思った
救いがねぇ

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Posted by ブクログ 2012年04月30日

兄弟間の確執…とまでは行かないものの、微妙な溝とか苛立ちとか葛藤とかがリアルに描かれていた。
そこに職場の上司でもあり物語の軸になる人物でもある『親方』が絡んできて、表紙の愛らしさからは想像もつかないドロドロした展開に。東北弁のおかげか筆致のおかげか、テンポよく読めたのであまり気分は悪くはならなかっ...続きを読むたけど。そんな中、香子ちゃんの存在が救いだった気がする。
とにかく主人公の兄(ついでに言うと親方も)は私の大嫌いなタイプで、彼の言動にはいちいち虫酸が走った。こういう人、私ダメだわ〜。何が半農半X(エックス)じゃボケ。
とにもかくにも、これから先、主人公が思う人生を謳歌できればいいなと願う。大成するか否かは別として。

でもってヘリに吊るされた「おれ」に関しては、もっと何かこう…ドカンとぶちかましてくれたら愉しかったのにな、と。具体的には思い付かないけど。

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Posted by ブクログ 2012年03月06日

読み終わって、まず、ごたごたしてるなと思った。でも、ごたごたしてるなかで必死にもがいてる主人公は読んでてそれなりに共感を持てた。
個人的には読み始めからかなり浮いた存在であった“首をくくられたおれ”にはもっとぶっ飛んだアピールをしてほしかった。

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Posted by ブクログ 2010年06月17日

25歳の亮介は東北南部の実家の農家を手伝いながら、“親方”の元でツリーハウス造りの手伝いもしていた。いつかはファッションデザイナーになるという夢を持ちつつ。そこへ、スローライフ、自給自足と唱える兄が帰ってきた。兄と父、兄と弟の関係に不穏な空気が漂い始める。

どこでオススメだった本だったか忘れちゃっ...続きを読むたけど、表紙のかわいさに騙された。なんか冒頭の一文から最後まで鬱々とした閉塞感ただよう話だったな。肉親間の容赦ない諍いって、やりきれない。最近読み終わった本って、こんなんばっかり・・・。それに、私って最後がはっきりしてない話は好きじゃないんだと思う。で、どうなったの?って気持ちが悪くなる。その中で唯一、親方の娘さんとのやり取りにホッとした。
ただ、東北南部弁のやり取りは新鮮だったし、迫力があった。読みづらかったけど、目で追って読むだけなのに耳に残る感じ。

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Posted by ブクログ 2010年05月01日

図:うん。案外読みやすかった。でも後半尻つぼみな気が…。
内容(「BOOK」データベースより)
25歳の亮介は、ファッション・デザイナーを目指しながらも、実家の農業を手伝うかたわら、「親方」の元でツリーハウス作りに精を出す毎日。地元コミュニティで人気者の兄・慎平の帰郷がきっかけとなり、つかの間の均衡...続きを読むが崩れはじめる…。第33回すばる文学賞受賞作。

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Posted by ブクログ 2011年08月06日

亮介は、デザイナーを目指しながらも、じいちゃんの農業も手伝い、「親方」のもとでのツリーハウス作りのバイトにも精を出す毎日。 が、そりのあわない人気者の兄・慎平の帰ってきて、日常の均衡が崩れはじめる。 兄ばかりがもてはやされ、自分をわかってもらえない苛立ち、兄の命令に逆らえない葛藤。 第33回すばる文...続きを読む学賞受賞作。 だけど、私は、この後の亮介の行く末こそを読みたいな。 亮介、どう生きていくの? ここでやめないでよ、木村さん。 「現代の太宰?」と帯の惹き句にあるけれど、おおげさにすぎないかなあ。 もう少し他の作品を読んでみないとわからないけどね。

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Posted by ブクログ 2010年03月02日

ワイヤーで人をつり下げたヘリコプター、それを視る亮介、スローライフに憧れて帰って来た兄慎平、海猫ツリーハウスを創る親方、始めはみんな気のいい人と思っていたのだが、、、最後にはどす黒い思いが渦巻いて、嫌な後味の読後感

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