ユーザーレビュー 木曜殺人クラブ 二度死んだ男 リチャードオスマン / 羽田詩津子 前作で「エリザベスってなんか訳知り顔で嫌味な感じ〜」と思った方、朗報です。今作はエリザベスが翻弄されます。もちろんジョイスからも。 相変わらず登場人物の掛け合いが最高。穏やかそうに見えて好き勝手にいろいろやってるジョイスが最高。謎の内容と展開も前作よりこっちのほうが好きです。前作で楽しめたならこちら...続きを読むも満足できるかと。 Posted by ブクログ 木曜殺人クラブ リチャードオスマン / 羽田詩津子 ミステリとして謎そのものを楽しむというよりかは登場人物の掛け合いを楽しむほうに軸を置いた方が吉な気がする。会話がイギリスっぽさ全開だし登場人物は全員ありえないくらいパワフルで私は大好き。こういう歳の取り方をしたい。疲れていて元気になりたいとか元気な話を読みたいとかそういう人にオススメ。 Posted by ブクログ 木曜殺人クラブ 逸れた銃弾 リチャードオスマン / 羽田詩津子 『木曜殺人クラブ』シリーズ第3作。 あるテレビキャスターの死とエリザベスの誘拐。2つのプロットが同時に進み、ひとつになっていく展開は、ありがちながら、本書のようにうまく構成されているとやはりこの上なく面白い。 老いによる喪失は、本シリーズを特徴づけているテーマのひとつだけれど、本書でも、チェスを...続きを読む忘れてしまったスティーヴンの姿や、そしてラストのエリザベスからジョイスへの(そしてすべての美しいものへの)祈りによってそれが謳われている。 「泳ぐには寒すぎる。しかしジョイスは耳を貸そうとしなかった。エリザベスはジョイスに馬鹿な真似はよして、夏になってもまだプールはあるのよ、と言った。 『そうね、だけどわたしたちはいないかもしれないわ』ジョイスは答えたのだった。」 (中略) 「ジョイスはエリザベスが見ていることに気づき、手を振る。エリザベスは手を振り返す。泳ぎ続けて、ジョイス。泳ぎ続けて、わたしの美しい友よ。水から顔を出して、できるだけ長く泳ぎ続けて」 ゲーテの言葉、「(神は)移ろいやすいものだけを美しくした」という詩のことをふと思い出す。 続刊が楽しみなような、訪れる喪失が怖いような不思議な感覚だけれど、第4作が邦訳されたらまた読んでみたい。 Posted by ブクログ 木曜殺人クラブ 二度死んだ男 リチャードオスマン / 羽田詩津子 『木曜殺人クラブ』シリーズ第2作。今回は木曜殺人クラブ、警察、MI5、マフィアといった面々による、消えたダイヤモンドの捜索劇が話の縦糸になっている。 今作もやはり、(高齢者施設が舞台であるがゆえの)死が常に隣に立っていることがもたらす諦めや虚しさ、そしてその中で生きていくための強かなユーモアが感じ...続きを読むられる。 それにしてもジョイスの「当然、すべてが死に関係しているなら、何ひとつ死に関係していないってことよね?」という台詞には胸を突かれた。 前作同様、今作も幾つかのロマンスが描かれたけれど、クリスからパトリスへの告白は情けないながら劇的で、思わず応援してしまう。 前作から続くエリザベスとスティーヴンの関係性は優しく、美しく、そして悲しい。だからこそ、最後のタイトル回収には、それでも前を向こうとするような力強さが感じられた。 Posted by ブクログ 木曜殺人クラブ 逸れた銃弾 リチャードオスマン / 羽田詩津子 木曜殺人クラブ3作め。 いつものおじいちゃん、おばあちゃんが元気いっぱい活躍。哀愁を漂わせる場面もありますが、前向き力が半端無い。 読みながらプフっと笑えるおもしろさが溢れてます。 あまり殺人が無いところもステキ。 この際筋書きは気にせず、キャラの濃さを味わって。 のんびり休日の楽しみにしたいです。 Posted by ブクログ リチャードオスマンのレビューをもっと見る