【感想・ネタバレ】あの子を自由にするためにのレビュー

あらすじ

マーサズ・ヴィンヤード島に暮らす14歳のメアリーは,ボストンの屋敷に囚われたろうの少女を助け,手話を教えてほしいと,依頼を受ける.希望を胸に旅立ったメアリーだが,屋敷は大いなる秘密を抱えていた.少女は誰なのか,救いだすことはできるのか.ろうの作家による話題の歴史フィクション『目で見ることばで話をさせて』続編.

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Posted by ブクログ

 『目で見る言葉で話させて』の続編で、前作は『主人公が誘拐されて、逃げ出す話』だったのに対して、今作は『誘拐されて監禁されている少女が主人公に助け出される話』というものになっている。
 細かな部分で『え、この登場人物……この後どうなったの?』と疑問に感じるところはあるし、前作を読んでいることが大前提で物語が進んでいる状態のくせに、前作の説明がちょこちょこ入っているので、ちょっと戸惑う。
 とはいえ、子どもから独り立ちするべく成長していく女性という観点で見ると筆致も見事で面白い。また主人公が聾者ということもあり、そのあたりの描写が丁寧で良く調べられているなあと思った。
 女性差別、人種差別、その歴史背景など盛り込むだけ盛り込んであるので、そのあたりはお世辞にもわかりやすい感覚は薄い。しかし、真摯にこうした課題から目をそらさずに果敢に物語を紡いでいるということは伝わる。
 続編があるそうなので、翻訳されることを楽しみにしている。

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2026年03月06日

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