クリスハマーのレビュー一覧

  • 渇きの地

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    川が干上がるオーストラリアのリバーセンドという街で、牧師が突然、銃で5人を殺害する事件が発生。その1年後にジャーナリストのマーティンが事件のその後を取材に訪れた。マーティンはそこで新たに発生する事件に巻き込まれながらも牧師の大量殺人の真相に迫る。ジャーナリストと警察と諜報機関が入り混じって、何が真実なのか分からなくなってくるのが、現実に起こっていることのようでリアルさが増している。登場人物や発生する事件が多いが、複雑すぎることもないし、著者が読者をリードしているかのように読みやすい。最初の牧師の事件の描写からラストまで中弛みせずに楽しんで読めた。

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    2023年11月27日
  • 渇きの地

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    ★5 豪州で発生した銃乱射事件を取材していくと… 愛情と正義、業と欲望を重く描いた傑作 #渇きの地

    ■あらすじ
    オーストラリア内陸部にある街の教会で事件が発生。牧師であった男が銃を乱射し、住民五人を殺害。犯人も射殺された。
    一年後、主人公である新聞記者のマーティンは、事件の取材するために街を訪れる。街の住民たちの証言では、凶行に及ぶような牧師ではないらしく、犯行の理由がわからない。その後、取材を重ねるために街に滞在していると、さらなる事件が発生し…

    ■きっと読みたくなるレビュー
    ジャーナリズムのあり方とはなんなのか?

    もともと民主主義の国においては、主権者が正しく判断ができるように、真実

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    2023年11月12日
  • 渇きの地

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    はい、というわけでハヤカワ・ポケット・ミステリ70周年記念作品第一弾となるオーストレイリア発ミステリ『渇きの地』です


    ハヤカワ・ポケット・ミステリとは?

    早川書房初代社長の故・早川清が、GHQの兵隊がペイパーバックを尻ポケットに挿して持ち運んでいるのを見て、気軽に楽しめる大衆文学を届けたいという気持ちで作った世界最大のミステリ専門叢書。1953年9月のミッキー・スピレイン/清水俊二訳『大いなる殺人』(ハヤカワ・ミステリ101)の刊行から今年9月で創刊70年を迎え、来年2月には通巻2000番を迎える。(早川書房のプレスリリースより引用)

    ミステリ好きなら避けては通れないレーベルですよね!

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    2023年10月29日
  • 渇きの地

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    ネタバレ

    ・あらすじ

    旱魃に苦しむオーストラリア内陸の町リバーサイドが舞台。
    その町では1年前牧師による銃の乱射事件が起きた。記者であるマーティンが取材を行った住民の殆どは牧師に対して好意的な様子…。
    人気があり敬虔な牧師がなぜ銃乱射事件を起こしたのか。

    ・感想
    牧師の動機を探るうちに色んな要素や過去が判明するタイプのストーリー。
    個人的には戦地取材でPTSDとなったマーティンがこの事件の取材を通して「ジャーナリズムとは」と己の仕事、やるべき事を見つめ直していくリハビリの過程が面白かった。
    どこまでも客観的にものごとを見て、書いてきたマーティン。
    初めて当事者になる事で今までの自分の無感覚や「真実以

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    2024年02月20日
  • 渇きの地

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    ネタバレ

    作者の経歴がそうさせるのか、描写が鮮明に感じた。
    何の予備知識もない舞台なのに、没入感がすごかった。事件の展開に夢中になるのはミステリならではのものだけれども、自分もそこにいるような感覚は珍しいかもしれない。
    中盤以降、物事が大きく動くのに、街は旱魃で動きがない。対比がよかった

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    2024年01月30日
  • 渇きの地

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    ネタバレ

    面白かったけど、主人公の途中の解説が長いせいか、飽きそうになった。
    解説のせいで、複雑な話が判りやすい面もあるけど、もう少し何とかならないのかとも思う。

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    2024年01月16日
  • 渇きの地

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    ネタバレ


    旱魃と不景気と暑さでいらいらしている人たちにいらいらする時間も長いし、スクープ抜いた抜かれたもめんどくさいと思いましたが、
    じわじわと真相が明らかになっていく過程は読み応えがありました。

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    2023年11月20日
  • 渇きの地

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    オーストラリア内陸の町リバーセンドの教会で、牧師が銃を乱射し五人を殺害する事件が起きた。一年後、町へ取材に訪れた新聞記者のマーティンは、住民が牧師を庇う証言をすることに気づく。だが、町外れに住む男だけは、住民の言葉を信用するなと警告するのだった。そんな中、山火事が町を襲い、火災現場からかつて行方不明になった観光客の他殺体が発見される。この事件にも牧師が関わっていたのか―?牧師の過去と、彼が事件を起こした真の理由とは。

    オーストラリアの暑く乾いた田舎町のブックカフェから始まる物語。報道内容が二転三転して、トラブルになること間違いなし。推理の過程で主人公があれこれ悩み過ぎ。だからこの厚さになった

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    2023年11月03日
  • 渇きの地

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    なかなかに読ませる話だが、主人公の一人思考が濃すぎて、
    もうすこし薄くて良かったか。しかし、みな嘘ばかりついてるな。続編でるのか?

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    2023年10月31日
  • 渇きの地

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    ネタバレ

    期待して読んだけど、そうでもなかったパターン。

    解説の松恋さんは「こんなに悶々とさせられる小説は珍しい」としながらも、「どこか危なっかしいところのある人物を探偵役に据えることで、作者は読者の感情を操っているのである」と、この悶々加減に好評を寄せている。
    自分的には終始ジャーナリスト魂を盾に自己弁解的な主人公の振る舞いに全然気持ちが共鳴できず、「何なんだこいつは」という気持ちが先に立ってしまい、楽しみきれなかった。

    オーストラリアの田舎町リバーセンドに赴任していた牧師が、とある日曜日の礼拝前に銃を乱射し5人の命を奪った。
    事件から1年が経過しようとする中、アフガニスタンでの取材中に心の傷を負

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    2025年02月17日
  • 渇きの地

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    SL 2023.11.13-2023.11.15
    オーストラリアの内陸の町リバーセンドで牧師が教会で銃を乱射し五人を殺害した。事件の一年後取材のためやってきた新聞記者のマーティン。
    住民たちを取材していくうちにかえって事件の謎は深まり、マーティンは町にはまりこんでいく。
    いくつもの事件が錯綜して飽きさせない展開で先を読ませる。

    裏の取れていない記事を書いて窮地に陥ったりして、報道のあり方も考えさせられる内容だった。
    「真実を明かすことで誰が傷つこうとかまわない」のか、ジャーナリストは。

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    2023年11月15日
  • 渇きの地

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    オーストラリアの架空の町が舞台のミステリ。
    主人公はいわくつきの記者。事件は1年前に決着したものだが、何故評判の良い牧師が5人もの人を射殺したのか?との思いに押されて始まる。
    ポケミスで500ページ超えだからなかなか躊躇されるかも、とは思うが、読んで損はない。主人公の新聞記者としての哀しさも良かった。

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    2023年10月24日