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激化する独ソ戦のさなか、赤軍の女性狙撃兵セラフィマが目にした真の敵とは──デビュー作で本屋大賞受賞のベストセラーを文庫化
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キャラ立ちが光る
登場人物の繊細な描写が素晴らしく、キャラクターの魅力を最大限に引き出しています。 キャラクターの顔を想像しながら読むことが容易く、長編ながらさくさくと読むことが出来ます。
#笑える #泣ける #ドキドキハラハラ
Posted by ブクログ
これがデビュー作というのにびっくり。 ページ数は多いが、物語りとしてすごく引き込まれる内容で、最後までスムーズに読み進めることができました。
女性を守るために戦う。 主人公・セラフィマが序盤で放ったセリフが、彼女を戦いに向かわせ、殺させた。 独ソ戦の女性狙撃兵を描いた本作品は、確かに戦争小説だ。加えて、これは女性の物語だと思った。 作品中にはセラフィマをはじめ、さまざま立場の、さまざま思想をもち、さまざまな十字架を背負う女性たちが登場する...続きを読む。その一人ひとりに、物語があるのだ。 同志少女よ、敵を撃て。 では、敵とは誰か? 同志セラフィマが撃ったのは、本当に敵だったのか? 途中、読むのがつらいシーンがいくつもあった。これはフィクションだけど、フィクションではない。確かに80年前、女性たちはそれぞれの戦争をしていたことを思い知る。 考えさせられることの多い小説だった。
なんで私はこんな面白い本を今まで読んでなかったんだろう。話題書を斜に構えて敬遠しがちな天の邪鬼の自分を責めたい。(たぶん日本人の男性著者が描いた外国の戦争を舞台にした少女兵士の話なんて…と舐めていたんだろう…本当にすみませんでした!) でもこの年末年始没頭するようにこの長編を読み進めて2026年一発...続きを読む目にこれを読み終えたことは本当に幸せだと思う。素晴らしかった。登場する女性狙撃兵達がこの地獄のような独ソ戦をどう生き抜くのか、最後どこに辿り着くのか、ハラハラしてページをめくる手が止まらなかった。憎悪、怒り、反発、信頼、信念、友情、裏切り、愛、、緊迫する極限の戦火の中で描かれる人間性。幼馴染、師弟、同僚、対敵、、信頼できる者は、憎むべき敵は誰なのか。戦場の描写はこれでもかというぐらい生々しく、登場人物もみな魅力的で人物描写も本当に素晴らしかった。明日をも知れぬ張り詰めた日々の中で心を通わせる登場人物達の姿に、銃弾に倒れた名も残らぬ多くの人々の最期に、何とか戦争を生き抜いたものの心身に深い傷を負った人々の苦しみに何度も涙した。こんなにも悲惨な戦争を経験したのにあの地域の人は何故また戦争をするのか、そしてこんなにも読む人を夢中にさせて心を震わせる素晴らしい小説を書いた著者が最近出した本はなぜあんまり響かないのか…この大きな2つの謎が悩ましい。あと数学が苦手な私は絶対に狙撃手にはなれない。難しすぎる。
読み終わったときの余韻が体に響いた 戦争、平和についてよく考えるきっかけになった ぜひ、読んでみて欲しい
良かった。 戦後80年という今年、この作品を通じて戦争に従事した人間の視点から改めて戦争について考えることができた。 この日本にもあらゆる戦争に関する書物がある。 戦争を経験した生の声をまとめた本であったり、果ては『はだしのゲン』のような漫画であったり。 しかし、それらのようなものに触れる機会が月日...続きを読むを経る度に失われていっているような気がする。 そんな時代に、この小説を読めて良かったと思うし、もっと多くの人に読んでもらいたいと思った。 もちろんこれが全てだと思わないが、考える入り口となる一冊であると思う。
本屋大賞受賞作ということで気になっていましたが、戦争、外国という設定からなかなか手が本にに伸びませんでした。ですが、思い切って読んで良かったと思える1冊でした。 セラフィマ、イリーナや仲間たちの魅力に引き込まれ、イェーガーとのシーンも臨場感があり、時間も忘れて読んでしまいました。 ここまで戦争の...続きを読む悲惨さを感じさせる戦争小説は、私の中では初めて、なんか勉強にもなったように思います。 本の裏表紙に書かれていたセラフィマの「真の敵」は…
戦争小説は苦しくなるから、ゆっくり、心の調子が良いときに読もうと思っていたけど、読み始めたらすごい勢いで読んでしまった。女性を守るために戦うセラフィマ。敵とは誰なのか。今この瞬間の平和に心から感謝するとともに、自分の目の前で母親が、家族が、友人が、同僚が殺されたら、自分はどうするのか。銃弾や迫撃砲が...続きを読む飛び交う中で生活すると自分はどうなるのか。戦争に行くのは男だけじゃない。しかと心に留めておきたい。 最後に、この本では犬が死にます。
おそらく初めての戦争小説。 本屋に行くとよくみるので気になり読み始める。 これが読書大賞、直木賞候補作品かと衝撃を受けた大作であった。 先入観からか最初は海外小説かと思っていたが、 日本人作家と知り二度の衝撃。 しっかりと裏付けされた正史に女性スナイパーの物語がしっかりと織り込まれた作品であった。 ...続きを読む既に終戦しているが、実際に今おこっているかのような臨場感があり、 主人公の葛藤に感情移入することができた。 表題についてもしっかりと伏線回収され600ページを 1日で読破させる物語であった。
今年読んだ作品の中で一番かもしれない。 それぐらいの余韻と印象を残した作品。 2022年本屋大賞1位を獲得した作品でもある。 1942年、モスクワ近郊の村に暮らす少女セラフィマの日常は 急襲したドイツ軍によって突如として奪われた。 母や村人は惨殺され、自らも射殺される寸前、 赤軍兵士イリーナに救わ...続きを読むれたセラフィマは、 復讐のため狙撃兵になることを決意する。 同じ境遇で戦うことを決めた少女たち、 セラフィマ、シャルロッタ、アヤ、ヤーナ、オリガは共に訓練を重ね、 やがて独ソ戦の決定的な転換点となるスターリングラードの前線へ。 おびただしい死の果てに目にした、真の敵とは? 第二次世界大戦を題材とした作品は数多くあるが、 殊更ソ連を描いた、しかも日本人作家の描いたものというのは珍しい。 主人公が男の軍人ではなく、少女の狙撃兵という点も。 伝説の女性狙撃兵リュドミラ・パヴリチェンコやフルシチョフなど、 実在の人物も織り交ぜて登場してくる。 なので世界の近代史の知識があれば、なお深く楽しめる作品であろう。 とは言え、内容は楽しいものではない。 悲惨という陳腐な言葉しか浮かばない地獄そのものである。 戦争という最も愚かな人間の行為。 それは描く側で全く違った視点をもたらす。 連合国側、枢軸国側、どちらから見てもそれぞれの正義があり、 それぞれの悍ましい悪があり、そして悲劇がある。 そのどれをとっても物語となり、我々は知る。 正しい歴史だろうと、改竄された歴史であろうとである。 簡単なことは言えない。 もはや何が悪で何が正義なのか。 何を持って正しいと言えるのかわからない。 それがわかるなら、戦争なんて起きていないのだろう。 とにかくわかるのは痛みだけ。凄惨な、地獄だけ。 そんな負の歴史を、きちんと描き、エンターテイメントとして ある一点だけでも投じる物語として昇華させた作者の手腕は 陳腐な言葉ではあるが、凄いとしか言いようがない。 物語終盤でポツリと語られる、それぞれが元々描いていた将来の夢。 それがとても辛く苦しかった。涙が溢れ出た。 戦争がなかったら。その一言に全てが集約していた。 そのifが無意味なことも、現実は違うということも、 全てわかった上で、それでも涙が止まらなかった。
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逢坂冬馬
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