【感想・ネタバレ】同志少女よ、敵を撃てのレビュー

あらすじ

激化する独ソ戦のさなか、赤軍の女性狙撃兵セラフィマが目にした真の敵とは──デビュー作で本屋大賞受賞のベストセラーを文庫化

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Posted by ブクログ

独ソ戦下、村と家族を奪われた少女セラフィマは、赤軍の女性狙撃兵として戦場へ向かう。
復讐を胸に銃を取った彼女が、過酷な戦場で「敵」とは何かを突きつけられていく物語。

ずっと読みたかった一冊。
読み始めると止まらず、一気に読んでしまった。

まず驚かされたのは、ソ連軍には実際に女性兵士が存在し、女性狙撃兵として戦場に立った人たちがいたという事実だった。
史実とフィクションの間を行き来する本作は、当時の文献や手紙も相まって、ドキュメンタリーを観ているかのようなリアリティがある。
そのリアリティがあるからこそ、物語の中で何度も描かれる受け止めきれない現実が、こちらの心に重く残った。

狙撃描写の細かさも、緊迫感をさらに高めている。
スコープを覗き、自分と相手の命が一点でつながるような時間。
仕留めた瞬間の高揚と、その危うさ。
相手を遠い敵兵ではなく、そこにいる一人の人間として捉えてしまうからこそ、狙撃という行為の重さが際立っていた。

強烈に心に残ったのは、戦争によって人が変わってしまう恐ろしさだった。
憎しみや復讐心は、いつしか狂気へと姿を変えていく。
敵を撃つことが実績となり、その実績を上げることが、己の生きる理由になっていく。

戦争は人を壊す。
けれど、それ以上に恐ろしいのは、壊れないために自分自身を作り替えてしまうことなのかもしれない。

タイトルにある「敵」の意味が、読み進めるほど単純ではなくなっていく。
敵は決して相手国だけではない。
自国の中にも敵は存在し、己の中にも葛藤する敵がいる。

戦場に立たされた兵士に、勝者も敗者もない。
生き残ったとしても、残るのは苦しみなのだと思う。

重い。けれど、目を逸らせない。
史実の重みと物語の力が、人間の内側までえぐってくる一冊だった。

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2026年07月07日

Posted by ブクログ

600ページもあると思えないくらいのスピードで読めた。すごく面白かった。
戦争の悲惨さと、主人公の目的を貫く姿になんとも言えない気持ちになった。
戦争がない世界にならなきゃいけない。

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2026年07月03日

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命の意味を平和の世界に生まれ、生きている我々には本質的な理解には及べないのではないだろうか。
戦争という異常事態が起きている最中、人は大きく変わってしまう。人を殺すことで生き残るという動物的な一面が露呈する。そして、人間らしい「精神」を納得させるために非人道的な行為に及ぶこともある。

本当の敵とは何であるか?それを問い続ける作品であったと思う。また、それを明言化していないことが本作品の良さであり価値であると思う。
私は絶えず、自身に問い続けることが先の大戦を日本最後の戦争とするために一国民として向き合うべきであると確信している。

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2026年06月27日

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感無量——としか言いようのない、堂々たる圧巻の一作。
第二次世界大戦を戦ったソ連の女性狙撃兵。その主人公の視点を通して、戦争が描かれていく。
八十年も前の世界でありながら、登場人物たちの苦しみは、読む者の眼前に突きつけられる。それはおそらく、いままさにロシア・ウクライナ戦争が続いているからだろう。
だからこそ、題名に掲げられた「敵」という言葉の重みを、否応なく考えさせられる。
そして、第二次世界大戦をもう一度学び直したい——そう強く思わされた。

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2026年06月26日

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敵も味方も、一人ひとりがそれぞれの物語と正義を抱えており、読み進めるほどにその境界線が曖昧になっていく。敵のように冷酷に見える人物にも仲間への情や人間らしさが垣間見え、単純な善悪では語れない魅力がある。戦場の空気感もリアルで、物語にどんどん引き込まれた。読み終えた後もずっしりと余韻が残る作品だった。
時間を空けて再読したい。1度目とは違った見え方ができそうで気になる。

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2026年06月20日

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ページ数も多く武器の名称だけでも聞き慣れない言葉ばかりでしたがあまり苦に感じることなく読みきれました、個人的には戦車犬の描写が1番刺さりました犬を飼っていることもありショックが大きく読むのを止めようかと思いながらも何故かその苦手なシーンを繰り返し見ながら読み進めました、動物が兵器として使用されたという事実を知り平和な世の中でないと愛玩動物として愛でることもできないと思うとより一層家族として愛しさを確認できました。
本書と全く関係ない感想ばかり書きましたが物語はきちんと伏線を回収しタイトルの意味を理解し戦後の様子も確認できとても満足できるラストでした、繰り返し読み返したくなる本には中々出会わないので本屋大賞作品だからと読みましたが懲りずにまだまだ話題の本を読もうと思います、著者の他の作品も読みたい。そして未だ終わりのない戦争が終結し平和な世の中が訪れますように。

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2026年06月15日

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狙撃兵という特殊な役割で、戦争を生きた生きた少女の話。物語としてて狙撃兵としての話が多いが、狙撃兵となる前そして戦争が終わった後の話も非常に感慨深い。
それぞれの個性がある狙撃兵仲間とともに戦うが、私たちの誰もが、それぞれの個性を少なからず持っていると思う。
私はオリガが好きかな。つらい生き方だと思うけど。

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2026年06月11日

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初めて戦争小説を読んだが、独ソ戦の戦況や当時の情景が思い浮かぶことが一先ず知恵を得た気になる。
女性スナイパーがいたとは…。

生と死について考えさせられ、戦争の惨禍をひしひしと感じるが、そこには人間ドラマがあり、戦い方があり、その時の感情が様々だ。

命と自分の信念を大切にしたいと思える作品であった。

最後のシーンは痺れた。

繰り返し読みたい名著である。

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2026年06月10日

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命は大切だと思ってはいたが、この作品を読み、今までの自分の甘さ、弱さをひどく痛感させられた作品だった。一人一人なんのために生きているのか、考え、それを見失わない彼女らの強さにとても救われた気がした。ページ数はかなり多いのに、1ページも無駄がなく、もっと読みたいと思えた。第6章のラストにページの情景描写がとても美しく、数分眺めてられるほどだった。

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2026年06月08日

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独ソ戦を戦う少女狙撃兵の話。壮絶なテーマを扱っていながら読みやすく、期待以上に面白かった。臨場感があり、戦場の異様な空気を味わうことができた。撃つということの悪魔的な魅力すら分かるような気がした。

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2026年06月07日

Posted by ブクログ

戦争の悲惨な内情を伝えるのは、小説という手段が優れている、と思う。
戦争に巻き込まれるのは、いつも一般市民。そして、懸命に意味を考えながら、納得する物語を紡ぎ出すしかないのか…。

スターリンが死んで、フルシチョフがその恐怖政治をソ連なりに正そうとした、と最後のところにあった。プーチンが亡くなれば、今のウクライナ戦争をまた誰かが正してくれるのではないだろうか…と期待をせずにはいられない。

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2026年06月07日

Posted by ブクログ

登場人物の個性があるために横文字でもスッとインプットできた。
テンポがよく展開の仕方もわかりやすく面白かった。
最後まで読んで良かったなと思える作品。

原作に忠実な映画にして欲しいという期待を込めて満点つけました。

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2026年06月03日

Posted by ブクログ

ネタバレ

長い物語だったが、素晴らしかった。
イリーナは結局セラフィマのためを思ってなんやろなーと途中から思っていたが、そこにある理由やイリーナの心情に触れた時、感動を覚えた。
学校の登場人物皆が魅力的だったが、戦争であるが故に次々と亡くなっていくのは戦争の悲惨さを思い知らされた。
特にオリガの最期はなんとも言えない気分になった。
エピローグまで含めて最終的にはハッピーエンドだったのかな。
イリーナの信念を貫く姿に痺れた。

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2026年06月02日

Posted by ブクログ

ネタバレ

1冊で完結ながらまるで長いシリーズ物を読んだかのような心地のいい疲れと満足感。
最初こそ「セラフィマから家族や故郷を奪った独兵やイリーナ」こそが敵だったが読み進めるうちにそれぞれがそれぞれの正義や考えの元動いており、完全なる悪人はいないのではないか。と余計読むことが苦しくなっていった。
ラストの展開はかなり衝撃的。間違いなく忘れられない1冊となった。

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2026年06月01日

Posted by ブクログ

ネタバレ

1940年代前半のロシア(ソ連)の女性狙撃手の物語
改めて感じる戦争の残酷さや愚かさ異常さは戦争を繰り返す人類自体の問題であるわけで、怒りも悲しみも通り越して諦めしか残らない
本作では現実的な終わり方が描かれているけど問題の解決は”ハーモニーシステム”(ex.伊藤計劃氏)しかないまである
その世界観にどっぷりはまり「777」とも「世界99」とも違った濃密な読書体験でした

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2026年07月07日

購入済み

キャラ立ちが光る

登場人物の繊細な描写が素晴らしく、キャラクターの魅力を最大限に引き出しています。
キャラクターの顔を想像しながら読むことが容易く、長編ながらさくさくと読むことが出来ます。

#笑える #泣ける #ドキドキハラハラ

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2026年01月14日

本屋大賞受賞してて話題になっていたので購入しました。
リアリティがありドキュメンタリーのようでした。序盤から手が止まらなくてあっという間に読み終わりました。読後感も悪くなくとても面白かったです。

#切ない #ドキドキハラハラ #深い

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2025年07月27日

Posted by ブクログ

ネタバレ

一回本で買ったけど忙しくて読みきれずオーディオブルで再読。

すごい話だった、、、
これが戦争のリアルなのか、辛いなぁ
セラフィマの圧倒的主人公メンタルめっちゃ好きだし、イリーナ教官の表に出さない優しさもめっちゃ好き。あの始まりからあの穏やかな終わり方をするとは思わなんだ。
最後の船のシーン普通に泣いた。

シャルロッタが故郷で工場勤務するんだ、とか言い出した時絶対死亡フラグだと思った。マジでママもシャルロッタも死ななくてよかった。

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2026年07月16日

Posted by ブクログ

ロシアのウクライナ事変の前に読みたかったかな。
狙撃シーンの細やかな描写の細かさに引き込まれる。
対して人間関係の深さが有りがちな関係性の羅列でもう少し深みや意外性が欲しかった。
美少女やシスターフッドや戦時下の性暴力、作者の描きたかった風景は分かるもののもう少し。

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2026年07月13日

Posted by ブクログ

モスクワ近郊のイワノフスカヤ村で母親と半農半猟の生活を行っていた少女セラフィマ。ある日、村にやってきたドイツ軍にたった一人の家族である母親も家族同然に思っていた村人たちも殺されてしまう。自身の身にも危険が迫った時、冬季反攻に出ていた女性兵士イリーナが率いる赤軍の隊に救われる。「戦いたいか、死にたいか」と問われた彼女はイリーナが教官を務める訓練学校に入り、母の仇であるドイツ兵と焦土作戦のために母の遺体もろとも思い出が詰まった家を燃やしてしまったイリーナを殺すため、一流の狙撃兵になることを決める、というあらすじ。

舞台ががっつり第二次世界大戦で、独ソ戦争の地獄で戦う少女の物語をこんなに楽しんで良いのだろうかと自分で自分にちょっと引きながら、見事なタイトル回収を見せるクライマックスには思わず拍手でした。ドラマとして起承転結の筋道がカッチリしてて、歴史フィクション・戦争ドラマとしては破格の読みやすさ。冒頭のシーンから辛い展開なのだけれど「ガラスの仮面」や「鬼滅の刃」の冒頭のようなテンポの良さがあってあっという間にストーリーの山場に連れていかれてしまう。戦争ものなので悲惨な場面は当然多くなってくるけれど、おぞましさを強調するような書き方をしていないので、割とドライな感触で読めるし、間に挟み込まれる人間ドラマも湿っぽすぎなくて緊迫感を削がない。

リアルな戦争というよりは映画っぽさを強く感じました。ワルキューレをかけながらヘリコプター部隊が飛んでくる「地獄の黙示録」や「フルメタル・ジャケット」ほど露骨に叙事詩的映画ってわけじゃないんだけれど、「ハート・ロッカー」よりは饒舌という感じ。

個人的に、戦争を扱ったフィクション作品は「フィクション」感がちゃんと出ている方が、作者の書きたかったテーマと素直に向き合いやすいです。作り物が作り物の顔をしていることに一種の誠実さを感じるというか。「同志少女よ、敵を撃て」は私にとってその塩梅がかなり丁度良かったです。物語に出てくる女性たちの関係性が良かった。

ちなみに私が入り込めなかったフィクション戦争は「シビル・ウォー」です。あれは「もしも」の話だからある程度仕方の無いことなのかもしれないのですが、全体的に殺伐としてドライな雰囲気なのに、かっこいい画角で爆走する車のシーンとかが入っているのがどうにもこうにも飲み下せなかった。抑え気味にしたいならがっつり「ハート・ロッカー」ぐらい抑えてないと、かなり白ける演出だし、グッとくる映像を撮りたかったというならば「地獄の黙示録」くらい作り込んでないと中途半端な感じがして……こんな個人的な話はあまりにも蛇足……!

ストーリーがするすると飲み込めると逆にあんまり書く事がないんだなぁという感想の感想。(貧弱)

2021年、第11回アガサ・クリスティー賞の大賞を受賞した逢坂冬馬のデビュー作。史上初の全選考委員が5点満点をつけたというのも納得の作品でした。

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2026年07月12日

Posted by ブクログ

ネタバレ

面白かった。

一番印象に残ったのは、最後にあったオリガの願いであったウクライナの独立が果たされたこと。しかし、本書の単行本が発行されてから、程なくしてロシアのウクライナ侵攻が始まったことで、注目を集めて、重版が決まるという作者の苦悩があったこと。

物語としては、ハッピーエンドで終わってくれてホッとした。

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2026年07月05日

Posted by ブクログ

ドイツ兵に家族はもちろん村ごと目の前で惨殺されたセラフィマ。

助けに来たロシア兵の中にいたのが、
狙撃兵のイリーナ。
「戦うか、死ぬか」を聞く。

「死にたい」と答えるセラフィマの前で村人や母親の遺体を燃やしはじめるイリーナ。

そしてもう一度尋ねる。
「戦うか、死ぬか」
「ドイツ軍とお前を殺す」と答えるセラフィマ。

ここらセラフィマを含む家族を失った少女たちはイリーナに狙撃兵として育てられていく。

設定がアニメっぽいにも関わらず、
戦闘シーン、戦闘後の強姦などの戦争犯罪、狙撃訓練内容がやたらリアルだから現実感があった。

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2026年06月30日

Posted by ブクログ


早く続きを読みたくなる。

狙撃手が主人公の作品は小説でも映画でも
おもしろい。

2026.06.14-74冊目

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2026年06月22日

Posted by ブクログ

独ソ戦の中 ソ連にて女性狙撃兵が戦場に行った現実。
狩猟生活をする親子の少女が目の前で母親を殺された。少女の村 親 友達全てを焼き尽くす女性兵士
少女をスナイパーに育てた女を この少女は憎みながらも尊敬していく。居なくてはならない存在になっていく。
人間はこんな悲しい本に出会い 心を痛めても、
く評価され 沢山の人の目に触れる事になっても

どうして 戦争をやめれないんだろうかー

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2026年06月08日

Posted by ブクログ

難しい言葉がたくさんで
調べながら読み進めなければならない。
それでも読む価値があるし
読まなければいけないとさえ思う。
同じ女として
共感できるところがたくさんあった。

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2026年06月08日

Posted by ブクログ

ただの村の女の子だったセラフィマが、拾われて凄腕の射撃兵になっていく話。情景も心情も手に取るように伝わってきて読み進める手が止まらなかった。知識不足で、ロシアの地名とか分からないところが多くて、調べながら呼んだから話から離脱する時があって、ちょっともったいないなと思ったから、次は基礎知識を叩き込んでから読みたい。
「どのような時代も、いかなる民族、国籍、人種も、その全体を憎悪してはならず、戦争行為と悪行の責任が、それら全体に還元され、懲罰の対象と捉えられることがあってはならず、同様にいかなるアイデンティティも、共感の対象から排除されてはなりません。それは虐殺を防ぐ論理ではなく、あらたなる虐殺を誘発する論理であるからです」に全てが詰まってる。
復讐はあらたな悲しみ、復讐をうむだけだとは分かってはいるけど難しいこと。相当の恨みを押し殺して、人を助ける側にまわったターニャは相当に強い女の子だと思った。

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2026年06月07日

Posted by ブクログ

ネタバレ

戦争が人の性質を変える有害性をイェーガーやミハイルから読み取った。
また、戦争の悲惨さや戦地における女性に対する扱いの描写や、臨場感がページを捲るごとに伝わった。

イェーガーもミハイルも戦争が無ければ、彼らは心優しい青年として生涯を終えていただろう。

他方で戦争という極限状態に晒されながらも彼らは良心を保とうとしていた(同調圧力に晒されながらも)。
ミハイルが隊長として戦勝後持て囃され、同調圧力に屈したのか占領民を陵辱しようとした描写は正に戦争の残酷さである人の性質を変化させることを如実に表している。

セラフィマは自分の信念に基づく彼を射殺したが、人の生き死にだけでは語れない戦争の惨さがこの場面に詰まっていた。

カタカナ横文字が苦手な私でもすらすら読めて、現在の国際状況も相まって考えさせられることも多々ありましたが面白かったです‼︎

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2026年06月06日

Posted by ブクログ

ネタバレ

面白かった!

途中からあっという間。
吸い込まれる感じでぐんぐん進んだ。

こういう話をなんで書こうと思ったのか、
そこに至るのがすごいと思った。

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2026年06月01日

購入済み

女の戦争

初めて読んだ戦争小説がこの作品だった。戦争を深く知ることが怖く、また戦時中の女性を取り巻く環境などに疑問と嫌悪感があったからだ。この作品を読んでいて、もちろんそれがなかったわけではないが、私の中のこれまで抱いてきた感情が少し軽くなった気がした。女だって戦っていた。子どもだって戦っていた。その時代を生きていないから遠いようにも感じていたけれど、主人公セラフィマが照準を合わせたことで、敵を撃ったことで私の中の視界が少し開けたように感じた。もう少し戦争について知ってみようと勇気が出た。少し前に話題になっていて、この本の中でも参考資料としてあった『戦争は女の顔をしていない』岩波現代文庫も気になったので読んでみたいと思った。

#ドキドキハラハラ #深い

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2025年03月11日

Posted by ブクログ

ネタバレ

あっさり死んでいく仲間や、変わってしまった幼馴染を通して、戦争の悲惨さや愚かさを書いた作品。

骨太な戦争小説。スターリングラード市街戦はページをめくる手が止まらなかった。

大円団じゃないけど、最後は綺麗に終わってよかった。600ページ近くあって胸糞エンドは立ち上がれない。

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2026年07月12日

Posted by ブクログ

恐ろしいほどの傑作。なぜ戦うのか、何を撃っているのか。

読み終わってからもしばらく頭がぼーっとしてしまい、本を閉じたあとも現実に戻ってくるのに時間がかかりました。

独ソ戦という極限の戦場の中で、少女たちが「狙撃兵」として育てられ、過酷な現実に身を投じていく物語。
単なるミリタリーアクションや、少女の成長譚という言葉では到底片付けられません。

敵を倒すごとに、彼女たちの内面から何が失われ、代わりに何が積み重なっていくのか。
その心理描写があまりに容赦なくて、先が気になって一気に読んでしまいました。

戦争という巨大な狂気の中で、「敵とは誰なのか」「自分が本当に守りたかったものは何なのか」を問い続けるセラフィマの姿に、胸が締め付けられます。

きれい事だけでは進まないストーリー展開だからこそ、ラストに辿り着いたときの余韻が凄まじいです。

寝食を忘れるほど物語に没頭したい人、そして、一度読んだら一生忘れられないような強烈な読書体験を求めている人に、ぜひ手にとってほしい一冊です。

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2026年07月08日

Posted by ブクログ

☆3.8【Audible】
ホントありきたりだけど戦争ダメ絶対…
今まで見てきた作品で女性に暴行する兵士を止める男性兵士ってのはあったかもしれないけど女性を守るために戦う女性兵士の話は覚えてる限りでは初めてかも…
戦争モノとしてのエンタメ的な面白さもありつつ戦争の悲惨さや戦争に巻き込まれた人達についても考えさせられる作品
ロシアとウクライナの戦争が今なお続いてるからこそこの作品が色々な人に届いて戦争を考えるきっかけになればいいと思う

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2026年06月10日

Posted by ブクログ

従来の、「守られる側」「男性との関係で存在を定義される側」という″女性の前提″を取り払って描くことで、女性像が更新されている。
また、女と戦場という見慣れない対比で注目を集めるが、読み手の関心は次第に女らしさでなく人としてのあり方や人間らしさそのものへと向かう仕立てになっている。

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2026年07月12日

購入済み

ソビエト・ロシアの狙撃兵の少女の話。
直木賞の候補になったというだけあって、読み進めるほどに引き込まれる。
しかしいくらか気になる点もある。
途中で数度、ソビエト期の代表的な歌が出てくるのだが、原曲を知っていた私としては、歌詞を見ても全くその歌であることが分からなかった。なにせ日本語版を使用していたからだ。
原曲とは大きくかけ離れたその内容、どうにかならなかったのだろうかと思わずにはいられない。
また、ところどころ出てくるロシア語の固有・一般名詞もなかなか怪しいものばかり。

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2025年04月10日

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