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激化する独ソ戦のさなか、赤軍の女性狙撃兵セラフィマが目にした真の敵とは──デビュー作で本屋大賞受賞のベストセラーを文庫化
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Posted by ブクログ
いつも書店の片隅で誰かを狙っている彼女が
ずっと気になっていましたが
ついにその物語と対峙することができました。
とても強い、強くならざるを得なかった
女性達が運命に立ち向かっていく物語でした。
最後まで自分の信念を持って
戦い続けた彼女達はこの物語の中で
とても強く輝いて魅力的でした。
セラフィマが最後に撃った敵は
想像を絶するほどの強い意志がなければ、
あの決断はできなかったはずです。
今、この瞬間も誰かの物語として
彼女は己の信念の為に敵を撃っているのでしょう。
次に書店で見かけたときは
きっと僕は彼女の心の強さを思い出すでしょう。
Posted by ブクログ
再読。
単なる復讐劇でないその深さに再度感動した。
セラフィマをはじめ、少女たちが銃を取る理由は「大切なもの、女性を守るため」「復讐のため」だったが、撃つ側に回るということは、同時に自らも誰かの平穏を奪う加害者になることを意味する。正義や防衛の陰で、人間性が削られていく戦争の恐怖がとてもリアルに描かれていたと感じた。
また、その中で少女たちが育む友情や連帯の美しさと、それが戦争という人を殺すための場所で生まれているという対比が読んでいて不思議な感覚にさせられた。「敵を撃て」という言葉は、命令であり、呪いであり、彼女たちの生きる証でもあったのだと思う。
単にドイツ兵と戦うだけでなく、内部の性差別や性暴力、女性を道具として扱う男性社会の理不尽とも戦わねばならなかった点も苦しかった。イリーナの教えも、イリーナ自身戦争の本質を知りながら、彼女らの尊厳を守るための防衛策だったのではないか。
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