リチャードオスマンのレビュー一覧

  • 木曜殺人クラブ 逸れた銃弾
    『木曜殺人クラブ』シリーズ第3作。

    あるテレビキャスターの死とエリザベスの誘拐。2つのプロットが同時に進み、ひとつになっていく展開は、ありがちながら、本書のようにうまく構成されているとやはりこの上なく面白い。

    老いによる喪失は、本シリーズを特徴づけているテーマのひとつだけれど、本書でも、チェスを...続きを読む
  • 木曜殺人クラブ 二度死んだ男
    『木曜殺人クラブ』シリーズ第2作。今回は木曜殺人クラブ、警察、MI5、マフィアといった面々による、消えたダイヤモンドの捜索劇が話の縦糸になっている。

    今作もやはり、(高齢者施設が舞台であるがゆえの)死が常に隣に立っていることがもたらす諦めや虚しさ、そしてその中で生きていくための強かなユーモアが感じ...続きを読む
  • 木曜殺人クラブ 逸れた銃弾
    木曜殺人クラブ3作め。
    いつものおじいちゃん、おばあちゃんが元気いっぱい活躍。哀愁を漂わせる場面もありますが、前向き力が半端無い。
    読みながらプフっと笑えるおもしろさが溢れてます。
    あまり殺人が無いところもステキ。
    この際筋書きは気にせず、キャラの濃さを味わって。
    のんびり休日の楽しみにしたいです。
  • 木曜殺人クラブ
    世の中の年寄りたちがこんなに無駄なく優秀とは思えない。老害になるくらいなら口出しせねばいいのにと思うこともしばしば、それが自分もそう思われる年齢になってきた今でもだ。何も言うまい! と。
    いつかは死ぬ、それがいつか、わからない。朝に電話2コールで切ると、相手も電話してきて2コールで切る。無事だってこ...続きを読む
  • 木曜殺人クラブ 逸れた銃弾
    シリーズ第三弾。変わらず素敵な面々の活躍が楽しく読めます。彼らが今回挑むのは、犯罪を突き止めたらしいキャスターのべサニー・ウェイツが殺された十年前の事件。しかしそのさなか、エリザベスは謎の人物に拉致され、かつての同僚である旧友を殺すように脅迫される。ユーモラスさは健在ながらもハラハラドキドキが止まら...続きを読む
  • 木曜殺人クラブ 二度死んだ男
    2作目も面白かったし好きだった!
    日本人には馴染みがないジョークばかりで、これ理解したかったな〜と思うところが多かった。
    前作もだったけど、終盤はごちゃっとする。
  • 木曜殺人クラブ 二度死んだ男
    シリーズ2作目。大好き!高齢者4人の魅力たっぷりの個性!!マフィア相手での立ち振る舞い!!反面、避けられない老いと、その年になったからこその良い面と諦め。ほんと読むのが楽しみなシリーズ。
  • 木曜殺人クラブ 逸れた銃弾
    今回もとてもとても楽しい、ピカレスク小説。

    キャラクターの魅力や関係性で充分引き込まれるので、ミステリー要素は物語を動かす仕掛けのような印象。ただ、愉快なシーンにも謎が仕込まれていることに気づきませんでした。

    私の泣き所はスティーブン。今回は出番が多くて嬉しい、けれど悲しい部分もあって、読後もし...続きを読む
  • 木曜殺人クラブ 二度死んだ男
    ★5 チームワークが凄い!高齢者たちがまたもや困難な事件に立向う #木曜殺人クラブ #二度死んだ男

    ■あらすじ
    木曜殺人クラブで長閑な会話がされる中、エリザベスに一通の手紙が届く。かつて別れた元夫からの手紙だった。彼の訪問がまたもや木曜殺人クラブの面々を困難な事件に巻き込んでいく…

    ■きっと読み...続きを読む
  • 木曜殺人クラブ 二度死んだ男
    くうー、、相変わらずおしゃれ!

    前作で海外ミステリー沼にずっぽりハマり、最近は1930年代あたりのエラリークイーンやヴァンダインの作を楽しんでましたが、続編が出ていることに気づいて久々に現代に戻ってきました。

    キャラクターの魅力とウィットに富んだやりとりが傑出しています。タイトルの意味を回収する...続きを読む
  • 木曜殺人クラブ 二度死んだ男
    ユニークな老人のキャラクターたりが織りなす、探偵推理小説の二作目。主人公エリザベスの素性がはっきりしてくるとともに、今回は、007ばりのスパイミステリー要素も満載で、相変わらずのとぼけた感じと相対する敵とのギリギリの攻防のバランスが最高で面白い。
  • 木曜殺人クラブ 二度死んだ男
    クーパーズ・チェイスのあの人たちが再び活躍! エリザベスは過去の因縁のあるダグラスと再会し、彼から二千万ポンド相当のダイヤを盗んだことを聞かされる。一方で強盗に遭い負傷したイブラヒムが心にも傷を負い、その敵討ちを目論むロン。相変わらず万事マイペースに、しかし見事な振る舞いを見せるジョイス。諜報機関や...続きを読む
  • 木曜殺人クラブ 二度死んだ男
    エリザベスの元に死んだはずの男から手紙が届いた。高額のダイヤを盗んだ疑いをかけられ米国マフィアに追われているという。消えたダイヤ×スパイ×マフィアという国際的事件に木曜殺人クラブメンバーが挑む!→

    楽しみにしていた木曜殺人クラブシリーズ続編!前作でクラブのメンバーはツワモノ揃いだとわかっていたけど...続きを読む
  • 木曜殺人クラブ
    施設入所中の高齢者たちが探偵役を務めるミステリー小説。
    起きる事件は重大なのだけれど、彼らの事件の追いかけ方は鷹揚で優雅。それは登場人物たちがそれぞれに、ある面では老成しているからかもしれないし、もしくは皆、死というものをそもそも身近に感じながら生活しているからかもしれない。
    全体に寂しさを漂わせな...続きを読む
  • 木曜殺人クラブ 二度死んだ男
    高級高齢者施設に暮らす4人の男女が、自身の持つ知識や行動力で、未解決の事件を勝手に推理する「木曜殺人クラブ」。
    今回はリーダー格のエリザベスの元夫がそこに入居してきたことから事件が始まった。

    それとは別に、マーティン・ロマックスという、ビジネスマンを騙る大悪党。
    金になるなら、盗品だろうとなんだろ...続きを読む
  • 木曜殺人クラブ
    引退者用高級施設クーパーズ・チェイスのさらなる開発を伴う殺人事件に、エリザベス率いる〝木曜殺人クラブ〟が挑む、というストーリー。
    タイトルからアガサ・クリスティの「火曜クラブ」を即思い浮かべたが、安楽椅子探偵ものでなく、寧ろ老人たちが体当たりで事件に取り組むというある種泥臭い捜査ものという内容だった...続きを読む
  • 木曜殺人クラブ 逸れた銃弾
    木曜殺人クラブ第三弾。

    このシリーズが面白いのは、
    何と言ってもジョイスのおかげだという気がしてきた。
    エリザベスとの息の合った掛け合い漫才のような会話も笑えるし、
    (ジョイスは元スパイなの、とエリザベスに無茶ぶりされても、
    「言えないのよ」「話せたらいいんだけど」とぼけをかます)
    あくまでもミー...続きを読む
  • 木曜殺人クラブ 二度死んだ男
    木曜殺人クラブ第二弾。

    クーパーズ・チェイスに現われたエリザベスの元夫で現役のエージェントは、
    無くなったダイヤモンドのためにマフィアとドラッグカルテルから狙われており、
    あっという間に殺されかける。
    次の隠れ家に逃れたが、
    そこでMI5の同僚とともに殺されてしまう。
    犯人は誰なのか、ダイヤモンド...続きを読む
  • 木曜殺人クラブ
    正直に言って、数ページごとの場面転換、頻繁に変わる語り手が煩わしくて読みにくかったです。
    で、最初っから登場人物が多いので、誰が誰やら。
    そして、いったい何を読まされているのかと、頭の上には「?」がてんこ盛り。
    もう少しまとまりのある章立てにしてほしかったです。

    高齢者用施設(日本で考えるよりもず...続きを読む
  • 木曜殺人クラブ 逸れた銃弾
    シリーズ第三弾(私は第二弾からの読者)。
    木曜クラブの4人は楽しそうに事件を解決していきます。今回は10年前の未解決事件と詐欺・マネーロンダリング。4人の周囲の人達(ボクダン、スティーブン)も大活躍する。今回から新たに加わった人物ヴィクトルも含めて、みんなキャラが立ってます。メンバーの色恋沙汰と老境...続きを読む