【感想・ネタバレ】ブレイクショットの軌跡のレビュー

あらすじ

8つの物語の「軌跡」を奇跡の構成力で描き切った、『同志少女よ、敵を撃て』を超える最高傑作
自動車期間工の本田昴は、2年11カ月の寮生活最終日、同僚がSUVブレイクショットのボルトを車体内に落とすのを目撃するが。マネーゲームの狂騒、偽装修理に戸惑う板金工、悪徳不動産会社の陥穽――移り変わっていく所有者たちの多様性と不可解さのドラマ。

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

このページにはネタバレを含むレビューが表示されています

Posted by ブクログ

ネタバレ

一台のSUV、ブレイクショットが辿る軌跡とそれに関わる人々の人生が最後ちゃんと回収されてすっきりと終わる。今年1番面白かった!

0
2026年08月15日

Posted by ブクログ

ネタバレ

2026/08/09読破

1つのきっかけが、様々な人.事象に影響していく物語
あらすじ
自動車期間工の鈴木スバルは同僚が組み立て中の車ブレイクショットにボルトを一本落とすところを発見してしまう。
ただ、ちょうど仕事満期の鐘がなり正社員にどう伝えよう、、とタイミングを悩んでしまう、、伝えなければ事故につながる可能性が、ただいま伝えればタイミングが遅く正社員の話が白紙になるかも、、

そこから始まる物語
どのシーンにもブレイクショットが出てきて、まるで1台のブレイクショットの一生を見ていくかのような物語

すごい、、ブレイクショットの軌跡という題材がすごくピタッと納得ができた。
途中様々なシーンで人物の置かれる環境が結構重くなりどうなってしまうのか、、ともやもやするが最後鈴木スバルに戻ってきて全てスッキリする。
また、他の人のシーンで起こっていたことが伏線として別の人物に影響を与えているのが繋がりが見れて面白い。
また、時系列も想定していたのと違い騙される!あ、時系列そうなるのね!と最後はスッキリ!

0
2026年08月10日

Posted by ブクログ

ネタバレ

人物の物語に厚みがあり、とても読み応えがあった。それぞれの人生の転換点にいつもブレイクショットが関わっている。最後に全ての時系列が分かった時、あれがここに、これがあそこに繋がるのか!という発見が面白かった。もう一度読んで見つけられなかった伏線拾ってみたいけど再読するには骨が折れるくらい分厚かった笑

0
2026年07月31日

Posted by ブクログ

ネタバレ

⭐️5
SNSの炎上も、詐欺事件も、外国も、どこか自分とは遠い世界の話だと思って生きているけど、現代の高度情報社会では、そんな遠い世界とも実はいつだって繋がれる世の中だと実感
そして、自分の一挙手一投足が思いがけずそんな遠い世界に波及してしまうことも
カオス、バタフライエフェクト、そんな物語だった
ブレイクショットのダブルミーニングやバラバラの
物語が収束していく様はお見事
全てをはっきりさせすぎている感じは多少あるが、それも個人的には物語がぼやけないため好み
展開(せれな=あこ等)を予想できる部分もあったが、物語自体の面白さや構成力の高さにやられた
これまでの作品では戦争について、今回の場合は紛争や詐欺、近代社会の闇について、逢坂冬馬さんは物語を描くための知識を得てそれらを正確に落とし込む上手さが素晴らしい

0
2026年07月21日

Posted by ブクログ

ネタバレ

1台のSUV「ブレイクショット」を通じて、自動車期間工、投資ファンドのマネーゲーム、悪徳不動産、SNS、アフリカの紛争地帯など、現代社会の歪みと人間模様を描いた連作長編小説。ページ数が多い上にスロースタートに感じ、しばらくは悶々としていたが、話の繋がりがわかってからはテンポよく読めた。人間として生きていく以上は、誰しも何かしらの悪に関わったり、巻き込まれることがあると思うが、その構図やそれぞれの人間性が描かれており、表現しがたい複雑なものを感じた。

0
2026年08月16日

Posted by ブクログ

ネタバレ

✩はちょっと辛めにつけて3.5。

初めて読んだ逢坂冬馬の『同士少女よ敵を撃て』(早川書房)が、今でも鮮やかに思い出せるほどあまりに面白かったため、逢坂冬馬の他の作品も私にヒットするのか確認したくて読んでみた。

正直に言うと、一番最初の自動車期間工の話は良かったものの、前半はあまり面白く感じられず、特に紛争地帯の話とビジネスの話(冬至パート)が続くと、なかなかページが進まなかった。

ところが晴斗パートに来て急に面白くなり(そして読んでいて辛い描写も増えた)、あまりの理不尽さに「お願いだからハッピーエンドになってくれ!」と祈りつつ読み進めると、ある時から、本当に冒頭部分から緻密に張り巡らされた伏線がするする回収されて、読むスピードが一気に加速した。流石は逢坂冬馬。この分厚さに負けずに、そして流し読みせずにいた者へのご褒美のような展開が続いて最高である。

一応『同士少女〜』もハッピーエンドで読後感良く終わっているので、本作も期待しつつ読んでいたのだが、こちらもなんとか大団円となって何より。
これは『歌われなかった海賊へ』も読まなければならないだろう。

0
2026年08月06日

Posted by ブクログ

ネタバレ

直近に読んだ「イン・ザ・メガチャーチ」の久保田も「ブレイクショットの軌跡」の霧山冬至も、子の適性を無視して自らの理想を押し付けてくる父親像という点が共通してる。それに対して子どもの側が正面切って反抗したり理解を求めて言葉で反論したりしようとせず、表面はともかく深いコミュニケーションを拒絶してるところも。お父さんには言っても無駄だと思われてる、現代のエリートお父さんの立ち位置の難しさを感じる。
「同志少女」は物語の場所、時代設定に必然性が感じられず、やや納得感が薄かった。本作は現代の日本が主要な舞台のせいか比較的違和感なく読めた。LGBTQ、X、YouTube、特殊詐欺、ファンドのインサイダー疑惑等々の道具立ても、登場人物たちの言動も現代的で、正直多少のジェネレーションギャップを感じつつ、最近はこんな感じなのね、という学びがあった。「同志少女」で、女性同士の恋愛的な関係性を描きながら性的なことに一切言及がなかったことが腑に落ちなかったのだが、本作を読んで、そういう思考が旧弊ってことなのか!と軽い衝撃を受けた。
YouTuber同士が付き合ってると人気が上がるとか、全然知らなかったのでカップル営業の意味が分からなくてAIに聞いてしまった。




0
2026年07月24日

「小説」ランキング