小説作品一覧

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  • タフィー
    4.1
    父さんの暴力から逃れ,家を飛びだしたアリソン.古い家の納屋に身を隠すが,家主のマーラという老女に見つかってしまう.認知症のマーラは,彼女を昔の友人・タフィーと間違えているようで――.孤独を抱えたふたりが出会い,思いがけない同居生活がはじまる.カーネギー賞作家が詩でつむぐ,友情と再生の物語.

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  • サラバ 上・中・下巻 合本版
    4.3
    第152回直木賞受賞作、待望の電子化!『サラバ』上・中・下合本版!!  僕はこの世界に左足から登場した――。  圷歩は、父の海外赴任先であるイランの病院で生を受けた。その後、父母、そして問題児の姉とともに、イラン革命のために帰国を余儀なくされた歩は、大阪での新生活を始める。幼稚園、小学校で周囲にすぐに溶け込めた歩と違って姉は「ご神木」と呼ばれ、孤立を深めていった。  そんな折り、父の新たな赴任先がエジプトに決まる。メイド付きの豪華なマンション住まい。初めてのピラミッド。日本人学校に通うことになった歩は、ある日、ヤコブというエジプト人の少年と出会うことになる。
  • ゲストリスト
    3.8
    アイルランド沖の孤島で、メディアの寵児の結婚式が行われる。だが式の最中に停電が発生し、そして死体が発見された! 外は嵐、本土の警察はすぐに来ることはできない……。複数の視点、入れ替えられた時系列で巧みに構成された現代版「嵐の孤島」ミステリ。
  • 寒慄【かんりつ】
    3.3
    アルプスの山中で開催されたスノーボード選手権で、女性選手サスキアが姿を消した。十年後、当時の関係者のミラは四人の元選手とこの地で再会する。喜びもつかの間、ホテルで見つけたカードが雰囲気を一変させた。“サスキアを殺した”――ホテルは孤立し、彼らは疑心暗鬼に陥っていく。密室状況のサスペンスを描く傑作
  • 探偵になんて向いてない
    3.8
    1巻2,310円 (税込)
    離婚、失職の果てに路頭に迷った中年の権藤は、友人のカゲヤマに拾われ私立探偵を始めるよう命じられる。即席の素人探偵だというのに、余命わずかな美女・岩澤めぐみから「最期に会いたい人」を捜すよう頼まれてしまった権藤は、必死に調査を始めるが――。悲喜交々な人生を丸ごと抱きしめたくなる、ユーモアたっぷりの探偵物語。
  • 帰らざる故郷
    3.9
    1972年、アメリカ。ベトナム戦争中に海兵隊を不名誉除隊させられ刑務所にいた兄と、数年ぶりに再会した弟。しかし、町で起こるある惨殺事件が、彼らを引き離す――戦争が人々の心に残した傷跡、そして兄弟の絆を描くクライム・フィクション。解説/吉野仁
  • 花の子ども
    3.8
    母が遺した珍しいバラを持って、僕は出発する。めざすは、外国の庭園。でも旅はトラブル続き。機内で腹痛にもだえ、森でさ迷う。当の庭園は荒れ果て、意外な客が現れる。僕と一夜だけ関係をもった女性が、赤ん坊を預けにきたのだ。父親ってどうなればいいの?
  • 30年目の待ち合わせ
    3.3
    1989年パリ。20歳のアメリはヴァンサンに恋をする。だが待ち合わせの日、二人はすれ違ってしまう。再会は10年後、彼は結婚していた。彼女も家庭を築くが、人生を間違えたのではないかという思いが消えず、20歳の記憶は輝きを増す。そんな彼女の前に彼が現れ……
  • 黒魚【クロウオ】都市
    3.0
    感染症〈ブレイクス〉が流行している北極圏の街クアナークでは、さまざまな事情を抱えた人々が暮らしていた。そこでなかば伝説として語り継がれるのは、シャチやホッキョクグマといった動物と意識を共有し一体になれる女の物語だった。キャンベル記念賞受賞作
  • リラとわたし ナポリの物語1
    4.0
    本好きで真面目なエレナと、天才的な頭脳を持つ反抗児リラ。十歳で出会ったふたりは、惹かれあい、反発しあいながらも、変わりゆく1950年代のナポリで成長していく。ジュンパ・ラヒリをはじめとする多数の有名作家・書評家を熱狂させた波瀾万丈な友情の物語!
  • 家族をさがす旅 息子がたどる父の青春
    -
    1巻2,310円 (税込)
    父が緊急入院した!駆けつけた病院で聞かされたのは、父の容体と、異母兄の存在だった。その日から、見知らぬ家族、岩波映画で映画を作っていたという父の青春を辿る旅が始まる……。看護をきっかけに初めて見えてきた父の人生とは、なんだったのか。現役証券マンによる渾身のノンフィクション。

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  • 今昔物語集 天竺篇 全現代語訳
    -
    成立は12世紀、平安末期と言われる。本朝(日本)、天竺(インド)、震旦(中国)、すなわち当時認識していた全世界に伝わる仏教譚を集めた類聚説話集。本巻の舞台は天竺。釈尊の生涯や伝説、修行、各種霊験、因果応報……綿々と伝わる教えを壮大なスケールで、ときにユーモラスに展開する。講談社学術文庫刊『今昔物語集』(一)~(五)より現代語訳を抽出し、一冊に再編集。
  • カート・ヴォネガット トラウマの詩学
    -
    1巻2,310円 (税込)
    カート・ヴォネガットは、20世紀後半のアメリカで、多くの読者に愛され、日本でも翻訳が多く出版され、読まれている作家である。 本書では、第2次世界大戦のドレスデン無差別爆撃を体験したヴォネガットのトラウマとの戦いの歴史をたどりながら、包括的に批評する。 長編小説を出版された順に論じ、ヴォネガットのトラウマとの関わりかたの変化を、多くの先行研究をもとに紐解く。 巻末には、豊富な文献リストを簡明な説明を付して掲載。
  • 狂人遺書
    -
    1巻2,310円 (税込)
    安吾の「本当の凄さ」は歴史小説にある― 群雄割拠の戦国時代、道三、信長から秀吉、家康に至る<安吾版戦国武将列伝>!
  • カルカッタの殺人
    3.8
    一九一九年、英国領インド。政府高官の謎めいた殺人事件を赴任したばかりの英国人警部ウィンダムと優秀なインド人部長刑事バネルジーが追う。英国諜報部と現地実業家、そして暴動の影が……英国推理作家協会賞ヒストリカル・ダガー受賞の傑作歴史ミステリ登場
  • 工学的ストーリー創作入門
    4.8
    書けないのは、才能のせいではない! 直感に頼らず、物語に必須の要素から書き始める、 天才以外は必読の「工学的」創作入門。 【6つの要素】 コンセプト/人物/テーマ/構成/シーンの展開/文体 売れる物語を書くために必要な6つの要素はこれだ! ストーリー創作に必要な部品と技術がすべて揃った最強の「まとめ」本。 作品を生み出すための最適な経路をデザインする=工学的メソッドの画期的創作入門書! 小説・ストーリー創作術の最良の入門書にして、最終決定版がついに邦訳!! 世の中にたくさんあふれている小説のハウツー本を読んでもうまく小説が書けないのはなぜなのでしょうか。ハウツー本を読むと「心を込めなさい」「人生の旅を描け」「テンポと文体を磨こう」などというアドバイスが書かれています。しかし私たちが欲しいのは、このような抽象的な助言ではなく、もっと具体的な方法や手順のはずです。 売れるストーリーには原則があります。つまりストーリー創作には工学的な面があるということです。まずストーリーの要素を知り、そのうえで設計図を描くことが何より大事なのです。ストーリーの設計を「形式的」と毛嫌いする人がいるかもしれません。しかし、形式的と思うからそう見えるのであり、ストーリー作りの原則や要素を意識することとは違います。 ストーリー創作に際して知るべきことは山ほどありますが、本書ではそれらを6つのカテゴリーに大別することで、謎めいたものの本質を明確に提示しています。つまり、それが「6つのコア要素」と呼ばれるものです。「6つのコア要素」にはストーリーに必要な部品や技術が全て揃っています。書き手として知るべきことを集め、包括的に秩序立ててストーリーを作ることができます。 「紹介するモデル(作家として成功するための6つのコア要素)は僕がまとめたが、基本は誰もが知っていることだ。いわば真理で、僕の発明ではない。だが、この本のような「まとめ」は他になかったはずだ。」と著者がいうように、これまで断片的に語られてきたストーリー創作の秘訣が、網羅的に「まとめ」られているため、小説入門者が最初に読む本として最適の一冊となっています。
  • 私のイサベル
    4.3
    20年前に失った娘を忘れられないステラ。父を亡くして深い孤独を抱える女子大生のイサベル。愛ゆえの行動が娘を怒らせてばかりのイサベルの母シャスティン。偶然と悪意が絡み合い、ふたりの母親とひとりの娘がついに出会うとき、恐ろしい真実が明らかになる。
  • ウラミズモ奴隷選挙
    3.0
    1巻2,310円 (税込)
    男尊国にっほんで側室奴隷の子として生まれ、女尊国ウラミズモに移民した市川房代は、男性保護牧場歴史資料館の責任者となり、館内で「保護」する性犯罪者たちの生死を委ねられていた。請願、要求も房代に集中する激務の中、警視総監、法務大臣を輩出する白梅高等学院の少女たちに銃で脅され、にっほんの少女遊廓からの訴えをきき、死者のメールに耐え…。そんなある日、齢数千年の石の女神が訪れ…。自由か、死か―女性たちの存亡を賭けた闘いが、いま幕を開ける!
  • インヴィジブル
    4.0
    一九六七年ニューヨーク。文学を志す大学生は、禁断の愛と突然の暴力に翻弄され、思わぬ道のりを辿る。フランスへ、再びアメリカへ、そしてカリブ海の小島へ。章ごとに異なる声で語られる物語は、彼の人生の新たな側面を掘り起こしながら、見えざる部分の存在を読む者に突きつける。事実と記憶と物語をめぐる長篇小説。
  • 【合本版】プリズンホテル 夏・秋・冬・春
    -
    極道小説で売れっ子になった木戸孝之介の身内で、ヤクザの大親分の仲蔵が、温泉リゾートホテルのオーナーになった。招待された孝之介は驚いた。なんとそのホテルは任侠団体専用だったのだ。人はそれを「プリズンホテル」と呼ぶ。さまざまな人たちがこのホテルで交差する。熱血ホテルマン、天才シェフ、心中志願の一家などなど、奇妙な人々が繰り広げる、涙と笑いの物語。
  • 影の子
    3.7
    1975年2月、東ベルリンの〈壁〉に接した墓地で、少女の死体が発見される。現場に呼び出された刑事警察の女性班長ミュラー中尉は衝撃を受ける。少女の顔面は破壊され、歯もすべて失われていたのだ。しかも現場にはいち早く国家保安省(シュタージ)のイェーガー中佐が来ており、やがて異例のことながら事件の捜査がミュラーたちに命じられる。やはり背後には何かがあるのか? 彼女の捜査は、知らず知らずのうちに国家の闇に迫っていく……冷戦時代、鉄のカーテンの向こう側の事件を描いた傑作。
  • エヴァンズ家の娘
    3.5
    ジャクリーンは親族から相続した湖畔の家に移り住む。この家では数十年前にある事件が起こったようだが……。過去と現在、交互に描かれる二つの物語は一族の秘密へと繋がっていく。ストランド・マガジン批評家賞最優秀新人賞受賞/MWA賞最優秀新人賞候補作
  • 特捜部Q―自撮りする女たち―
    4.0
    特捜部Qに閉鎖の危機が訪れる! 検挙率の上がらないQには周囲から厳しい目が注がれていた。そんな中、王立公園で老女が殺害される事件が発生。さらには若い女性ばかりを襲うひき逃げ事件が――。次々と起こる事件に関連は? 一方、ローセは苦悩の淵に……。
  • アイリーンはもういない
    3.5
    私の名はアイリーンといった。あるクリスマスイブの夜まで……。少年用の矯正施設の事務員として単調な日々を過ごす私。だが、魅惑的な女性レベッカに出会い、私の人生は劇的に変わる。鋭い観察眼と容赦ない筆致で黒い感情を掻き立てる、ブッカー賞最終候補作
  • 壊れた世界で“グッドライフ”を探して
    3.8
    シンプルな生き方は簡単じゃない。シンプルですらない。格差を生み出し続ける資本主義と、搾取や地球環境への負荷を生み出す行き過ぎた消費社会から積極的に抜け出し、ローカルやコミュニティの価値を重視する、倫理的で自由な生き方は本当に可能なのか!? 『スエロは洞窟で暮らすことにした』の著者最新作。
  • 終わりなき道
    3.5
    刑事のエリザベスは、少女監禁犯を拷問の上、射殺したとして、激しい批判にさらされていた。州警察が調査に乗り出すが、彼女には真実を明かせない理由が……。同じ頃、エリザベスの元同僚の警官が刑務所から釈放される。ある女性を殺した罪を認め服役していたのだ。だが、エリザベスは尊敬する彼の潔白を信じていた。男はうその証言をしたのか? ――様々な秘密を抱えた女と男の道はやがてひとつに繋がり、信じがたい邪悪の存在を暴く! アメリカ探偵作家クラブ賞(エドガー賞)二冠作家が圧倒的筆力で放つ傑作巨篇。
  • 季語別片山由美子句集
    -
    1巻2,310円 (税込)
    ◆季語別句集シリーズ 「雨の歌」「水精」「天弓」の既刊句集、および「天弓」以後平成9年までの作品を季語によって分類して収録。作品理解の上で更に役立ち、実作者にとっては季語を通して俳句を学べる格好の一書。
  • エヴェレスト 神々の山嶺 電子特別合本版
    -
    1巻2,310円 (税込)
    登攀史上最大の謎の鍵を握る古いコダックを手に入れた深町誠は、カメラに誘われるように孤高の登山家・羽生丈二に出会う。山岳小説の金字塔に、関連本を加えた豪華合本版。特典として著者の撮り下ろし写真を収録! ※本電子書籍は、角川文庫「神々の山嶺 上」、「神々の山嶺 下」、「ヒマラヤ漂流 『神々の山嶺』へ」、角川書店単行本「作家の履歴書 21人の人気作家が語るプロになるための方法」より夢枕 獏の章を抜粋し収録したものに、電子版特典として未収録写真を加えた電子オリジナル合本版です。
  • 特捜部Q―吊された少女―
    3.9
    引退間際の警官からかかってきた一本の電話は、カールたちQのメンバーを十数年前に起きた異常な交通事故の捜査へと導くのだが……。デンマークの人気警察小説、第六弾!
  • 妻への家路
    -
    自分勝手に生きた男と寄り添う妻。文化大革命で逮捕された男が特赦で妻のもとに帰ると、妻は男の記憶だけ失くしていた。妻は夫を目の前に、ひたすら夫を待ち続ける……。2011年中国ランキング1位の感動巨編!
  • サンドリーヌ裁判
    3.9
    大学教授の夫が大学教授の妻を殺害? 殺されたとされる史学教授のサンドリーヌ、彼女はその誠実さで誰からも慕われていた。一方、夫の英米文学教授のサミュエルは、自信の知識をひけらかし周囲をいつもみくだしていた。彼は無実を訴え、証拠も状況証拠にすぎなかった。しかし町の人々の何気ない証言が、彼を不利な状況へと追い込んでゆく。やがて、公判で明らかになるサンドリーヌの「遺書」。書かれていたのはあまりに不可解な文章で……妻と夫の間に横たわる深く不可解な溝を、ミステリアスに描き出したサスペンス。
  • アンダルシアの友
    5.0
    シングルマザーのソフィーは、物静かで魅力的な男ヘクトールとの運命的な出会いを契機に、突如国際的なマフィア抗争の渦中に放り込まれる――スウェーデン発のハイスピード・クライム・スリラー
  • 大工職人噺
    -
    1巻2,310円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 関東大震災後の東京で、少年は大工の徒弟となる。少年の大工への夢と迷いと誇り。一徒弟の人間としての成長記。

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  • イエロー・バード
    3.5
    その春、戦争は自分らを殺そうとした。イラク、アル‐タファル。21歳の三年兵バートルは、18歳の初年兵マーフィーを無事に故郷に連れ帰ると約束していた。しかし、凄惨を極める戦闘を次々と経験していくうちに、二人は予期せぬ運命をたどることになる。イラクで戦うとはどういうことだったのか。元兵士が戦争に直面した若者たちの感情を、痛切に、瑞々しく描いたデビュー作。 兵士の鮮烈な成長譚でもあり、イラクの戦場で生き残ろうとする二人の青年の友情の物語でもあり、無垢の喪失と記憶の意味を語る哲学的な寓話でもある。並外れた作品だ。――ミチコ・カクタニ(《ニューヨーク・タイムズ》紙) 必読の書だ。イラク戦争をリアルに描いているからというだけではない。その不名誉と理解しがたい暴力から、弱々しくはあるが確かに生きている人間性の証を紡ぎだしているからだ。――《ガーディアン》紙
  • 兵士たちの肉体
    -
    アフガニスタンに派兵されたイタリアの若者たちの孤独、性、葛藤を瑞々しい筆致で描きながら、現代の矛盾に鋭く迫る二十一世紀の戦争小説。世界的ベストセラー『素数たちの孤独』著者の最新長篇。 灼熱の大地の真ん中、アフガニスタンの紛争地域に派兵されたイタリア軍の若き兵士たち。危険ではあるが、たった数カ月の任務のはずだった。故郷から逃げだしてきた者、ひとりぼっちの母親を残してきた者、妊娠した女を残してきた者、オンライン上の仮想恋人に依存する者……それぞれの事情を抱え、孤独を噛みしめ、性をもてあます彼らの中には、愛情と憎しみが芽生えつつあった。そして、ようやく任地に慣れてきた頃、その後の人生を大きく変えることになる、忘れえぬ出来事が起こった――。 砂漠への強行軍にのぞんだ若者たちは、何を見たのか? 世界的ベストセラー『素数たちの孤独』の著者が紡ぐ、21世紀の新しい戦争文学。
  • アラビアンナイト別巻
    -
    1巻2,310円 (税込)
    ※本シリーズに使用している原版データは時間が経過している作品が多いため、一部不鮮明な箇所がある可能性がございます。ご了承下さい。 ここに収める2話は,本文庫に全18巻として収載された定本にはない,別のアラビア語原典から訳出したもの。「開け,ゴマ!」と,タンバリンを打って踊る美少女の物語は,世界中で親しまれている。

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  • 大本神諭天の巻
    -
    1巻2,310円 (税込)
    ※本シリーズに使用している原版データは時間が経過している作品が多いため、一部不鮮明な箇所がある可能性がございます。ご了承下さい。 幕末に丹波の福知山に生まれ,大工の夫に先立たれて生活の辛酸をなめつくした出口ナオは,明治25年,突然神がかりとなり,神政による理想の平和世界の実現を説く。本書はその大本教義の真髄を伝える。本巻は,明治25年から大正7年までの「筆先」。解説を付す。

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  • 京都守護職始末 1
    -
    1~2巻2,310~2,530円 (税込)
    ※本シリーズに使用している原版データは時間が経過している作品が多いため、一部不鮮明な箇所がある可能性がございます。ご了承下さい。 歴史は偽造されてよいか? 薩長の「力」によって明治維新は成立したが,それは孝明天皇の心意にそうものではなかった。その誠実さゆえに裏切られた旧会津藩士がつぶさに語る動乱の幕末史。第1巻は,文久2年(1862)から翌3年まで。巻末に解説を付す。

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  • 東洋金鴻
    -
    1巻2,310円 (税込)
    ※本シリーズに使用している原版データは時間が経過している作品が多いため、一部不鮮明な箇所がある可能性がございます。ご了承下さい。 元外国奉行で隠居の身の川路聖謨は,中風の身を養いつつ,英国へ留学した孫の太郎にあてて日記を書き送る。幕末動乱の只中,世情不安,物価高騰の風聞につけ,半身不随を嘆き,幕府に殉ずる決心をする。

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  • 松本順自伝・長与専斎自伝
    -
    ※本シリーズに使用している原版データは時間が経過している作品が多いため、一部不鮮明な箇所がある可能性がございます。ご了承下さい。 幕末・明治期の2人の医師の自伝。松本は長崎でポンペに学び,幕府の西洋医学教頭と将軍侍医を兼ね,明治期には初代軍医総監となった。長与は松本についてポンペに学び,日本の医事衛生を創始した。

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  • むかしばなし
    -
    1巻2,310円 (税込)
    ※本シリーズに使用している原版データは時間が経過している作品が多いため、一部不鮮明な箇所がある可能性がございます。ご了承下さい。 江戸時代女流随筆の傑作。真葛は,『赤蝦夷風説考』の著者工藤兵助の娘で,父の友人の蘭学者たちや,娘時代をすごした天明期前後の江戸の風物を細やかに描きだす。旅行記「磯づたい」も付載。

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  • 洛陽伽藍記
    -
    1巻2,310円 (税込)
    ※本シリーズに使用している原版データは時間が経過している作品が多いため、一部不鮮明な箇所がある可能性がございます。ご了承下さい。 6世紀,ありし日の北魏の都,洛陽。荘厳な伽藍を誇った寺院のかずかずを舞台とし,政治,経済から社会,民俗,学芸まで,当時の文化万般にわたる大パノラマが展開される。

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  • 中国革命の階級対立 1
    -
    1~2巻2,310円 (税込)
    ※本シリーズに使用している原版データは時間が経過している作品が多いため、一部不鮮明な箇所がある可能性がございます。ご了承下さい。 みずから革命の渦中に身を投じたユニークな研究者鈴江言一の労作。1930年の中国の諸階級を科学的に分析し,それらが果たす歴史的役割を追究する。初版の伏字は,原資料によって復活させた。第1巻は,第1章・軍閥および官僚,第2章・地主,土豪,劣紳ならびに農民,第3章・ブルジョアジー,帝国主義。

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  • 維摩経
    -
    1巻2,310円 (税込)
    ※本シリーズに使用している原版データは時間が経過している作品が多いため、一部不鮮明な箇所がある可能性がございます。ご了承下さい。 聖徳太子の『維摩経義疏』以来,日本大乗仏教の発展にもっとも大きく寄与したこの経典は,在家の信者維摩を中心とした仏と菩薩と人間の壮大なドラマである。空・禅・念仏の入門書。

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  • 東西遊記 1
    -
    1~2巻2,310~2,640円 (税込)
    ※本シリーズに使用している原版データは時間が経過している作品が多いため、一部不鮮明な箇所がある可能性がございます。ご了承下さい。 医者で文人だった橘南谿が,天明2年(1782)から6年にかけて,日本国内を旅した記録。諸国の人情・地理・風俗・奇譚を伝える書としてつとに名高い。刊行された正・続●に,写本にのみ載る章を補遺。第1巻は,東遊記,東遊記後編,および補遺を収める。巻末に解説を付す。

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  • 東都歳事記 1
    -
    1~3巻2,310~2,530円 (税込)
    ※本シリーズに使用している原版データは時間が経過している作品が多いため、一部不鮮明な箇所がある可能性がございます。ご了承下さい。 江戸末期の絵入り年中行事記。『江戸名所図会』を完成した神田雉子町の名主斎藤月岑が,雪舟系の絵師長谷川雪旦との名コンビで描く江戸年中行事文献の傑作。挿絵すべてを収め,詳細な注を付す。第1巻は,正月から三月まで。

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  • 歎異抄・執持抄・口伝鈔・改邪鈔
    -
    1巻2,310円 (税込)
    ※本シリーズに使用している原版データは時間が経過している作品が多いため、一部不鮮明な箇所がある可能性がございます。ご了承下さい。 親鸞のふかい哲学的思索と純粋な阿弥陀信仰は,その後,かえって異端を生じようとした。生前の親鸞の信仰をとおして正統を守ろうとする人びとによって説かれた,親鸞の真意を伝える苦悩の書。

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  • 菅茶山と頼山陽
    -
    ※本シリーズに使用している原版データは時間が経過している作品が多いため、一部不鮮明な箇所がある可能性がございます。ご了承下さい。 江戸後期の備後の儒者で,『黄葉夕陽村舎詩』で知られる菅茶山。一時期,彼が主宰する廉塾の塾頭をつとめ,のち京都で活躍して『山陽詩鈔』をのこした頼山陽。ふたりの詩人の生活と詩文を,平明洒脱な散文で語りつくした評論。

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  • 昨日は今日の物語
    -
    1巻2,310円 (税込)
    ※本シリーズに使用している原版データは時間が経過している作品が多いため、一部不鮮明な箇所がある可能性がございます。ご了承下さい。 わが国笑話集の祖といわれる本書は,『醒睡笑』とともに江戸初期に成り,その戦国時代的な肉体観と艶笑性のゆえに,長く通人に愛好されてきた。詳しい訳注で類話をあげながら世に問う笑話の原点。

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  • 大津事件日誌
    -
    1巻2,310円 (税込)
    ※本シリーズに使用している原版データは時間が経過している作品が多いため、一部不鮮明な箇所がある可能性がございます。ご了承下さい。 明治憲法施行の翌年,来日中のロシア皇太子刺傷事件が突発した。この時,法をまげて極刑を加えよと強要する政府の圧力に敢然と抵抗,司法権を守った大審院長児島惟謙の反骨の記録。

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  • 詩人のラブレター
    -
    1巻2,304円 (税込)
    ◆ふらんす堂ホームページ連載コラム、待望の書籍化! ―伝えたい言葉― ボードレールやランボー、マラルメ… 詩人たちからあなたへの素敵なラブレター ◆収録作品より そこ深い 池の鏡に 映る影、 その黒い柳に 風は泣き…… さあいまは、夢みる時。 (詩集『よい歌』 第六歌 渋沢孝輔訳 ポール・ヴェルレーヌ「(白い月)」より) ◆著者あとがきより 書いていくうちに大学で勉強したフランス語の詩人だけでなく、子供時代に知り、ずっと記憶に残っているフランス以外の歌やフレーズも抑えがたく浮かび上がってきました。「おおスザンナ」や「ソルヴェイグの歌」、「四つ葉のクローバー」など作者の名も知らないまま記憶の中に住み着いているのでした。正統派のフランス詩でも、ヴィヨンやネルヴァルなど、なぜ入れないのかと文句を言いに顕れた朝方の夢もありました。残念ですがまた別の機会まで待ってもらいましょう。
  • 遥かなる秋のエイティーン
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    1巻2,299円 (税込)
    秋にしか会えない少年に、恋をした。 乱歩賞作家が放つ、青春タイムリープミステリー! 中学3年、秋。 受験勉強の息抜きに訪れたハロウィンの歌舞伎町で、遥佳は運命の出会いを果たす。 いざこざに巻き込まれ追われているところを、親切な少年・夕真に助けられたのだ。 夕真に好感を抱き距離を縮めようとした時、信じられない現象が起きる。 彼が、遥佳の目の前で「消失」してしまったのだ。 「来年また会えるかも」そう言い残して。 目の当たりにした超常現象を信じられない遥佳。 だが夕真は確かに、一年後の秋、再び姿を現す。 彼は10年前から、秋だけタイムリープを繰り返しているのだった。 いったい、なぜ――。
  • 路草 朽花 川崎長太郎初期名作集
    -
    武田麟太郎の斡旋で1934年(昭和9年)に刊行された連作集の『路草』と三人称客観描写の中篇「朽花」を中心に据えた作品集として1937年(昭和12年)に刊行された『朽花』は、川崎長太郎が東京で文壇に連なって作家として生きていた時期の単行本。 この2冊から「初期名作集」として新たに構成したのが本書である。 単行本『路草』収録の5篇から、のちに作家本人によって、冒頭に置かれた「その一 飛沫」が割愛され、「その一 穽」「その二 隻脚」「その三 泥」「その四 路草」という四章立ての連作「路草」となっている。 「路草」は、カフェの女給である民枝と作家本人に近い存在である主人公のもつれた関係の転変、そして悲痛な破局を緊迫感あふれる筆致で描いている。 また、「朽花」は、徳田秋声の息子である徳田一穂が私娼街・玉の井の娼婦を足抜けさせようとして孤軍奮闘するさまを三人称で描く、いわばモデル小説である。 本書では、タイプの異なる2篇を収録することで、可能性を秘めた若い作家だった川崎長太郎の初期の姿を、コンパクトでありながら鮮やかな形で1冊の文庫本に収めることをめざした。 講談社文芸文庫版として著者の歿後40年の節目に刊行するにあたり、「路草」に関連して単行本に収録されながら後に割愛された「飛沫」を、「朽花」について著者が書いた短いエッセイを、それぞれ参考資料として収録することで、川崎長太郎や私小説の愛好家向けに工夫をこらしている。
  • 鋼鉄の城塞 ヤマトブジシンスイス
    4.0
    希望の光か、時代の徒花か――。第二次世界大戦目前、大艦巨砲主義から航空主兵主義へと戦略思想が移ろうなか、米英海軍に対抗するため計画された世界最大最強の戦艦建造。 絶対不可能と目され、54名の殉職者を生むこととなった大プロジェクトに挑んだ青年たちは何を夢見ていたのか?     戦後80年を機に、歴史小説の第一人者が万感の想いを込めて描く畢生の大作!
  • 女のいる暦
    -
    23歳で文壇デビューしながら、その後不遇の時代が続いた私小説作家の川崎長太郎。東京での執筆に見切りをつけ、小田原の実家物置小屋に棲み、創作に専念すること十数年……。 1954年に娼婦たちとの関わりを描いた『抹香町』で長太郎ブームが起きるが、しばらくすると終息、そして間を置いて再び話題に……という具合の作家人生だった。 この作品は大正期後半、24歳の主人公が私小説の習作に励みながらも食べていくために子供向け読み物で糊口をしのいでいた時期に始まる。その後は27歳、29歳、31歳、33歳、35歳、すこし空いて42歳、45歳と年齢を重ねるたび、その時期に交際のあった女(カフェの女給、若い女流作家、家出した人妻、娼婦、芸者、食堂の女中)との日々を媒介にして大正末から敗戦直後に至る作家生活の周辺を回想するという仕立てで書かれている。 一見、いい気なものだという話にすぎないと感じられるかもしれないが、その筆致に甘さや虚飾はない。愛すべき人間でありながら、とうてい普通の市民としては生きられない「業」を背負ったかのような者たちが懸命に生きる姿が鮮やかに描き出されている。読後感はむしろ清々しささえ湛えているのである。
  • 工房の季節
    4.3
    何度も作り直せばいい。器を焼くことは、心に明かりを灯すようなもの。 テレビ局の放送作家の仕事を突然辞めるはめになった30歳のジョンミンは、何ヵ月も抜け殻のようになり家に引きこもっていた。 ある日久しぶりに外に出て、歩いているうち、彼女はカフェと間違えて陶芸工房の扉を開ける。突然現れたジョンミンに、工房の主ジョヒは珈琲をふるまう。コーヒーのおいしさのわけは器にある、自分で作ってみない? というジョヒの誘いを受け、ジョンミンは陶芸教室に通い始める。 土の匂い、手を動かしてものを作る喜び、人懐こい猫、年代も悩みもさまざまな仲間たち。自分に向き合い、人生を見つけていくということ……。工房を舞台に繰り広げられる癒しと希望の物語。 手を動かすこと食べること。それが、力をくれる。
  • ブーニーズ
    -
    1巻2,299円 (税込)
    『無駄花』で鮮烈デビューをした著者による、新たなる代表作! 18歳を迎えた加藤弘明は、日本のどこにでもあるような地方都市で、鬱屈した日々を送っていた。学歴もない。将来も、地元の工場や全国チェーン店で働き詰めることしか浮かばないような人生に、ひとつの希望が降ってきた。それはヒップホップという、未知の音楽、いや、体験だった――。 地方で懸命に生きる若者たちが、一度きりしかない青春と、大きな挫折を経て、己の人生をつかむまでを描いた、傑作青春小説。
  • エステルの手紙教室
    4.4
    《みなさんの感情や意見には一切口出ししません。手紙の書き方、つまり文章の書き方を教えるのがわたしの役割です》北フランスのリールで書店を営むエステルは、亡くなった父を偲んで手紙教室を開くことにした。参加者を募る新聞広告を出すと、5人から応募があった。孤独な老婦人、重度の産後うつに苦しむ夫婦、仕事にやりがいを見いだせないビジネスマン、そして進路に悩む青年。性別も年齢も異なる参加者とエステルは、手紙のやりとりを通して新しい言葉との出会いに飛び込んでゆく。言葉の力を賛美した小説。"Le Prix Du Roman Qui Fait Du Bien"(癒やしの小説賞)を受賞。
  • 未来図と蜘蛛の巣
    4.3
    1巻2,299円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 鬼才、覚醒。 矢部嵩の前では、すべてが平等だ。 二十五編の物語。 表題作「未来図と蜘蛛の巣」及びそのシリーズ(講談社「tree」で連載)に加え、既発表の掌編と書き下ろしを収録。 矢部嵩の小説に説明は不要。 矢部ワールドに足を踏み入れたが最後、あなたはそこから出られない。
  • アレアレ!
    4.0
    1巻2,299円 (税込)
    僕は、変わる。 もう一度、妻に会いに行く。 1,200kmの過酷な旅路を輝かせる、勇気と優しさの物語。 還暦を過ぎ、突如ひとり身に。 途方に暮れる男は、一念発起しフランスへ飛ぶ。 8,000人が集う、伝説の自転車イベントに参加するためだ。 完走すれば、平凡な自分も胸を張れる――。 家族の再生をかけた戦いが始まった! 〈あらすじ〉 「好きな人ができた」。 その一言で、穏やかな日々はひっくり返った。 妻に捨てられ呆然とする進は、自転車イベント〈ブルベ〉に出会う。 勝ち負けは存在しない。目指すのは、制限時間内の完走だけ。 ままならない現実から目を逸らし、無我夢中でペダルを漕ぎ続けるうち、進は決意する。 「僕は、弱い自分を変えたい」 世界中の自転車乗りが憧れる大イベント〈パリ・ブレスト・パリ〉で1,200kmを走り切り、これまでの自分と決別する。 そして、妻に会いに行く――。
  • ゴヂラ
    3.7
    傑作『日本文学盛衰史』に先立ち一九九六年に連載され、五年間の熟成期間を経て二一世紀最初の年末に単行本が刊行された『ゴヂラ』――。 二〇世紀末の西武池袋線石神井公園駅付近の一見平凡な住人たちが同時多発的に異様な状況に巻き込まれてしまう。 これは局所的ではなく、世界全体に同時多発的に起きている異変なのだ。 夏目漱石と森鴎外が結託して悪事を教唆し、詩人は石神井の町から出られなくない、火星人が石神井に襲来する…… あまりに逸脱した展開に、「作者からのお知らせ」までもが入りこむ。 そして、はたしてゴヂラは現れるのか? 世紀をまたいで書き上げられた怪作、初めての文庫化。
  • 小説家の帰還 古井由吉対談集
    -
    小説家としての新境地に至った『楽天記』の連載中の1991年2月から4月にかけて、古井由吉は頸椎間板ヘルニアにより約50日間の入院を余儀なくされる。その経験は小説『楽天記』そのものに影響を及ぼしたであろうことは予想に難くないが、直接的には連載完結後の1992年に次々と雑誌に掲載された対談において詳しく語られることになる。 本書冒頭に置かれた江藤淳との「病気について」はそのストレートな表題もさることながら、病が精神にいかに影響するかという体験を、一見嬉々として語り合っているだけのようだ。しかし、それは迂回しながら肉体というものの本質に迫ろうという試みであったろう。 次の吉本隆明との「漱石的時間の生命力」では直接的に古井の病については触れられていない。しかし、モチーフは「夏目漱石」である。非常に精神的に追い詰められた感のある文学者をめぐるやりとりである。また、漱石を扱うということで、先の江藤との対談をひそかにではあるが承けてもいる。ここでは静かに不穏な空気が満ちていくのである。 続く平出隆との「「楽天」を生きる」と松浦寿輝との「「私」と「言語」の間で」は、年少のきわめて鋭敏な感覚を持つ詩人と、胸襟を開いて会話を楽しんでいるように見える。平出とは『楽天記』という作品について、また松浦とは古井流の散文表現そのものについて、それぞれ深いところまで語っている。 解剖学者養老孟司との短い対談「身体を言語化すると……」では、身体と文学作品の関係についてテンポよく展開されている。使われる表現も平易で、とてもわかりやすい。 掉尾を飾る大江健三郎との「小説・死と再生」は、同時代を生き、かつ年齢の近いもっともすぐれた小説家同士による対話であり、まさに談論風発、小説という表現についてあらゆる角度から話そうとする試みが、読む者を元気づけてくれる。この二人の小説家が歩んだのは、けっして楽な道ではなかったろうが、振り返ってみると素晴らしい旅だったのではないかと想像できるのである。 1990年代初頭という現代日本の曲がり角において作家古井由吉の感じていたリアルを追体験できる貴重な言葉の集積として、この『小説家の帰還 古井由吉対談集』は2024年に再生するのである。
  • 多頭獣の話
    3.5
    1巻2,299円 (税込)
    謎めいた「神話」が IT企業を舞台によみがえる── 現代のカフカ的傑作! そのYouTuberは「予言」する。 世界の危機を回避し、人類が進むべき方向を指し示すために。 かつて存在した「完璧な文章」を取り戻すために。 「この世界は、生きるに値するのだろうか?」 会社員からトップYouTuberに転身した元後輩の桜井君。またの名を、「YouTuberロボット」。 IT企業の幹部としてプロジェクトに忙殺される日々を送る「僕」の前に、再び彼が現れた──。
  • 動物城2333
    3.8
    長く人間に支配されていた動物たちは、人間と伍すだけの知能を得て独立した。 しかしかつての支配者である人間たちはそれを受け入れることができず、戦争を起こした。 長く続いた戦闘jの後、西暦2333年、動物と人間との間は冷戦状態にある。 動物王国の首都・動物城にある、街一番の探偵・ブレーメンのもとに、和平派・ワニのネロ将軍がやって来た。 人類から派遣された親善大使が殺害される殺人事件が発生したという。 いち早く真犯人を見つけ正しく公表しなければ戦争勃発につながりかねない。人間も動物も休戦の期間中も超兵器の開発に取り組んだため、今戦火を交えたら、世界は消え去ってしまう。 ブレーメンはネロ将軍ととともに調査に乗り出した!
  • 東京駅の建築家 辰野金吾伝
    4.7
    1巻2,299円 (税込)
    東京駅を作った人!―― 唐津藩の下級武士・辰野金吾は上京し、英国に留学。日本銀行や東京駅を手がけて、近代日本の魂をも作った! 見事な人間讃歌、書下ろし特別作品。 ● わが国近代建築のなかで、東京駅はおそらく最も多く小説に取り上げられてきたものであろう。とくに私の記憶に残っているのが、江戸川乱歩『怪人二十面相』である。 怪盗が帝都に跳梁する状況下、待ちに待った名探偵明智小五郎が帰朝し、颯爽と東京駅に降り立つ。この名探偵を外務省の役人に変装した二十面相がプラットホームで出迎え、二人はステーションホテルの一室で対決する。 「この駅はあたかも光線を放射する太陽のようなものだ。あらゆるものの中心となって、ここから光を四方八方に放ってほしい」と、開業の祝賀式で時の首相大隈重信が述べた言葉は、まさに以後の東京駅と近代日本の行く末を言い当てることになった。――(あとがき)
  • 新古事記
    4.2
    1巻2,299円 (税込)
    第二次大戦日米開戦後のアメリカ。オッペンハイマー、ノイマン、ボーア、フェルミ、若手のファインマン……。太平洋戦争の最中、世界と隔絶したニューメキシコの大地に錚々たる科学者たちが続々と集まってくる。 咸臨丸の船員だった日本人の血を受け継ぐ日系三世のアデラは両親にさえ物理学者の夫の仕事の内容を教えられず、住所を知らせることもできない。秘密裏に進む夫たちの原爆開発、施設内の犬と人間の出産ラッシュ。それと知らず家事と子育てに明け暮れる学者の妻たちの平穏な日々。 「新しい世界は神じゃなく、人の子がつくる」――”われは死なり 世界の破壊者となれり” その小さな神たちが行き場を探して右往左往している。辺りは火火火火火火、赤いものがボウボウと襲いかかる。 世界は戦さの火だらけだ。火火火火火火が荒れ狂う。小さい神々は蟹のように火火火火火火に追われて逃げ惑う。 山の神も火火火火火火、川の神も火火火火火火に包まれ、樹木の神も立ったまま火火火火火火に焼け焦げていく。 焼け滅ぼされていく。
  • 三つの物語/十一月
    -
    フローベール存命中に発表された最後の作品であり、『ボヴァリー夫人』とともに同時代の読者・批評家から例外的な大好評を博した「三つの物語」。18歳のフローベールがピレネー、コルシカ旅行の途中で知り合った女性との灼熱の恋をもとに描き、『感情教育』の母胎となったと言われる自伝的作品「十一月」。今も輝きを放つ二篇に、フローベール研究の第一人者が半世紀前に執筆した秀逸な解説を付す、傑作小説集。
  • 漱石山房の人々
    3.5
    私が漱石山房に出入したのは明治四十年から大正五年先生が亡くなられた時まで、十年間である。その間に私はただの一度も先生に叱られることがなかった。それは私が入門した時の事情から、先生がとくに私の神経をいたわって下さったということもあろうが、とにかく私は一度も先生から叱られたことがなかった。それで私は先生を恐いと思ったことがなかった。神経衰弱でいじけており、この偉い先生の前で畏まってはいたが、恐いと思ったことは一度もなかった。こんな優しい人が世にあろうかと先生の在世中も思いつづけたし、死後の現在でもあんな優しい人には二度と遭えないと信じている。(「世にも優しい人」) 漱石晩年の弟子の眼に映じた師とその家族の姿、先輩たちのふるまい……。文豪の風貌を知るうえの最良の一冊。
  • 半島
    5.0
    勤めていた大学に辞表を出し、寂れた島に仮初の棲み処を求めた迫村。月を愛でながら己の影と対話し、南方から流れついた女と愛し合い、地下へ降りて思いがけぬ光景を目にし、現実とも虚構ともつかぬ時間が過ぎていく。この自由も、再生も、幻なのか? 耽美と迷宮的悦楽に満ちた傑作長篇。読売文学賞受賞作。
  • 奥の細道
    3.0
    1巻2,299円 (税込)
    清新な現代語訳「奥の細道」と刮目の「軽み」論――俳聖一代の名紀行を読み究めた、滋味深々にして平明達意の訳文と清新懇篤な解説・鑑賞の第一部、芭蕉芸術の到達点としての「軽み」の境地を考究しつくした第二部。優れた啓蒙性と深い文学性を併せ持つ名著。
  • しあわせな死の桜
    3.5
    1巻2,299円 (税込)
    『このミステリーがすごい! 2017年版』国内編第1位『涙香迷宮』の竹本健治が贈る、軽やかにして深遠なミステリの精華12篇。非日常への裂け目はすぐそばにある。優美な文章で綴られる、奇想と幻想が入り交じり、妖しい夢のような綺譚がずらり。待望の「トリック芸者」シリーズ最新短編「いなか・の・じけん篇」を書き下ろし収録! まさに最高水準の短編集。ミステリ評論家・千街晶之氏による懇切な解説も必読。
  • 戦後的思考
    5.0
    1995年、戦後50年目に発表された「敗戦後論」は、単行本刊行後、百を越える批判を左右両翼から浴びた。本書はその反響の醒めぬなか、それらを正面から受け止め、「批判者たちの『息の根』をとめるつもり」で書き始められた。「戦後的思考」とは何か。戦前と戦後はなぜ「つながらない」のか? 今こそ我々に必要な、生きた思想と格闘する画期的論考を、増補改訂を施し、21世紀に再度問う。*解説は収録されていません。
  • ザ・シークレット
    4.2
    「偉大な秘密」の片鱗は何世紀にもわたり文学、宗教、哲学等の口承伝説の中に見出されてきました。今回初めてこの本で「秘密」の断片が集められ、驚くべき形で世に明らかにされることになりました。これを体験する全ての人々にとって、本書は人生の大きな転機となることでしょう。この本では、あなたのお金、健康、人間関係、幸せ、世の中との関係など人生のあらゆる面において、「秘密」をどのように使うかを学ぶことができます。あなたは自己に内在する未開発の力を理解し始めるでしょう。それが明らかにされるに連れて、あなたの人生のあらゆる面が喜びで満たされるでしょう。この本には、「秘密」を実践して、健康、富、幸せを手に入れた現代の師達の叡知が紹介されています。また、本書の中で明らかにされている知識を応用することで、病気を治したり、莫大な富を手に入れたり、障害を克服したり、不可能と思われたことを達成した経験など説得力のある話が紹介されています。
  • 原民喜戦後全小説
    3.0
    広島への原爆投下の惨劇を克明に描いた傑作「夏の花」三部作、亡妻への痛切な思いが滲む「美しき死の岸に」ほか、壮絶な体験と苦悩を刻んだ小説群。戦後70年を経て尚鮮烈な光を放つ戦争文学の金字塔を、文芸文庫スタンダードとして新装版刊行。
  • 東と西 横光利一の旅愁
    4.0
    1巻2,299円 (税込)
    横光利一は昭和11年、半年にわたってヨーロッパを旅した。その経験をもとに、自らを投影した登場人物を配し、小説『旅愁』を書きはじめる。優柔不断な男と大胆な女が、ヨーロッパを舞台にすれ違う様は、西洋文明になじみ得ぬ横光の精神の現れであった。戦争の世になっても、横光は戦前の欧州に滞在した人々の社交を描き続けた。『旅愁』『欧州日記』を検証しつつ、横光の精神の軌跡を辿る。
  • 割れたグラス
    4.0
    現代アフリカ文学の最前線を紹介する、新海外文学シリーズ《アフリカ文学の愉楽》創刊! 小社の海外文学路線を切り拓いた《世界幻想文学大系》、のちのブームを決定づけた《ラテンアメリカ文学叢書》の刊行開始から約半世紀。 これまで日本で語られることの少なかった20世紀後半から現代までの芳醇なアフリカ文学の世界を本格的に紹介すべく、そして遠く離れた日本の読者が抱くアフリカへの印象をより豊かなものとすべく、《アフリカ文学の愉楽》が刊行開始! 第1回配本は、現代アフリカ文学随一のヒップスター、コンゴ共和国出身のアラン・マバンクによる代表作! コンゴ共和国の港湾都市ポワント=ノワールの下町にあるバー"ツケ払いお断り"。 バーの主人《頑固なカタツムリ》からの依頼で、《割れたグラス》はバーとその常連客たちとの日々を思いのまま1冊のノートに書き留めていくことになる。 何枚ものオムツを穿いた《パンパース男》、フランスかぶれの寝取られ《印刷屋》、誰よりも長く放尿できると豪語する《蛇口女》など、いずれ劣らぬ酔客たちの奇怪な逸話が次々とノートに綴られていく。 やがて、《割れたグラス》は自身についても書きはじめるのだが……。 作家としてはじめてコレージュ・ド・フランスの招聘教授に着任、また国際ブッカー賞の選考委員を務めるなど、現代アフリカ文学の最重要作家のひとりとして活躍の場を世界的なものへと広げている、アラン・マバンクが放つ驚異の傑作がいまここに! フランコフォニー五大陸賞をはじめ数々の文学賞を受賞、ルノドー賞最終候補作にして、英国ガーディアン紙が選ぶ「21世紀の100冊」にも選出された、酔いどれたちのめくるめく狂想曲!

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  • ゴフスタイン つつましく美しい絵本の世界
    5.0
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 クリエーターたちに愛されている絵本作家の魅力を、インタビューや写真、幼少期の記録や絵画等の未発表作品で伝える貴重な一冊。
  • バスティーユの悪魔
    -
    恋愛、陰謀、憎悪、邪念。バスティーユ監獄での出会いが騎士と毒薬使いの運命を変えていく……。十七世紀のパリで繰り広げられる歴史浪漫譚。エミール・ガボリオの“幻の長編”を完訳!
  • サーカス・クイーンの死
    -
    空中ブランコの演者が衆人環視の前で墜落死。自殺か、事故か、それとも殺人か? サーカス団に相次ぐ惨事の謎を追うサッチャー・コルト主任警部の活躍!
  • 盗聴
    -
    グレッグ・エヴァンズ警部補は、マネーロンダリングの大物を追い盗聴室で情報を集めていた。ある会話から別の犯罪を匂わすやりとりを掴み捜査に乗り出す!元FBIの作家が経験を基に描く〈盗聴〉をモチーフにした、リアリティー溢れるアメリカン・ミステリー!
  • 血染めの鍵
    -
    新聞記者ホランドの前に立ちはだかる堅牢強固な密室殺人の謎。英国仕込みの探偵小説を多数発表した松本泰(論創社より『松本泰探偵小説選』1〜3巻が発売)、大正時代に『秘密探偵雑誌』へ翻訳連載されたエドガー・ウォーレスの本格ミステリが新訳でよみがえる!
  • 最後の弟子が語る折口信夫
    -
    1巻2,288円 (税込)
    昭和28年の死まで、折口信夫の生活と仕事を傍らで支えた「最後の弟子」が、95歳を前に、遺すべき思い出、精神的なつながりや稀有な体験を、精魂こめて綴った畢生の作。
  • リングシリーズ【4冊 合本版】 『リング』~『バースデイ』
    5.0
    同日の同時刻に苦悶と驚愕の表情を残して死亡した4人の少年少女。雑誌記者の浅川は姪の死に不審を抱き、調査を始めた。そしていま、浅川は1本のビデオテープを手にしている。少年たちは、これを見た1週間後に死亡している。浅川は、震える手でビデオデッキにテープを送り込む。期待と恐怖に顔を歪めながら。画面に光が入る。静かに再生が始まった――映画「リング」の原作であり、ブームの先駆けとなったカルト小説シリーズが合本となって登場。予測できない展開、組み上げられた理論。ホラーの枠を越えたエンターテインメントの傑作。※本書は「リング」「らせん」「ループ」「バースデイ」の4冊を合わせた合本版です。
  • マッテオ・リッチ伝 1
    続巻入荷
    -
    1~3巻2,277~2,673円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 リッチ(漢名・利瑪竇)は,明代末の中国に西欧の科学知識を紹介したイタリア人宣教師。6年余りの滞欧生活を経験した著者は,自己体験をもとにリッチの心情をしのびつつその数奇な生涯を描きだす。第1巻には,第1部「耶蘇会士のシナ入国」,第2部「北京の明朝宮廷へ」。
  • 義とされた罪人の手記と告白
    4.0
    ゴシック・ロマンスの最高峰 17世紀末のスコットランド、地方領主コルウァンの二人の息子は、両親の不和により別々に育てられた。明朗快活で誰にでも愛される兄ジョージと、厳格な信仰をもつ母親のもとで陰鬱な宗教的狂熱の虜となった弟ロバート。自分が神に義認されあらゆる罪を免れていると信じるロバートは、17歳の誕生日に出会った不思議な力を持つ人物に唆されるまま、恐ろしい行為を重ねていく。変幻自在にその姿を変える〝謎の友人〟の正体は? そして政治的対立に揺れる議会開催中のエディンバラで、兄弟の宿命的な確執はついに衝撃の結末へ……。奇怪な事件の顚末が異なる視点から語られ、重層するテクストが読者を解釈の迷宮へと誘う。小説の可能性を極限まで追求し、アラスター・グレイらの現代作家にも多大な影響を与える、ゴシック小説隆盛の掉尾を飾る傑作にして早過ぎたポストモダン小説。(『悪の誘惑』改題)
  • 南海王国記
    3.7
    1巻2,277円 (税込)
    史上初、台湾侵攻!歴史小説の巨人、最新刊! 国境を脅かす騎馬民族の大軍を何度も退け、明王朝を堅守し続けた名将・袁崇煥(えんすうかん)が、私欲にまみれた宦官たちの讒言によって処刑された。明朝の終わりの始まりだった。若き崇禎帝(すうていてい)は人民の困窮などには目を向けず、自らの独裁君主権を脅かされることばかりを恐れた。ほどなく、李自成(りじせい)の反乱によって明は滅亡した。  その年、20歳を迎えた青年がいた。青年は、漢土の沿海で最も恐れられた海賊の子だった。幼い頃から聡明だったその青年は科挙の生員(受験資格者)となり、南京の太学で儒学を修めた。青年の名を、鄭成功(ていせいこう)といった。  明王朝が倒れ、満州の騎馬民族が国号を清とあらため漢土を席巻、明の旧臣らが続々と清に寝返っていく中で、「抗清復明」を高らかに掲げて青年は国を作った。  台湾島に建てられたその国は、わずか22年の間だけ幻のように耀いた。 (底本 2025年7月発売作品)
  • 復讐には天使の優しさを
    -
    孤立無援の少女たちに迫る悪の影 一八四〇年代のイギリス、身寄りのない少女ルーカンは勤め先の主人に言い寄られて屋敷を逃げ出し、学校時代の親友で大富豪の娘ゾジーヌのもとへ向かった。しかし、ゾジーヌの側にも大きな境遇の変化があり、財産もなく孤立無援の二人はロンドンへ出て職を探すことに。そこでフランスの田舎に住む慈善家の牧師夫妻から一年間の期限付きで養女にしたいという申し出を受ける。異国の地に落ち着いた少女たちは、老牧師から授業を受け、菜園の世話をしながら平和な生活を送り始めるが、やがて仮面の裏側に隠された恐ろしい事実を知ってしまう。圧倒的な悪の力に立ち向かうことを決意した二人の運命は? 『アフリカの日々』の作家ディネセンが、ナチス・ドイツ占領下のデンマークで変名を用いて発表した本書は、悪の支配に抗う少女たちのロマンティックな冒険を描いて、暗い時代に生きる人々の心を虜にした。
  • エアー3.0
    4.4
    1巻2,277円 (税込)
    劣化した資本主義をバージョンアップせよ! 「荒唐無稽な話ではない。18世紀の英仏で同様のマネー創出が行われている。世界経済をどう立て直すか、お金とは何か。二つを同時に考えさせてくれる画期的エンターテイメントだ」 経済アナリスト・森永卓郎氏も激賞の一気読み経済エンタメ小説!  市場の空気までも読み取り、莫大なマネーを生み出す人工知能「エアー」。世界の金融市場で独り勝ちするエアーのマネーを資金に、中谷祐貴率いる財団法人「まほろば」は、福島の帰還困難区域に同名の特別自治区を建設する。  中谷たちは稼いだマネーをデジタル通貨「カンロ」に変えると、「まほろば自治区」で還流させ始める。そして、成長が鈍化する日本各地にまほろば自治区を出現させ、国外にもカンロ経済圏を開拓し始める。  政府の高級官僚からまほろばに転籍した市川みどりと福田義雄は、密かにエアーの未来に危惧を抱いていた。ひとつにはカンロ経済圏の開拓が性急すぎるから。もうひとつには、エアーの認証権が与えられているのは、中谷1人であるからだ。  そんなとき、中谷は「資本主義をやり直す」という言葉を残し、単身、日本を後にする。舞台はカナダ、中国、そしてロシアへ。中谷の目的とは――?
  • アーネスト・サトウ伝
    3.3
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 幕末・明治維新の激動期に,日本語を自在に駆使して活躍したイギリスの外交官アーネスト・サトウ。日本,シャム,清国,モロッコ各地でのエピソードを交えてその生涯を活写する。
  • 幕末政治家
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 末の重要局面にあたった閣老,有司,諸侯たち。阿部正弘,堀田正睦,井伊直弼,久世広周,安藤信正,水野忠精,板倉勝静,徳川斉昭,松平慶永,島津斉彬をはじめ,著者が幕末の三傑と称える岩瀬忠震,水野忠徳,小栗忠順を論じる,『幕府衰亡論』(84)の姉妹編。
  • 薩摩反乱記
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 明治10年の西南戦争は,明治政府内の主導権争いに結着をつける最後の真剣な闘いだった。一方の雄,西郷隆盛の悲劇的な死は,内外の人びとに強い感銘を与えた。当時在日したイギリス公使館員の記録。
  • 玄玄碁経集1
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    1~2巻2,277円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 中国の囲碁の古典。序之部には囲碁十訣をはじめ碁に関する事跡や用語を,変之部には当時の定石や実戦譜を収める。なかでも珍瓏之部,すなわち詰碁篇は本書の白眉。呉清源の精緻な解説を付す。第1巻は,序之部,勢之部(珍瓏之部)の前半。
  • 1フランの月
    4.0
    1巻2,277円 (税込)
    【ご注意】※この電子書籍は紙の本のイメージで作成されており、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。お手持ちの端末で立ち読みファイルをご確認いただくことをお勧めします。 安西水丸、幻の未発表小説を初めて書籍化。 ニューヨークからパリ、リスボン、マドリード、ローマへ。イラストレーターである主人公のモノローグと日本にいる恋人への手紙、そして現地でのさまざまな出会い……。これまで日の目をみることのなかった幻の小説「1フランの月」(未完)を没後10年となる2024年春に初めて書籍化。「旅」をテーマにした未刊行エッセイ、イラスト、スケッチなどを加え、懐かしくも新しい、イラストレーター/作家・安西水丸の世界をこの一冊に凝縮。 ※この作品はカラーが含まれます。 (底本 2024年2月発売作品)
  • ツイート・ウォーズ~キュートでチーズな二人の関係~
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    1巻2,277円 (税込)
    米Amazon 2020年Best YA選出作品! チグハグなふたりが惹かれあっていく、という王道のラブストーリーに、とっておきの隠し味がいくつも加わって、出会ったことのない胸のときめきと爽快感! ――南沢奈央さん(女優) 顔を合わせれば皮肉を飛ばし合う、優等生のペッパーとクラスのお調子者のジャック。 そんな正反対の二人は、家業の飲食店のTwitterを運営しているという互いに知らない共通点を持っていた。 ある日、ペッパーの母親が経営するハンバーガーチェーンが起こした“レシピ盗難事件”をきっかけに、 二人はやがて全米を揺るがす、激しいリプライ戦争を繰り広げることに! その一方、二人は学校で流行りの匿名チャットアプリで親密な関係になっていた……。 お互いの正体を知ったとき、二人の関係はどうなるのか?
  • 三階 あの日テルアビブのアパートで起きたこと
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    舞台はテルアビブ郊外にある瀟洒な三階建てのアパート。一階の若夫婦は、同階の高齢夫婦に子守りを頼み、良いご近所付き合いをしているつもりでいた。しかし認知症を発症した老人と彼らの九歳の娘に不幸な出来事が襲いかかり、傷ついた夫は一線を超えてしまう――。二階では、不在がちな夫を頼りにできない、若い母親が二人の子どもの育児に追われている。疲労から幻聴や幻覚に悩まされる彼女の前に、義理の弟が現れ、彼女と子どもたちに新しい風を吹き込む。しかし彼は詐欺事件の容疑者として警察に追われていた――。三階には元地方判事の女性が住んでいる。一年前に夫と死別し、若者の市民運動に身を投じるようになった彼女には、人には言えない、断絶してしまった息子との苦い思いがあった――。交わることのなかった一階から三階までの住民が、ある出来事をきっかけに、互いに作用しながら現代イスラエルの大きな変化の波に飲み込まれていく。イスラエルのベストセラー作家が描く、サスペンスフルで、最後には登場人物を解放の光で満たす、感動の物語。
  • プルーストと過ごす夏
    4.5
    20世紀文学の最高峰と言われる、プルースト『失われた時を求めて』。この大作に挑戦するには、まばゆい日差しのもと、ゆったりとした時間が流れる夏休みが最適だ――。本書は、現代フランスを代表するプルースト研究者、作家などが、それぞれの視点から『失われた時を求めて』の魅力をわかりやすく語った、プルースト入門の決定版である。ローラ・エル・マキ編、アントワーヌ・コンパニョン、ジュリア・クリステヴァ他。
  • 【合本版】老舗酒蔵のまかないさん
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    人に慕われる青年・響の酒蔵は、三百年続いた老舗。だが数々の難題が。目下、重要な収入源である梅酒の仕込みが人手不足だ。 そこに現れたのが、世慣れない乙女・三葉だった。響の役に立とうと、一途に勤める彼女は周囲に認められ、まかないも担うことに。 ふわふわ玉子焼き、採れたてトマトの胡麻酢和え、五目いなり。三葉の絶品料理と前向きな言葉の”おまじない”は、響や杜氏の背中を押す。信頼を培っていく二人だが、三葉には不可思議な点がーー? そんな中、響と三葉が挑んだ花火大会での販売が転機になり…!? ※本作品は『老舗酒蔵のまかないさん』シリーズ全3巻を収録しています。 ※本商品は1冊に全巻を収録した合本形式での配信となります。あらかじめご了承ください。
  • ブラック・ハンター
    3.6
    ドイツの富豪の跡継ぎが惨殺された。捜査にあたるのは過去の事件で心身に傷を負い、復帰したばかりのニエマンス警部。彼は新たな相棒とともにドイツに飛び、真相を追うが……。『クリムゾン・リバー』のニエマンス警部再登場! フランスの鬼才によるミステリ
  • 戦都の陰陽師【全3冊 合本版】
    2.0
    時は戦国。不穏な戦雲におののく京の都に、無数に張られた結界を破って六百年ぶりに恐るべき天魔が侵入、魔界への口を開こうと画策していた。大陰陽師・安倍晴明の末裔である土御門家の姫・光子は、唯一天魔を討つことができる出雲の霊剣・速秋津比売の剣を取りに行くことを決意。藤林党の若き惣領・疾風ひきいる伊賀の忍び七人を護衛とし、出雲への危険な旅に出発する。はたして光子は都を救えるのか!? 時代小説注目の気鋭が描く、誰も見たことのない陰陽師物語。第1弾に加え、第2弾「騒乱ノ奈良編」、第3弾「迷宮城編」を合わせたシリーズ合本版!
  • シニア・シンデレラたちのラストクルーズ
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    1巻2,255円 (税込)
    尽くしてきた義母に、金を盗んだと疑われた冬美。 都内にいくつもビルを所有するが、孤独な茉莉。 そして、ある事情から船内で働き続けている早苗。 65歳の女性3人が、辛い日常を忘れるため乗り込んだ豪華客船。 偶然生まれた友情は、残りの人生の希望となっていく――。 「私たち、色々不幸はあるけれど、3年後、船の上で再会しましょうね」 豪華客船×文学、誕生!

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