あらすじ
8つの物語の「軌跡」を奇跡の構成力で描き切った、『同志少女よ、敵を撃て』を超える最高傑作
自動車期間工の本田昴は、2年11カ月の寮生活最終日、同僚がSUVブレイクショットのボルトを車体内に落とすのを目撃するが。マネーゲームの狂騒、偽装修理に戸惑う板金工、悪徳不動産会社の陥穽――移り変わっていく所有者たちの多様性と不可解さのドラマ。
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直木賞候補作とのことで読んでみた。
これで第173回の直木賞候補作6作品をすべて読んだのだが、今作は一番か二番目くらいに面白かった。該当作なしだったなんて信じられないくらいに面白かった。
序盤はバラバラな章展開にどんな繋がりをもつストーリーになるのか疑問に思いながら読み進めていくが、あるところから段々と繋がってくるのがわかるともう読む手が止まらなくなった。
性自認に関する話題が近年の作品で多く扱われている気がして、その蛇足な設定に「またか…」とウンザリすることも多いのだが、今作では蛇足どころかいい仕掛けの一つになっていたのがよかった。
さまざまな仕掛けや結末を知った上で、もう一度読み直したい作品だった。
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直木賞残念でしたね、という労いを込めて星五つ。これだけの大作、獲って欲しかった。デビュー作である「同志少女よ敵を撃て」があまりにも出来すぎていたので、これを超える次回作を書くのは大変だろうと思っていたのだが、前作には満たないものの、この作品も充分に楽しめた。ラスト、バラバラに思えた各話が連なっていく手法はお見事。ただ、あまりにも話を広げすぎたのかなと思う。投資セミナーの話は特に面白かったので、この作品に組み込むのではなく、別の作品でがっつり書いて欲しかった。
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『ブレイクショットの軌跡』は、エンタメとしてとても面白い作品でした。さまざまな登場人物の物語が描かれ、一つ一つの章がどう繋がっていくのか、読み進めている間はほとんど予想できませんでした。それぞれ独立した物語のように見えていたものが、少しずつ重なっていく構成がとても面白かったです。
そして何よりすごかったのが、最後のエピローグです。単なる物語の締めくくりだと思っていたら、ここでこれまでの伏線が一気に繋がっていきます。エピローグを読むことで、それまで読んできた物語の見え方まで変わり、このエピローグがあって初めて作品全体が完成するように感じました。読み終えた瞬間の、いや、すごい……という驚きと余韻が忘れられません。577ページという長さを感じさせないほど夢中で読み進められ、最後まで読んだからこその面白さを味わえる作品でした。
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国産SUVブレイクショットという名前の車を軸に複数の人物がそれぞれの話を展開し、後に収束していくのが最高に気持ちいいです。物語のキモはそれぞれが持つ善良性なのかな。結構ボリュームありますが、読後感は晴れやかでいい読書体験でした。
登場人物同士の関連性に若干のご都合主義を感じますが、小説ならではな感じで全然アリです!
後藤友彦さんの話は父を思い涙しました。
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あるSUVに関わった人たちの物語。登場人物は国内外、性別年齢問わず、でも全員が異なる状況で現代社会ゆえの苦境に置かれており、社会問題のエレクトリカルパレードかよ!と思った。全員が必死に生きて良心を保てるかの瀬戸際の中、そのどこかにこのSUVがあるからこの車呪われていると感じた。でも、この車の繋がりは奇妙で面白く感じた。自分の行動はどこかできっとごく僅かに影響しているから、私も頑張って良心に恥じない行動を選択しようと感じた。
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今年読んだ本でナンバーワン!
池井戸潤、
塩田武士、
朝井リョウ、
が好きな人なら、ハマります。
現代社会を緻密に分析した上で展開されるストーリー展開。読む者を惹きつけて離さない登場人物達。
すごい作家さんに出会ってしまった!
不動産営業のこととか、
マネーセミナーのこととか、
よくぞここまで調べ上げたものだ。
裏の裏まで。
そして、人の心の機微を、とても丁寧に描いているし、本当に大切なこと、大切な気持ち、大切な態度ってなんだろう?真に善良であることって、どんなことなんだろう?というのを、登場人物達が必死で伝えてくれる。
理不尽なことも、思うようにならないことも
突然の事故も、悪い誘惑も、生きている限り誰にもあるわけで。
ラストシーンも好きだ。
オーバーザレインボウ。
好きな曲。レインボウに込められた意味。
あー!余韻に浸る!
表現しきれない
自分の語彙力のなさと
感情と経験と優しさの欠如が嘆かわしい。
身悶えするくらい、素晴らしい本だった!
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全部繋がってみんなに会えたし、今伝えたいこと全部伝えたいのも本当に天才かと思ったけど、
一貫して「善良であること」について、全員が、何度も対峙したのがとても良かった
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一台の車を通して、さまざまな人の人生がつながっていく展開が面白かったです。
誰かの小さな選択や行動が、思いもよらない形で別の誰かに影響を与える怖さと温かさが印象的でした。
複雑な社会の中でも、人とのつながりや希望を感じられる作品でした。
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同志少女を読んでこの作家はすごいと思って読んだ本作
舞台が半分日本になったからわかりやすくなるかと思ったけどマネーゲームやら投資などについての知識は本にも出てくるような半可通なので集中して読む必要があった
後藤友彦さん周りの話は泣きながら読んだ
読んでいて多分ここは最初のこれと繋がってるんだろうなという感触は先が読める単純さとも違って少しずつこの本の全貌が見えていくようで良かった
一部多少ロマンチックすぎる演出にちょっと照れを感じたけどほぼ一気読みした、面白かった
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面白かった…!そういうことだったか…!という気持ちと逢坂さんがこういう世界は嫌だけど、こう言う世界になれば良いなという期待を持っていることを伺い知った気がする。長いけど、読めてよかった…ネタバレじゃないけどなんかニュアンスも把握しないで読みたい本だなと一応ネタバレ枠に
国産SUVブレイクショットに纏わる連作短編集です。人生は思い通りにはいかないけれど、善良にできることをするしかないと思わされました。稚拙ですがとんでもなく面白かったです。
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序盤のスバルとセレナの話は今ひとつハマらず、少し読んでは寝かせてを繰り返してなかなか進まなかったけど、中盤のハルがメインの話は面白くてそこからはあっという間だった。ハル、カッコよすぎでしょ!
最後は色々無理に詰め込み過ぎな感じがして、なんだかもったいない感じがした。そんなに説明しなくとも…と。というのは、単なる私の好みですが、こういう怒涛の流れが好きな方も多くいるのでしょうね。
でも、各所絶賛の「同志少女」よりもこちらの方が好みでした。
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何本ものストーリが過去と未来も交差する、ちょっと苦手な構成でしたが、終盤に向かって収斂していく気持ちよさを感じられる。アフリカの紛争地帯の挿入は必要だったのか?
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よくある子供と家族の関係性を表した話で、延長線上の話で聞いていたら、まさかの急転直下。どん底通しの家庭が子供を通して最後までの復活劇。
複数の世界をまたいだ表現がどこで交わるのか想像もつかなかったけど、そうきたか,もうひとつの現代今も繋がっているとは。
主人公はほぼ男視点だけど、どこか女性的なきめ細かさがあったのかもしれない。
波瀾万丈。平凡とは幸せあれ。
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分厚いってのが最初の感想だったがページをめくる手が止まらなかった!一見バラバラに見える話や人物が最後に見事に繋がっていく伏線回収がとにかく凄くて、読み終えたあとの爽快感が良かった!面白い!
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最後に冒頭の話の伏線回収。時間軸もそういうことだったのかと全てが繋がった気持ちよさ。
読み始めた時は脇役と思っていた晴斗が中心になって繋がる物語だったのかという気がした。
少女同志よ、敵を撃てと、全く違うテイスト。こんな話も書くんだなと。
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最初はさっぱりわからなかった。
どちらかというと興味を感じない自動車の期間工の話。
次はいきなり外国の少年兵。
一体何のお話なのかと困惑した。
読み進むにつれて見覚えのある登場人物等が何らかの形で幾度となく登場し、最後はまさかあれが!という思いが次第に確信へ。
読後、すぐに最初の章を読み直し、これまでのあらゆることに納得した。
ただただ、すごいとしか言いようのない一冊だった。
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一台の車を元に物語が進んでいく感じを、非常に満喫できた物語だった。
日常のようで、そこから少し離れているような感覚。そういったものが面白いなと感じた。
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SUV車ブレイクショットを作る
工場内でたった一つのボルトが落ちるのを目撃してしまった…
言うべきか見て見ぬふりをするべきか…
どうなっちゃうの?この車…
もしやそのまま流通しちゃうの?
と読み進め
連作短編のようにおりなされる
別のストーリーに登場するブレイクショット
え!?もしやこれさっきの??
サッカー少年たちどうなる?
お父さんがんばれ!
え?ブレイクショットキター
うそうそ〜〜!
というように
分厚い本もなんのその
夜な夜な読み進めました
経済の話詐欺の話世界情勢の話
地方の一介のおばさんには
ちょっと難しく
部分的に目が泳いだりもしましたが
若干教科書的ではあった最後の部分に
とはいえ希望が見えたことです
作者はこの世界に
ちゃんと希望を持っている
希望を持ってこの作品を書き下ろしている
それを受け取らずして
オバチャンがつとまるか!
理想なくして未来なし!
ですよねみなさん!
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専門用語が多く、知識もない私は読み進めるのに苦労した箇所はあるものの、途中からそれが気にならないほど物語が面白く、引き込まれた。
ビリヤードのブレイクショットのように、ある人のほんの些細な行動が、別の人の人生を良くも悪くも大きく変えてしまう事がある。
たった一個のボルトで、平穏な毎日が崩される事もある。
起きてしまったことは変えられない。けど、現状を受け入れ、今自分にできる精一杯のことをする。結局それしかないんやな。
この汚れた世の中で「善良さ」を保ち続けるのは困難だけど、それができる人間でありたいと思った。
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おもしろい!間違いなく今年のベストテンに入る。逢坂冬馬さんの小説はスケールがでかくて、想像の斜め上をいくつながり方をして、そして学びがある。投資、特殊詐欺、SNSなど、他分野の知識をもちそれを惜しみなく、共有してくれる。またいつか再読したい。
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善良さ、っていうのが1番心に残った。
でも、全体的に物語が進んでるだけで、しかもリアリティが無くて私はあまりだったかな。
めっちゃ全部いいようになって、何故だろうって思ったり。
むしろ一人一人のストーリーを詳細に追う方が私には合うかも。
長いのに全部読めたってことは面白かったんだと思うけど、あまり何も思わなかった。
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頭が良い話てんこ盛りで、その部分は面白かったんだけどアフリカの話がイマイチ掴めない自分が憎い……この作家さんの話、毎回戦闘の部分イメージ掴みきれなくて悔しい
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ブレイクショットって車の名前でした。
ビリヤードがらみの物語かと思いきや、ビリヤードの話も出てきますが、ブレイクショットという高級SUV車をめぐる、群像劇でした。
自動車工場の期間工の話から始まったかと思いきや、いきなり、国際紛争のストーリに切り替わります。
なんじゃ?
っと思っていると、今度は、企業ファンドの話。
若くしてエグゼクティブになる者たちの考え方。
そこから、その子供とその友達のサッカーへの夢へ。
友達の父親は板金工。家族間のGAP。
エグゼクティブからの急展開。
プロサッカー選手への夢はどうなる?
つぎに、今度は不動産営業の闇。
ここでの社用車はブレイクショット!
不動産営業に用いられる名簿。
そう、不動産に限らず営業の電話ってよくかかってきますよね。こうやって名簿が流れているんですよね。
そして、そこから、金融セミナー、そして、特殊詐欺への展開。
さらにさらに裏社会の闇。
と話が広がっていきます。
それぞれでブレイクショットが絡んでいく展開です。
そして、エピローグですべての伏線が回収され、それぞれが関連付けられていたことに気が付きます。
読み返してしまった。
秀逸な展開です。
ただ、時系列がちょっと分からず混乱しちゃいました。
逢坂冬馬の3作目の物語でしたが、本作が一番好きですね。
お勧めです。