命みじかし恋せよ乙女 少年明智小五郎

命みじかし恋せよ乙女 少年明智小五郎

2,310円 (税込)

11pt

大正八年、帝国新報の記者・可能勝郎は、東京市郊外の世田谷村にやってきた。村一番の富豪である守泉家が、「なかむら座」を招いて『番町皿屋敷』を上演するのを取材するためだ。守泉邸は上空から見ると「む」のような形をしていて、通称「むの字屋敷」と呼ばれている。勝郎は「なかむら座」の俳優・静禰や、屋敷に滞在していた伊藤晴雨のモデル・カネなどにも話を聞きながら上演日を待つことに。しかし、深夜に勝郎が女性の死体を発見するものの現場を離れたわずかな間に消失、上演後の打ち上げの席では衆人環視下の殺人まで巻き起こる! 売り出し中の“探偵小僧”明智少年と共に推理を巡らす勝郎だったが……。レジェンド辻真先が、本格ミステリの楽しみを随所に鏤めて贈る、最新長編。

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命みじかし恋せよ乙女 少年明智小五郎 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    大正時代の荏原郡世田谷村。荏原の方が世田谷より地域として広かったのにまず驚く。駒沢駅から歩いて1時間というから、今で言うと田園調布か上野毛あたり?もっと多摩川に近い描写があるが、地形も多摩川の流れも変わっている可能性がある。郷士の住宅「むの字屋敷」が舞台。名前の通り、増築を重ねたり、舞台を作ったりし

    0
    2025年09月09日

    Posted by ブクログ

     スーパー&ポテトシリーズの可能キリコの先祖やかの有名な明智少年が訪れた『むの字屋敷』で起きる連続殺人事件を捜査する本格ミステリーで、館×特殊設定のミステリー好きを擽る構成と大正時代の鮮明な情景描写や江戸川乱歩御大を彷彿とさせるストーリー展開など最後まで面白かった。改めてスーパー&ポ

    0
    2025年01月08日

    Posted by ブクログ

    序盤と中盤の「なんか事件が起こってるっぽいけどよく分からねぇ」からの、終盤の「え。あれってそういう意味だったの?!」の流れが秀逸で癖になりそう。明智小五郎が出てくるし、怪人二十面相も実は登場してるのがいい!!面白かったです。

    0
    2025年04月03日

    Posted by ブクログ

    大正を舞台に明智小五郎とある人を絡めながら辻作品のキャラの先祖を含めて紡いだミステリは複雑ですがなかなか面白かった。
    大正だからこその因果や因習を背景にした物語はいいし、90を超えた作家の作品とは思えない。
    ほんわかとした語り口と事件自体の陰惨さは辻さんらしい。

    2817冊
    今年45冊目

    0
    2025年02月17日

    Posted by ブクログ

    御歳92歳の辻翁の最新作。

    大正年間の世田谷の館を舞台にした連続殺人事件。

    若き日の明智小五郎や怪人二十面相も登場する。

    叙述、密室、当時ならではの道具立て、名探偵、どんでん返し等々、時代の雰囲気とミステリーの要素満載の快作。
    記述やアイディアの若々しさは年齢を全く感じさせない。

    0
    2025年02月01日

    Posted by ブクログ

    大正時代、奇妙奇天烈な「むの字屋敷」で起こった事件を追え #命みじかし恋せよ乙女 #少年明智小五郎

    ■あらすじ
    大正時代、新聞記者の可能勝郎は富豪の屋敷に取材に来ていた。当主である余介が屋敷になかむら座を招いて「番町皿屋敷」を上演するためだ。

    開演日まで関係者に取材を続けていた勝郎だったが、ある

    0
    2024年12月07日

    Posted by ブクログ

    すごくすごく久しぶりの辻真先作品!
    途中まで少々怠く感じたけれど、おまけに犯人はきっとこの人!と見当がついてしまったけど、それでも後半はぐいぐい引き込まれてしまった。
    わかっていたのに、最後、登場人物たちのその後によかったねー!という気持ちになった。
    しかし辻先生、おいくつなんだろう。そこが一番怖い

    0
    2025年01月28日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

     辻真先さんっておいくつでしたっけ?自分らが子供の頃のアニメの脚本をやられていたような。

     そういう大御所だけに、大正時代の描写がリアル。そこが最近のうすっぺらい推理物とは大違いですわね。

     明智小五郎の探偵誕生譚ってことになるのかな。そういうのって著作権とかもういいのかしらね。

     さて、本題

    0
    2025年01月08日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    世田谷村一番の富豪・守泉家が招いた「むらかみ座」の取材にやってきた可能勝郎。守泉邸は上空から見ると「む」のような形をし、「むの字屋敷」と呼ばれていた。
    深夜、勝郎が女性の死体を発見するが、僅かな間に消失、更に上演後の打ち上げで殺人事件が…。

    今読んでいる昔の克郎のシリーズや瓜生慎のシリーズよりも、

    0
    2025年10月04日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    大正8年、村の富豪の家で起きた連続殺人事件。
    上演される舞台の取材でそこを訪れた新聞記者・可能勝郎は、明智少年とその分家筋の少年・ゴロちゃんと共に、捜査をする。

    さすがに騙されないけれど、雰囲気たっぷり。この人があの人で、と考えながら読むのが楽しい。
    事件自体は陰惨で切なく、ただただ身勝手な犯人は

    0
    2025年01月07日

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