かすがい食堂

かすがい食堂

小説・文芸
638円 (税込)

3pt

駄菓子屋の奥に、子どもだけの食堂開店!

激務の末にロケ先で怪我を負い、心身ともにダメージを負った楓子は憧れて入った映像制作会社を25歳で退職した。実家で無為徒食の生活を過ごした後、80歳になる祖母が営んでいた東京・下町の駄菓子屋「かすがい」を継ぐことになった。

1ヶ月経ち、「おばちゃん」と子どもたちに呼ばれるのにも慣れ、常連の子の顔と名前も覚えて来た頃、ひとりの少年の存在に気がつく。夕刻にやって来てきっちり300円分の菓子を買って帰るのだ。その理由に気がついた楓子がとった行動とは──(第一話 その名も『かすがい食堂』)。

貧困、いじめ、摂食障害など問題を抱える子どもたちのために、楓子は店の奥の台所で食事を提供することにした。肉汁のあふれるハンバーグ、もりもりごはんが進む野菜炒め、みんなで囲む寄せ鍋……!!
楽しく温かい食卓を描く全四話。

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  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    小学館
  • 掲載誌・レーベル
    :
    小学館文庫
  • タイトル
    :
    かすがい食堂
  • タイトルID
    :
    916554
  • ページ数
    :
    224ページ
  • 電子版発売日
    :
    2021年03月05日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

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かすがい食堂 の一覧

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  • かすがい食堂
    638円 (税込)
    駄菓子屋の奥に、子どもだけの食堂開店! 激務の末にロケ先で怪我を負い、心身ともにダメージを負った楓子は憧れて入った映像制作会社を25歳で退職した。実家で無為徒食の生活を過ごした後、80歳になる祖母が営んでいた東京・下町の駄菓子屋「かすがい」を継ぐことになった。 1ヶ月経ち、「おばちゃん」と子どもたちに呼ばれるのにも慣れ、常連の子の顔と名前も覚えて来た頃、ひとりの少年の存在に気がつく。夕刻にやって来てきっちり300円分の菓子を買って帰るのだ。その理由に気がついた楓子がとった行動とは──(第一話 その名も『かすがい食堂』)。 貧困、いじめ、摂食障害など問題を抱える子どもたちのために、楓子は店の奥の台所で食事を提供することにした。肉汁のあふれるハンバーグ、もりもりごはんが進む野菜炒め、みんなで囲む寄せ鍋……!!  楽しく温かい食卓を描く全四話。
  • かすがい食堂 あしたの色
    682円 (税込)
    下町の子ども食堂が世界と繋がる第2弾! 祖母から駄菓子屋「かすがい」を引き継いだ春日井楓子が、店の奥で子ども食堂を始めて1年が経った。 親のネグレクトが原因でまともなご飯を食べていなかった翔琉は大人しく感情もほとんどあわらにしなかったが、通い続けるうちに少しずつ打ち解けるようになった。摂食障害を患っていた夏蓮は元気を取り戻し、積極的に買い物や調理を手伝ってくれている。 中一になった亜香音が友人・彩希を連れてやって来た。髪を染めたことで教師や親に叱られ、家出中だと言うが──(第一話 少女と嘘と白黒パンダ)。 日本語が流暢な黒い肌の少年、日本で働く母親と暮らすためベトナムからやってきた少女、新たなお客さまを迎え、差別や偏見など彼らの抱える問題に楓子は直面するが、かすがい食堂のみんなでごはんを作って食べながら、何が出来るかを考える。 幻のカレイ(?)のムニエル、自分でにぎるおにぎり、ライスペーパーの春巻き、お好みの具材をのせるビビンバなど、わくわくする献立も充実。下町の子ども食堂から世界を知る人気シリーズ第二弾。
  • かすがい食堂 夢のゆくさき
    693円 (税込)
    この食堂のお節介は温かくておいしい! 映像業界を離れた春日井楓子が、祖母から駄菓子屋かすがいを引き継ぎ、その店の奥で子ども食堂を始めて約2年が経った。事情を抱える子どもを対象に、1回200円で週に2回。買い物も調理も一緒に行い、みんなで食卓を囲む一風変わった子ども食堂だ。 ある日、なじみの商店街の店員から、毎日家の料理を作っているという少女の話を聞いた。「感心な子」だと言う。ヤングケアラーを疑った楓子が本人に尋ねると、怪我を負った母親の世話と家の家事を一人でしていると答えた。楓子は子ども食堂に来ないかと誘うが、けんもほろろに断られてしまう。〈第一話 少女とつなぎとハンバーグ〉 料理系の人気ユーチューバー・ナツミが見せた本音とは。〈第二話 はじけるにんじんしりしり〉 かすがい食堂の食卓に安楽椅子探偵が現れる!?〈第三話 食卓推理「黄泉がえる母親」〉 自分を犠牲にして家事に専念する女子高生・三千香とその弟・璃久に、お節介気質の楓子の思いは届くのか。〈第四話 夢のゆくさき、絆のかたち〉 社会を繋ぐ下町の子ども食堂物語、人気シリーズ最新刊。 (底本 2023年4月発売作品)

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かすがい食堂 のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ

    ドラマ作りに憧れて、映像制作の会社に入ったものの、給料に合わない激務で心身ともに疲れ果て、過労と睡眠不足で仕事中にロケ先の山で滑落してケガをし、それをきっかけに20歳代半ばで退職。何かしなくてはとブラブラしていたところに、祖母から何10年も経営していた下町の駄菓子屋をやらないかと声をかけられます。祖母もそろそろ店を畳んで隠居するつもりでいたとのことで、「駄菓子屋かすがい」を継ぐこととなります。20代なのに店に来る子どもたちから、「駄菓子屋のおばちゃん」と呼ばれて働く、春日井楓子が主人公の物語です。

    第1話から第4話まで別々の4つのストーリーが描かれていますが、それぞれが繋がっていてひとつの物語として構成されている作品です。

    「かすがい食堂」が始まったきっかけとなったストーリーと、「かすがい食堂」の様子を紹介すると、

    きっかけは、決まって夕方に「駄菓子屋かすがい」にやって来ては、店内をひと回りしたあと、きっちり300円の駄菓子を買って帰る男の子でした。

    毎回300円というのは小学生のお小遣いとしては多すぎるし、親が毎回お菓子代として300円渡しているのだとしたら、かなり贅沢で奇妙なことだと思い、楓子はふと頭によぎった想像から、ある日その300円を男の子から受け取るときに、「これってもしかして、きみの晩御飯だったりしない?」と、思い切って尋ねます。

    男の子の答えは、やはり想像通りで、晩御飯代として母親から毎回300円を渡されていたということでした。しかも、お菓子でもいいと言って渡されていたことを知ります。母親はいつも夜働き、父親のいない母子家庭ということで、事情を知った「駄菓子屋のおばちゃん」の楓子は、不憫に思い、昔ここで祖母がもんじゃ焼きなどの簡単な食事を提供していたことを思い出して。その男の子に、300円で駄菓子ではなく晩御飯を提供することを決心します。こうして昼間は「駄菓子屋かすがい」、閉店後の夕方に、週2日だけその子のためだけに、店の奥の座敷で、その名も「かすがい食堂」を始めまることになります。

    料理など得意でなかった楓子ですが、料理の得意な祖母の協力もあって、手作りの家庭料理に奮闘します。

    その男の子ですが、初めは、食に対する興味は全くなくて、箸の持ち方もぎこちなく、口数も少なくて「いただきます」とか「ごちそうさまでした」すら言えない子どもでしたが、「かすがい食堂」に通い、楓子と一緒に食材を買いに行ったり、料理の手伝いをしていく中で(これが、「かすがい食堂」のルール)、次第に打ち解けて心を開くようになって、楓子や祖母と一緒に、楽しく晩御飯を食べるようになっていきます。

    ストーリーが進むにつれて、「かすがい食堂」に通う子どもが、ひとりまたひとりと増え、「かすがい食堂」は、深刻な問題を抱えて困っている子どもたちに、束の間の居場所と、温かい晩御飯を提供して、気軽に話や相談ができる場所となっていきます。

    小学生や中学生の子どもにとって、家庭というのは心から安心できる場所だと思いますが、何かしらの事情で家庭がその機能を失ったとき、手を差し伸べてくれたのが、何かと世話焼きキャラの春日井楓子さんであり、「かすがい食堂」でした。

    通ってくる子どもたちひとりひとりのキャラクターが際立っていて面白く、そんな子どもたちに心から寄り添う楓子の姿に感動しながら、楽しくスラスラとあっという間に読み終えてしまいました。

    また、提供される晩御飯の簡単なレシピと、その食レポも描かれていて、食卓を囲むその場の雰囲気が漂ってくる、一緒に晩御飯を食べているような物語でした。

    0
    2026年01月27日

    Posted by ブクログ

    凄惨な殺人現場だの、少女監禁虐待だの、おどろおどろしい本を続けて読んだので(^ ^; ちょっと「一休み」したくてチョイス。

    主人公は、映像業界で働いていたが、心折れて実家に戻り、祖母の経営していた駄菓子屋をついでのんびり商売している女性。ひょんなことから、恵まれない環境で暮らす子どもとの縁ができ、何かできることを、と格安で食事の提供を始め、その和が徐々に広がっていき...というのが大きな流れ。

    正直、割とありがちな設定だし、訳知りのおばあちゃんも割とステレオタイプのキャラクターとも言える。が、そんな「普遍的」であるが故に、作者の筆力や心遣いが光る、とも言える。

    貧困やネグレクトなど、どうしてもテーマは重くなりがち。だが決して暗い話にも「お涙頂戴」にもなっていないのはさすが。主人公もスーパーマンではないので、常に悩む。自分が大したことをできる訳では無いし、干渉しすぎないよう自らを律している。

    逆境にいる子供たちにも、それぞれ言い分があるし、子どもなりに周りに気を遣ってもいる。その様がけなげであり、また涙を誘いもする。誰も「悪い人」がいなくても、不幸というのは起きてしまうものだ、という現実。その中で生きるしかない子供たちに、温かい食事を差し出す「駄菓子屋のおばちゃん」は、問題を解決することはできなくとも、子供たちが前向きな一歩を踏み出す手助けにはなっている。確実に。

    世の中、大きな理想論を広げるだけで、結局何もできない...ということの方が多いように思う。が、目の前の一食を提供する、その小さな「行動」こそが、人に「一歩を踏み出す勇気」を与えてくれるに違いない。

    連作短編集の、最終話でおばあちゃんが言う「何でも一人で抱え込もうとするのが、あんたの悪い癖だ」という一言にハッとして、周りを「巻き込む」ことを学ぶ主人公。「巻き込まれた」子供たちも、目覚ましい活躍を見せる。人は、誰か他の人から「必要とされる」ことが、無条件に嬉しいものなのだ。

    これから十年、二十年経っても、この駄菓子屋が「世界から貧困を無くす」ことは絶対にできまい。それでも、関わった人々の、それぞれの小さな一歩は、着実に世界を明るい方へと導く力になる、と信じたい。

    0
    2021年11月30日

    Posted by ブクログ

    続きが読みたい。
    自分の仕事にも多少関わりのある事だから、尚更。
    かすがい食堂、これかどうなるのか知りたい。

    0
    2021年06月16日

    Posted by ブクログ

    駄菓子屋、かすがい食堂を通して子供達とそして自分も考えさせながらお互い成長していく。
    表からは見えない物もあるんだね。

    0
    2026年07月26日

    Posted by ブクログ

    「おいしい小説」好きだ!おいしい料理のそばには温かい人がいるから、読んでて安心できる。おいしい料理を自分の居場所と感じながら食べられたら、幸せなことだ!

    続編もあるので、いろいろ読んでみたい!

    0
    2026年02月01日

    Posted by ブクログ

    あっという間に読み終わった。温かくて優しい気持ちになれる1冊。楓子さんが少しお節介すぎる?と感じた部分もあったけど、様々な問題を抱える子たちに真剣に向き合う姿が良かった。

    0
    2026年01月05日

    Posted by ブクログ

    優しい気持ちになる一冊でした!
    駄菓子屋「かすがい」の雰囲気や香りが想像できる心がほっこりする物語です^^

    楓子は訳あって仕事を退職し、駄菓子屋の"おばちゃん”(25)として祖母が営んでいた「かすがい」屋を受け継ぐ。
    駄菓子屋「かすがい」は地元の小学生たちから愛され毎日子供たちの声が絶えない。


    でもその中には問題を抱えた子もいる。

    貧困家庭や親の仕事の都合、摂食障害といった様々な悩みを抱えた子供たちを楓子は「食」を通じて救う物語です。
    ただ "ご飯を食べれば解決!!” のような考え方ではなく、それぞれの問題に深く入り込み考えさせられる一冊でした。

    0
    2024年09月15日

    Posted by ブクログ

    8/14
    食を通して子供達の生活や環境に考えさせられる本でした。食べることの大切さを教わって、食育にはとても読みやすくて良い本だと思います!
    続編とかあればまた読みたいな

    0
    2024年08月14日

    Posted by ブクログ

    駄菓子屋の楓子さんが助けを必要とする子どもたちに食べ物を通して、諦めたらいけないこと、自分を大切にすること、なりたい自分になれること
    を伝えていきます

    とても素敵なお話しでした!

    0
    2023年09月23日

    Posted by ブクログ

    事があまりにもうまく進んでいくのは小説ゆえに致し方ないかもしれないけど、それにしてもうまいこといくなぁという印象は受けた。
    収録4編それぞれが、それだけで1冊分になりそうなところを端折ったような感じもした。

    それはそれとして、今の日本が抱えるこどもに関わる社会問題を可視化する内容になっている。
    それだけに、一つひとつもっと深めても面白いかもしれないけど、そうしたら重くなっちゃうのかな?という気もする。

    ともあれ、こどもに関わる職や立場の人は読んでほしい。

    0
    2021年10月18日

かすがい食堂 の詳細情報

  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    小学館
  • 掲載誌・レーベル
    :
    小学館文庫
  • タイトル
    :
    かすがい食堂
  • タイトルID
    :
    916554
  • ページ数
    :
    224ページ
  • 電子版発売日
    :
    2021年03月05日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

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