歌われなかった海賊へ

歌われなかった海賊へ

2,090円 (税込)

10pt

1944年、ナチス体制下のドイツ。父を処刑されて居場所をなくした少年ヴェルナーは、体制に抵抗しヒトラー・ユーゲントに戦いを挑むエーデルヴァイス海賊団の少年少女に出会う。やがて市内に建設された線路の先に強制収容所を目撃した、彼らのとった行動とは?──本屋大賞受賞第一作/電子書籍限定でカバーイラスト全体を特別収録

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歌われなかった海賊へ のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    物語って凄いなと、そう思わせる作品だった。緻密な歴史考証、ハラハラさせるストーリー、複雑な人物像、そして最後の着地点…どれを取っても見事な作品である。

    エーデルヴァイス海賊団の存在を、私は知らなかった。恥ずかしながら、てっきり作者の創作かと思ってしまった。機会があれば巻末の参考文献から追いかけてみ

    0
    2025年12月11日

    Posted by ブクログ

    2022年本屋大賞作品「同士少女よ、敵を撃て」の著者による次の作品です。

    今回は第二次世界大戦最中のドイツが舞台です。

    その頃のドイツと言えばヒトラー率いるナチスが国全体を統治していた時代です。

    しかし時は戦争末期でもあり、ナチスに反旗を
    翻し、密かに抵抗を試みる若者たちもいたよう
    です。

    0
    2025年11月13日

    Posted by ブクログ

    1944年、ドイツヒトラー政権下の街。
    鉄道がひかれ、終着駅とされたその先に線路が続く。一体この先に何があるのか。エーデルヴァイス海賊団を名乗る4人の少年たちは冒険の旅に出る。その先に彼らが発見したのは、強制収容所だった。
    すごい素晴らしい作品でした。

    0
    2025年10月17日

    Posted by ブクログ

    最初の数ページはとっつきにくかったが、ここをしっかり読まないと意味がないことに。
    題名の意味が深い。「歌わなかった住民」を責めることはできないけれど、ラストの再生的なところに救いがみえた。
    それにしても、相当勉強されている作者には脱帽です。

    0
    2025年09月23日

    Posted by ブクログ

    素晴らしかった。ナチスドイツの支配下にあり、強制収容所が近くにあった街に生きた少年少女の抵抗と、その記録。主題は、ナチスへの抵抗ではなく、人としての誇り、そして見て見ぬふりをする大人の態度についての話。見事に現代と繋げていて、ラストははらはらと泣いてしまった。

    日本の植民地支配もしかり、原発や沖縄

    0
    2025年09月13日

    Posted by ブクログ

    戦時中のドイツでの少年、少女たちの揺らがない信念に終始引き込まれた。

    間違ってると言われようが、何が起きようが自分たちの信念が正しいと信じ、曲げずに貫く姿勢は読んでいて気持ちが良い。

    自身の哲学を持ち、それに倣って生きる(死ぬ)こと、葛藤、大衆の意見との違いに迷いながらも前を向いて進んでいくこと

    0
    2025年09月04日

    Posted by ブクログ

    題材が面白い。世界が独裁政治色を強めるなか、こういうニュートラルな考えを持ち続ける意味を考えさせられる。しかしながら、彼はなぜこうも海外の戦争ネタを扱うのだろうか?

    0
    2025年08月16日

    Posted by ブクログ

    戦争中、ヒトラーが治めていたドイツが舞台。

    楽しい事をしたい。という思いで作られたエーデルヴァイス海賊団。

    そんな中、街に線路が通り終着駅ができるのですが、どうやら線路は先まで続いている。

    線路の先に何があるのか?

    そこから色々なことがおこります。

    戦争中の正義って、あっけなく変わるもの

    0
    2025年08月11日

    Posted by ブクログ

    結局、戦争において犠牲になるのは女性と子供ということを再認識する作品でした。
    当時のナチ党の支持率は95%を越えていたそうですが、それはあくまで一党独裁の恐怖政治下での数字、ということで実は本作でも描かれているようなレジスタントもいた、というのが事実なんでしょうね。
    でも、レジスタントは一般にはあま

    0
    2025年07月06日

    Posted by ブクログ

    最後の数十頁から物語がドライブして、全てのピースがはまっていった。

    目を背けたひとたちにも、背けられなかった人たちにも、どちらにもなり得るなと、我が身を振り返った。

    0
    2025年12月09日

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