【感想・ネタバレ】同志少女よ、敵を撃てのレビュー

あらすじ

激化する独ソ戦のさなか、赤軍の女性狙撃兵セラフィマが目にした真の敵とは──デビュー作で本屋大賞受賞のベストセラーを文庫化

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匿名

購入済み

戦争について考えさせられる作品

赤軍やナチスといった第2次世界大戦の世界史に触れつつ、その時代に活躍した女性狙撃兵が主人公の作品。
戦争がもたらすものは、帰ってくる命はないということ、それ以上でも以下でも無い。
戦後から80年以上が経過した現代においても世界では戦争が起きている現実があり、戦争について深く考えさせられる。
全体的に読みやすく、特にラストは夢中で読みました。面白かったです。

#アツい #切ない #深い

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2026年08月26日

Posted by ブクログ

2022年本屋大賞受賞作
時は第二次世界大戦、ソ連vsドイツの物語。
主人公は猟師から狙撃手になったセラフィマ
戦記物は数あれど女性が兵士として描かれた作品って読んだ事なかったな。
戦争とは…性別とは…民族とは…セクショナリズムとは…って考えさせられる事は多々あれど。
(戦う)目的は?とか
自分全てと思うな、その上がいると思え!とか
学び大き教訓が散りばめられている中で
リュドラ・ミハイロビッチ・パブリチェンコの言
『愛する人を持つか、生きがいを持て』
妙に刺さったなぁー

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2026年08月22日

Posted by ブクログ

突然日常が奪われ、恐ろしいほどの衝動と覚悟に突き動かされる少女たち、退くことができない少女たちの様相に引っ張られるように一気に読んでしまいました!少女が抱えた憎しみとは、「敵」とは何か、絶対的な正答はない問いですが、少女がどのように答えを出し、スコープの先に何を捉えるのか、息を飲むような展開が待ち受けていました。

今までにない読書体験でした。この物語は間違いなく自分の価値観になにか問いかけてくる力があると感じます。第二次世界大戦は過去の重大な歴史として教わり、戦争とは絶対にあってはならないものだとたくさん聞いて育って来ました。みなさんもそうだと思います。もちろんその考えは揺らぎません。実際この物語でも戦争がもたらす悲惨さや戦争が産む苦しみが鮮烈に描かれています。しかし読み終わった時、自分の中にぐるぐると渦巻く何かを感じました。形容しがたい、不思議な感覚です。今まで自分が「戦争」というものをどう考えていたのか、どう向き合っていたのかというのが自分に跳ね返ってきたような気がします。この感覚が読んだ人の全てに起こるのかは分かりませんが、私のような衝撃的な体験を多くの人に味わって欲しいと感じます。

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2026年08月20日

Posted by ブクログ

敵とは誰か、についてはちょっと考えさせられた。ただ,自分的にはただただ独ソ戦の内容が面白かった。もっと調べようと思った。

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2026年08月14日

Posted by ブクログ

ネタバレ

第二次世界大戦の独ソ戦の中で戦う1人の少女のお話でした。
自分がもし戦争を生きる人間だったら彼女たちのように強く生きれただろうか。
人の命を奪うことに何も感じなくなる罪悪感と戦争という魔の空間に飲み込まれていく描写が何ともいえない気持ちになった。
一番最初にセラフィマの復讐の相手としてイリーナがでてきたが、イリーナはセラフィマを狙撃兵として、ただの自分の駒として動くように仕向け、罪悪感を感じさせないように、誘導していた事実を知ったときは思わず泣いてしまった。
戦争という残酷な中でも、人を愛してその人のために戦う、決して美化してはいけない部分だと思うが、人にはそれぞれ信念があってそれに従って行動したり、生きていくことが大事だと思ったし、彼女たちのように自分も強く生きていこうと思った。
この物語は周りの人にお勧めしたい。
いろんな人が読むことで戦争のない世界が実現されますように。

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2026年08月12日

Posted by ブクログ

戦争に巻き込まれた少女がどう生きていくかの話。重厚なページ数に物おじしていたけど、読み終えてみるととても満足のいく読後感だった。

終わりの見えない戦場で、セラフィマはなんの為に戦うのか。先の見えない旅路の終わりとは?

ひりつくような戦場の描写と緊張感が堪らない一冊だった

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2026年08月11日

Posted by ブクログ

ネタバレ

面白かった。

が、この物語の結末はあくまでセラフィマの視点で描かれた、飾られた彼女の正義の話だ。
主人公セラフィマは、最後にドイツ人女性に暴行しようとした幼馴染ミハエルを撃ち殺す。物語としては収まりが良く、おそらくバッドエンドと感じた読者は少ないだろう。心地よさすら感じた読者もいるかもしれない。
が、実際の戦争を舞台にしている以上、この結末の是非をセラフィマ側のみの視点で判じてしまうのは危ういと感じた。

ミハエルが属する自走砲隊は、味方との連携が重視される兵科で、その中でもミハエルは、隊長として先陣を切って敵陣に攻め込み、仲間の盾となるような人と描かれている。
比較的遠くから一人でポチポチ狙撃していればよいセラフィマとミハエルとでは、死のリスクや惨劇を目にする機会がそもそも異なる。
しかも、参戦した戦局の多くを勝利したセラフィマと、早期に戦場に放り込まれ、苦しい戦局を経験してきたミハエルの見てきた戦争も異なる。
セラフィマは結局、小隊仲間を二人しか失っていないが、ミハエルはその何倍何十倍の仲間を失っているはずだし、自身も相当に危険な目に合っているはずだ。
戦場では上官や仲間から疎まれると死傷率が跳ね上がる。損な役回りを押し付けられるからだ。退役はできない上に逃亡は死罪。これほど強力な同調圧力がかかる状況は他にないだろう。逆に言えば、これほど強い絆が生じる状況もない。
仲間に爪弾きにされても戦える狙撃兵の価値観と、そうではない兵科の価値観を同列には語れない。

もし、セラフィマが狙撃兵ではなく、例えば歩兵や砲兵部隊に放り込まれていたとしたら、同じようにミハエルを撃ち殺す判断ができたとは思わない。
(まあ、赤軍女性は狙撃兵以外の戦闘兵科にはほぼなれないのだが)

結局、セラフィマの真の敵とは女性に危害を加える者だったわけだが、
彼女の戦う理由(女性を守る)とは、女性のみの狙撃兵小隊という特殊な立場で、イリーナという保護者に守られ育まれた、ファッショナブルな正義感だと思った。
が、それを含めエンタメとしては面白かった。

最後に。
セラフィマの狙撃によって一時的に暴行から逃れたドイツ人女性たちではあるが、要塞都市ケーニヒスベルクは包囲占領されているので、その後、他の都市と同様、多くのドイツ人女性が赤軍兵士から暴行を受けたものと思われる。
にも関わらず、罰を受けたのはミハエルだけであるはずなので、複雑な気持ちになってしまった。

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2026年08月14日

Posted by ブクログ

私の人生に残る1冊。「同志少女よ、敵を撃て」その言葉の本当の意味がわかったとき、鳥肌が立った。きっとこの物語を一生忘れない。でも記憶を消してもう一度読みたい。星5では足りない。

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2026年08月10日

Posted by ブクログ

戦争と平和な日常の境目は曖昧であることを知った。いつの間にか歪んだ戦地にいる人間は、善悪の境を無くして行動してしまうことを知った。相手が自国の言葉を理解出来なければ、尊厳ない表現をし、簡単に痛め付ける。敵と味方は状況次第ですぐ変わる。実際に味方の人望の厚い幼馴染の隊長は、戦闘勝利後に女性への尊厳ない行為をし、主人公の敵となった。自国の男性の子を身籠りながら、敵国兵士を主体的に愛する女性もいた。圧倒的に傷付けられないことが保証され、カフェで呑気にサンドイッチ食べながらこの本を読める今の状況をありがたいと思った。

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2026年08月09日

Posted by ブクログ

ネタバレ

すごいものを読んでしまったと思った。読み進めるうちどんどん引き込まれていって、敵を撃った瞬間の衝撃に圧倒された。
戦争や銃の描写はもちろん、人間の描き方がすごい。ほとんどの登場人物に驚かされたけれど、アヤとオリガの最期、ヤーナが敵(しかもセラフィマが撃った)を助けに撃たれたところ、サンドラとイェーガーの間にあった愛とその行動、セラフィマの敵陣特攻と拷問描写など全部がメインになりそうなほど強いのに、セラフィマが「敵」を撃った瞬間に収束していったのが衝撃だった。平和ならセラフィマは人を撃たなかったし、ミハイルは優しいままだったし、お互い変わってしまったといえばそれまでなんだけれど、死んだほうがましと言った行為に自分から染まっていったミハイルを殺すことでミハイルと自分を守るのはあまりに辛くて、でもそんな辛いことをすぐに選択できるほど強くもなってしまっていて、読んでしばらく呆然とするしかなかった。仲間が女を襲っていても自分は参加しない、だから優しく誠実な男だと男側が信じ切っている醜悪さをここまで切実に描くことができるのかと思った。イェーガーも同じことをしているうえに彼はサンドラを守ろうともしていて、犠牲になっている女たちもサンドラと同じく人格も生活もあることには無関心なのが苦しい。
引き込まれ続けた。読んでよかった。

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2026年08月06日

Posted by ブクログ

絶望から狙撃手として生きる道を選んだ少女の凄惨な成長劇。戦場で出会う仲間との絆や「何のために戦うのか」という葛藤が圧倒的な熱量で描かれ、長い小説ではあるが最後まで楽しめた。
単なるアクションにとどまらず、敵とは誰かを戦争とは何かを考えさせられ、読み終えた後は深い余韻が残った。非常に読み応えがあった。

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2026年08月05日

Posted by ブクログ

ちょっと読み終わってから時間が経ってしまったので大した感想は書けないけど、面白すぎてあっという間に読み終わった。

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2026年08月01日

Posted by ブクログ

自分も戦場似いるかのように没入して読める。戦争はいつまで続くの?と思いながら読み進めていたのに、少女たちの戦いはもう終わり?と思える疾走感もある。少女たちの思いが上手く描かれていて感情移入できる。

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2026年08月01日

Posted by ブクログ

冒頭から引きつける衝撃的なストーリー、緻密な戦闘描写、緻密で緊張感溢れる狙撃シーン、女性戦士たちの友情、あのラストの展開、一気読み必至です。戦争の罪深さとその中で苦しむ女性たち、深く考えさせられる、心に残る作品でした。

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2026年07月27日

Posted by ブクログ

傑作。

戦争小説を面白いなんて言いたかないが、主人公ら女性狙撃兵たちがこの後どうなっていくのか気になってぐいぐい引き込まれた。仇への憎しみ、戦いの最中の緊張感、仲間の呆気ない死、勝利の興奮と虚しさ、引き金を引く前の無我の境地。心地良い感情ばかりでないのにこの本はどうしてこれほど心を掴むのか。
それはたぶん登場人物たちに血が通っているからだろう。特に女性狙撃兵らが自身に対して卑怯でないのが良い。彼女らは教官の前で何のために戦うのかという動機を宣言する。ドイツ兵への憎しみ、殺される前に殺さねばならないという冷酷さ、戦場を生き抜き場数を踏むほど上達する殺しの技術、殺した数がスコアとして評価される戦争という異常状態に置かれ多くの人が狂っていく。主人公フィーマもかなり変わってしまった。だが過去に宣言した動機=信念に立ち返りそれを守るのが本当にかっこいい。終盤でのタイトル回収の場面ではカタルシスを感じた。

キャラクターの中ではオルガが好き。というか最後の活躍で好きになってしまった。裏切り者だしいろんなところでしゃしゃり出てきて腹が立つことも言うし何やこいつって思ってたのにさ〜〜〜あんなのかっこよすぎるよ

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2026年07月27日

Posted by ブクログ

やっと読めた、読めて良かった
人生の珠玉の一冊に加わった

戦うのか、死ぬのか

同志少女よ、敵を撃て

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2026年07月26日

Posted by ブクログ

各キャラクターと主人公のツエ〜展開でどうしてもラノベ感が否めないが、それを補って余りある時代考証の深さと、(あまり誰も言及してないのが謎すぎるが)痛烈なフェミニズムがとても良かった ソ連もドイツも、第二次世界大戦時も現在も関係なく、少女の敵はいつも同じ 

フェミニズムを「男性批判」だと捉えている人には確かにこの本はフェミニズムではないと感じるかもしれません ただフェミニズムは本来「男尊女卑」の社会構造により招かれる歪さから男性も女性も解き放つという思想です 例えばミハエルも、通常の社会規範の中では善良な市民であり、本人が言うような同調圧力の空気に屈して最後は虚しい終わりを遂げましたが、もしソ連軍が「性暴力」を軽んじない気質であれば、厳しい罰則を恐れてあのような悲劇は生まれていなかったと思います 「男尊女卑」の世界は男性にも過剰な責任と「男らしさ」を求め、「戦争は男の姿しかしていない」という作中の言葉の通り、どんなに温厚な人間にも男であるというだけで暴力の当事者であることが要求されます ミハエルの敵も、少女の敵も、等しく同じです

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2026年07月25日

Posted by ブクログ

戦争をここまでリアルに描いた本を初めて読んだ。戦争を知ることは悲惨な過去とその愚かさを知ることができるので大事なことだと思う。でも心の消費カロリーが高く、疲れる内容でもある。共に過ごした犬を自分の手で殺さなければ自分が死ぬ状況、友が撃たれ死んでいく、それでも銃を構えなければいけない戦場がとても異常で、でもその立場になれば正常な行動であると考えると頭が混乱する。敵を狙い撃つ描写は迫力があり、圧巻だと思った。でもそのような素晴らしい文章も戦争のこと、見知らぬ人を殺すことを書いていると思うとその感想もうまく飲み込めない。セラフィマの最後の突撃からのラストはものすごい展開だった。

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2026年07月22日

Posted by ブクログ

何回も何回も読み直した作品
自分が近代軍事史に興味をもつきっかけにもなった
戦争の悲惨さがわかり、没入感満載の作品

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2026年07月22日

Posted by ブクログ

命の意味を、平和の世界に生まれ生きている我々には本質的な理解には及べないのではないだろうか。
戦争という異常事態が起きている最中、人は大きく変わってしまう。人を殺すことで生き残るという動物的な一面が露呈する。そして、人間らしい「精神」を納得させるために非人道的な行為に及ぶこともある。

本当の敵とは何であるか?それを問い続ける作品であったと思う。また、それを明言化していないことが本作品の良さであり価値であると思う。
私は絶えず、自身に問い続けることが先の大戦を日本最後の戦争とするために一国民として向き合うべきであると確信している。

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2026年08月15日

購入済み

キャラ立ちが光る

登場人物の繊細な描写が素晴らしく、キャラクターの魅力を最大限に引き出しています。
キャラクターの顔を想像しながら読むことが容易く、長編ながらさくさくと読むことが出来ます。

#笑える #泣ける #ドキドキハラハラ

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2026年01月14日

本屋大賞受賞してて話題になっていたので購入しました。
リアリティがありドキュメンタリーのようでした。序盤から手が止まらなくてあっという間に読み終わりました。読後感も悪くなくとても面白かったです。

#切ない #ドキドキハラハラ #深い

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2025年07月27日

Posted by ブクログ

オーディブルで拝聴。引き込まれてあっという間に完走してしまった。主人公にとっての敵が誰なのか、主人公自身も自分に問うていたけれど、読み手も考えさせられた。戦争は女の顔をしていない、という本も読みたい気持ちになった。
アニメ化してほしい。より多くの人にこの物語を知ってほしい。

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2026年08月23日

Posted by ブクログ

引き込まれる描写で一気に読まされた。一方で読後感は軽く、登場人物それぞれの内面をもっと掘り下げてほしくも感じた。

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2026年08月16日

Posted by ブクログ

面白かった。

一方で、慣れないロシアの地域やカタカナが多く、戦闘シーンは誰がどこにいて何が起きているのか掴みにくいところもあり、中盤は少し読み進めるのに苦労した。
それでも、少女たちが狙撃兵として成長していく姿と、その先で彼女たちが何を得るのかが気になり、最後まで一気に読めた。

特に印象に残ったのは、「何人殺したか」という数字そのものには、実は大した意味がないのではないかということ。

300人を殺した、頂点に立つような狙撃兵であっても、結局のところ「人を殺すことがうまかった」「その才能があった」というだけなのかもしれない。大切なのは、戦争が終わったあとに何を持ち帰ることができるのか。家族だったり、守りたい人だったり、生きる理由だったり。

それさえ持ち帰ることができれば、「300人を殺した」という偉業も、僕が抱く誰かへの憧れも、案外たいしたものではないのかもしれない。

「誰もが自分なりの正義を持っている」
相手がなぜそう考えたのかは、その立場に立ってみなければ分からない。
兵士だけではなく、戦争を始めた側もそうなのだと思う。
ヒトラーもスターリンも、当然その行為を肯定することはできないけれど、単純な善悪だけで歴史を理解したつもりになることも危ういのだと思った。

そんな戦争の中で、女性への陵辱が当たり前のように肯定されてしまう現実に立ち向かい、女性を救うために銃を取る主人公は本当に格好よかった。
これまで読んできた戦争ものとは違う、女性の視点から描かれた戦争だったことも新鮮だった。

結局、戦争は愚か。
当事者たちは「二度とこんなことを起こしてはいけない」と強く思う。
それでも時間が経ち、世代が変われば、その痛みも実感も少しずつ薄れていく。だからこそ、今の時代にも戦争があるのだと思う。
1人ができることは小さい。
それでも歴史を知り、人の立場を想像し、自分の正義だけで人を切り捨てないこと。
人徳を失わず、同じ過ちを繰り返さないように意識し続けること。
この本を読みながらそんなことを考えてた。

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2026年08月15日

Posted by ブクログ

初めは戦争の話で難しい印象だった
昔授業で習ったな〜的な
読み進めていくうちに、そんなことは考えず物語に引き込まれていった
特に狙撃の描写は緊張感がジリジリと伝わってきた
特に第6章は圧巻だった

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2026年08月04日

Posted by ブクログ

主人公はロシアの少女兵。スナイパーとして訓練を受け、戦地へ出る。前線へ、市街戦へ。
人間関係に揉まれ、様々な感情を味わい、過酷な戦況の渦の中で生き延びようとする少女たちの姿がとても鮮やか。
ストーリーにもキャラクターにもどんどんページを繰らせる勢いがある。表紙も魅力的。ものすごく質が高く、よくできている本。

あまりによくできているがゆえに、そして現実の戦争がどんどん醜悪に泥沼化しているがゆえに、読み終わった瞬間、「戦時を青春小説のネタとして消費している自分」に気づいてスン⋯となってしまった。

けっこう前に読み終わったけれど、それ以来、このジャンルに手が出せずにいます。

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2026年08月05日

Posted by ブクログ

テーマが戦争かつ馴染みの少ないロシアが題材ということで、読みづらいかと思ったが、いい意味で裏切られた。

史実が織り交ぜられたストーリーは、壮絶な戦争を描写していて、ずっしりと重い。一方で、ストーリーとしての軽快さが残されていて、話に引き込まれるかつ、ページを進む手が止まらなくなる面白さがあった。

言い訳ばかりで信念を曲げる男性兵たちと、味方とはなにか?自分が引き金を引く理由は?と考え続ける主人公たちとの差が印象的であった。

末尾に書いてあった、作者の「この小説を書かなければよかった」という言葉を今でも覚えている。

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2026年07月21日

購入済み

女の戦争

初めて読んだ戦争小説がこの作品だった。戦争を深く知ることが怖く、また戦時中の女性を取り巻く環境などに疑問と嫌悪感があったからだ。この作品を読んでいて、もちろんそれがなかったわけではないが、私の中のこれまで抱いてきた感情が少し軽くなった気がした。女だって戦っていた。子どもだって戦っていた。その時代を生きていないから遠いようにも感じていたけれど、主人公セラフィマが照準を合わせたことで、敵を撃ったことで私の中の視界が少し開けたように感じた。もう少し戦争について知ってみようと勇気が出た。少し前に話題になっていて、この本の中でも参考資料としてあった『戦争は女の顔をしていない』岩波現代文庫も気になったので読んでみたいと思った。

#ドキドキハラハラ #深い

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2025年03月11日

Posted by ブクログ

戦争の中で支える・待つ女性ではなく、戦う女性を描いた作品。
戦争の惨さと、敵って何、選択するとは、と考えさせられる。

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2026年08月10日

Posted by ブクログ

こちらまで神経がすり減りそうな、心理的攻防と研ぎ澄まされた射撃。
残酷な戦争の中に一人一人の物語があって、誰も憎めない。歴史を知っていたらなお面白いかもれない。

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2026年08月08日

Posted by ブクログ

少女たちの生き様の部分は良かったが、
時代背景等の知識がなく、用語が上手く頭に入らないのか
読んでても楽しいと思ってもすぐにいまいち没入できなくなりの繰り返しだった。
生い立ちとか含めプロット?は良いとは思う。

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2026年08月03日

Posted by ブクログ

ネタバレ

★★★★★ 感動した
強く心を動かされた。読後も印象が残る。
例:「登場人物の生き様に胸を打たれ、読後もしばらく余韻が続いた。」
★★★★☆ 面白かった
満足度が高く、読んで良かったと思えた。
例:「物語に引き込まれ、最後まで楽しく読めた。」
★★★☆☆ 普通
一定の面白さはあったが、特別な印象は残らなかった。
例:「退屈はしなかったが、心に残る場面は少なかった。」
★★☆☆☆ つまらなかった
良い部分もあったが、全体としては楽しめなかった。
例:「設定は面白かったが、展開にあまり惹かれなかった。」
★☆☆☆☆ 時間がもったいなかった
読後の満足感がほとんど得られなかった。
例:「最後まで読んだが、得るものや面白さを感じられなかった。」

本書を読んで、人間の醜さや美しさを感じた。
周りから仲間外れにされるのが怖いから、人としてやってはいけないことをやってしまう、
兵士が逃げられないように、逃げたり投降したら処刑する、
敵を誘き出すために味方を囮に使う、
やられるのが怖いから先にやる、
といった人の心理の醜さが、戦争を激化させてしまう。
そんな戦争の中でも、芯を持ってる人は一定いて、
敵であろうが自分の信念に沿って助ける人がいるといった人の美しさもあった。

セラフィマは、最初は普通の女の子だったのに、村や両親が殺されたことで兵士になり、戦場で戦ううちにドイツ兵を殺すことに誇りを持つようになってしまう。だが戦場で様々な人と出会う中で必ずしも同士=ソ連兵ではないことに気づき、最後には同士=女性となり味方の兵士、それも幼馴染を撃つ。
その人の立場、考え方、経験が、その人の同士を形成するのだなと思った。

本書を通じて、自分の信念を持つことはとても大事であると感じた。
自分はなにを大事にするのかをしっかり明確に持つことで、自分に誇りを持って生きることができるのだろうなと思った。

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2026年07月28日

Posted by ブクログ

面白かった。こんなに長い、しかも戦争小説を読むのは初めてだった。
他の方のレビューにもある通り、登場人物のキャラが立ちすぎて現実味がないというか、没入できない部分は多々あった。
文章も難しくて、スラスラと頭に入っていきにくく、なんとか食らいつく感じで読み終えた。
案外、目を背けたくなるような残酷な描写は少なかったのでそこは読みやすくてよかった。
終盤のセラフィマの行動が意外性があって面白かった。
それにしても作者も巻末で述べてたけど、装画が素晴らしいなと思う。あれは誰でも手に取ってみたくなると思う。
実際勉強にもなったし読んでよかった。

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2026年07月22日

購入済み

ソビエト・ロシアの狙撃兵の少女の話。
直木賞の候補になったというだけあって、読み進めるほどに引き込まれる。
しかしいくらか気になる点もある。
途中で数度、ソビエト期の代表的な歌が出てくるのだが、原曲を知っていた私としては、歌詞を見ても全くその歌であることが分からなかった。なにせ日本語版を使用していたからだ。
原曲とは大きくかけ離れたその内容、どうにかならなかったのだろうかと思わずにはいられない。
また、ところどころ出てくるロシア語の固有・一般名詞もなかなか怪しいものばかり。

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2025年04月10日

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