【感想・ネタバレ】木曜殺人クラブ 二度死んだ男のレビュー

あらすじ

〈木曜殺人クラブ〉のエリザベスは、元夫で英国のスパイのダグラスと再会する。彼は米国マフィアから高額のダイヤを盗んだと疑われ、助力を求めてきた。だがその矢先、ダグラスは何者かに殺されてしまい……国際的難事件に老人探偵たちが挑むシリーズ第2作

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Posted by ブクログ

前作で「エリザベスってなんか訳知り顔で嫌味な感じ〜」と思った方、朗報です。今作はエリザベスが翻弄されます。もちろんジョイスからも。
相変わらず登場人物の掛け合いが最高。穏やかそうに見えて好き勝手にいろいろやってるジョイスが最高。謎の内容と展開も前作よりこっちのほうが好きです。前作で楽しめたならこちらも満足できるかと。

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2024年04月27日

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ネタバレ

『木曜殺人クラブ』シリーズ第2作。今回は木曜殺人クラブ、警察、MI5、マフィアといった面々による、消えたダイヤモンドの捜索劇が話の縦糸になっている。

今作もやはり、(高齢者施設が舞台であるがゆえの)死が常に隣に立っていることがもたらす諦めや虚しさ、そしてその中で生きていくための強かなユーモアが感じられる。
それにしてもジョイスの「当然、すべてが死に関係しているなら、何ひとつ死に関係していないってことよね?」という台詞には胸を突かれた。

前作同様、今作も幾つかのロマンスが描かれたけれど、クリスからパトリスへの告白は情けないながら劇的で、思わず応援してしまう。
前作から続くエリザベスとスティーヴンの関係性は優しく、美しく、そして悲しい。だからこそ、最後のタイトル回収には、それでも前を向こうとするような力強さが感じられた。

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2024年04月10日

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2作目も面白かったし好きだった!
日本人には馴染みがないジョークばかりで、これ理解したかったな〜と思うところが多かった。
前作もだったけど、終盤はごちゃっとする。

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2023年08月23日

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シリーズ2作目。大好き!高齢者4人の魅力たっぷりの個性!!マフィア相手での立ち振る舞い!!反面、避けられない老いと、その年になったからこその良い面と諦め。ほんと読むのが楽しみなシリーズ。

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2023年08月14日

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★5 チームワークが凄い!高齢者たちがまたもや困難な事件に立向う #木曜殺人クラブ #二度死んだ男

■あらすじ
木曜殺人クラブで長閑な会話がされる中、エリザベスに一通の手紙が届く。かつて別れた元夫からの手紙だった。彼の訪問がまたもや木曜殺人クラブの面々を困難な事件に巻き込んでいく…

■きっと読みたくなるレビュー
面白い★5

前作よりも物語の構成はもちろん、謎解き要素、サスペンス、ユーモア、そして登場人物の魅力がパワーアップ!なんといっても前作より圧倒的にひとりひとりの魅力が描けてて面白い!

ジョイスの天真爛漫さ、熱さ、そしてたまに見せる鋭さ。
イブラヒムの探求力、洞察力、記憶力。
ロンがカッコイイんだよ、男が惚れる男。
ボグダンがまたすげぇんだよ、なんなのこの人。肝っ玉の据わり具合と実行力がハンパない。

そして恐ろしいのはエリザベス。
過去が明らかになり、いよいよ全知全能感が出てくる。この人なら戦争すら止められるんじゃないでしょうか。

警察の二人組も相変わらず。なにやってんだか事件解決しろよって感じで、めっちゃ可愛い。敵対する人物たちも、人間性や信条が上手に書かれていて、まるで人物が目の前にいるようですね。

本シリーズはとにかくキャラクターが素晴らしい。やっぱり映像で見たいな~

もちろん前作通り彼女たちの会話も楽しい!
真剣なのか冗談なのか、素直なのか煙に巻いているのか、目くるめく会話の妙。抜群のセンスです。

また本作は物語の筋がかなりわかりやすくなっていて、序盤からいきなり面白いの。
事件解決に至るまでの構成がひとつひとつ丁寧で、終盤の盛り上げも上手、そして読後の納得感もバッチシで綺麗!間違いなく作者は工夫されたんでしょうね。

本作はあくまで楽しく元気なエンタメミステリー小説。
しかし随所にみられる老化や死に対する悲哀が見え隠れして、常にバッドエンドの予感を感じさせるんですよね。しみじみと読者の心の隙をついてくる作品でした。

■推しポイント
ミステリーにおいて犯人が判明する瞬間は、その作品の最も重要なポイントであり、それまでの物語や人間関係の深さがにじみ出てきます。

本作ほど静かで、しかしながら熱い情念に包まれた瞬間はないですよ。登場人物の想いがガツンと胸に刺さるんです。

人間関係、友情、思いやり…人の心の機微がしっとりと感じられる作品でした。

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2023年03月06日

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ネタバレ

くうー、、相変わらずおしゃれ!

前作で海外ミステリー沼にずっぽりハマり、最近は1930年代あたりのエラリークイーンやヴァンダインの作を楽しんでましたが、続編が出ていることに気づいて久々に現代に戻ってきました。

キャラクターの魅力とウィットに富んだやりとりが傑出しています。タイトルの意味を回収する構成も素敵。最後は思わず涙です。
やや内容が盛り込み過ぎの感はありますが、4人が健在であれば、それでも着いていけるのです。

そしてそして、にくい仕掛けは、ジョイスのインスタ!これは刊行された時代に読むから楽しめる遊びですね。

オンライン会話に慣れないマフィアのやりとりが一番ツボでした。次回はイブラヒムの活躍が見たいです。

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2023年02月21日

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ユニークな老人のキャラクターたりが織りなす、探偵推理小説の二作目。主人公エリザベスの素性がはっきりしてくるとともに、今回は、007ばりのスパイミステリー要素も満載で、相変わらずのとぼけた感じと相対する敵とのギリギリの攻防のバランスが最高で面白い。

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2023年01月12日

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クーパーズ・チェイスのあの人たちが再び活躍! エリザベスは過去の因縁のあるダグラスと再会し、彼から二千万ポンド相当のダイヤを盗んだことを聞かされる。一方で強盗に遭い負傷したイブラヒムが心にも傷を負い、その敵討ちを目論むロン。相変わらず万事マイペースに、しかし見事な振る舞いを見せるジョイス。諜報機関やマフィアを巻き込んだ壮大な事件でサスペンス感も抜群なのにも関わらず、なぜか安心して読める作品です。
いやーほんっと楽しいですこのシリーズ。ユーモラスでサスペンスフル。とにかく愛すべきキャラクターたちが魅力的。今回ついに明らかになるエリザベスの過去には、やはりそういうことだったのか、と納得でした。しかしボグダンもいったい何者なんだいこの人。どんどん凄くなっていくじゃないですか。そして個人的には、ジョイスが最強だと思っています。胆力といい洞察力といい、この人もまた充分諜報員になれそうですよ。
ダイヤモンドの行方、ダグラスは生きているのか否か、そして事件の黒幕は誰なのか。そして不幸にもイブラヒムを襲撃してしまった犯人の顛末はどうなるのか。読みどころが盛りだくさんです。タイトル「二度死んだ男」の本当の意味がラストになって判明するのには、しんみりさせられてしまいました。今作ではまだ大丈夫だけれど、きっと彼にはいずれその時が来るんだよね……。

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2023年01月08日

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面白かったが、1作目の方が好きだったかな。登場人物たちに愛着が湧いてきて、みんな生きててって思う。万能なスーパーシニアではなく、痛みや辛さを抱えながら楽しく生きている感じが良い。あと、ボクダンがどんな風になっていくのか楽しみ。

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2025年09月13日

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去年のこのミスにランクインしてたので。面白いし設定も大好き♡ おばあちゃんなんだけれど、若々しくて最強なのがエリザベス。
ただ翻訳モノのテンポに惑わされて時間かかっちゃった……。 登場人物表栞、有難い!

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2025年05月04日

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笑った、笑った!
普通に複数殺人起こるし、それはありえないわ!とツッコミどころもあるんだけど、いかんせん老人探偵(?)、かわいいんです。
ジョイスが、ポピーとデイジー(花)の絵文字を送るつもりが、ポピーとクリスマスツリーの絵文字でおくっちゃうところはバカウケしてしまった。
あぁ、愛すべき木曜殺人クラブよ…

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2024年06月11日

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ネタバレ

高級高齢者施設に暮らす4人の男女が、自身の持つ知識や行動力で、未解決の事件を勝手に推理する「木曜殺人クラブ」。
今回はリーダー格のエリザベスの元夫がそこに入居してきたことから事件が始まった。

それとは別に、マーティン・ロマックスという、ビジネスマンを騙る大悪党。
金になるなら、盗品だろうとなんだろうと取引の対象にする。
彼のもとから2千万ポンド相当のダイヤが盗まれる。
犯人は、エリザベスの元夫・ダグラスと思われる。
そのダイヤがないと、マーティンはアメリカのマフィアに殺されてしまうので、なんとかしてダイヤを取り戻さなくてはならない。

4人の中で一番内省的なイブラヒム。
新しいことをはじめるのが苦手で、今まで外出もあまりしなかったが、意を決して街に出た。
楽しい数時間を過ごし家に帰る途中、自転車に乗った若者たちに襲われスマホを奪われ大けがを負う。
仲間たちは当然犯人に目にモノを見せてやると息巻くのだが。

一度読み始めたら止まらないくらい面白いのだけど、ひとつだけ気になることが。
イブラヒムを襲った犯人のライアンに、木曜殺人クラブのメンバーは報復をするのだけど、自分たちが違法に買ったコカインと、イブラヒムの財布から持ち出したカードをライアンの家のトイレタンクに隠して警察に通報する。
それは、犯罪では?

ホリー・ジャクソンの『卒業生には向かない真実』を読んだ後だから余計気になるのかもしれないけれど、犯人が反省してないなと思ったら、被害者仲間が私的に復讐するのを是とするような共通認識がいまのイギリスにあるのかしら。
だとしたら、それはちょっと怖い。

地味だけど人を見る目に長けているジョイスも、頑固だけどウラオモテのないロンも好きだし、ロンの孫のケンドリックとイブラヒムのやり取りや、エリザベスの夫で認知症のスティーヴンと何でもやってくれる協力者のボグダンのやり取りなどとても好きなのだけど、善人が正義のために行う行為はすべて正しいとする考え方はちょっと…。

今回は事件も大きかったし、悪人だけではなく何の罪もない若い女性も殺されたりしたけれど、それでも読後感がいいのはキャラクターたちのおかげであるのはわかっているのよ。

特に好きなシーンは、ドラッグ・ディーラーを騙しておとりに使った挙句警察に逮捕させたときのこと。
”コニー・ジョンソンはできるだけロンに近づき、歯ぎしりしながら言う。「あたしがシャバに出たら、あんたの命はないよ」
 ロンは彼女を振り返る。「ああ、おれは七十五なんだ。で、あんたは三十年ぐらいは食らうだろ。うん、了解だ」”

犯罪とは無縁に、こういう人を食ったような年寄りになりたいと思う。

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2024年02月13日

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ネタバレ

木曜殺人クラブ第二弾。

クーパーズ・チェイスに現われたエリザベスの元夫で現役のエージェントは、
無くなったダイヤモンドのためにマフィアとドラッグカルテルから狙われており、
あっという間に殺されかける。
次の隠れ家に逃れたが、
そこでMI5の同僚とともに殺されてしまう。
犯人は誰なのか、ダイヤモンドはどこへいったのか、
そして死体は本物なのか。

もちろん木曜殺人クラブのメンバーが、
調べ推理していくが、
今回は精神科医のイブラヒムが路上強盗に遭い、
引きこもっている。
もちろん、強盗犯人に復讐を誓う他のメンバーたち。

今回はジョイスの閃きがさえわたり面白かった。
ロンが冷や汗をかきながら、マフィアのボス役を演じたのも。

ベテランMI5エージェントが(お笑いコンビなの?)と思ってしまうエリザベスとジョイスの掛け合いには笑って、
人生に持ち合わせていなかった「友人」に夫の認知症のことうまく伝えられないエリザベスには泣きそうになる。
準備を怠らないタイプと成り行きを楽しむタイプを、
気象予報士と天気に例える話も面白かった。

クリス警部は相棒ドナの母親とつきあいはじめたが、
ドナはクラブの荒事を担当してくれている建設業者とつきあうのか?

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2023年11月30日

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前作を読んで無いのですが十分楽しめた。主要ストーリーとサブの話が相まって、
老人探偵倶楽部4人の活躍が痛快。最後の一文も良い。

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2023年09月24日

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ネタバレ

映画『RED』が好きな人は面白いはず

好きなところ
・エリザベスの過去を少し分かる
・やりたい放題の木曜殺人クラブとその関係者
・イブラヒムとケンドリックの会話

あまり…なところ
・謎解きミステリではないと思う
・世界観が広がりすぎている

『特攻野郎Aチーム』からインスパイアしたということで、名前しか知らなかったので、調べてみると「個性的で様々な技能をもつアウトローなチームが巨悪に立ち向かう」映画とのこと。そのまんま過ぎて笑った。ということは次作はもっと世界観が広がってしまうのだろうか?

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2023年09月23日

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読み終わるのにえらいかかってしまったな。海外物は、背景だったり何か文化だったりがわからないことが多く、それが読む楽しみでもあるのだけれど、なかなかその物語の世界に入れないことが多い。この話もそういう感じで、なかなか初めは退屈といえば退屈だったのだが、中盤あたりから、展開も早くなり、スリリングになっていくので、最後はもう少し読んでいたい気分になった。

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2023年09月21日

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老人探偵グループ〈木曜殺人クラブ〉メンバーのエリザベスが、死んだはずの因縁ある英国の諜報員から手紙を受け取った。彼は2千万ポンド相当のダイヤを盗んだ疑いを掛けられて米国のマフィアから狙われており、協力を求めてきたのだ。そしてクラブのメンバーたちは消えたダイヤとスパイ、凶悪な犯罪者たちにまつわる国際的な大事件に巻き込まれる。果たして彼らは解決することができるのか?

前作は肝心の結末がいまいちだったんだけど、今回は面白かった!スケールが大きいのと、2つの事件(ダイヤモンドとイブラハム)について平行して捜査や計画が進んでいくので飽きない。そして細かい会話の部分がウィットに富むというか、上手く言えないけどテンポとか言い回しが好きなんだよね。こんな後期高齢者になりたすぎる。クリスもドナも前作ですでに素敵なキャラだったけど、今回はそれぞれ一歩を踏み出していて、頑張れ!と応援したくなる。キャラの魅力と会話の面白さが謎解き以上に良い。どうでもいいですが、海外のカップル・夫婦がお互いのことを”ダーリン”って呼ぶの、めちゃくちゃ好き。憧れる。

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2023年08月13日

Posted by ブクログ

ネタバレ

シリーズ第二弾。

老人探偵グループ〈木曜殺人クラブ〉メンバーのエリザベスの元に、因縁ある英国諜報員から、彼が〈クーパーズ・チェイス〉に引っ越してきたとの手紙が届きます。
困惑しながら彼の部屋を訪れたエリザベスの前に現れた“元夫”は、2千万ポンド相当のダイヤを盗んだ疑いをかけられてマフィアから狙われていると言ってきて・・・。

〈木曜殺人クラブ〉メンバーに再会できて嬉しいかぎり。
キャラクターが定着したのもあって、前作より読みやすく、大いに楽しませていただきました。
今回は、高額のダイヤを巡ってマフィアやドラッグ売人、マネーロンダラーといった“反社系”の方々と渡りあう事になったり、MI-5(英国情報局保安部)の諜報員たちも絡んできたりと、まぁ大忙し。
前作では謎だったエリザベスの過去が明らかになり、彼女の凄腕っぷりに納得すると共に、認知症の夫への切ない思いも垣間見えます。
無邪気なジョイスも相変わらずマイペース。チャリティの為の“友情ブレスレット”を手作りしては、あちこちに押し売りしています(この“友情ブレスレット”が後に事件の謎を解く鍵になるとは!)。
ロンも勿論お元気で、彼の孫・ケンドリックがこれまためっちゃいい子・・と、皆お達者で何より・・・と、言いたいところですが、何とイブラヒムにとんでもない受難が降りかかり、身体と心に傷を負ってしまうのです。
この件については、加害者にかなり憤りを感じていて、当然メンバーを中心とした面々によって報復を受けるものの、“ヌルい!もっとコテンパンにされるべし!”と思ってしまいました。
そして、メンバーの老人たちに翻弄されがちな地元警察のクリスとドナもご健在で、春を謳歌するクリスと対照的にちょっぴりブルーなドナでしたが、終盤でドナにも“出会い”の予感でしたね。
あと何といってもボグダンが万能すぎて、改めて“何者?”って感じです。
・・・といったように、キャラクター達が本当にいい味出していて、それぞれの個性が光っているのがいいですね。
キャラクター&冒険色が強めではありますが、謎解き部分も特に後半に行くにしたがって二転三転して目が離せない展開で、ラストは粋なオチで後味爽やかでした。

それにしても慈善団体〈認知症とともに生きる〉は、短期間で急に寄付が増えて吃驚だった訳ですが、その寄付額の中にロマックスの5ポンドも含まれているのですけれどね~(* ̄m ̄)

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2023年05月28日

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ネタバレ

「木曜殺人クラブ」の第二弾。前回より読みやすくて楽しめた。前回は語り部の1人である、ジョイスが果たして良い人なのか、それとも裏があるのか掴みきれなかったが、今回はリラックスして読み進めたことも大きかったかな。マフィアをはじめとする悪人達が隙だらけだったり、エリザベスの腹心的な存在のボグダンが謎の強さを誇るところは、ちょっとご都合的ではあったけど。前回も思ったが、殺人や犯罪に対する考え方が振り切れていて遠慮がない。これは老人だからというより作者の思いかもしれないなと感じた。

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2023年05月08日

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ネタバレ

リタイアメントビレッジ(高齢者向け高級住宅街)、クーパーズチェイスに住むおばあちゃん、おじいちゃん達が飛び回る壮年活躍ミステリ第2弾。
エリザベスのもとに届いた意味深な手紙で始まる本作。
前作ではエリザベスの素性はぼかし気味だった気がするのだが、本作ではおおっぴらに諜報機関員だったことを明かしている
もしかして前作の最後でそんな話になっていたんだっけ!?

手紙の主は過ぎ去ったあの時代の知人かつ〇〇のダグラス。
そんな彼がクーパーズチェイスにやってきたのは、仕事でへまをやらかしたことに端を発し、濡れ衣を着せられのっぴきらない状況に陥っており、身を隠すため。
その濡れ衣とは諜報員として大物犯罪ブローカーの屋敷に潜入調査をした際に、目的とは関係なく、時価2000万ポンドのダイアモンドをこっそりくすねたというもの。

大物ブローカーは屋敷に潜入されたことよりも、ダイアモンドが消失したことに怒り心頭でダグラスが犯人だと言い切る。
ダグラス自身は濡れ衣だと言い張るが、エリザベスに実際のところどうなのか問われると、あっさりと犯行を自白。
ということでダグラスの盗んだダイアモンドをめぐるドタバタ追走劇が始まるのだが、当のダグラスは一度殺されかけ難を逃れるが、すぐさま本当に殺められてしまう。
一体誰が!?
そしてダイアモンドはどこへ言った!?

高齢者を中心とする物語でここまで、冒険活劇しちゃいますか?という展開ではあるが、サイドストーリーとしてのクーパズチェイスでの隣人イブラヒムの味わった恐怖や、エリザベスの夫に忍び寄る認知症の問題だったりと、高齢であることを巡る悲哀観を絶妙に織り込んでいる。

本シリーズ2作目にして登場人物の描き分けがよりパリッとしてきた感がして面白さが増した。
特にバックグラウンドが物語る、クールで抜け目のないエリザベスと、お茶目で自由奔放、ときに危なっかしくもしたたかなジョイスのおばあちゃんコンビがいい。
他にもクーパーズチェイスの面々にいいように使われてもはや違法警官でしかない若手警官のクリスとドナ。
増々スーパーマン然としてきたボグタン。
今後もこのメンバーで色んな事件を解決していくのだろうなぁと楽しみ。

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2023年04月16日

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ネタバレ

4人になった木曜殺人クラブの個性豊かな老人たち。今度はエリザベスがらみで元夫のダイヤ盗難事件とイブラハムの暴行事件の二つを軸に、マフィア、MI5,MI6,警察、麻薬のディーラーなどが入り乱れ、誰もが嘘をついている状態になる。そこにメンバー4人の知恵と能力が結合し友情が勝利する見事な結末へ読み手もあっちこっちと転がせられる面白さ、良かったです。
エリザベスの夫のチェス相手だけではなかった!ボクダン無敵だ!

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2023年03月29日

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ネタバレ

悪党3者が集合するくだりあたりで、一部ストーリーを見失ってしまったけど、第二弾も面白く読めた。
ジョイスも素敵やけど、ボグタンが最強じゃない?特にラスト、エリザベスとジョイスがクーパーズ・チェイスに戻ってきた時のエレベーターのシーン!最高でした。

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2023年02月19日

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前作の木曜殺人クラブの続編。前作を読んでなくても充分楽しめる。談話室で解き明かされる前作と違い、のっけからM I5やマフィア、スパイと国際的にスケールアップして、高齢の老人方が心配になる程。少し冗長な気がしたが、二転三転の展開に最後までハラハラした。前作も活躍したボグダン、カッコ良すぎる(笑)

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2023年01月07日

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ネタバレ

前作と同じく、英国式ジョークがわかりづらく、イギリス人なら楽しいんであろう部分が多くてなかなか読みづらい。そこが本国での人気のわけなんでしょうけれど。
天気予報士のくだりなど、人間考察でもはっとさせられる部分も多く、もっとスッキリ読めたらいいのにと思ってしまいます。

しかし、ミステリとしては盛りだくさんでとても面白い展開になってきたので、次作も読んでしまいそうです。

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2023年01月05日

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高齢者施設に入居している元諜報員のエリザベスを筆頭に謎解き活動をするグループ『木曜殺人クラブ』が、マフィアや地域の麻薬密売人を相手に事件を解決していく。とにかく面白い。わくわくしながら読んだ。あまりミステリーを読まないのでずっと犯人がわからず、最後まで物語に心地よく振り回された。登場人物が個性的でお互いに少しずつ補い合う関係性も素敵で、このような人間関係を築くように生きていけたらと思った。

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2023年01月02日

Posted by ブクログ

翻訳物は「今この人たち何の話してんの‥‥?」って思うことが多々あり、この作品ではこの現象が顕著で文化の違いを痛感し、読み終えるのに酷く時間が掛かってしまった。けど、ストーリーはよくできててキャラクターもなんか面白そうな人たちだし、映像化もイメージしやすい。

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2025年05月30日

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余暇の楽しみに未解決事件を調査する老人グループが事件を追うシリーズ2作目。スケールが大きい事件に身近な事件、と真相が分からずジョイス同様エリザベスにドギマギする。メンバー同士やエリザベス夫婦、警察の絡みが楽しそうで好き。

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2023年10月19日

Posted by ブクログ

前作に引き続き個性的なシニア4人組が活躍するミステリー。4人それぞれの過去やキャラクターが浮き彫りにされててとても興味深いんだけど、それ以外の脱線が多すぎてとても読みにくい。
キャラクターの良さで何とか読み切ったものの、書き方の癖が強くて読み手が没入しづらくなった感がある。

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2023年02月09日

Posted by ブクログ

SL 2023.1.25-2023.1.28
舞台は高齢者村だというのにけっこうハードな事件だった。
リタイア4人組はもちろん、他の登場人物も魅力的だし、ユーモアあり、深い思索ありで楽しく読めるけど、わりと簡単に人が死にすぎるかな。悪党はサッサと死ねと言っているが如く。
とは言え、次作も楽しみに待つ
高齢者だけどこんなに有能なんですよ、と言っているだけではなく、高齢者であるが故の哀しみもキチンと描かれているところが好き。

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2023年01月28日

Posted by ブクログ

ゲームのように殺されていく人々には、ちょっとおいおい感が残るし、マフィアや売人が半端な処理されて、すっきり落ちていない感も残るのだが、これがベストセラー?

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2023年01月19日

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