あらすじ
1944年、ナチス体制下のドイツ。父を処刑されて居場所をなくした少年ヴェルナーは、体制に抵抗しヒトラー・ユーゲントに戦いを挑むエーデルヴァイス海賊団の少年少女に出会う。やがて市内に建設された線路の先に強制収容所を目撃した、彼らのとった行動とは?──本屋大賞受賞第一作/電子書籍限定でカバーイラスト全体を特別収録
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Posted by ブクログ
戦争を経験したことないのに、なぜ経験したかのような気持ちになるのだろうか…当事者は、想像し得ない混乱と不安の中にあったんだろう…
どんな育ち方したらこんな本が書けるんだ
Posted by ブクログ
戦記物では決してなくて、戦時中の人々や主人公とその家族、仲間たち、さらにナチスや連合軍の兵士に至るまで、全ての人間がどのように自分を納得させて生きているのかをとても丁寧に文章で描かれています。
現在の自分に置き換えても、どの登場人物にもなり得ることに気付きました。
Posted by ブクログ
2026年7冊目。子供にも読ませたい、素晴らしい名作であった。冒険小説でもあり、歴史小説でもあり、現代の我々に対して強く問題提起も投げかけてくる啓蒙的な小説でもあり、素晴らしい1冊であった。この作者の作品は3つとも全て読んだが大ファンになった。これからの作品も全て追いかけていきたい。
Posted by ブクログ
読んでよかった。歴史に残らなかった一般人にもそれぞれの生き方があり、尊厳がある。家族があって子孫が繋がっている。語り継ぐものがなく、消えてしまった事実もいかに多いことだろう。また語るものの偏見によって事実とはニュアンスが違ってくることもあるだろう。
長いものに巻かれるズルい生き方もどこかで批判しながらも人間は弱いものだから、そうなるよなぁ、と思うことも多い。
終戦間際のドイツ、ナチスについては知らないことが多すぎたので機会があれば勉強してみたい。
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再読。発売されてすぐに読んだ記憶があったけれど前作の同志少女よ、敵を撃て!を読んでこちらも読みたくなったので読んだ。何度読んでも逢坂冬馬さんの作品は面白い
Posted by ブクログ
久しぶりに、心が揺さぶられました。
単純に、すごい物語でもあるのですけど、そこから想起させられることがあまりにも重くて深くて、歴史って何だろうか? と考えざるを得なくなります。
特殊な時代、特殊な思想の下、普通の人々の多くは漠然と何が起きており、何がおかしいのか分かっていながらも、体制に迎合し、「喜んで騙される」ことを選択するのです。
その結果、事実は歪曲され、本質は封印され、歴史にはファンタジーも含まれていくのでしょう。
歌われなかった歌、語り継がれなかった言葉、その中にこそ、本当の歴史は埋もれているのかもしれません。
決してミステリ小説ではありませんが、お見事な伏線と回収もあり、思わず声が出そうになる場面もありました。
Posted by ブクログ
オーディブルにて。
面白かったーー!ほんと毎作品、逢坂冬馬の筆力!!ってなる。
郷土史の切り口から始まって明かされる真実。読み終わった後に冒頭読み返すとはっとするな。
歴史は勝者のものと言うけど、勝ち負けは相対的でもあるな。それぞれの戦争とそれそれの真実がある。
エーデルワイス海賊団の歌が歌われるシーンはどれも象徴的でとても良かったな。
エーデルワイスは倒れない。エーデルワイスは挫けない
Posted by ブクログ
なんとなく、タイトルが気になり、内容を知らずに借りたので、どんな話なのかな〜?と試しに読み始めてみたら、そのまま引き込まれて一気に読んでしまった❗️
私が懸念している事のひとつに、有事の際の自分の行動がある。我が身可愛さの行動に走るかも、と。
生き延びるためにはという理由で迎合するとか、マジ最悪。
でも、やるかも、と。
だから、そんな場面に出会う事ない様にと祈るんだけど、それも身勝手なのかもなぁ…。
とはいえ、もうそこそこ長く生きてきたので、自分のことはともかく、10代のまだいかような未来をも生きられる子供達が、生まれた時代に翻弄されるのはやりきれないな。
Posted by ブクログ
本作は、異国の戦時下の情景が圧倒的な解像度で描き出されており、日本人作家の手によるものとは思えないほどの没入感がある。
舞台となる地域こそ限定的だが、そこで繰り広げられる人間ドラマのスケールは極めて大きい。
動乱の時代、名もなき場所で確かに起きていたであろう「小さな革命」の息吹を、まざまざと感じさせてくれる。
特に印象的なのは、タイトルの真意が明かされる瞬間だ。
物語の地平では、彼らは歴史に埋もれた「歌われなかった」存在かもしれない。
しかし、その生き様を読み終えた我々の世界においては、彼らは決して忘れ得ぬ、光の当たった存在へと昇華される。
忘却と記憶の境界線について、深い気づきを与えてくれる一冊だった。
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長年積んでいたのだが、年末年始ということで開いたら一気に読み進めてしまった。
現代ドイツ、移民のトルコ人の少年に頭を悩ませる教師。そのトルコ人の少年に近所の偏屈爺が何かを言ったらしい。偏屈爺から託された一冊の本、そこにはWW2の時に起きたことが書かれていた……。8割はWW2の時の話なのだが、2割が現代の私たちとつないでくれるので終盤でぐっと自分事に戻される。2026年に読むにはあまりにつらい本で、だけれど2026年だからこそ読んで欲しい本。
Posted by ブクログ
今ではそれなりに受けいれられている価値観、自分らしさが、戦時中のドイツではどのように扱われていたかわかり、興味深い作品だった。最後はハッピーエンドとはいかなかったが、闘った物語を誰かが受け継いでくれることで、未来までそれが続いていくのがすごく良かった。
印象に残ったフレーズ
なんでみんな、他人を分かろうとするんだろう。自分が見た他人の断片をかき集めて、あれこれ理由をつけて矛盾のない人物像が出来上がると錯覚して、思い上がって分かろうとして理解したつもりになる。
分からないままにしておいてくれたから。
Posted by ブクログ
戦争ものだからハッピーエンドにならないとわかっていたけど、やっぱり苦しかった。
言葉に出さないことで無いことにするってのは、昔も今も誰にでもあるような気がした。そう思って結構はっとした。『うすうす気づいている』とか『なんとなく思っていた』っていう気持ちを殺して日常を生き続けてしまうと後悔の多い人生になってしまうんじゃないかと思った。
あとは、家族であろうと親しい仲であろうと他人を理解しきることはできないものなんだろうと覚えておきたいなと思った。その人に、自分から見たもの以上の人物像を作り上げると結局それはただの虚像でしかないというか。
とにかく、ただの戦争小説、反戦ものとかじゃなくて読んでいる間にいろいろと感じさせられる話だった。
Posted by ブクログ
物語って凄いなと、そう思わせる作品だった。緻密な歴史考証、ハラハラさせるストーリー、複雑な人物像、そして最後の着地点…どれを取っても見事な作品である。
エーデルヴァイス海賊団の存在を、私は知らなかった。恥ずかしながら、てっきり作者の創作かと思ってしまった。機会があれば巻末の参考文献から追いかけてみたい。
物語は現在のドイツから始まり、「物語」に移ってからは、戦時下、ナチス体制のドイツが舞台となる。ナチスが、ユダヤ人だけでなく、障害者、同性愛者、ロマの人々なども迫害の対象としていたことが、最近広く知られるようになってきた。直接的にせよ間接的にせよ、加害者となった人たちのことを、何のためらいもなく非難することが私にはできない。自分の強さにそこまでの確信が持てないからだ。ホルンガッハー先生の態度は、私も含めておそらく多くの人が取るであろうものである。
この物語を「エンターテイメント」として楽しめたのは、舞台が外国だからかもしれないとも思う。いつかこの作者による、戦時下の日本が舞台の物語も読んでみたい。
Posted by ブクログ
2022年本屋大賞作品「同士少女よ、敵を撃て」の著者による次の作品です。
今回は第二次世界大戦最中のドイツが舞台です。
その頃のドイツと言えばヒトラー率いるナチスが国全体を統治していた時代です。
しかし時は戦争末期でもあり、ナチスに反旗を
翻し、密かに抵抗を試みる若者たちもいたよう
です。
自分たちの街に敷設されている鉄道レールの
行き先には何か秘密があるらしい、と
その正体を突き止めるために旅に出た若者たちに待ち受ける「真実」とは。
日本もそうだと思いますが、敗戦によって目覚めて
民主化へ舵を切ったかのように思われがちですが、
ドイツは戦争中からすでに「このままでいいはずが
ない」と考えていた者たちがこれほどいたことは、
それがその後のドイツの躍進と成長を支えていた
のだな、と感じます。
まさに最近日本のGDPはドイツに抜かれましたが、
その原動力の原点がここにあるのでは、と思わずに
はいられない一冊です。
Posted by ブクログ
自らの誇りを胸に罪のない人々の命を守ったエーデルヴァイス海賊団の活躍に胸を打たれたし、反対にそういったものから目を背け続けた大人たちの振る舞いには憤りを覚えましたが、果たして自分が同じ立場に立った時どちらの行動を取るのか考えたらやはり自らが生き延びることを最優先にしてしまうと思いました。そういった意味でもこのような悲劇は繰り返されるべきではないし、クリスティアンとムスタファのように次の世代まで引き継いでいくことが大切だと思いました。
あとレオンハルトからの手紙であり得ないほど泣いた。
ドクトルも疑ってごめん、1人だけ本名明かされないしなんかどんでん返しあるのかと思って読み進めてたけど結局めちゃくちゃいい奴でした
Posted by ブクログ
物語の至る所に伏線が散りばめられていたり、動きのある場面には迫力があったり、まずエンタメ小説として面白かった。
それだけでなく、深く考えさせられる小説だった。人種や信条で人々を恣意的に区画し、差別を行なったナチだけでなく、自分の知る枠組みの中で勝手に相手を理解した気でいる人々の傲慢さも、当時のマイノリティを苦しめていたのだと感じた。後者は特に現代を生きる私たちにも通ずるものがあり、理解しないでそっとしておく優しさを見習いたいと思えた。
また、大人たちが自己防衛の為に口をつぐんで目を背けた事実が語られず、歴史から消えていく様が鮮明に描かれていた。しかし、それでもフランツはヴェルナーたちがナチに抗ったという事実を音楽とともに次の世代へ繋ぐことが出来、そこに救いを感じた。自分の郷土史の中にも知られざる物語があるのかもしれないと思いを馳せるきっかけになってくれた小説だった。
Posted by ブクログ
1944年、ドイツヒトラー政権下の街。
鉄道がひかれ、終着駅とされたその先に線路が続く。一体この先に何があるのか。エーデルヴァイス海賊団を名乗る4人の少年たちは冒険の旅に出る。その先に彼らが発見したのは、強制収容所だった。
すごい素晴らしい作品でした。
Posted by ブクログ
傑作『同志少女よ、敵を撃て』の逢坂冬馬氏による第二作目。
今回も第二次世界大戦下の物語、そして舞台はドイツ。
1944年、ヒトラーによるナチ体制下のドイツ。
密告により父を処刑され、居場所をなくしていた少年ヴェルナーは、
エーデルヴァイス海賊団を名乗るエルフリーデとレオンハルトに出会う。
彼らは、愛国心を煽り自由を奪う体制に反抗し、
ヒトラー・ユーゲントに度々戦いを挑んでいた少年少女だった。
ヴェルナーらはやがて、市内に敷設されたレールに不審を抱き、線路を辿る。
その果てで「究極の悪」を目撃した彼らのとった行動とは。
物語の9割は当時の大戦下のドイツだが、
冒頭と結末は2020年を過ぎた我々の生きる現代パートである。
歌われなかった海賊へ、このタイトルの示す意味が
ヴェルナーたちの物語として我々に提示される構成。
前作『同志少女よ、敵を撃て』と比べるとだが、
今回はより個々の内面を掘り下げる内容になっているような気がした。
戦時下においてのそれぞれの正義、
そして見て見ぬふりをすることによって免罪を得ようとする心理。
そういった個々の精神に降りかかる苦しみを描いていた。
この戦争という人類の悲劇を舞台にした物語を読むと毎回思う。
誰もが生存を望んでいるのに、なぜこうなってしまうのかと。
決してあの時代を生きた人々を責めているわけではない。
それを言えば、我々は悲劇を忘れてはならないと言われ続け、
忘れてはいないということにしている存在でしかないことになる。
上手いことまとめられない自分の語彙力の無さに愕然とするが、
それぐらい言語化できない感情に襲われてしまう。
この物語もその類の物語であった。
つまり、胸を抉るほどの魂が込められた内容だったということ。
この大戦下を舞台にしてハッピーエンドなどあり得ないのだが、
それでもどこか救いがあったのには読み終え、ホッとした。
Posted by ブクログ
面白い。終戦間際ドイツの反ナチの子供たちというめちゃくちゃ重い設定で、このようにすんなり読めてしまうのは少年マンガ的というかジュブナイルぽいからか。
クライマックスにおけるタイトル回収は涙なくしては読めない。
Posted by ブクログ
『同志少女よ、敵を撃て』の逢坂冬馬さんが、ナチス下のドイツとその後を書いた物語。
人の内面を知ることの難しさ、人が自分と関係のないことに無関心を装う怖さにつき、考えさせられました。
歌われなかった歌が、いつかみんなで大合唱できる世界が訪れますように。
星1つ減は、外国人の名前が分かりにくかったといういう勝手な事情だけで、とても面白かったです。
Posted by ブクログ
少し難しい話だったけど、とても興味深い話しでした。
戦時中の、上の絶対的な権力に楯突けず、全てを正しいと信じて行動していくしか生きていけない生活は、とても苦しかったと思います。戦時中の日本でも同じようにあったのではないでしょうか。
それを反発して行動を起こしたエーデルヴァイス海賊団の勇気は本当に真似出来る事ではないです。
エーデルヴァイス海賊団は本当に存在していたのだと知り、当時の若者達の闘いをとても誇らしいと感じてしまいました。
Posted by ブクログ
最後の数十頁から物語がドライブして、全てのピースがはまっていった。
目を背けたひとたちにも、背けられなかった人たちにも、どちらにもなり得るなと、我が身を振り返った。
Posted by ブクログ
舞台は第二次世界大戦、終戦間際のドイツ。
とある町に鉄道のレールを敷いている主人公たちだが、何か違和感を覚えて、そのレールの行先に何があるのか探る。そこで見つけたものは何だったのか。
前作「同志少女よ、敵を撃て」では独ソ戦における女性兵士という、あまり一般的には知られていなかった存在を主人公にしていたが、今作もそのような知られざるグループが主人公となっている。
エーデルヴァイス海賊団。
ナチス政権下における、青少年による反ナチグループである。この本を読んで初めてこのグループの存在を知った。
あの時代に流されずに自分で物事の本質を考えられるのはどれほどいただろうか。考えられたとしても、あの狂気の時代に人と違うことをするのはとても難しかったはずである。自分の命すら危なかったと思うのだが、それでも自分を失わずに生きていたかった少年少女たちの激しい思いが胸に迫った。
時代が時代だから仕方ない、で終わらせないのがこの作品。
では、あの時代でなければ自分は人種差別をせずにいられたのか?
現代編で、自分は寛容で多様性を受け容れていると思っているインテリ人間が実は無意識に偏見を持つところなど、人間の本質とは何なのか考えさせられる。
Posted by ブクログ
ある日、ドイツの中学校で、生徒の1人が提出した課題の中に町では偏狭で有名な老人のことが書いてあった。
興味を持った教師はその老人に会いに行く。
エーデルヴァイス海賊団。
ナチス政権下のドイツで実在した若者グループ。
第二次世界大戦下でのドイツでは(でも)
ざっくり言ってしまえは
ヒトラー万歳
偉大なるナチス
のような洗脳と言っていい教育を、ヒトラーユーゲントという組織の中で14歳以上の子どもに(当初、参加は自由だった)大戦末期ではほぼ強制的に行なっていた。
そこに反発をしていたのがエーデルヴァイス海賊団。
しっかりした政治的思想や目標がある訳ではなく、ただただ強制されることがない自由な生活を望んだ(とされる)彼らの
命をかけた平和への願い、人間に対する思いが
これでもかと非力な子どもなりの精一杯の抵抗で描かれる。
収容所行きが決められた人々を少しでも助けたい、こんな世界を変えたい。
若い子が自分の命と引き換えにした必死の計画のおかげで多くのとはいえないかもしれないが数百名の収容所行きを阻むことができた。
あの戦争を生き抜いた、あの経験をした若者が、らな年月を経て自分の死期を悟ったのか(おそらく)90歳を過ぎて今を生きる戦争を知らない世代に伝えていく。
戦争は善人さえも変えてしまう。
みんな狂ってしまう。
戦死こそが理想。
狂気でしかない。
第二次世界大戦ものを読んだり見たりすると思う。
もしヒトラーが2000年代の政治家だったらどんな社会だったのだろうと。
著者が描く第二次世界大戦においての外国の話は、
決して読みやすいとは言い難い(難解ではないのだが、読み進めるのになぜかエネルギーを多く使っているようで大変。)のだが、本当に考えさせられるし、自分の無知を突きつけられるし、おもしろくて疲れる。
Posted by ブクログ
知らないふりという残虐への抵抗 オーディブルにて。
アウシュビッツの強制収容所を解説してくれる中谷ガイドを思い出した。
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自分の信念にそぐわないものに直面した際に、はっきりと抵抗できるのか。見てみぬふりをせずに自分の信念に沿えるのか。
Posted by ブクログ
前作の「同士少女よ敵を撃て」同様、戦時下の物語。
終戦間際のドイツでのストーリ展開です。
しかし、ちょっと読みにくい..
エーデルヴァイス海賊団を名乗るエルフリーデとレオンハルトに主人公ヴェルナーが加わって、ナチス政権下での少年少女たちの活動を描いたもの。
町に鉄道が敷かれると喜んでいたのもつかのま、終点のはずが、レールはさらに延伸。
レールの先にあるものは何か?
彼らがその先を探検してみると、そこで見たものは?
という展開。
そして、彼らは自らの正義で行動を起こします。
当時の民族差別、選民思想、ナチ思想が刺さってきます。
見て見ぬふりをする住民
戦時下の中なら長いものに巻かれる、自らを生き延びるために目をつむるってあるのだろうと思います。
偏屈爺さんのフランツの背負ってきたものがあまりに重い。日本も戦後80年が過ぎ、当時の記録・記憶が失われていく状況です。
語り継ぎ、そして、今を生きなければと思います。
Posted by ブクログ
もっと時代背景をちゃんと知ってから読みたかった!!
間違っていると分かっていても、見て見ぬふりをしてしまう。
そうはなりたくないけど、自分の命をかけてまで行動できるのか。タイトルがじわじわ効いてくる作品でした。
勇気を一度でも出せば、動けたかもしれない。
でもその最初の一歩が出せない。
だってそこは自分にとって未知の世界だから。
命がかかっていなくても、こう感じてしまうことってたくさんあるから、この時の住民たちの気持ちも決して非難できないと思った。
そして集団の力ってとてつもなく大きいし、怖いものだと感じた。
●印象に残った言葉
「私たちはドイツを単色のペンキで塗りつぶそうとする連中にそれをさせない」
「嫌いな隣人も密告一つで除去されるということはある種の人々にとっては幸いなことであった」
「少数派である人が思うままに生きていけるかどうかによって社会がどの程度上等かが分かるんだよ」