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8つの物語の「軌跡」を奇跡の構成力で描き切った、『同志少女よ、敵を撃て』を超える最高傑作 自動車期間工の本田昴は、2年11カ月の寮生活最終日、同僚がSUVブレイクショットのボルトを車体内に落とすのを目撃するが。マネーゲームの狂騒、偽装修理に戸惑う板金工、悪徳不動産会社の陥穽――移り変わっていく所有者たちの多様性と不可解さのドラマ。
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Posted by ブクログ
ビリヤードに関して「台の上のすべてを把握しようというのは傲慢だし、自分の打つボールが波及するという意識をもたない人間にはゲームに参加する資格はない。しかしだれかが最初の一打(=ブレイクショット)を打たなければならない。打つ意志と狙いを持った人間だけが、恐れずに堂々とそれを打つしかない。」 本作で何度...続きを読むか登場するビリヤードに関するこの発現に、本作のエッセンスが凝縮しているように思う。 自動車の組立工程で部品が落ちたことに気付き、報告が一歩遅くなってしまった期間工。彼には正社員登用の話が聞かされており、後からでも報告せず見て見ぬふりをすることもできた。しかし、遅れてしまいながらも勇気を出して報告した。 周りの無理解を覚悟しながらも確かな意志を持って同性婚を公表したスポーツ選手。 他にも勇気と意志を持って行動に移した人物たちが本作上に登場する。そして彼らは、先述の期間工が組立に携わった車も介して見えないところで繋がっている。 その車名は「ブレイクショット」と呼ばれるが、その部品の落下が勇気を持って報告されたことが、その代々の所有者たちを見えない線で繋げることになる。 SNSで見えないところから、世間に見えるところで行動する当事者たちを断片的な情報だけで批評することは簡単だと思う。 しかし、世間に知られていないその他の情報が、むしろ当事者たちを構成する大多数の要素であるということから目を背けて、自分の考えに沿う事実だけで判断するのは危険である。そのうえ、自分が行動する勇気がないのであれば、少なくともそれに関わる人たちを影から批判するのは卑怯なことでもある。またその批判が思いもよらぬ形で当事者を傷つけることもある。 しかし、時には批評が必要なときもある。そのときには、冒頭のビリヤードに関する発言のように、それがもたらす影響をよく自覚したうえでするべきであるし、それができないのならば、行動している人に失礼であるという意識は持っておきたい。
読むのにきっかり2週間かかる大作。でも苦痛なく読めたのは、登場人物の人物像に厚みを与えている著者の力量に他ならない。各所に張られていた伏線を、最後に全て回収していてお見事。 作品を貫くテーマは「善良さ」かな。特に現代では、「正しさ」には「正しさとは何か」がつきまとうが、「善良さとは何か」と悩むことは...続きを読むあまりなさそう。もがきながら、最後の最後で「善良さ」を貫く登場人物達。それを素直に「よかった」と思える読者でよかったな、と思った。
自動車メーカー期間工。歌手。中央アフリカ。投資ファンド。板金工。プロサッカー選手、ユース。不動産屋。金融系YouTuber。闇バイト。LGBTQ。アロマンティックアセクシャル。生活保護。 何も関係ないように思えるストーリーがつながっていく。 ブレイクショットという自動車がつなぐようなストーリーたち...続きを読む。 これだけテーマあるのに、無理矢理詰め込んだ感じはない。 どんな仕事も、どう、生きるのも大変やなぁ。 飽きさせない長編小説。
超大作にして本当に面白い。こんなに壮大な物語を書ける作家さんに尊敬の念が止まらない。 570ページ近くあったが、9日間で読み終わった。逢坂冬真さんの作品は『同志少女よ、敵を撃て』を読んでいたが、やはり戦闘の描写が上手いな。 2025年の世相を大いに反映した作品だった。本当に誰か読んで、語り合いた...続きを読むい。2000円強の価値はあります!
凄すぎた…! 個別の物語が終盤で一気に絡み合っていく様子は圧巻。 夢とは、善良さとは、愛とは。 一度では受け止めきれないほどのメッセージ。 投資や詐欺絡みのパートでそれぞれの登場人物の思惑が錯綜する様子に圧倒された。 必ず再読したい。
読もうか迷っている人宛に書きます。 ①この本を読むなら「今」です 本書は2025年3月発売。私が読んだのは2026年2月ですが、この「リアルタイム感」は今しか味わえない。例えば5年後にこの物語を読んでも面白いだろうけど、「ああこんな感じだったなー」と少し遠く感じてしまうかも。 ②『同志少女よ……...続きを読む』とは全く別物です 題材も、構成も、物語の面白いポイントも、全く違います。どっちが優れているとかも比較はできないと思います。下手に前作の印象を抱えたまま「あれを超えられるか!?」という読み方をするよりは、一旦忘れて0から読んだ方が楽しめるはず。その上で、どっちが好みとかはもちろんあると思いますけどね。 ③最後まで読んでください 私がそうだったのですが、読者が登場人物と同じ(又は似ている)要素を抱えている場合、途中で読むのが辛くなるかもしれません。 よくあるじゃないですか、足ツボマッサージで、健康な人は大丈夫だけど不健康な人はめちゃくちゃ痛いやつ。私は読みながらめちゃくちゃ痛かった。 でも今はそれで読むのを辞めてしまわなくて良かったと思っています。 本作は『エピローグ』まで読んでから評価すべきです。言ってみれば、プロローグからエピローグまで幾つものエピソードが連なって円になるような構成ですので、ぜひ最後まで読んでください。
日本車、サッカー、マネー、中央アフリカ、ゲイなどをばらばらに描き、最後に繋がる。とっても暗い物語なのに最後にすかーっとする。
二年十一ヶ月という決められた期間、自動車期間工として働く本田昴は、契約の満了日に同僚がSUVブレイクショットのボルトを車体内に落とすのを目撃するもののーーー移り変わる所有者たちによって作られる壮大な物語 「台の上のすべてを把握しようとするのは傲慢だし、自分の打つボールが波及するという意識を持たな...続きを読むい人間には、ゲームに参加する資格はない」 最高の一冊の中の大好きな台詞。 ブレイクショットとはビリヤードにおいてゲーム開始時に行われる最初のショットを指し、この一打によってビリヤード台の中央奥に集められた球が様々な方向に動き出す。 作中にて、ある人物がブレイクショットを放つ前に言った台詞で、自分が本作に感じた面白さを的確に表していると感じた。 それぞれが自由意志を持って動く人々を自らの手中に収めようとする傲慢な人間や、自らの行動によって様々な物事が波紋のように発生することを理解せずに動く人間が多く作中に登場するし、私たちが暮らす現実にそれらが存在する事も事実としてある。そんな中で、ゲームに参加する資格がある人間の手によって、不当にプレイしようとする人間を淘汰し、正しい物語が作られる様に感動した。それでも、世界各所で自覚も無しに参加資格のないゲームに参加する人が後を経たない。この人達が居なくなることが世界を理想的なもの変えるのかはわからない。結局、自分は変化に恐れているだけで、参加資格のないゲームを外から眺めることしか出来ていないのだと思う。 でも、今は自分の気持ちを棚に上げて、この物語に対する感動に浸っていたい。面白すぎる。
「ブレイクショット」ビリヤード用語ですが、 この作品の中ではその元々の意味と、 架空のSUV車・ブレイクショット の二つの意味合いで用いられています。 ある期間工として働く青年のお話から始まり、 ある一台のブレイクショットに関わる人々の、とにかくとにかく壮絶な…言わば地獄の人生を描いたお話でした。 ...続きを読む読んでいて辛くて泣きすぎて寝れなくなって、 でも止まらなくて気持ちとしては身を削る思いで読み進めていました、、、 どこか遠いような話かもと思ったら 身近な、生活の一部のような話もあって、 かなり自分ごととして読めるところが、この作品の魅力だなと私は思いました。 目まぐるしい……。ちょっと混沌としていて、 どうやってこのお話は収束していくんだろうと思って読んでたけど、もうね畳み掛けが素晴らしい。 一冊の本としての構成力がすごく引き込まれるのですが 一章ごとのお話もほんとうに読み応えがありまして。 あああ本当に宝物みたいな少年と少年のお話に 私何度泣いたんだろう…思い出すたびによ…… 出てくる登場人物の笑顔が、 ふわっと頭に浮かんでくる。 エピローグを読んで、また一から読みたくなる。
あちこちで多発的に発生する物語が、終盤に急速に収縮集まり、すべてがからみとられるようにまとまる。いままで読んだことのない部類の小説だった。それぞれの物語で感情を揺さぶられたが、その感情が物語の展開によってつながる感覚も新鮮ですごい小説だなと思った。
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ブレイクショットの軌跡
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逢坂冬馬
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