横山和江の作品一覧
「横山和江」の「あの子を自由にするために」「目で見ることばで話をさせて」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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小説・文芸
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Posted by ブクログ
1805年米マーサズ・ヴィンヤード島チルマール。
聾者と聴者が手話という共通言語で共に暮らす島が実際にあったそうだ。
メアリーは家族や友人関係など悩みを抱えながらも、想像力豊かな、普通の11歳の少女だ。
ある日、島外から来た自称研究者によりボストンに連れ去られ、聾者への凄まじい偏見差別に直面する。
メアリーがどうなるのか、不安と緊張の連続だ。
ここで描かれる差別は、障害者だけでなく、先住民、自由黒人への人種差別などもある。
「障害は本人にあるのではなく、本人を取り巻く社会の側にある」その言葉を噛みしめる内容だった。島と街の社会の違いがその事を示している。
Posted by ブクログ
『目で見ることばで話をさせて』で、生きた標本としてメアリーが攫われてから三年が経った。島で暮らしていた14歳のメアリーが、一度も言葉を習ったことのない8歳の少女に、手話を教えるよう頼まれる。教員免除も持たない彼女にかなり無茶ぶりだが、メアリーは引き受ける。だが、彼女の身の上や監禁されている理由には、複雑な事情が隠されていて。
かつて障害は隠すもの、恥ずべきものだった。今も全くその傾向が亡くなったわけではない。マーサズ・ヴィニヤードという島で暮らしていたからこそ気づかなかったが、メアリーは前回の経験や今回で、社会の障碍者への偏見を感じ取る。そして偏見は、自分の家族にも存在することを見抜く。孤
Posted by ブクログ
『みんなが手話で話した島』でも取り上げられたが、有名人が数多く訪れ、ユダヤ人の夏の避暑地として知られているマーサズ・ヴィニヤード島には、20世紀初頭まで遺伝性の聴覚障害のある人が多く暮らしていた。よって、健常者もろう者も、ごく普通に手話を使っていた。聞こえない事が異常ではなく、特徴の一つとして考えられていた。
しかし世界全体で見れば、やはりろう者はハンディキャップを背負った者として、庇護される者、不自由な者として見られ、二の次にされる。マーサズ・ヴィニヤード島ではあまりにもろう者が多かったので、研究者としてはその原因が地域的なものにあると考える。島の特徴として、島だけで婚姻関係が完結すれば