リチャードオスマンのレビュー一覧

  • 木曜殺人クラブ

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    ネタバレ

    面白かった。
    映像化されていたので、期待して読んだけどそれを裏切らない面白さ。
    たぶん、シーンを短く区切って進めるので冗長的にならないし、隙間は勝手に読者のほうで勝手に補完できるような構成になっていたからだと思う。
    売れる小説スタイルとしてシーンを短く区切るというのが今の流行りのスタイルなんだろうか?
    読者を飽きさせない工夫として使われている気がする。

    あらすじでは死人の数は一人しかわからなかったが、本書では3つの死が絡み、それぞれ犯人がいる。







    トニー・カランの死
    犯人はボグダン。この謎を最後まで引っ張り、作中でも真相に辿り着きながらも指摘せずに終わるというなんとも引っ張られる

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    2025年10月20日
  • 木曜殺人クラブ

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     現実の殺人事件を独自で捜査する高齢者4人組『木曜殺人クラブ』の活躍を描いたミステリーで、現代版ミス・マープル(達)とも言うべき彼らの個性や事件に対する積極性に目を見張るものがあり、一方で自身の人生が長くないことを悟った上での哀愁も描写されていて印象的だった。真犯人も予想だにしない人物で心底驚かされた。

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    2025年10月19日
  • 木曜殺人クラブ 逸れた銃弾

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    エリザベスとヴィクトルの元諜報員のやりとりが絶妙で、スパイの攻防戦が楽しい。そこに仲間たちがあーでもないこーでもないと言いつつ、時にひらめきが冴え渡ったり、物忘れしてみたり、失神してみたり、膝が痛くなったり。恋の楽しさや切なさ、本格的な推理も楽しめます。

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    2025年09月23日
  • 木曜殺人クラブ

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    本の厚さに若干身構えてしまったけど、実際読み進めていくと、テンポ良く進んでいくストーリや展開に、登場人物同士の軽快な掛け合いなど、全体的にコメディなつくりなので全くダレることなくスルスルと読み進められてしまいました。
    特に登場人物達の台詞がいちいち面白く洒落てて、海外の刑事ドラマを思わせるような言葉選びや会話がすごく良かったです。
    また登場人物達のキャラクターとしての魅力も良くて、読み終えた後はそれぞれの人物に思いを馳せてしまうほど好きになってました(イアン・ヴェンサムとトニー・カラン除く)

    後期高齢者の方達が主要になるため、死がかなり身近な存在としてあるのだけど、決して悲壮的なだけではない

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    2025年09月16日
  • 木曜殺人クラブ 逸れた銃弾

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    大規模な詐欺事件を調査していたキャスターが、不可解な事故で死んだ。〈木曜殺人クラブ〉は、事故の裏に何かあると直感し、捜査を始める。一方、メンバーのひとりであるエリザベスは、友人のジョイスを殺されたくなければ元KGB大佐を殺すようにと脅迫され・・・。

    巻を追うごとに良くなってるシリーズ。不覚にも最後のマイクとベサニー目線の描写で泣いてしまった。たかが仕事上のパートナーだった2人だけど、恋愛感情抜きでかけがえのない存在だったんだと思うと胸がつまる。少しビターだけど救いのある終わり方もイギリスって感じ。銃弾に彫られた名前がパートナーだったから決断したことも、今まで面と向かって言えなかった敬意と感謝

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    2024年10月12日
  • 木曜殺人クラブ 二度死んだ男

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    前作で「エリザベスってなんか訳知り顔で嫌味な感じ〜」と思った方、朗報です。今作はエリザベスが翻弄されます。もちろんジョイスからも。
    相変わらず登場人物の掛け合いが最高。穏やかそうに見えて好き勝手にいろいろやってるジョイスが最高。謎の内容と展開も前作よりこっちのほうが好きです。前作で楽しめたならこちらも満足できるかと。

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    2024年04月27日
  • 木曜殺人クラブ 逸れた銃弾

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    ネタバレ

    『木曜殺人クラブ』シリーズ第3作。

    あるテレビキャスターの死とエリザベスの誘拐。2つのプロットが同時に進み、ひとつになっていく展開は、ありがちながら、本書のようにうまく構成されているとやはりこの上なく面白い。

    老いによる喪失は、本シリーズを特徴づけているテーマのひとつだけれど、本書でも、チェスを忘れてしまったスティーヴンの姿や、そしてラストのエリザベスからジョイスへの(そしてすべての美しいものへの)祈りによってそれが謳われている。

    「泳ぐには寒すぎる。しかしジョイスは耳を貸そうとしなかった。エリザベスはジョイスに馬鹿な真似はよして、夏になってもまだプールはあるのよ、と言った。
    『そうね、

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    2024年04月19日
  • 木曜殺人クラブ 二度死んだ男

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    ネタバレ

    『木曜殺人クラブ』シリーズ第2作。今回は木曜殺人クラブ、警察、MI5、マフィアといった面々による、消えたダイヤモンドの捜索劇が話の縦糸になっている。

    今作もやはり、(高齢者施設が舞台であるがゆえの)死が常に隣に立っていることがもたらす諦めや虚しさ、そしてその中で生きていくための強かなユーモアが感じられる。
    それにしてもジョイスの「当然、すべてが死に関係しているなら、何ひとつ死に関係していないってことよね?」という台詞には胸を突かれた。

    前作同様、今作も幾つかのロマンスが描かれたけれど、クリスからパトリスへの告白は情けないながら劇的で、思わず応援してしまう。
    前作から続くエリザベスとスティー

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    2024年04月10日
  • 木曜殺人クラブ 逸れた銃弾

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    木曜殺人クラブ3作め。
    いつものおじいちゃん、おばあちゃんが元気いっぱい活躍。哀愁を漂わせる場面もありますが、前向き力が半端無い。
    読みながらプフっと笑えるおもしろさが溢れてます。
    あまり殺人が無いところもステキ。
    この際筋書きは気にせず、キャラの濃さを味わって。
    のんびり休日の楽しみにしたいです。

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    2024年02月16日
  • 木曜殺人クラブ 逸れた銃弾

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    シリーズ第三弾。変わらず素敵な面々の活躍が楽しく読めます。彼らが今回挑むのは、犯罪を突き止めたらしいキャスターのべサニー・ウェイツが殺された十年前の事件。しかしそのさなか、エリザベスは謎の人物に拉致され、かつての同僚である旧友を殺すように脅迫される。ユーモラスさは健在ながらもハラハラドキドキが止まらない作品です。
    エリザベスは危機に陥り(でもきっと彼女は大丈夫と安心していました)、ロンは恋に落ち、イブラヒムはある人物に接触、そしてジョイスはいつも通りにいろんなことにわくわくしていて、本当に楽しいです。だけれどある人物の老いが進んでいくところは切なかったりも……老人たちがひたすら元気で前向きに思

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    2023年10月25日
  • 木曜殺人クラブ 二度死んだ男

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    2作目も面白かったし好きだった!
    日本人には馴染みがないジョークばかりで、これ理解したかったな〜と思うところが多かった。
    前作もだったけど、終盤はごちゃっとする。

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    2023年08月23日
  • 木曜殺人クラブ 二度死んだ男

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    シリーズ2作目。大好き!高齢者4人の魅力たっぷりの個性!!マフィア相手での立ち振る舞い!!反面、避けられない老いと、その年になったからこその良い面と諦め。ほんと読むのが楽しみなシリーズ。

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    2023年08月14日
  • 木曜殺人クラブ 逸れた銃弾

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    今回もとてもとても楽しい、ピカレスク小説。

    キャラクターの魅力や関係性で充分引き込まれるので、ミステリー要素は物語を動かす仕掛けのような印象。ただ、愉快なシーンにも謎が仕込まれていることに気づきませんでした。

    私の泣き所はスティーブン。今回は出番が多くて嬉しい、けれど悲しい部分もあって、読後もしばらく気持ちが持って行かれていました。

    4作目も早く読みたいな〜!
    でも彼らももう80代、一緒に歳をとっていきたい、でもずっと一緒に楽しんでいる姿を見ていたい。
    続きが気になるけど、どんどん読み進めていくのは躊躇われる気持ちもあります。

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    2023年07月25日
  • 木曜殺人クラブ 二度死んだ男

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    ★5 チームワークが凄い!高齢者たちがまたもや困難な事件に立向う #木曜殺人クラブ #二度死んだ男

    ■あらすじ
    木曜殺人クラブで長閑な会話がされる中、エリザベスに一通の手紙が届く。かつて別れた元夫からの手紙だった。彼の訪問がまたもや木曜殺人クラブの面々を困難な事件に巻き込んでいく…

    ■きっと読みたくなるレビュー
    面白い★5

    前作よりも物語の構成はもちろん、謎解き要素、サスペンス、ユーモア、そして登場人物の魅力がパワーアップ!なんといっても前作より圧倒的にひとりひとりの魅力が描けてて面白い!

    ジョイスの天真爛漫さ、熱さ、そしてたまに見せる鋭さ。
    イブラヒムの探求力、洞察力、記憶力。
    ロン

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    2023年03月06日
  • 木曜殺人クラブ 二度死んだ男

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    ネタバレ

    くうー、、相変わらずおしゃれ!

    前作で海外ミステリー沼にずっぽりハマり、最近は1930年代あたりのエラリークイーンやヴァンダインの作を楽しんでましたが、続編が出ていることに気づいて久々に現代に戻ってきました。

    キャラクターの魅力とウィットに富んだやりとりが傑出しています。タイトルの意味を回収する構成も素敵。最後は思わず涙です。
    やや内容が盛り込み過ぎの感はありますが、4人が健在であれば、それでも着いていけるのです。

    そしてそして、にくい仕掛けは、ジョイスのインスタ!これは刊行された時代に読むから楽しめる遊びですね。

    オンライン会話に慣れないマフィアのやりとりが一番ツボでした。次回はイブ

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    2023年02月21日
  • 木曜殺人クラブ 二度死んだ男

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    ユニークな老人のキャラクターたりが織りなす、探偵推理小説の二作目。主人公エリザベスの素性がはっきりしてくるとともに、今回は、007ばりのスパイミステリー要素も満載で、相変わらずのとぼけた感じと相対する敵とのギリギリの攻防のバランスが最高で面白い。

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    2023年01月12日
  • 木曜殺人クラブ 二度死んだ男

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    クーパーズ・チェイスのあの人たちが再び活躍! エリザベスは過去の因縁のあるダグラスと再会し、彼から二千万ポンド相当のダイヤを盗んだことを聞かされる。一方で強盗に遭い負傷したイブラヒムが心にも傷を負い、その敵討ちを目論むロン。相変わらず万事マイペースに、しかし見事な振る舞いを見せるジョイス。諜報機関やマフィアを巻き込んだ壮大な事件でサスペンス感も抜群なのにも関わらず、なぜか安心して読める作品です。
    いやーほんっと楽しいですこのシリーズ。ユーモラスでサスペンスフル。とにかく愛すべきキャラクターたちが魅力的。今回ついに明らかになるエリザベスの過去には、やはりそういうことだったのか、と納得でした。しか

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    2023年01月08日
  • 木曜殺人クラブ

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    初めはなかなか読み進めるのに時間がかかった。人間関係中心の穏やかミステリー。最後は登場人物が好きになってた。

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    2025年12月07日
  • 木曜殺人クラブ

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    ネタバレ

    メインキャラクターの、エリザベス・ジョイス・ロン・イブラヒムのキャラクターがとてもよかった。年齢的な寂しさを抱えながらも、潔く愉快に生きている老人たちが何だか心地よかった。
    まさに今、若者でもなく老人でもない年代を生きているから、この先の自分を考えるとどんなトラブルや事件でさえも愉快と決め込んで楽しめる自分でありたいなぁ。。。

    1つにまとまらずに枝分かれしたラストがちょっとだけモヤットしたけど、それでも読みごたえがあったし個々のキャラクターがよかったので次作も読みたい( ´ー`)

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    2025年11月22日
  • 木曜殺人クラブ

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    勝手に新作と間違えていましたが、文庫化して装丁が変わっていただけでした。
    再読になったわけですが、面白いよねーw
    おじいちゃんおばあちゃんの野次馬バリケードで、またウケてしまいました。
    ボクダンとエリザベスのダンナさんがチェスをするシーンも最高です!

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    2025年11月10日