クリスハマーの作品一覧

「クリスハマー」の「渇きの地」ほか、ユーザーレビューをお届けします!

作品一覧

  • 渇きの地
    4.0
    1巻2,310円 (税込)
    オーストラリアの田舎町で牧師が銃を乱射し、五人を殺して射殺された事件が発生した。町を訪れた記者のマーティンは、取材の中で牧師をかばう住民が多くいることを知る。だが、ひとりの老人が住民の言うことは信じるなと告げ……。事件の真相と町の秘密とは?

ユーザーレビュー

  • 渇きの地

    Posted by ブクログ

    川が干上がるオーストラリアのリバーセンドという街で、牧師が突然、銃で5人を殺害する事件が発生。その1年後にジャーナリストのマーティンが事件のその後を取材に訪れた。マーティンはそこで新たに発生する事件に巻き込まれながらも牧師の大量殺人の真相に迫る。ジャーナリストと警察と諜報機関が入り混じって、何が真実なのか分からなくなってくるのが、現実に起こっていることのようでリアルさが増している。登場人物や発生する事件が多いが、複雑すぎることもないし、著者が読者をリードしているかのように読みやすい。最初の牧師の事件の描写からラストまで中弛みせずに楽しんで読めた。

    0
    2023年11月27日
  • 渇きの地

    Posted by ブクログ

    ★5 豪州で発生した銃乱射事件を取材していくと… 愛情と正義、業と欲望を重く描いた傑作 #渇きの地

    ■あらすじ
    オーストラリア内陸部にある街の教会で事件が発生。牧師であった男が銃を乱射し、住民五人を殺害。犯人も射殺された。
    一年後、主人公である新聞記者のマーティンは、事件の取材するために街を訪れる。街の住民たちの証言では、凶行に及ぶような牧師ではないらしく、犯行の理由がわからない。その後、取材を重ねるために街に滞在していると、さらなる事件が発生し…

    ■きっと読みたくなるレビュー
    ジャーナリズムのあり方とはなんなのか?

    もともと民主主義の国においては、主権者が正しく判断ができるように、真実

    0
    2023年11月12日
  • 渇きの地

    Posted by ブクログ

    はい、というわけでハヤカワ・ポケット・ミステリ70周年記念作品第一弾となるオーストレイリア発ミステリ『渇きの地』です


    ハヤカワ・ポケット・ミステリとは?

    早川書房初代社長の故・早川清が、GHQの兵隊がペイパーバックを尻ポケットに挿して持ち運んでいるのを見て、気軽に楽しめる大衆文学を届けたいという気持ちで作った世界最大のミステリ専門叢書。1953年9月のミッキー・スピレイン/清水俊二訳『大いなる殺人』(ハヤカワ・ミステリ101)の刊行から今年9月で創刊70年を迎え、来年2月には通巻2000番を迎える。(早川書房のプレスリリースより引用)

    ミステリ好きなら避けては通れないレーベルですよね!

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    2023年10月29日
  • 渇きの地

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ・あらすじ

    旱魃に苦しむオーストラリア内陸の町リバーサイドが舞台。
    その町では1年前牧師による銃の乱射事件が起きた。記者であるマーティンが取材を行った住民の殆どは牧師に対して好意的な様子…。
    人気があり敬虔な牧師がなぜ銃乱射事件を起こしたのか。

    ・感想
    牧師の動機を探るうちに色んな要素や過去が判明するタイプのストーリー。
    個人的には戦地取材でPTSDとなったマーティンがこの事件の取材を通して「ジャーナリズムとは」と己の仕事、やるべき事を見つめ直していくリハビリの過程が面白かった。
    どこまでも客観的にものごとを見て、書いてきたマーティン。
    初めて当事者になる事で今までの自分の無感覚や「真実以

    0
    2024年02月20日
  • 渇きの地

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    作者の経歴がそうさせるのか、描写が鮮明に感じた。
    何の予備知識もない舞台なのに、没入感がすごかった。事件の展開に夢中になるのはミステリならではのものだけれども、自分もそこにいるような感覚は珍しいかもしれない。
    中盤以降、物事が大きく動くのに、街は旱魃で動きがない。対比がよかった

    0
    2024年01月30日

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