あらすじ
激化する独ソ戦のさなか、赤軍の女性狙撃兵セラフィマが目にした真の敵とは──デビュー作で本屋大賞受賞のベストセラーを文庫化
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Posted by ブクログ
ページ数も多く内容も重たいので、読むのはかなりハード。
しかし、それを上回る満足度だった。
やはり、セラフィマがミハイルを撃つシーンが印象的だった。
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たくさん戦争映画を見て、そのたびに調べて学んできたけど、この本を知るまで大戦時に女性兵士がいたなんて知らなかった。読んだ後、題名が強い意味を持った。敵とは何か、と考えさせられた。固い信念を持ち、戦う目的を抱いている人はきっと迷いがないのだろうと思った。守りたいものの存在が人を強くさせるんだろうな。
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戦争関係の本は、飲むのが怖くどこか敬遠していた。読みやすい内容であったが、少女たちの運命を簡単に変えてしまう、戦争はやはりとても怖いものに感じた。
しかし、過去の戦争について目を逸らしてはいけない、どこか今までと違う感覚になった。
そう言った意味で自分たとってとても良い本に出会ったと思った。
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本屋大賞作品ということで手に取りましたが、第二次世界大戦の歴史を背景とした、大変興味深い内容でした。
昨今の情勢と重なり、一部ではプロパガンダ的な文脈で語られてしまう時勢であるのが残念に感じます。ですが、本作の本質はそこにはありません。
当物語は、手に汗握る展開の連続で、気づけば一気に読み終えていました。どんな時代背景であっても評価されるべき作品だと思います。
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戦争に対しての考え方を変えさせられる本であった。
これまでは戦争を絶対悪と捉えていたが、セラフィマ視点での物語を通して、戦争の複雑性やリアルを感じるようになった。もし自分がセラフィマの立場だったらと考えると、戦争のある世界に行っていたかもしれないと考えると少し戦争を近いものに感じ、怖くなった。
息を呑む展開や辛いことばかりではない幸せ、生きる上で大切なことを学ばせてくれた。
とにかく、これほどの磨かれた時代考証は、本屋大賞に値するのも納得であり、再び読みたいと思う一冊であった。
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戦争小説と思って敬遠してたが読みやすいし、いいねえ!!と言いたくなるドラマチック展開満載でエンタメとして最高だった。最後だけそうなるの?という終わり方だったがまあいいか!と思えるくらいにはこの世界に魅力された。
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「戦争は何も生まない」という言葉は、誰しも一度は耳にしたことがあるだろう。しかし、本作で一人の少女の視点に深く没入したことで、その言葉の持つ意味がより鮮明で血の通ったものへと変わった。
戦争は人を「悪魔」にする。それは単なる比喩ではなく、戦い抜くためには精神を戦争という異常事態に無理やり適応させ、歪ませなければならないという現実を突きつけられた。その結果、勝ち負けが決まった後もPTSDに苦しみ、日常に戻れない人々が生まれる。女性への性犯罪を含め、戦争が残す禍根はあまりに深い。
この物語で描かれた悲劇が、決して過去の話ではなく、現代でも起こりうるという事実に強い恐怖を感じる。二度とこのような惨劇が繰り返されないことを、切に願わずにはいられない。
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とても面白かった。いつか遊んだゲーム「戦場のヴァルキュリア」のような、戦場で紡がれる愛と友情の物語だった。
それでいて、戦闘シーンでは無味乾燥としていて凄惨な描写となっていた。最近「ウォーフェア」という映画で、骨が剥き出しになるような残酷描写を観てしまったせいか、本書の戦闘シーンが、頭の中で鮮明に浮かび上がり、戦争の追体験をしたように思えた。
Posted by ブクログ
初めて戦争小説を読み、この本を読んでからリアルタイムで起こっている戦争や世界情勢に興味を持つことができるようになった。
細かい戦争の話は難しかったが、それでも読み進めると、話の内容や登場人物の心情は自然と理解することができ、どんどん引き込まれた。
戦争における、真の敵が何かを考える。
戦争での自分の在り方や信念と向き合う狙撃兵の少女と、全ての登場人物の行動や気持ちを考える。
どれも正しいとも間違いとも、言い切れないような。だが、戦争のなかでも自分を失ってしまうこと、信念を簡単に捨ててしまうこと、そんな自分の在り方に向き合えず考えることをやめた時、敵が存在するのかなと、自分は感じた。
Posted by ブクログ
どうして敵を撃つのか。セラフィマの中の信念が揺らいだ時、支えになってくれたのがイリーナの存在だった。ドイツ兵に村人を虐殺され虚脱しているセラフィマに対して、村を焼き払い生きるか死ぬか選べと言うイリーナは、余りにも残酷だと思ったけれど、そうすることでイリーナは生きる糧を与え、戦争で一人残された女性達を救っていた。
キャラ立ちが光る
登場人物の繊細な描写が素晴らしく、キャラクターの魅力を最大限に引き出しています。
キャラクターの顔を想像しながら読むことが容易く、長編ながらさくさくと読むことが出来ます。
本屋大賞受賞してて話題になっていたので購入しました。
リアリティがありドキュメンタリーのようでした。序盤から手が止まらなくてあっという間に読み終わりました。読後感も悪くなくとても面白かったです。
Posted by ブクログ
戦争を題材にした作品を初めて読みました。戦争の怖さとか、人間の本性というかやっぱり極限の状態は、綺麗事だけではない事は改めて感じました。主人公の信念や仲間との絆が深まっていくストーリーが素晴らしく一気に読んでしまいました。
Posted by ブクログ
戦争の話、読むのはちょっと重いかなぁと思っていたけど、戦時中の生きる意味について考えさせられる作品でした。
主人公のセラフィマか狙撃兵として成長していく中で、何のために生きるのか、戦後に得たものは何か、考えるとひと言では言えないけど、やはり人は仲間がいるから生きて行けるんだなぁと思った。
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戦争小説は永遠の0以来で
詳しい戦車や銃の名前は分かりませんでしたが、
それでものめりこめてしまいました
女性狙撃兵が自身の戦争で倒すべき目標を明確にし、
最後はまさか自分の幼馴染を撃ち抜いたシーン
敵はなんなのか。ドイツなのか。
自分の信念を貫いた彼女に衝撃を覚えました
戦争の残酷さは言わずもがな、
少女1人の成長を実感できる物語でした
Posted by ブクログ
長いこと積読だったけど、連休をきっかけに読んだ。面白かった、と言う表現は適切ではない気がする。でも、ページをめくる手が止まらなかった。
誰が敵で誰が味方かとか、何が正義で何が悪なのかとか、立場や見方で簡単にひっくり返るものだし、戦争は恐ろしくて、人は愚かな生き物だなぁと思った。。
世界中が鬱々としている最近だけど、子供は子供でいてほしいし、夢を持てる人が1人でも多くいてほしいし、世界中の人と友達になれる世の中であってほしい。何気なくていいから、笑って過ごせる毎日がいい。そんなことを思いました。
Posted by ブクログ
独ソ戦に参加することになった女性狙撃手とその教官、仲間達の話。全編通して戦争そのものや悲惨さを伝えることより、戦時・戦後の女性の立場に対して作者がメッセージを投げかけているように感じました。
主人公のセラフィマが射撃の技術が上がっていくにつれ、実戦を積むにつれ感覚が麻痺していくことがとても印象的です。実戦で敵兵を撃った夜、悪夢をみるような自分でありたかった、、ここに現れている気がします。
Posted by ブクログ
歴史知識ゼロでも読める一冊です。
恥ずかしながら戦争や歴史の知識が乏しく、
歴史小説のようなジャンルの本は読まないのですが、
あまりにも話題になっているので手に取りました。
そんな私でも読みやすく、
最後まで没入して読むことができました。
物語の舞台は第二次世界大戦の独ソ戦。
ソビエト連邦の女性狙撃兵部隊をテーマにした
戦争小説であり歴史小説といった作品です。
実際の歴史がベースにはなっているものの、
完全な歴史再現ではなく、主人公やストーリーは
作者の創作となっています。
冒頭は背景情報の密度が高く、
「全部理解してから読みたいタイプ」の人は
少し読み進めるのに苦戦すると思います。
この作品は歴史的な事実を正確に理解すること
よりも、登場人物の体験を追うことに
重心を置くと没入しやすいと感じました。
私も最初は気になる単語を都度調べてしまい
なかなか物語に入り込めませんでしたが、
一章を読み終える頃には読み方が分かり、
そこからは一気に引き込まれました。
読むときのポイントとしては、
・登場人物の名前はすべて覚える必要はない
主人公周辺の人物を把握していれば十分
また、
・ナチス・ドイツ(侵略してくる側)
・ソビエト連邦(主人公側)
という対立関係だけ意識しておけば、
登場人物がどちら側なのかを把握するだけで
問題なく読み進められると思います。
軍の訓練や作戦の説明、銃の話なども
「そういうものなんだ」と流して読んでも
物語自体は十分楽しめました。
もし実際の歴史に興味が湧いた場合は、読み終えた後に調べてみるとさらに理解が深まると思います。
歴史を理解したうえでもう一度読むと違った楽しみ方ができるかもしれませんが、ページ数も多いので私はそこまでの気力はありませんでした...
主人公セラフィマは、母親を撃ったイェーガーを
殺すことに固執し、それをやり遂げます。
しかしその一方で、とことん憎んでいたはずの
イリーナとは余生を共にし、生きていてほしいと願っていたミハイルを自ら撃ち抜く運命にもなります。
ミハイルは自分自身を守るために嘘をついた結果
撃たれ、イリーナはセラフィマを守るために
嘘をついたからこそ撃たれなかった。
と解釈しました。
イリーナが少女たちに
「私がお前たちを殺し屋に育てた」
と言い聞かせていたのも、女性狙撃兵となった
少女たちの罪悪感や苦悩を少しでも和らげる
ためだったのではないかと思います。
敵とは誰なのか。
戦うとは何なのか。
主人公の葛藤が非常にリアルに描かれており、
読みながら強く引き込まれました。
作中で印象的だったのは次の一文です。
「戦争を生き抜いた兵士たちは、自らの精神が強靭になったのではなく、戦場という歪んだ空間に最適化されたのだということに、より平和であるはずの日常へ回帰できない事実に直面することで気付いた」
また、集団で女性を犯すことが部隊の仲間意識を高める行為として扱われるという異様な世界も描かれています。恐怖も喜びも同じ体験を共有することで仲間意識を強めながら戦うという、戦争の異常さが強く印象に残りました。
戦争を理由にしてもそんな行為は許されないと言いたくなる一方で、戦後に精神を病んだ兵士が多くいたことを思うと、戦争を経験していない自分には簡単に言えることではないのかもしれないとも感じました。
エピローグの最後には、
戦争から学び取ったことは敵を撃つ技術でも拷問の耐え方でも敵との駆け引きでもなく、命の意味だった。失った命は元に戻ることはなく、代わりになる命もまた存在しない。学んだことがあるならば、ただこの率直な事実のみだ。
といった言葉があり、とても印象に残りました。
本を読み終えた後に色々と考えましたが、何よりも「戦争というものが決してフィクションではない」という事実が一番信じられませんでした。
戦争を経験していない立場ではありますが、
それでも強く感じたことがあります。
戦争は、決してあってはならないということです。
Posted by ブクログ
良いとも悪いともなんとも表現しがたい作品。
1番初めに村を襲った襲撃の臨場感は実際にこの身に起きたらと考えると恐怖だったし、物語の中盤からは兵士たちの心情や極限状態の様子や葛藤が感じ取れた。主人公の女性たちにフォーカスすることによってその中に性別の違いがあることでまた違った戦争の観点や虚しさを突きつけられた。
知識はあまりないがこの小説を読んでいる最中でもウクライナやロシア、イランでの戦闘が起きていることも矛盾?皮肉?にも感じる。
こんな硬い表現をついしたくなる話だった。
Posted by ブクログ
同志少女よ敵を撃て
まさにこのタイトルが考えさせられる。主人公にとっての敵とは、ドイツ兵か女性をいたぶる全てかそれともミハイルのように人を変えてしまう戦争そのものか?そして敵を撃った主人公は本当に正義なのか?
詳細な戦闘描写と主人公が戦争に狙撃兵に最適化されていく姿、面白いと感じることが嫌になるが面白い。戦争のあとの描写はつくづく悲しくなる。日常を日常として消費できるのは有り難いと思わなければ。他の人も書いてあるが、映像が映し出されるような文で、アニメや映画でまた会えるかも知れない。
Posted by ブクログ
戦時下における女性の扱われ方を見事に描いた作品。慰安婦問題等もあるし、戦争の中では女性は性処理の道具として扱われるのが事実。一緒に読んだ男2人は「戦闘シーンが面白かった。」って言ってたけど、そこじゃないだろ。あとミハイルの死について、「そこまでしなくてもよくない?」という意見があったけど、戦争は人を変えてしまうという残酷さと、セラフィマの「女性を守る為に戦う」という信念を描くには必然だったと思う。
Posted by ブクログ
【狙撃兵少女の揺れ動く心を感じられる本】
ソ連とドイツの戦争の中で、狙撃兵として戦地に赴く少女セラフィマの物語。
生まれた町と大切な人を敵の侵攻で失ったセラフィマ。村を襲った敵隊長に復讐心を持ったセラフィマを、女上官イリーナは狙撃兵として教育する。女性狙撃班として集められた仲間たちはスターリングラードをはじめ、様々な戦地へ赴くのであった。
戦争の中で変わっていく人間感は、果たして正しい成長なのだろうかと思う。失った仲間、狙撃した敵、その光景を思い出すたびに正常ではいられなくなる後遺症は残る。個人として戦争で得たものは、平和な世界ではむしろ足枷になってしまう。戦争がもたらす異質さを改めて突きつけられた。
そして第二次世界大戦後の世界で、セラフィマが生まれ故郷を復興し、イリーナと一緒に住んでいる描写が、心の中にあたたかさをもたらしてくれた。この物語の中でイリーナが唯一、揺るがない安心をもたらしてくれる存在だったように思う。
戦争を題材にした作品はあまり気が進まないのだが、勇気を出して読んでみてよかったと感じられる作品であった。
Posted by ブクログ
予想はしていたが複雑な気持ちだけが残る。この混沌とした世界の中で、何を頼りに生活していけばよいのか?考えると不安になるだけだ。とにかく面白かったです!
女の戦争
初めて読んだ戦争小説がこの作品だった。戦争を深く知ることが怖く、また戦時中の女性を取り巻く環境などに疑問と嫌悪感があったからだ。この作品を読んでいて、もちろんそれがなかったわけではないが、私の中のこれまで抱いてきた感情が少し軽くなった気がした。女だって戦っていた。子どもだって戦っていた。その時代を生きていないから遠いようにも感じていたけれど、主人公セラフィマが照準を合わせたことで、敵を撃ったことで私の中の視界が少し開けたように感じた。もう少し戦争について知ってみようと勇気が出た。少し前に話題になっていて、この本の中でも参考資料としてあった『戦争は女の顔をしていない』岩波現代文庫も気になったので読んでみたいと思った。
Posted by ブクログ
もっと硬派なストーリーを想像していたけど、意外とライトで、良く言えば読みやすかった。最後に幼馴染を射殺して、百合展開に発展するのは予想外で面白かった。
Posted by ブクログ
独ソ戦舞台のソ連女性狙撃手の話という物珍しさも手伝っての本屋大賞か。
コミック向きぽい、と思ったらコミカライズしてますね。そちらのほうが、より臨場感ありそう。
Posted by ブクログ
少し難しい
第二次世界大戦の女性狙撃し等の目線で描かれていた
家族を失ったもの、死んでいく仲間、戦争の中での女性の立場
強く生きる女性等の姿が描かれている
Posted by ブクログ
本のカバーの絵が好きになった。だから読んでみようと思った。独ソ戦のソビエトが舞台。少女セラフィマ狙撃兵の物語。ドイツ軍に村を皆殺しにされ復讐のために狙撃兵になる。狙撃学校では、友情と友から影響を受けて成長していく姿。狙撃学校で後に戦友になる友達ができるが、なんだか日本のアニメにあるような設定だ。独ソ戦という馴染みない時代背景なのにわかりやすく解説されている。スターリングラードでの戦闘は仲間の背景まで書かれて没入できて、スターリグラードという映画のような緊張も感じられる。アガサクリスティ賞に選出されたといのでなにか奇抜な話かと思っていたがそういう小説ではなかった。序盤は解説が多いと思ったが、最後の辺りは展開が早過ぎると感じた。急展開でストーリーは歩兵と狙撃兵の確執が浮き彫りになっていき、友達の影響で少女の戦争の目的は、復讐から女性の尊厳へしていく敵とはいったいなにだろうかこれがこの小説の醍醐味だろう。しかし主題は戦争という残酷な世界を生き抜く少女。結末はあまり好きではない。ハリウッド映画を一本見たような気分になる小説だった。
Posted by ブクログ
⭐️3.6
フィーマの変化や各キャラクターの個性、ドラマチックな物語の進み方、デビュー作でこの物語を生み出せるのはさすがにすごすぎるよ
少女狙撃兵の視点からの戦争は新しさを感じる
ソビエト・ロシアの狙撃兵の少女の話。
直木賞の候補になったというだけあって、読み進めるほどに引き込まれる。
しかしいくらか気になる点もある。
途中で数度、ソビエト期の代表的な歌が出てくるのだが、原曲を知っていた私としては、歌詞を見ても全くその歌であることが分からなかった。なにせ日本語版を使用していたからだ。
原曲とは大きくかけ離れたその内容、どうにかならなかったのだろうかと思わずにはいられない。
また、ところどころ出てくるロシア語の固有・一般名詞もなかなか怪しいものばかり。