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Posted by ブクログ
再読。
単なる復讐劇でないその深さに再度感動した。
セラフィマをはじめ、少女たちが銃を取る理由は「大切なもの、女性を守るため」「復讐のため」だったが、撃つ側に回るということは、同時に自らも誰かの平穏を奪う加害者になることを意味する。正義や防衛の陰で、人間性が削られていく戦争の恐怖がとてもリアルに描かれていたと感じた。
また、その中で少女たちが育む友情や連帯の美しさと、それが戦争という人を殺すための場所で生まれているという対比が読んでいて不思議な感覚にさせられた。「敵を撃て」という言葉は、命令であり、呪いであり、彼女たちの生きる証でもあったのだと思う。
単にドイツ兵と戦うだけでなく、内部の性差別や性暴力、女性を道具として扱う男性社会の理不尽とも戦わねばならなかった点も苦しかった。イリーナの教えも、イリーナ自身戦争の本質を知りながら、彼女らの尊厳を守るための防衛策だったのではないか。
Posted by ブクログ
敵味方どちらから見ても同じことをしている。敵とみなせば略奪し殺す。50人殺した、80人殺した、故に自分は英雄なのだ、と。戦場においては殺害もただの数なのだ。そのひとつひとつは命であり無数の物語がある何者かだったはずなのに。しかし戦争はやがて終わる。誰も殺さず何の殺害計画も立てない日常に戻った時に思い知るのだ、自分は確かに80名もの命をただ奪ったのだと。そして個人の意思ではなく戦争という状況がそれをさせた、殺すか殺されるかどちらかを選択せねば生き延びられない現実こそが残酷なのだ。それぞれがその時正しいと信じたことをする。戦火を生き延びた彼女たちの晩年とその年月もまた胸に染み入るものがある。
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