【感想・ネタバレ】同志少女よ、敵を撃てのレビュー

あらすじ

激化する独ソ戦のさなか、赤軍の女性狙撃兵セラフィマが目にした真の敵とは──デビュー作で本屋大賞受賞のベストセラーを文庫化

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

実際に現場にいるかのような臨場感があった。フィクションではあるが、今なおこのような環境で戦争や紛争に関わっている人々がいることを思うと、人が極限状態で何を守ろうとするのかが強く印象に残った。

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2026年05月30日

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話の側はアニメ的なのに登場人物の心理や戦争の描写はとてもリアリティのある小説だった。

シャルロッタが実はお嬢様だったり、天才スナイパーのアヤが汚部屋だったりキャラクターの設定が特にアニメらしいと思った。正直難しそうな内容かとちょっと心配だったのでとっつきやすくて助かった。

狙撃訓練の様子や狙撃するときの感覚はリアリティがあって本物の戦争を疑似体験することが出来た。

話の構成もとても親切で順番に読んでいるだけでセラフィマの心情の変化に共感しながら読み進められるようになっていた。

タイトルを回収するところで感情がブチ上がる。その後セラフィマの本当の敵が誰かが判明してからはどうしてこうなったのかと悲しくなり、『プロミシング・ヤング・ウーマン』を観た時も同じような感情だったなと思い出した。
こんな展開にした作者を批判したくなるくらい最初は受け入れられなかった。でもこの結末だからこそこの小説は素晴らしいのだとすぐに思い直した。

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2026年05月27日

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ネタバレ

戦争と聞いてこれまで単なる事実として捉えていたが、この本を読んで印象がガラッと変わった。

恐ろしすぎる。

何百万人もの人が亡くなった戦争の情景が鮮明に描かれており、戦争の恐ろしさを感じました。殺した人数によって勲章が与えられるのも考えられないし、最後相手を殺すために味方のオリガをおとりにしたのもなんとも言えない感情になりました。

同じ人間であっても時代や社会によって人々の価値観は大きく変わるものだと実感し、自分の考え方も広がるような名著でした。また10年後20年後に再読したい。

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2026年05月25日

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これがデビュー作なんですね…
故郷を一瞬にして失った少女セラフィマが、狙撃手として生きる物語。最初から最後まで、敵とは、戦争とは、命とは、人とはという大きなテーマに向き合わざるをえない。読み終えた後に、あの人はどうなるはずだったのだろうという思いを馳せる余韻がいつまでも続く。狙撃手がこんな事を頭に叩き込んでいるのか、と率直に驚きや発見もある。面白いという感想があまりあってない気もするけど、おもしろかった…!

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2026年05月20日

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理由は分からないけれど、これは呼んでおいて方がいい、読まなきゃいけないと何となくずっと思っていた作品でした

死というものがあまりにも傍にありすぎる日常の中で、セラフィマが変わっていく姿、変わらざるを得なかった姿が脳裏から離れません

タイトルの意味がわかった時に、心が妙に凪いでいった後、何とも形容しがたい苦味が広がっていきました
戦争がもたらす物がなんなのか、戦争を知らない世代であるからこそ考えるべきだと作品を通して思うばかりです

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2026年05月17日

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「世界中が戦争の恐ろしさを嫌ってほど知ったから、もう戦争は終わる、これから平和の世界」みたいな一言が悲しい。人間って学ばないよね。

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2026年05月17日

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全くロシアの世界史的なことは知らないのに全く苦しくなく読むことができた。しかも、重量感のある長編で、どんどんセラフィマとともに積み重なっていくことで物語の深みも増して幸せだった。

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2026年05月14日

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第二次世界大戦、ナチスドイツのロシア侵攻に対し、防衛戦争に参加したロシア人女性狙撃兵の話。 かなりヘビーな入りだったので序盤は気が重くなりながら読んでいたが、リアルな描写に段々と引き込まれていき、最後は手が止まらなかった。 戦争という極限の環境にどう順応していくか、その中で自分をどう保ち続けるか、またはそれなできないか、その心理描写も面白かった。

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2026年05月14日

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登場人物を魅力的に描くのが上手で、感情移入の末しんどい気持ちで読んでたけど、読み進める手が止まらない文の力があった
そしてタイトルの回収があまりにも痺れた
文庫で著者のあとがきを読んだときに、誠実すぎる方や、、と思ったしそれが文章に表れてるなとも思ったよ
文庫解説にもある通り、読み終わった後に自分の中で何か種が残って発酵し続けているような感覚がある



◾️印象に残った言葉

意外って思われるでしょうが、地獄にも地獄の日常というものがあります。(263p)

子どもが遊ばなくなったら、きっとそれは子どもとして生きることを諦めたときでしょうね(279p)

意識の明瞭さを取り戻したニコライの顔に、遊ぶ子どもの面影はなかった。(中略)それを見つめるマーシャも同じように、表情から笑みを消していた。彼らは、遊ぶことをやめていた。(305p)

怪物でなければこの戦いを生き延びることはできないのだ。(中略)仮眠のみで三日を過ごした分を穴埋めするように眠る間、一度も悪夢を見なかった。悪夢にうなされる自分でありたかった。(326p)

死に際に安らぎを与えて救われるのは、生きている自分であって彼ではなかった。(361p)

戦後、狙撃手はどのように生きるべき存在でしょうか(443p)

彼は士気を失った。だから銃殺された。殺してくれと叫んだ彼を、彼女が撃った事実が変わるはずもない。しかし目の前で起きた現象から、味方殺しという文脈が失われた。(475p)

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2026年05月10日

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【ブクログ】2026/04/14(火)
同志少女よ、敵を撃て 逢坂冬馬 ハヤカワ文庫/1942年 独ソ戦に参戦した100万人もの女性兵士の実話をもとにした作品。圧倒的な肉体的精神的困難に立ち向かい、相手を殺さねば自分が殺されるという戦争の究極の意味について考えさせられる。展開がリズミカルで心理描写も見事。50万部ベストセラー 2022年本屋大賞も頷ける。

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2026年05月08日

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戦争を理解するためではなく、戦争を起こさないために読んだ一冊だった。

本作は、戦場の残酷さや理不尽さを容赦なく描きながらも、単なる戦争小説にとどまらず、「人はどこまで人間でいられるのか」という問いを突きつけてくる。特に印象的だったのは、理性が失われていく極限状態の中で、それでもなお守ろうとする“自分の中の一線”の存在だ。

セラフィマの選択は正しかったのか。幼馴染を撃ち抜いたあの瞬間、彼女は尊厳を守ったのか、それとも何かを失ったのか。その答えは簡単には出ない。ただ一つ言えるのは、戦場では「正しさ」そのものが揺らぐということだ。

私自身も考えた。もし大切な人が尊厳を踏みにじられたら、自分はどうするのか。怒りに飲まれ、同じ過ちを犯さないと言い切れるのか。正直、分からない。ただ、それでも「越えてはならない一線」は持ち続けたいと思う。その線を曲げることは、戦争に屈することだと感じたからだ。

また、イリーナの存在も深く心に残った。彼女は誰よりも人間と戦争を理解し、その上で時に冷酷さを選びながらも、人間であり続けようとした。優しさとは何かを考えさせられる人物だった。

この作品を通じて強く感じたのは、戦争は人を殺すだけでなく、「人を変えてしまう」ということだ。思想を奪い、判断を奪い、人間性を削っていく。その恐ろしさに改めて向き合うことになった。

第二次世界大戦は終わった。しかし、戦争そのものは終わっていない。今この瞬間もどこかで起きている現実の中で、せめて尊厳だけは守られていてほしいと願わずにはいられない。

読後に残るのは、答えではなく問いだ。だからこそ、この本は名作だと思う。

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2026年05月04日

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読書のきっかけとなった本
戦争をテーマにしており、重すぎてリタイアしてしまうのではないかと不安もあったが、少女セラフィマの成長、緊迫した空気、先の気になる展開で、長編(500p以上)だったがあっという間に読み終わった。
元帥に昇格する予定の軍師との対話では二手三手先を読んだ会話で非常に興味深かった。序盤で生き別れた幼馴染との再会を果たし、戦争という特殊な環境でも染まらず女性に乱暴をしていなかった幼馴染が最後に豹変してしまうシーンは衝撃と1人の人間を簡単に変えてしまう戦争の異常さを痛感させられる。
物語が面白くて続きを読みたくなる中毒性と戦争をテーマにしているため考えさせられるシーンも多く「面白さ」と「学び」の塩梅が素晴らしい作品

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2026年05月04日

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壮絶で壮大な世界だった。家族、村人を皆殺しにされ、悲しみに暮れる間もなく悲しみと憤りと共に戦争に身を置くことになった少女の凄惨な人生に圧倒的に引き込まれた。戦争がもたらしたものは彼女が信じてきた物をことごとく裏切り、破壊し、形を変えて追い詰めていった。人間の本性は恐ろしい。
また、命がけで任務をこなして積み重ねていった先にあるものの正体もまた、考えさせられる物であった。
戦争という悲惨な行いの中で主人公の少女や周囲の人々、敵、味方、それぞれの角度から人間の本性と苦しみを描いたこの作品は、自分のこの先の人生に少なからず影響を与える事は間違いない。

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2026年05月03日

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敵味方、善悪の境界がないこと、(戦争小説や映画などもれなくではあるが)80年前の出来事とは思えない凄惨さを追体験できる小説

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2026年05月03日

購入済み

キャラ立ちが光る

登場人物の繊細な描写が素晴らしく、キャラクターの魅力を最大限に引き出しています。
キャラクターの顔を想像しながら読むことが容易く、長編ながらさくさくと読むことが出来ます。

#笑える #泣ける #ドキドキハラハラ

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2026年01月14日

本屋大賞受賞してて話題になっていたので購入しました。
リアリティがありドキュメンタリーのようでした。序盤から手が止まらなくてあっという間に読み終わりました。読後感も悪くなくとても面白かったです。

#切ない #ドキドキハラハラ #深い

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2025年07月27日

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まさか、日本人作家がここまでリアルな(と言っても、あくまで日本人にとってのリアルだけど)独ソ戦を描くとは思わなかった。

戦争小説であり一般人の少女がなぜ狙撃兵になったのか、それほどふとしたはずみで想像もしていなかった世界に身を置くことがある、ということが描かれている。

それとともに、優れたシスターフッドストーリーであることに驚いた。
男性である著者が書いたことにも驚愕である、と同時にこのテーマを語るにはやはり、「女性兵士」でなくてはならないとも思う。

しかし、ロシア人女性が親愛の証でキスをすると言うのは本当なのか。

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2026年05月30日

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わりと漢字や慣れない地名が多くて(笑)読むのが難しいところもありましたが、戦争のリアルをまざまざと感じとれる文章でした。穏やかな終わり方も印象的でした。

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2026年05月29日

Posted by ブクログ

ネタバレ

改めて「戦争はよくない」ということを強く感じた。しかし、これまでの自分は戦争について「怖いもの」「悲惨なもの」と漠然と思っていただけで、その現実や恐ろしさを深く知ろうとはしていなかったし、どこかで知ることを避けていたのだと思う。本作は、そんな自分に戦争の残酷さを真正面から突きつける作品だった。
物語を通して特に感じたのは、「戦争はなにも生み出さない」ということである。そこに残るのは勝利や栄光ではなく、多くの命が失われた悲しみと、どうすることもできない無力感だけなのだと思った。主人公セラフィマも母を殺された復讐心から狙撃兵になるが、戦場で人を殺し続けるうちに、彼女自身も戦争によって変えられていく。その姿はとても痛々しく感じられた。
また、敵兵を射殺した人数を「スコア」として語る場面には強い衝撃を受けた。本来、人の命は数字で数えられるものではないはずなのに、戦争の中では感覚が麻痺し、人を殺すことが成果として扱われてしまう。その異常さにゾッとした。
特に印象に残ったのは、オリガが捕虜となったドイツ兵士に「お前は子どものころ、どんな大人になりたかった?」と問いかける場面である。その言葉によって、敵兵もまた普通の人間であり、子どものころには夢や希望を持って生きていたことが伝わってきた。しかし戦争によって、その人生は奪われ、人を殺し合うしかなくなってしまった。そのことにとてもやるせなさを感じた。
この作品を読んで、戦争は人の命だけでなく、未来や夢、人間らしさまでも奪ってしまうものなのだと強く感じた。そして、戦争について知ろうとすること、過去を忘れないことの大切さを考えさせられた。

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2026年05月26日

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かなり流行ってたので、読まなきゃと思っていた本。
読む前はどうかなぁと思ってたけど、読み始めてすぐにぐっと掴まれた。
今の紛争にも繋がる歴史の中で戦禍に翻弄された悲劇の女性たちの物語に触れ、改めて戦争の不条理を感じた。
映像化を望みたい。

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2026年05月25日

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ネタバレ

戦争は男が戦うもので、女子供は守られたり、迫害されたりという考えが自分の中に無意識にあったことに気付かされた。

奪われても足掻いて生きる主人公の姿は悲しいけど綺麗だと思った。
最後に戦争は本当に反対。

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2026年05月20日

Posted by ブクログ

戦争の話はあまり好きではないし興味も無かったが、『ブレイクショットの軌跡』が良かったので、こちらも読んでみようと思った。
思いの外序盤から引き込まれて一気に読めた作品。
やはり後半につれての付箋回収がよく出来ていた。
登場人物のキャラもとてもよく描かれていて、悲惨な戦争の中にある呆気ない死、極限の精神状態からの常識を逸した行動など引き込まれて一気に読めた。

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2026年05月16日

Posted by ブクログ

少し前の話題作
戦争モノは初めて読んだけど凄惨ですね
当然のようにあっさり降りかかる多すぎる死はホラーやグロとはまた違う怖さがあった
こんなのも教科書ならたった数行で済むというのもまた別の恐ろしさがある
そして現実の戦争はいまだ終わらず

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2026年05月14日

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戦争そのものをしっかり正面から書いていることがわかる.そんな本です.「戦争は女の顔をしていない」と言いますが,この本を読んで思ったのは「戦争は人の顔をしている」ということでした.

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2026年05月10日

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戦争は勝った負けたではあらず、そこで行われてる戦争犯罪や女性の待遇、戦争後に残るものにも目を向けるべきと教えてくれる本。スラスラと読めます!

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2026年05月08日

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恥ずかしながら、初めて戦争小説を読んだ。
舞台は第二次世界大戦中の旧ソ連。当時の知識は概要を知る程度だったが、丁寧な説明のおかげで物語にすんなりと入ることができた。
戦争という歪な環境下での葛藤と惨事は、心が苦しくてしようがない。平和な時代に生まれた身として、過去の出来事を知った上で日々を生きなければと、決意を新たにした。

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2026年05月05日

Posted by ブクログ

ネタバレ

大学の授業で紹介されていたことがきっかけで購入に至ったが、その決断は間違っていなかったと自信を持って言うことができる。
人におすすめしたい本ランキング10位以内には確実に入る。

第二次世界大戦のナチスによるソ連侵攻を舞台として活躍する女性狙撃手部隊の話だ。女性で構成される狙撃手部隊は事実を元にしており、まずその事実を知れたことに感謝したい。

作品の中で特に印象に残るのは、戦争の残酷さが生々しく描写されている点だ。作者の表現力の巧みさに驚かされる。映画を見るより描写がリアルに感じられるほどだった。
また幼なじみだったミハイルの二面性が明らかになる瞬間では、戦争により人間の道徳感がどこまで麻痺するのかを実感させられる。結局人間の本当の敵は集団に流されて残虐なことをいとも容易くしてしまう人間自身の弱さなのかもしれない。

他にも興味深かったのはソ連では女性が兵士になることが許可されたということだ。人手不足ということもあるかもしれない。しかし社会主義国家の理想が全ての人間の国籍や性、階級を超えた平等だとするならこれもある種の理想の体現だといえるか、、、。

戦争を知らない世代だからこそ、こうしたリアルを抉り出してくれる作品を大切にしたい。

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2026年05月05日

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ネタバレ

この本は、セラフィマたちの学生時代の描写を丁寧に描いたことによってその後の展開が辛くなったように思った。特にみんなに優しく、誰とでも仲が良かったオリガを私は好きになった。そのオリガがスパイであるとわかってすぐに戦闘シーンが始まり、アヤが初陣で亡くなったため、絶望感があった。自由を得るために初陣で死んだアヤを見て、私は虚しくなった。スパイだったオリガは最後にはセラフィマを守るために亡くなった。オリガにはよく陰湿なという形容詞がついていて、スパイだとバレた途端に雰囲気が別人のように変わってしまった(それが本性)。しかし、心の中のどこかではセラフィマやシャルロッタ、ママを仲間だと思いたかったのだと思う。セラフィマは最後にそれを汲み取り、同志オリガと呼んだのだと思った。この本には自分の中に確固たる芯を作らなければならなかったキャラクターが多いように思う。敵味方関係なく子供を助けようとするヤーナや敵味方関係なく怪我人を直そうとするターニャなどがそうである。ターニャは最後の方で「もし世界に私のような人間しかいなかったら戦争は起こらなかっただろう」と言った。私はその台詞を読んで納得した。また、終始明るかったシャルロッタには暗い場面でも癒された。彼女のおかげで戦闘の中にも少女たちの日常があるのだと実感した部分がある。セラフィマはよくいる主人公のように、他に比べて共感しやすかったが、立場や階級を気にせず突っ込んでいく癖はあったし、たぶん女子校でモテるタイプだと思う。女の子たちの友情と戦争の残酷さを描いた作品であったように思う。

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2026年05月26日

購入済み

女の戦争

初めて読んだ戦争小説がこの作品だった。戦争を深く知ることが怖く、また戦時中の女性を取り巻く環境などに疑問と嫌悪感があったからだ。この作品を読んでいて、もちろんそれがなかったわけではないが、私の中のこれまで抱いてきた感情が少し軽くなった気がした。女だって戦っていた。子どもだって戦っていた。その時代を生きていないから遠いようにも感じていたけれど、主人公セラフィマが照準を合わせたことで、敵を撃ったことで私の中の視界が少し開けたように感じた。もう少し戦争について知ってみようと勇気が出た。少し前に話題になっていて、この本の中でも参考資料としてあった『戦争は女の顔をしていない』岩波現代文庫も気になったので読んでみたいと思った。

#ドキドキハラハラ #深い

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2025年03月11日

Posted by ブクログ

めっちゃ話題になっていた時に購入してずっと積んでいたものを満を辞して読み始めましたが、自分には難しい…面白くない訳ではないのだけど理解力が乏しいから内容を読むのに精一杯だった。また再読して違う感想がもてることに期待。でもハッピーエンドで良かった。

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2026年05月22日

Posted by ブクログ

ネタバレ

暇つぶしにはなった。
セラフィマが幼馴染の男の子を殺したのは意外だった。やり過ぎのようにも思えたが…

もっと戦場でバタバタ死ぬかなと思ったらそうでもない。ダークで救われない話かと思ったが、想像よりは温い内容だった。

スターリングラードでサンドラを助けようとしたらイェーガーを助けることになった部分は面白かったかな!

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2026年05月22日

Posted by ブクログ

ネタバレ

物語のダイナミック性、文の読ませ方など上手い部分もあったが終始作者の考えと自分の価値観が合わず納得感のない結末となって終わった。題の「敵」について考えさせられる要素もあるが、100歩譲ってもこれはないだろ、、と思う場面がいくつか存在していた為個人的に評価は高くない。

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2026年05月05日

Posted by ブクログ

ネタバレ

最後まで予想のつかないハラハラドキドキする展開に、時代考証に基づいた説得力ある描写の濃厚さ。これが著者のデビュー作だということに非常に驚いた。

戦場の悲惨な様や敗れた側の女性の扱い、拷問の様子など、先を読み進めるのが辛くなるくらい生々しく感じた。圧倒される作品ではあったが、あまりにも胸が苦しくなるので、評価は星3とさせていただく。

女性の尊厳を破壊する男性たちの集団の異常さに戦慄した。戦争は平時では考えられない精神状態、化け物を作り出すのだろうが、勝った側になるとあのような心理になるのは、悲しいけれどきっとどこの世界の人も変わらない普遍的なことなのだろうなと思った。

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2026年05月03日

購入済み

ソビエト・ロシアの狙撃兵の少女の話。
直木賞の候補になったというだけあって、読み進めるほどに引き込まれる。
しかしいくらか気になる点もある。
途中で数度、ソビエト期の代表的な歌が出てくるのだが、原曲を知っていた私としては、歌詞を見ても全くその歌であることが分からなかった。なにせ日本語版を使用していたからだ。
原曲とは大きくかけ離れたその内容、どうにかならなかったのだろうかと思わずにはいられない。
また、ところどころ出てくるロシア語の固有・一般名詞もなかなか怪しいものばかり。

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2025年04月10日

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